保育で１番重視しなければいけない問題は？【第479回｜保育士お悩み相談】

こまりんさんのご相談文を読ませていただきました。

頂いたお悩みのテーマが深く、当方もよく考えたうえで返信をしたいと思っております。

お辛い中申し訳ありませんが、お時間を頂けたらと思います。

お待たせいたしました。

【保育で１番重視しなければいけない問題を知りたいです】とのご相談につきまして、当方の回答としましては【子どもの命と安全を守り、心身が健やかに成長するための『保育』を理解し、実践できているか、ではないかと考えます】。

「子どもの命と安全を守り、心身を健やかに育てる」という「保育」の基本的な考えは、今も昔も同じだと感じます。

命と安全を守るためには、子どもが事故や怪我にあわないよう、保育士は常に子ども達の行動を予測し、危険を未然に取り除かなければなりません。

そして、「保育」は子ども達の「今」だけでなく、「これから」の成長につながっていくことを忘れてはならないと感じます。
子ども達の心が健やかに育まれるためには、保育士の愛情や温かい言葉がけが何よりも大切なものになります。
愛情や温かい言葉をたくさん受けた子ども達は、自信を持ち、人とのつながりに喜びを感じながら育っていくと感じます。
一方で子どもに心無い言葉を浴びせ、時には手をあげる保育士が存在します。
それらの行為を受けてきた子ども達はどのように成長し、人と向き合っていくのか・・・是非考えていただけたらと思います。

現在の保育に関して言えば、情報を気軽に共有出来る時代になりましたから、子どもの個人情報の取扱には細心の注意を払ってほしいと感じます。
SNSを通じてうっかり広まってしまいますと、取り返しのつかない事態にもなりかねません。

また、子どもだけでなく保護者のケアもより必要になってきたと感じます。
保護者が安心して子どもを預けられるよう、丁寧な信頼関係を築いていくことが大切です。

そして、保育士の仕事は主に子どもが相手となりますが、世の中のニュースや情勢には関心を持っていてほしいと感じます。
これは当方の保育士経験・社会人経験を通して強く実感したことです。

最後に、当お悩み相談でも度々引用している「保育所保育指針解説」をご紹介いたします。
ページ数が多く読みごたえがありますが、保育の基本書であり、保育のあり方について詳細な説明があります。
いずれ保育の現場に立たれた際に、必ずお役に立つと思いますよ。

保育所保育指針解説｜厚生労働省

今回のご相談では、数ある問題の中でも特に伝えたいことを選んで書かせていただきました。

「病児保育士や障がい児保育、乳児保育に特化した保育士になりたい」のですね。
目標が是非叶えられますように。
頑張って下さいね。