もくじ
月案de動画
今月の保育のポイント
- 汗を良くかく、水がかかるのを嫌がるなど、個々の健康状態や体質、好みに合わせて生活できるように援助をする。
- 7月に引き続き、暑い日が続く。0歳児は暑さによる食欲低下が起こりやすいので、十分に遊んだ後、沐浴などクールダウンをしてから落ち着いた段階で食事を摂る。
- プール遊びの時は、日陰をつくり、敷物を敷き、紫外線から身を守れ、ゆっくりできる環境を用意しておく。
- 水遊びや沐浴で子どもの発する気持ち良い声に共感しながら「気持ち良いね」と丁寧に声をかけていく。
- 新しい食物に対して無理強いせず、食べられた時は誉め、食べられないときはにおいを嗅いでみたり、触ってみたりするなどし、新しい食物に少しずつ慣れていく。
- お盆休みなどの長期休みでの帰省での様子や生活リズムを保護者と会話し、共有して知っておく。
月のねらい
- 体調を気にかけてもらいながら、元気に過ごす。
- 水や泥、砂などに触れ、夏ならではの遊びを保育者と一緒に楽しむ。
- 立ったりしゃがんだりし、身体を動かすことを喜ぶ。
- 手づかみやスプーンで、意欲的に食事を進めようとする。
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週のねらい
その1
- 1週目:水分補給や休息をとりながら、ゆったりと元気に過ごす(養護)
- 2週目:水遊びなどの夏ならではの遊びを楽しむ(教育)
- 3週目:夏祭りに参加し、行事の楽しい雰囲気を味わう(教育)
- 4週目:散歩に出かけ、夏の自然や生き物に親しむ(教育)
その2
- 1週目:褒められたり励ましてもらいながら、楽しく食事をする(養護)
- 2週目:”食”と”遊び”の中で喃語が増えていく(教育)
- 3週目:清潔にしてもらうことで、心地よさを感じる(養護)
- 4週目:様々な感触のものに触れて楽しむ(教育)
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前月末の子どもの姿
養護(生活)
- コップを渡すと自ら持ち、意欲的に水分補給を行う姿が見られた。
- 保育者に離乳食を食べさせてもらうと嬉しそうに食事をする姿が見られた。
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夏バテで食事が進まない子どももいます。様子を見ながら食べさせましょう。 - 親しみのある保育者以外ともスキンシップをとり、少しずつ他の保育士にも親しみを持つようになってきている。
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抱きしめられるなどのスキンシップによって、心が満たされ信頼関係を深めます。親でなくても同様の効果です。嫌がらない子どもにはスキンシップをどんどんとりましょう。 - 保育者に見守られながら、個々の生活リズムに合わせて心地よく眠ることができている。
- 暑さに負けず、元気に過ごしている姿が見られた。
教育(遊び)
- ゆったりとした時間の中で、のびのびと好きな遊びを楽しんでいる。
- 保育者と一緒に七夕の行事に参加し、異年齢の友達がいる楽しい雰囲気を喜んでいた。
- 水遊びの際には、初めは嫌がる姿も見られたが、少しずつ水に慣れると楽しんでいる姿が見られた。顔にかかると泣いてしまったりすることもあるが、ジョウロやカップを使いながら遊ぶことを楽しんでいる。
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それぞれの水遊びの関わり方を見ると同時に、水遊び前の健康状態はしっかり観察しておきましょう。 - 戸外遊びや散歩には喜んで向かい、植物や生き物、乗り物などを見つけると嬉しそうに声を出すことも増えてきた。
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0歳の目線は低いので、地面にある草花や生き物の感触や雰囲気を共有しながら一緒に楽しみましょう。 - 発した言葉に保育者が反応すると、嬉しそうに笑ったり声を出す姿が見られる。
- 態度やしぐさで思いを表現しようとすることも多くなってきている。
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活動内容(3つの視点対応)
養護(生活)
- 手づかみやスプーンを使って、自ら食事を食べ進めようとする。(健やか)
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色んな食材や味に興味をもちながら食べる子もいます。そういった時はそーっと黙って見守りましょう。 - 汗をかいたら沐浴したり、着替えたりし、その心地よさを味わう。(健やか)
- 保育者についてもらいながら、心地よくぐっすり眠る。(健やか)
- 親しみのある保育者に抱っこしてもらったり触れ合ったりすることを喜ぶ。(健やか・ヒト)
- 様々な保育者や友達など、身の回りの人に興味をもち自分から関わろうとする。(ヒト)
- 自分で食べる喜びを感じ、積極的に食べようとする。(健やか)
- 自分で手足を動かして着脱しようとする。(健やか)
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教育(遊び)
- ハイハイやつかまり立ち、伝い歩きをして探索活動を楽しむ。(健やか・モノ)
💡
戸外でも板と古タイヤで坂道をつくるなど環境を作り、探索活動を充実させましょう。 - 好きな遊びを保育者と一緒に思う存分楽しむ。(ヒト)
- ジョウロやカップに水を入れたり流したりし、少しずつ水遊びを楽しむ。(モノ)
- 砂に触れ、山を作ったり崩したりしながら遊ぶ。(モノ)
- 気に入った絵本を繰り返し保育者に読んでもらい、喜ぶ。(モノ・ヒト)
- 手あそびや歌を、体を揺らすなどして楽しみ、喃語を盛んに発する。(ヒト)
💡
表情を0歳児は敏感に感じ取ります。表情豊かに手遊びや歌を演じましょう。 - 泥や水に触れ、全身で感覚遊びを楽しむ。(健やか・モノ)
- 手遊びや歌に合わせて身体を揺らすなど、言葉と音を楽しむ。(ヒト)
- 保育者の模倣をしようとし、気に入ったものや動きに興味をもつ。(ヒト・モノ)
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環境構成と援助
養護(生活)
- 子どもが意欲的に食べる姿を認め、様子を見ながらスプーンを勧めていく。また、様々な食事形態を引き続き試しながら、慣れていけるようにしていく。
- 汗をかいていたら、着替えたり沐浴できるように保育者同士で連携をとっていく。あせもができていないかなど身体の様子も目視で観察し、変化があれば適切な対応ができるようにしておく。
💡
汗っかきなど、子どもの性質についても観察しましょう。沐浴時は「気持ちいいね」と気持ち良さを伝え続けるのが基本です。 - 一人ひとりの生活リズムに合わせて心地よく眠れるように、他児と距離をとったり、遊ぶ部屋と別にしたりしながら落ち着いた環境を準備する。
💡
0歳は敏感です。音が出ていないのに、横を大人が通るだけでも気配を察知して起きてしまうことも。できるだけの落ち着く環境を保障しましょう。 - 担任だけでなく親しみのある保育者と関わりを持ちながら、いろんな人と関わる楽しさが知れるようにしていく。
- 他の保育者や他クラスの友達など、同じ場所で遊ぶ機会を作り、保育者が仲立ちをする。
- 「もぐもぐごっくん、美味しいね」と自分で食べる気持ちを尊重し、見守る。遊びになっているかどうかを確認して、その場合は補助をしたり、食事を終える。
- スキンシップをとりながら、「お手てが出るかな?」など、声をかけながら行い、1つひとつの動作を意識できるようにする。
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教育(遊び)
- 子どもが思う存分ハイハイや伝い歩きでの移動ができるよう、部屋の中をきれいにしておく。誤飲や怪我に繋がるものが手の届く範囲にないか、よく確認する。
- 子どもの好きな遊びを保育者も一緒になって楽しみ、満足感が味わえるように援助していく。
💡
0歳児の目線まで下げ、同じ高さの目線から楽しむようにすると、より一層一体感が生まれ、心の距離が縮まります。 - 水遊びの際には楽しく遊べるようにしていく。嫌がる子どもには無理強いをせず、少ない水に少しずつ触れながら遊べるようにする。
- 砂遊びの際には、木陰になる時間帯や夕方など、涼しい中で遊べるようにする。また、戸外で長時間過ごさないように注意する。
💡
陰が無い場合は作ることもできます。タープやすだれなどで作れますよ。 - 絵本やわらべうたなどを繰り返し読み、子どもが言葉や絵本に親しみが持てるようにする。
- 保育者が率先して泥や水に触れ、遊びを盛り上げる。様子を見ながら子どもと泥に座ってみる等、全身で触れるきっかけを作る。
- 子どもが気に入る手遊びや歌を一緒に楽しむ。子どもと視線を合わせて一体感を楽しめるようにする。
- 保育者が楽しんで動作や遊びを展開していく。また、広い空間でのびのびと活動できるようにする。
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健康、安全面で配慮すべき事項
- 暑さで体調に変化がでやすい時期なので、小さな体調の変化でも見落とさないようによく様子を観察する。
- あせもやおむつのかぶれができていないかよく身体も観察し、清潔に保てるように援助していく。
💡
お肌がとってもデリケートな赤ちゃん。1粒の発疹や赤みでも目に入れられるようにしましょう。(コレなんだ?)と思う発見力が必要です。
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今月の製作・歌・絵本・手遊び・室内室外遊び
製作
- びっくりスイカ
- おばけがばぁ!
- スタンプでかき氷製作
この他、【夏の自然や物】の製作を『紙皿、牛乳パック、スポンジ、塗る、折る』等、身近な素材と手法でご紹介!
歌
- きんぎょのひるね
- ゆりかごのうた
- アイアイ
絵本
- とびだすいないいないばあ!
- なーらんだ
- まるてん いろてん
手遊び
- サイダー
- かきごおり
- いわしのひらき
室内室外遊び
- 寒天でひんやり感触遊び
- フィンガーペインティグ
- 水遊びのススメ
行事
- プール遊び
- 夕涼み会(夏祭り)
- 避難訓練
- 誕生会
- 身体測定
- 水の日(8/1~)
- 原爆の日(8/6,9)
- 山の日(8/8)
- お盆(8/13~)
- 終戦記念日(8/15)
食育
- 夏バテ気味で食欲が落ちてくる時期。食べやすいものなどに献立を工夫しながら、食が進むように工夫する。
- 食事の際には保育者が積極的に声かけを行い、楽しく食事ができるようにする。
- 落ち着いて食べられるよう、一人ひとりの成長に合わせて椅子や机の配置などにも配慮を行う。
- 少しずついろんな食材に親しめるように、援助を行う。
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地域と家庭との連携
- 暑さによる疲れや食欲不振あれば、家庭と連携をとりながらゆったりと生活できるようにしていく。休息や水分補給、食事のタイミングなども工夫しながら、家庭でも様子を見ながら対応してもらえるようにする。
- 汗や水で濡れて着替える機会が増えるため、着替えの補充をこまめにお願いする。
- 熱中症や夏に流行りやすい病気について掲示し、症状が見られた場合には早めに病院を受診してもらえるように知らせていく。
- 毎日体調チェックを行ってもらい、水遊びの可否を必ず伝えてもらえるようにお願いする。
自己評価
- 手づかみやスプーンを使って、自ら食事を食べ進めようとしていたか。
- 汗をかいたら沐浴したり、着替えたりし、その心地よさを味わえたか。
- 保育者についてもらいながら、心地よく眠ることができたか。
- 親しみのある保育者と喜んで触れ合っていたか。
- ハイハイや伝い歩きをして、探索活動を思う存分楽しめていたか。
- 好きな遊びを保育者と一緒に楽しんでいたか。
- ジョウロやカップに水を入れたり流したりし、水に触れて遊ぶことを楽しめたか。
- 砂に触れ、山を作ったり崩したりしながら楽しく遊んでいたか。
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【8月】個人案の文例【0歳児】
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