難聴のため、保育の仕事を辞めたいと思っています【第341回|保育士お悩み相談】

2019年12月20日

こんにちは、ほいくのおまもりです。

今回の相談者からのお悩みは、『難聴でコミュニケーションを取ることに難しさを感じています。辞めた方が良いのではと悩んでいます』というご相談。

回答者のほいくのおまもりは『子どもとの関わり方は丁寧でいらっしゃるのですから、少人数保育など業務形態を変えてみることも検討されてはいかがでしょうか』とアドバイス。

どうぞ、御覧ください。

保育士お悩み相談(LINE)

こまりん
【性別】女性
【年齢】30代
【保育士経験年数】12年
【相談文】
辞めたい、と思っています。理由は自分。向いてなさと難聴です。難聴は幼少から少しずつ進行し、障碍者に達してはなく、就職してからは両耳補聴器です。電話対応は協力もらい、保護者対応は行います。経験年数こそ二桁ですが、自分ができていることは新人がこなしているものと同レベルであると振り返り立ち止まります。経験年数から昇級試験を受け受かり、主任保育士クラスとなりました。対子どもは丁寧にできていると思っていますが、保育は担任間の話し合いのもとすすめられます。それができません。どうしても「聞こえた言葉を前後の会話から明確にして、繋ぎ合わせて文にして理解してから返事を考える」ので待ってもらう時間が発生してしまいます。相手にとってとても煩わしい時間。早く返事しなくてはと慌ててしまい、言葉が出なかったり的外れな返答をすることが今年に入り益々増えてきました。脳外にかかりましたが異常なし。メンタルクリニックでは鬱病ぽいと言われたこともあります。会話を楽しみながら事務仕事をするなんて到底無理。事務仕事をしていると会話の単語を拾うことも難しく、会話に集中すれば書き物は全くできません。後輩育成しなければならない立場ですが、コミュニケーション能力の欠如です。どうにかコミュニケーションをとろうとしますが、悉くうまくいかず、子ども関係なく疲れてしまいました。話すことが元々好きではなく、プライベートでも一人か聞き役です。保護者対応も伝えなくてはならないことは伝えますが、雑談、というものが苦手。最近では、ミスをし叱責を申し訳ない思いで聞いていたら、不機嫌な表情、ヘラヘラしている、とさらに注意され、今自分がどんな表情をしているのか、どんな表情をすべきなのかわからなくなってきまきた。補聴器の性能も近年よくなってきていますが、聴力もじわじわと悪化し、頼みの補聴器も電池が切れるとただの耳栓。保育中でなくても恐怖のどん底です。今でこそ「赤ちゃんが欲しいから産休入れるように」と複数担任の乳児クラスを担任してますが、それもそろそろ諦める年頃。幼児クラスになるとプール対応のため防水タイプに買い換える必要が出てきます。補聴器代を稼ぐために仕事することとなります。何も楽しくありません。他に何がしたいでもありませんが、ここまで来てしまったら辞める他ないと思います。
ほいくのおまもり
こんばんは。

ご相談内容、拝見いたしました。 

難聴によるお困りの場面の数々は、周りにはなかなか理解してもらえないこともあるでしょうし、どれほどおつらい思いを抱えていらっしゃるかと胸が痛みます。
少しでもお力になることは出来ないか、当方も考えていきたいと思います。

ただいま多くのご相談を受けておりますため、おつらい中申し訳ありませんが、お時間を頂けたらと思います。

ほいくのおまもり
こんにちは。

お待たせしまして申し訳ありませんでした。

当方の身内にも補聴器をつけている者があり(こまりんさんと同じく両耳の聞こえが悪いのですが、補聴器は片方のみにつけています)、「電池が切れると音が全く聞こえない」「聞こえない方の耳側から話しかけると聞き取れない」等の状態があるので、こまりんさんも近い状況なのではと感じております。
日常生活を送る分には会話がひっきりなしに続くわけではありませんし、周囲も理解したうえで会話に間をもたせたり聞き取りやすいように配慮するのではと思います。

ところが保育の現場では、会話が常に飛び交う状態であり(時には待ったなしの状況もあることでしょう)、コミュニケーションを取ることはどうしても避けられないでしょう。
ですから、かなりの苦労をされていらっしゃるのではとお察しします。

【難聴でコミュニケーションを取ることに難しさを感じています。辞めた方が良いのではと悩んでいます】とのご相談につきまして、当方の回答としましては【子どもとの関わり方は丁寧でいらっしゃるのですから、少人数保育など業務形態を変えてみることも検討されてはいかがでしょうか】と考えます。

こまりんさんはコミュニケーションを取る難しさから、子供だけでなく、保護者や先生方に対しても人一倍気遣っていらっしゃるでのはと思います。
もしかしたら「少しでも早めに返答しないと」と焦ることで的外れな返答になり、落ち込むことでより会話に戸惑ってしまったり、うまく返答が出来なかったりという悪循環に陥っていらっしゃるのではと感じました。
脳外やメンタルクリニックを受診されるほどですから、悩みが相当に大きいものであると感じております。

こまりんさんは昇級試験が受かるほどの保育スキルをお持ちですし、こまりんさんご自身も「子どもに対して丁寧に関わることができている」と感じていらっしゃるのですから、よりコミュニケーションを求められる大人数の中で保育をするよりも、少人数や個人など、業務形態を変えてゆったりと保育をされるのも方法の一つではないかと考えます。
どのような職種があるのか、難聴でも就職は可能なのか等、情報を集めてみるのも良いでしょう。

また、お話を伺い、こまりんさんの心がかなり疲れていらっしゃるとお見受けしました。
いずれ退職することになりましたら、まずはゆっくりと心を休める時間を作っても良いかもしれませんね。

こまりんさんの状況を思い浮かべながら回答をしましたが、少しでもお役に立つことが出来たらと願うばかりです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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ほいくのおまもり

サイト管理人夫婦の夫の方。保育士を3年勤めた後、営業や経理、自営業など幅広い仕事をして社会人14年目。異色な人生経験を少しでも役立てたいと思いから、2016年4月にこのサイト立ち上げました。3児の父でミニマリストの読書好きです。好きな言葉はLess is more.

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