【１月・５歳児】月案・週案の文例／ねらい、養護、子どもの姿、食育など

• 休み明けの健康状態や生活リズムの崩れ等に留意し、園での生活リズムを整えられるようにする
• 正月遊びを知り、友達や地域の方と一緒に楽しむ
• 冬の身支度、手洗いうがい、水分補給等を進んで行い、健康に過ごす
• 様々な素材を使い、自分のイメージする物を形にしていく楽しさを感じる
• 就学に向け、期待を膨らませながら園生活を送る

その３

• １週目：休み中の生活リズムに留意しながら活動を工夫し、無理なく過ごせるようにする（養護）
• ２週目：冬の感染症を知り、自ら進んで手洗いやうがい、手指消毒、水分補給をしようとする（教育）
• ３週目：冬の自然を取り入れて遊ぶ中で、自然事象の不思議さや面白さを感じる（教育）
• ４週目：豆まきや鬼の想像をしながら節分に向けて製作することを楽しむ（教育）

その４

• １週目：休み中に経験したことを言葉や絵で伝え合う（教育）
• ２週目：かるた、パズル、年賀状のやりとり等を通して、文字や数、形等に興味を持つ（教育）
• ３週目：年下の子に正月遊びを教えたり、生活のお世話をしようとする（教育）
• ４週目：卒園や就学に対するイメージを膨らませ、友達と話題にしながら期待を持って過ごす（教育）

養護（生活）

• 「風邪ひいちゃうから手を洗うんだよ」「熱出ないようにするんだよ」等と自分の健康を意識して行動する姿が見られていた。
• 「今日は〇日～曜日」「あと〇日でクリスマス」とカレンダーを読んだり、日数を数えたりする。
• 友達と会話をしながら食べることを楽しみ、時計を見て食事が終わる時間を意識する様子も見られていた。

教育（遊び）

• 自分と友達の思いが異なり、自分の気持ちを通そうと感情が高まる様子が見られていた。
• クリスマスの歌をうたったり、楽器で遊ぶことを楽しんでいた。
• 滑り台、平均台、跳び箱、縄跳び等で体を動かして遊ぶことを楽しみ、自分なりに目標を決めて挑戦する様子も見られた。

• 活：自分で時間を見ながら、先の見通しを立てて生活する。（健康・環境）
  環：時間を時計だけでなく、タイマーなども使い、視覚的に時間が分かるようにする。また、ボードに次の活動と必要なものを書いておき、子どもが自発的に見て行うサイクルが作れるような環境を整える。
• 活：気温、自分の体調などに合わせて持ち物を自分で管理をする。（健康・環境）
  環：寒いが太陽が出ており運動すると暑いなど、自分で意識できるように状況と気候を子どもと共有したり、忘れ物や整理が難しい子どもには、忘れ物はないかを一緒に確認するなどし、気持ちよく安心して整理された心地よさを伝えていく。
  （🔺やってみようを待ちましょう。すぐに手を出さず、しばらく目の前で見守る感じも大事です。「自分でできるかな」という目線に、「大丈夫だよ」の言葉で。）

• 活：友達に対して強い口調にならないよう、場に応じた言葉を使う。（言葉）
  環：どういった言葉を使うと人はどんな気持ちになるか、トラブルやその場で丁寧に話すようにし、全体にも時間を作って伝えていく。
• 活：正月の伝統的な遊びに興味を持ち、そのルーツや願いを知り、友達と楽しむ。（健康・人間関係・環境）
  環：友達と一緒にお正月遊びを楽しめるよう、十分な数の玩具と場所を準備しておく。数や形、文字に触れられる遊びを準備する。
  （🔺片付け場所、置き場所を明確にしましょう。福笑い等、細かい部品を使う場合も多いです。）
• 活：異年齢児に関心を持ち、優しく思いやりのある行動をしようとする。（人間関係）
  環：異年齢児に親しみを持って関わる姿を認め、自信につなげる。
  （🔺何でも本物志向の５歳児ですが、当然疲れてしまうことも。小さい子の存在はほっとできる環境なのかもしれません。）
• 活：雪や氷を使って、見立て遊びやごっこ遊びを楽しむ。（表現）
  環：雪や氷の冷たさを感じながら美しい性質を味わえるよう、雪に絵具で描く、物を入れて凍らすなど、多彩な表現活動を取り入れる。
  （🔺何時間ぐらいで凍るか？どうすれば凍るか？どれくらいで溶けるか？等、一緒に科学してみることも楽しいですね。）
• 活：戸外で思い切り身体を動かしながら、「こうなりたい」自分の憧れをもち、少し難しいことでもチャレンジをする。（健康・表現）
  環：チーム対抗リレーを行って自分たちで順番を決めたり、竹馬などの練習が必要なちょっと難しい内容に取り組めるようにし、子どもの情熱の方向を作る。
• 活：遊びの中で友達と協力しながら自己発揮をし、友達の気持ちを推察して共感する。（人間関係・言葉）
  環：喧嘩やトラブルでは当事者だけで子どもの気持ちを引き出すだけではなく、時には他の子どもも巻き込んで「どうして取ってしまったのだろう？」と他者の気持ちを想像するような考える機会をつくる。
• 活：自ら進んで身の回りの整理整頓を行い、自分のものだけでなくみんなで使うものも大切にする。（健康・人間関係・環境）
  環：共用の玩具が壊れていた場合や片付け方など、その時の状況によってどうすれば気持ちよく使えるのか、危険があるか等の具体的な理由をタイムリーに子どもたちに伝えていき、自分事として捉えられるようにする。
  （🔺共用で遊ぶものは子どもが管理しやすい仕組みでしょうか？数がそろっているかどうか分かりやすい片付け場所を。）
• 活：知的好奇心をもって自然現象や物事に接し、思ったことや疑問に思ったことを表現する（環境・表現）
  環：子どもたちの些細な会話から想像を広げて、みんなで探しにいってみたり、つららや氷のでき方の実験をする、ままごとセットにBBQ台を設置してみるなど、子どもの思いや希望を実現させたり、発展を楽しめるようにする。
• 活：お正月休み中にあった楽しかったことや思い出を保育者や友達に話し、伝える喜びを感じる。（言葉・人間関係）
  環：友達や保育者と話し合う時間を設け、相手に気持ちや考えを伝える楽しさを味わえるようにする。
  （🔺恥ずかしいや周りの目が気になる等も含めた色んな表出を認め、励ましていくことで少しずつ自信につながります。）
• 活：良い悪い、好き嫌いだけではなく、他者の違いを受け止めて多様性を認め合う。（人間関係）
  環：共同で何かを作ったり、意見を出し合う場をつくり、多様な個性が混ざり合う活動を行い、上手、下手などの価値基準ではなく、一人ひとりの子どもの自分らしさを表現できるように援助する。

養護（生活）

• 活：たくさん体を動かし、空腹感を持って楽しく食事をし、心地よく眠り健康に過ごす。（健康）
  環：凧あげや鬼遊び等寒い季節の中でも体を動かして遊べるよう働きかける。体を動かすこと、食事をすること、眠ること全てが繋がっており、一つ一つが健康に過ごすために大切であることを伝える。
• 活：伝統食を知り、食べることを楽しむ。（健康）
  環：おせち料理や餅つき、鏡開きなどの由来について絵本や写真、実際に食事をする中で伝えていき、知識を身に付けることで、食事への意欲や食べることの楽しさへ繋げる。
• 活：文字や数字、形に興味を持ち、読み書きしたり数えたりする楽しさを感じる。（環境、表現）
  環：かるたや年賀状のやりとりを通して文字や数字等への興味を更に高められるよう進める。文字の読み書きに対する意欲を大切に受け止め、教えながら文字を介してやりとりする楽しさを味わえるよう関わる。
• 活：正月の挨拶を知り、自ら挨拶したり友達と挨拶を交わす楽しさを感じる。（健康・言葉）
  環：慣れない挨拶に恥ずかしさを感じている姿を受け止めながら、保育者が率先して挨拶する姿を示し、挨拶することへの意欲を高めたり、挨拶を交わす楽しさ、正月の雰囲気を感じられるようにする。
• 活：保育者や友達の話に関心を持ち、最後まで話を聞こうとする。（人間関係・言葉・健康）
  環：保育者が話をする時には、「今から話をするね」「これで話はおしまいだよ」「聞いてくれてありがとう」と話始めと終わりを明確にし、最後まで集中して聞く力が身に付くよう関わる。
• 活：卒園や就学に向けての話を聞き、期待を膨らませる。（環境）
  環：絵本、写真や歌、実物（卒園証書、ランドセル）等を用いて伝え、期待に繋げる。新しい環境への不安な気持ちに寄り添い、少しずつ期待が高まるよう１～３月を通して丁寧に関わっていく。
• 活：地域の親子や高齢者の方と触れ合う中で地域の一員である喜びを感じる。（環境・人間関係）
  環：高齢者の方に正月遊びを教えてもらったり、地域の親子に遊び方を教えてあげる中で、地域社会との繋がりや人と関わる楽しさを感じられるようにする。又、緊張している時には保育者が一緒に過ごし安心感に繋げる。

教育（遊び）

• 活：友達と話し合いながらルールのある遊びを楽しむ。（人間関係・言葉）
  環：子ども達で遊ぶ様子を見守り、楽しさに共感する。ルールに対する理解のズレや家庭でのルールが混じり混乱している時には、園でのルールを再度確認出来るような働きかけをする。
• 活：紙皿や段ボール、紙粘土、毛糸等様々な素材の性質に気付き、工夫しながら製作する。（環境・表現）
  環：「ザラザラしていてノリがつかない」「乾くとヒビが入る」等、素材の性質に気付き工夫する姿を見守りながら、時に一緒に良い方法を考えていくことで考える力の育ちや表現する楽しさに繋げる。
• 活：コマ回しやお手玉等に興味を持ち、考えたり工夫しながら繰り返し挑戦する。（健康・環境）
  環：粘り強く取り組んでいる姿を見守り、１人でやり遂げたという達成感に繋げる。又、クラス全体の話題として取り上げることで、本人の自信や他の子が対象児を認めたり、良さに気付ける機会となるよう働きかける。
• 活：言葉や絵、歌、踊り等の様々な方法で表現することを楽しむ。（表現・言葉）
  環：自由な表現を温かく受け止め、伸び伸びと表現できるようにする。
• 活：イメージを形にしていく中で必要な物や素材を考え、遊びに取り入れる。（環境・表現）
  環：様々な素材や用具を用意しておき、納得するまで遊ぶ中で創造力へ繋げる。「～したいけど、どうすればいい？」と保育者に助けを求める時には、イメージする物を共有しながら一緒に考え、気付きに繋がるよう関わる。
• 活：跳び箱や平均台等の運動遊具で積極的に遊び、体をコントロールしながら遊ぶことを楽しむ（健康・環境）
  環：運動遊具に対する恐怖心が減り、動きがダイナミックになる姿が予想されるため、安全面には十分留意する。新しい遊び方を提案し、自分の体をコントロールしながら遊ぶ楽しさや達成感が味わえるようにする。
• 活：かるたや早口言葉、伝言ゲーム等の言葉を使った遊びを楽しむ。（言葉・健康）
  環：かるたや早口言葉等の馴染みのない文や言葉に触れられる機会を設ける。様々な言葉に触れる面白さや不思議さに共感し、時に意味を調べながら言葉に対する知識を深められるようにする。
• 活：実際の生活と物語の世界を混ぜ合わせながら、自分だけの世界に入り込む楽しさを味わう（表現・環境）
  環：一人で遊ぶ時間も大切にしながら「○○の世界と○○ちゃんの世界が一緒になったんだね。楽しそう」と発想を否定せず温かく受け止める。夢中になって遊ぶ中で想像力を育めるようにする。

• 室内の換気や加湿、消毒を行ったり、水分補給を促しながら冬の感染症に留意する。
• 手袋やマフラー等を付けたまま滑り台や鉄棒等の遊具で遊ぶことのないよう安全面に留意する。
• 園外に出る際には、氷が張りやすい場所や雪の有無等を確認し、転倒に繋がらないようにする。
• 餅の誤飲について知らせ、十分な咀嚼に繋げられるようにする。一人ひとりの食事をする様子を注意して見守る。

• 保育者や友達と一緒に会話をしながら食べることを楽しむ。
• 食事のマナーが分かり、意識しながら食べようとする。
• 自分が食べられる量を知り、調節してもらいながら完食する喜びを味わう。

• 保護者の就学に対する不安が出てくる時期のため、一人ひとりの生活の様子や成長している姿を伝えることで安心感に繋げる。
• 気温や活動内容によって衣服調節が出来るよう、衣服を多めに用意してもらう。
• 地域の方を招き、正月遊びを教えてもらったり教えてあげる等交流を図る。

• 一人ひとりの生活リズムに配慮しながら、園での生活リズムを整えていけたか。
• 感染症に留意しながら、室内の環境を整えたり、子どもに働きかけることができたか。
• 地域の方と触れ合う中で地域の一員であることや人と関わる喜びを感じられていたか。
• 子どもの自由な発想や表現を認め、喜びに繋げられたか。
• 卒園や就学に対する期待や不安な気持ちに寄り添えたか。