【7月・1歳児】月案・週案の文例／ねらい、養護、子どもの姿、食育など

• 夏の季節を心地よく過ごせるようにする。
• 自分の気持ちを受け止めてもらう喜びを感じながら安定して過ごす。
• 体操や運動遊び、戸外遊び等で体を動かすことを楽しむ。
• 保育者と一緒に簡単な着脱をやってみようとする。

その3

• 1週目：行事や季節の歌に親しみ、手足を動かしたり、声を出したりする（教育）
• 2週目：様々な感触を味わいながら遊ぶことを楽しむ（教育）
• 3週目：体調の変化に留意し、健康に過ごせるようにする（養護）
• 4週目：全身をのびのびと動かして遊ぶことを楽しむ（教育）

その4

• 1週目：好きな遊びを見つけ、一人遊びを楽しむ（教育）
• 2週目：小まめな着替えや水分補給を行い、心地よく過ごせるようにする（養護）
• 3週目：自分の欲求や思いを単語や身振りで伝え、伝わる喜びを感じる（教育）
• 4週目：手先を使って遊ぶことを楽しむ（教育）

養護（生活）

• 梅雨の疲れが出て食事中に眠くなってしまったり、睡眠時間が足りず起床を嫌がることがある。
• シャワーを浴びると声を出して喜ぶ様子、緊張する様子が見られていた。
• 自分から「バイバイ」と言ったり、保育者や友達とタッチをして降園する。
• 蒸し暑い日々が続き、活動中に汗をかいたり睡眠中の寝汗が多くなった。
• 自分なりの言葉や仕草等で気持ちを伝えようとする。

教育（遊び）

• 積み木を積み重ねたり、箱に玩具を入れたりすることに集中し、一人で遊ぶ姿が見られる。
• 踊りでは音楽に合わせて体を動かすことを楽しんでいた。
• 友達の様子を真似たり、「おんなじ」と同じことを喜ぶ。
• 虫歯予防デー後はぬいぐるみに歯磨きをしたり自分の歯を磨く真似をする姿が見られた。
• 滑り台やコンビカー等の遊び方が分かってきており、階段を上ってから滑り降りたり、足を使って前に進む様子が見られている。

• 活：生活リズムを整え、安心して眠る。（健康）
  環：眠るタイミングは子ども一人ひとりにばらつきがある時期。それぞれの生活リズムを把握し、心地よく過ごせるように配慮する。
  （🔺園だけで眠れない子にはいつもと同じ環境を保障しましょう。同じ場所の同じ位置で毎日眠ることで安心感が得られます。）
• 活：保育者と一緒に手を洗い、綺麗になった気持ち良さを味わう。（健康）
  環：手を洗う際には保育者が援助を行い、「綺麗になったね」「気持ちいいね」など声をかけることで清潔になった気持ちよさを感じられるようにする。
  （🔺土が残った手を洗う時、泡が茶色になる様子を実況すると興味深そうに見ますので、スッキリ感と合わせると効果的です。）
• 活：食事の際には「いただきます」や「ごちそうさま」と保育者と一緒に言葉やしぐさで表現する。（言葉・表現）
  環：食事の挨拶の際には子どもの様子をよく見て、一緒に挨拶を行えるようにする。また、挨拶ができた際には褒め、楽しい雰囲気の中で食事ができるように進めていく。
• 活：保育者の援助を受けながらよく噛んで食べようとする。（健康）
  環：子どもの食べる意欲に共感し、一口に入れる大きさも調整しながら「もぐもぐ」「ごっくん」など言葉をかけ、よく噛んで飲み込むように見守る。
• 活：保育者の促しでトイレに行き、排尿しようとする。（健康）
  環：子どもの排尿間隔に合わせて大体の時間でトイレに誘う。排尿できたときはその快適さを共感する言葉かけを行う。
• 活：保育者に手伝われながらも、腕や足を動かして服に身体を入れようとする。（健康）
  環：「トンネルくぐるかな」「足がでてきたね」など、子どもの動作に合わせて声をかけ、出来たことを喜ぶ。　　

• 活：握る、つまむなどの指先を使った遊びを楽しむ。（健康・表現）
  環：月齢に応じて指先を使って遊べる活動を取り入れ、楽しく指先を使う練習できるようにする。
  （🔺ストローを穴に入れる遊びは、「全部入った」数量を体験できる遊びにもなります。）
• 活：遊びを通して友達に関心を持ち、関わる楽しさを味わう。（人間関係）
  環：遊びの中で、保育者だけでなく友達とも関わりが持てるように援助していく。また、玩具の貸し借りなどの際には仲立ちをし、子どもが思う存分遊べるように援助する。
• 活：水遊びや泥遊びなど、夏ならではの遊びを楽しむ。（環境）
  環：水や泥を嫌がる子どもには無理強いをせず、それぞれが楽しく遊べるようにしていく。カップやシャワーなど水遊び用の玩具も準備し、遊びが広がるように保育者も一緒に楽しむ。
  （🔺大きなビニールプールに抵抗を感じそうであれば、小さなタライから始めてみましょう。）
• 活：砂や泥、自然物や絵の具、スポンジなど身近な物に触れ、感触を楽しみながら人と関わって遊ぼうとする。（健康・人間関係・表現）
  環：戸外や室内でも様々な物に触れられるように環境を用意し、すぐに遊べるように準備しておく。保育者も一緒に楽しく遊び、「きもちいいね」「ぬたぬた」「でろんでろん」「とろとろ」等、感触に合わせた表現を豊かに言葉かけをする。
  （🔺水の波紋、冷たさ、水の動きなど、色んな感覚で水を楽しみます。どの感覚を使っているか観察してみましょう。）
• 活：夏野菜に関心をもち、成長途中の果実に触れてみたり、水をあげて楽しむ。（健康・環境）
  環：毎日水やりなどで接することで「ちょっと赤くなったかな？」「虫がいるね」など、気付きに共感したり、寄り添う。
• 活：様々な絵本や図鑑を見て楽しみ、思いや発見を自分なりに伝えようとする。（人間関係・言葉）
  環：発見を発する声、指さしに共感しながら「これはバスだね」等、絵本や図鑑に沿った言葉をかける。

養護（生活）

• 活：保育者と着替えをしたり、シャワーを浴びたりしながら夏の時季を健康に過ごす。（健康）
  環：一人ひとりの様子を見て「汗かいてるから着替えよう」と誘う。嫌がる時は「どっちのお洋服がいい？」「○○描いてある」と興味を引き出す。又、シャワーを浴び肌を清潔に保ったり、心地よく過ごせるようにする。
• 活：保育者に言われていることが分かり、指差しや行動で反応する。（人間関係）
  環：はっきりとした言葉で関わったり、言葉と行動を結び付けながら関わる。考えて行動しようとする姿を見守り、「分かったの凄いね」と笑顔で認める。又、様子に応じて援助して生活に関する理解に繋げていく。
• 活：自分なりの言葉や行動で気持ちを伝える。（人間関係・言葉・表現）
  環：はっきりとした言葉にならなくても伝えようとする姿を、発音、表情や動き、周囲の環境等から伝えたいことを汲み取り、「○○かな？」「○○だね」と言葉かけしながら伝わる喜びや語彙の増加に繋げる。
• 活：自分のロッカーが分かり、指差しをしたり衣服を片付けたり、出そうとする。（環境）
  環：自分の場所が分かって行動する姿を大いに認める。様子に応じて、一緒に片付けたり出したりする経験を積んでいく。
• 活：自分で水や石鹸を出して手洗いをしようとする。（健康）
  環：自分でしようとする姿や興味がある姿を受け止め、水の量を一緒に確認しながら出したり、「石鹸は1回ね」「アワアワになったね」と言葉かけしながら丁寧に手洗いの仕方を伝えていく。
• 活：保育者や友達の顔と名前が分かり指差しをしたり、名前を呼んだりする。（人間関係）
  環：名前を使う歌をうたったり、「○○ちゃんどこかな？」「これはだあれ？」等と問いかけたり、「○○先生だよ」「△△くんだよ」と知らせて友達の存在を意識できるよう関わっていく。
• 活：七夕に向けて製作をしたり、七夕会に参加しながら行事の雰囲気を味わう。（環境）
  環：歌をうたったり、絵本や笹の葉を見たりしながら、日常的に七夕について伝えていく。
• 活：夏の疲れに考慮し、無理のない食事や心地よい睡眠をとれるようにする。（健康）
  環：担任間で子どもの様子を把握した上で生活の流れを見直していく。食事の量を調節したり、室温や寝具に留意しながら無理なく快適に過ごせるようにする。

教育（遊び）

• 活：戸外に出ることを喜び、夏の健康に留意してもらいながら活発に遊ぶ。（健康）
  環：帽子を着用し、日陰になる場所を作ったり、小まめな水分補給を行いながら過ごす。戸外で遊ぶ時間に留意しながら、遊ぶ楽しさに共感していく。
• 活：夏の植物や生き物に興味を持ち、見たり触れたりすることを楽しむ。（環境）
  環：「ひまわり○○ちゃんより大きいね」「チョウチョ飛んでるね」等と観察したり触れる中で自然に興味が持てるよう関わっていく。蜂やハチの巣に留意しながら園庭の定期的な点検を行う。
• 活：手遊びや音楽に合わせて体を動かす楽しさを味わう。（表現）
  環：のびのびと体を動かす様子を温かく見守る。動きが活発な子とそうでない子がいるため、衝突や転倒に繋がらないよう周りの環境に十分に配慮していく。
• 活：水遊びを通して水の気持ち良さを味わう。（環境）
  環：「お水冷たくて気持ちいいね」「お外が暑いから気持ち良く感じるね」等と言葉かけしながら関わっていく。
• 活：運動用具に積極的に関わり、遊ぶ楽しさを感じる。（環境）
  環：遊び慣れた用具は遊び方を理解してきているため、安全面に留意しながら側で温かく見守り楽しさに共感していく。新しい遊具や用具は「ここから登るよ」「こっちから出ようね」等と繰り返し伝えていく。
• 活：夏の歌や行事の製作を通して夏の季節を感じる。（環境）
  環：朝夕のお集まりや活動の時間に歌をうたったり、音楽をかけたりする。又、季節と発達に合った製作を行っていく。
• 活：保育者や友達の行動を模倣したり、同じ遊びをすることを喜ぶ。（人間関係）
  環：模倣しやすい動きで関わったり、友達の声や動きを真似する楽しさに共感しながら関わる。友達の遊びに興味があり、トラブルになってしまう時は、「同じの作ろう」「順番で一緒に遊ぼう」と満足感に繋げていく。
• 活：興味のある遊びや好きな遊びをじっくりと楽しむ。（環境）
  環：一人で遊んでいる時は必要以上に関わることはせず、集中力や想像力、楽しさに繋げていく。保育者の反応を求める時はすぐに応え、遊びの楽しさに繋げる。

• 担任間で水遊びにおいての安全確保について確認したり、流れについて確認し安全な活動を行う。
• 肌疾患が見られやすい時期、日々丁寧に視診しながら早期対応に努める。

• 夏の野菜に興味を持ち、食べてみようとする。
• こぼしながらもスプーンを使って食べることを楽しむ。

• 友だちの遊びや使っている玩具への興味に寄り添い、簡単なしぐさや言葉でのやり取りを促す。
• 友だちと一緒に簡単な手遊びをする中で、親しみが育つよう、楽しさを共有する声かけを行う。
• トイレに行く友だちへの関心を見逃さず、無理のない範囲でトイレへの興味へとつなげていく。
• 水遊びや感触遊びを嫌がるときは、友だちの姿を通じて徐々に興味を持てるように関わる。
• 食事や着脱の場面で友だちの姿をまねる姿を温かく見守り、必要に応じてさりげなく援助する。

• クラス内で感染症が発生した際は、日々のミーティングや日報を活用し、園全体で情報を共有する。
• 疲れやすい時期のため、健康状態を観察してこまめに共有し、食事や睡眠の時間を柔軟に調整する。
• 記名のない持ち物があった場合は共有し、保護者に確実に伝えられるようにする。
• 水遊び時の保育者の動きや配置を確認し、声をかけ合いながら安全に行えるようにする。
• 排泄や食事、着脱の様子を伝え合い、一人ひとりに合った援助の方法や工夫について話し合う。

• 遊びや食事の様子を連絡帳や送迎時に丁寧に伝えて安心感に繋げる。
• トイレで排泄できた時には保護者に伝え、時間がある時には家庭でもトイレに誘ってもらえるようにする。
• 連携する医療機関と夏の感染症について情報共有する。

• 熱中症予防のため、エアコンや扇風機を活用して快適な室内環境を保ち、こまめな水分補給を促す。
• 水遊びや暑さにより体調を崩しやすくなる時期のため、体調の変化に十分留意する。
• 夕方にかけて疲れが出やすいため、ゆったりと遊んだり、休息を取れる環境を整える。
• 時には戸外の心地よさを感じられるよう、涼しい時間帯にテラスや園庭で遊ぶ時間を設ける。
• 落ち着いて過ごせる環境を整え、絵本やわらべうたあそびを通じてリラックスできるようにする。

• 夏の時季を健康で快適に過ごせるよう十分に配慮したか。
• 簡単な着脱に対する意欲を高められたか。
• トイレやトイレでの排泄に興味が持てるよう関わったか。
• 自分なりの言葉や仕草で伝えようとする姿を受け止めたか。
• 暑さが和らぐ日や時間帯は戸外に出て過ごし、戸外で遊ぶ楽しさを感じられていたか。
• 一人ひとりの様子に合わせた無理のない水遊びが出来たか。
• 七夕会に参加し、行事の雰囲気を味わったり、異年齢児との交流を楽しめていたか。
• 保護者へ夏の感染症や肌疾患について丁寧に伝えたか。