【11月・３歳児】月案・週案の文例／ねらい、養護、子どもの姿、食育など

• 感染症に留意しながら、健康に過ごせるようにする。
• 秋の自然や実りを感じながら遊ぶことを楽しむ。
• 友達と関わる中で相手の思いに気付く。
• 言葉や歌、踊り等で表現することを楽しむ。

その３

• １週目：心地良い風に触れながら戸外でのびのびと遊ぶことを楽しむ（教育）
• ２週目：一人ひとりの思いを受け止めながら充実した生活を送れるようにする（養護）
• ３週目：七五三の行事に参加する（教育）
• ４週目：加湿や換気、消毒等を行いながら、健康に過ごせるようにする（養護）

その４

• １週目：身近な物や遊具で好きなように作ったり繰り返し遊ぶことを楽しむ（教育）
• ２週目：友達の思いを聞き、気持ちに気付く（教育）
• ３週目：絵本をじっくりと聴き、絵本の世界感を楽しむ（教育）
• ４週目：保育者や友達と劇ごっこを楽しむ（教育）

養護（生活）

• 様々な行事に興味を持ち、保育者に質問したり当日を楽しみにする様子が見られた。当日は緊張や不安が見られることがあったが、気持ちを受け止めていくことで参加できた。
• 簡単な当番活動や保育者の手伝いを喜んでいる。
• 寒くなってきたことで排泄に失敗することもある。
• 戸外では上着を着る日も出てきたが、ファスナーが閉められず保育者に援助を求める。

教育（遊び）

• 順番を守って遊ぼうとするが、時にトラブルになる。
• 運動会やハロウィン会で経験したことを遊びに取り入れて楽しむ様子が見られた。
• 踊りやリトミックではのびのびと楽しむ子、恥ずかしさが見られる子がいた。
• 気が合う友達や好きな友達を誘って遊ぼうとする。強引に誘ってしまったり、「一緒に遊んでくれない」と泣いてトラブルになることもある。

• 活：身の回りのことを自ら率先して行い、一人でできたことを喜ぶ。（健康）
  環：時間がかかっても自ら着替えや準備をする姿を褒め、一人でできた達成感や喜びを感じられるようにする。
  （🔺つい次の時間、全体の流れを考えてしまいますが、３歳児の葛藤する時間を保障してあげましょう。その方が次の年度につながっていきます。）
• 活：ものを丁寧に扱ったり片付けたりし、おもちゃや製作道具などを大切に使おうとする。（人間関係・環境）
  環：みんなで使うおもちゃや自分の持ち物の大切さを伝え、大切に使おうと思う気持ちを育ててられるように声をかけていく。
  （🔺自分が作ったものをまずは大事に尊重してあげましょう。例え片付けないといけない物でも「ここにとっておくからね」などと尊重することで、丁寧に扱うようになっていきます。）
• 活：食事の準備や片付けを自分でしたり、お椀をもって食べる等、自立して食事をする。（健康）
  環：準備、片付けの手順や場所を明確化し、食事中「持って食べた方が食べやすいよ」等、子どもがやりやすく、生活しやすいように環境を整え、声をかける。
• 活：進んであいさつをし、場面によってあいさつを使い分ける。（人間関係）
  環：「おはよう」「ごめんなさい」等、子どもが普段使っている言葉をどんな時に使うか、問いかけながら子どもが言葉の整理ができるような機会をもつ。
• 活：気温の変化や活動に合わせて衣服の調節を行う。（健康）
  環：朝、昼の気温の変化に対応できるよう、厚手の服を園に置いておくよう保護者にお願いをする。子ども自身が気付けるよう、「今日は太陽が照って暑いね」など、都度声をかけて気づきが習慣になるよう促す。

• 活：思ったことや経験したことを、保育者や友達に話そうとする。（言葉・人間関係）
  環：子どもが頭の中を整理しながら話せるように「それで、～はどうなったの？」と、丁寧に返しながら話を聞く。
• 活：製作を通して、のりやはさみ、ペンなど様々なものの使い方を知る。（環境）
  環：はさみなどを使用する際には、周囲に危険のないよう落ち着いて製作に取り組める環境を整える。また、危険な使い方と正しい使い方を繰り返し伝え、安全に使用できるようにする。
  （🔺のりやはさみ、苦手なだけで嫌いではない子も多くいます。そこで、自由に切ってよい、貼ってよいとなると夢中になる場合もありますよ。）
• 活：音楽に合わせて身体を動かすなど、リズム遊びを楽しむ。（表現）
  環：跳ぶ、かがむ、片足立ち等、様々な全身運動を組み合わせて動きの幅を広げる。
• 活：いろいろな素材に触れて遊び、自分なりに表現する楽しさを味わう。（表現）
  環：製作や活動に必要なものをしっかりと準備し、子どもがいろいろな素材を使って遊べるようにしておく。また、子どもなりにイメージを膨らませて作ったものや表現したものを認め、楽しく遊べるように声をかけていく。
  （🔺３歳児はまだ手指の巧緻性はそこまでです。紙やトイレットペーパーの芯、毛糸など、薄くてやわらかいもの、加工しやすいものを置いてあげましょう。）
• 活：のびのびと思い切って身体を動かして遊ぶ。（健康）
  環：安全で広い場所に行き解放感の中、保育者自身も外でのびのびと身体を動かして遊びを盛り上げる。
• 活：見つけたどんぐりや落ち葉など、自然物を遊びに取り入れて楽しむ。（環境・表現）
  環：散歩で拾ったどんぐりや落ち葉などを取って置き、製作活動で使う。どんぐりむらの絵本など、イメージが膨らむ絵本を用意しておく。
  （🔺落ち葉やドングリの下にはムカデが潜んでいることも・・・土の中までダイナミックに手を入れるのはやめておきましょう。また、持って帰ったらチェックしましょう。）
• 活：簡単なルールのある遊びを理解し、楽しむ。（言葉）
  環：鬼ごっこなど、子ども達で成立する遊びを少しずつ提案していき、保育者もともに楽しむ。

養護（生活）

• 活：過去や現在の区別がつき始め、経験した出来事やこれからのことについて話そうとする。（言葉）
  環：毎日のスケジュールを言葉とイラストで示したり、話を受け止めながら「昨日」「今日」「明日」という言葉を使って関わることで時間の感覚を育んでいく。
• 活：自分ができることや頼まれたこと行う喜びや達成感を味わう。（健康・人間関係）
  環：出来るようになったことを笑顔で大いに認めたり、簡単な手伝いをお願いすることで成長や自信を感じられるようにする。
• 活：秋の食材を使ったクッキングを楽しみ、食べることを喜ぶ。（健康）
  環：簡単な工程で出来るクッキングを取り入れ、作る楽しさや完成までの期待感、美味しさなどを味わえるようにする。
• 活：収穫祭やクッキングを通して食材に興味を持つ。（環境）
  環：絵本や図鑑等を用いて導入し、実際に見て触れて確かめる経験を大切にする。発見や気付きに共感しながら、疑問に思ったことを解決する喜びを味わえるよう援助し、身近な食材に対する関心を深められるようにする。
• 活：ファスナーの開け閉めに挑戦し、出来ることが増える喜びを味わう。（健康）
  環：十分な時間を確保して、じっくりと取り組めるようにする。様子に応じて、ファスナーのはじめの部分を援助し、出来たという喜びを感じられるようにする。遊びにも取り入れながら無理なく習得できるようにする。
• 活：安心した気持ちで生活出来るようにする。（健康）
  環：甘えや疲れ、友達と関わる中での葛藤、行事への思い、排泄が上手くいかなかった悲しさ等、様々な気持ちに寄り添いながら、安定した生活を送れるよう関わる。
• 活：快適で衛生的な室内環境を整え、健康に過ごせるようにする。（健康）
  環：室温や湿度に留意し、適度な換気を意識しながら心地良く過ごせる環境を作る。寒さから換気することを嫌がる子もいるが、必要性について分かりやすく伝える。

教育（遊び）

• 活：言葉の音やリズムを楽しむ。（言葉）
  環：絵本や歌、手遊び、ゲーム等を通して、様々な言葉に触れられるようにする。言葉の意味を伝えたり、リズムや響き自体を楽しめるよう関わりながら語彙を増やしていけるようにする。
• 活：三輪車を漕いだり、片足ケンケン等に挑戦する。（健康・環境）
  環：全身の協応運動が経験できる遊びを取り入れ、様子に応じて遊び方を援助し楽しさや発達に繋げていく。
• 活：固定遊具や運動用具の遊び方が分かり、工夫したり変化させて遊ぶ。（健康・環境）
  環：遊び方が身に付いてきて、自分なりに考えて工夫して遊ぼうとする姿を見守る。危ない場面が見られる時は、新しい発想を受け止めながらも、危険性を伝えていく。
• 活：遊びの中で、自分と違う友達の思いに気付く。（人間関係）
  環：友達といると楽しいという経験を第一に、関わりを見守る。楽しさに共感することで、思いやりや自己抑制力を育めるようにする。トラブルは相手の気持ちに気付く大切な機会であるため、丁寧な仲立ちをしていく。
• 活：身近な物に興味や疑問を持ち、特徴や違いに気付いていく。（環境）
  環：周囲の物や自然に関わる中で感じていることを言葉や絵で表現できる環境を作る。疑問が出た時は、子どもと一緒に考えるような受け答えを行い、知ることの楽しさや更なる探究心に繋げていく。
• 活：楽器を鳴らしたり、歌をうたうことを楽しむ。（表現）
  環：その都度楽器の使い方を確認し、楽器を鳴らす楽しさを感じられるようにする。また、子どもたちが親しみやすい曲を取り入れ、うたう楽しさや友達と声が合わさる心地良さを感じられるようにする。
• 活：絵本のストーリーが分かり、想像したり遊びに取り入れることを楽しむ。（言葉・表現）
  環：様々な視点での想像を受け止め、他児にも伝えていくことで想像が広がるように関わる。人気がある物語は劇遊びに取り入れ、絵本の世界観を表現する楽しさに繋げる。
• 活：交通ルールを守って歩く。（健康）
  環：横断歩道の渡り方や信号機の見方、標識などについて触れながら散歩し、意識したり知っていることを話す姿を大いに認めながら、自分の命を守る意識を育んでいく。
• 活：異年齢児との交流や模倣を楽しむ。（人間関係）
  環：憧れる気持ちを温かく受け止め、同じように遊べる環境を作ったり、自然に交流できる時間を取り入れたりする。様子に応じて、関わりを仲立ちすることで憧れや思いやりの気持ちを育んでいく。

• 流行しやすい感染症について把握しておき、早期対応に努める。
• 定期的に玩具や遊具の点検を行い、安全に使用出来るようにする。
• 室内の換気を意識して行い、空気を循環させる。

• 手洗いうがいを行い、清潔にした状態で食べ始めようとする。
• 食事のマナーを守って食べる心地良さを感じる。
• 収穫祭を通して秋の実りや食べることを喜ぶ。

• 流行しやすい感染症について知らせておき、家庭でも意識して予防できるように働きかける。
• 友達との関係や生活の様子等を丁寧に伝え、保護者と共有することで安心感に繋げる。
• 地域の家庭に向け、園の絵本を貸し出す日を設ける。

• 感染症に留意しながら、予防に努めたか。
• 一人ひとりの気持ちを受け止めながら、安定した生活を送れるようにしたか。
• 収穫祭やクッキングを通して、秋の食材に対する興味を高められたか。
• 体をのびのびと動かして遊ぶことを楽しめていたか。
• 友達にも気持ちがあることに気付けるよう仲立ちしたか。
• 歌をうたったり楽器を鳴らすことを楽しめたか。
• 絵本に親しみ、劇ごっこを楽しんでいたか。
• 保護者が理解しやすいように行事や感染症等について知らせたか。
• 保護者と園の様子について共有し、安心感に繋げたか。