【8月・1歳児】月案・週案の文例／ねらい、養護、子どもの姿、食育など

• 長期休み中の体調や生活リズムに配慮し、無理なく過ごせるようにする。
• 発見や気持ちを仕草や単語で伝えようとする。
• 好きな遊びややりとりを繰り返し楽しむ。
• 保育者の援助のもと簡単な身の回りのことが出来る喜びを味わう。

その3

• 1週目：安心で安全な環境の中、体を動かすことを楽しむ（教育）
• 2週目：夏野菜や植物、生き物を見たり触れたりする（教育）
• 3週目：発見や要求を自分なりの言葉で伝えようとする（教育）
• 4週目：休み明けの体調や生活リズムに配慮し、無理なく過ごせるようにする（養護）

その4

• 1週目：夏の感染症や肌疾患に留意し、健康に過ごせるようにする（養護）
• 2週目：衣服を脱いだり、保育者の援助のもと着ようとする（養護）
• 3週目：気に入った遊びを繰り返し楽しむ（教育）
• 4週目：保育者や友達と触れ合う楽しさを感じる（教育）

養護（生活）

• 咳、鼻水、発熱等の症状が見られ、欠席する子もいた。症状が長引いている。
• 暑さから情緒が乱れたり、十分な睡眠が取れない時がある。
• 保育者の言葉の意味が分かって行動できる姿が増えてきた。
• 手洗いを喜んでするが、水遊びに発展してしまうことがある。
• 自分の嫌な気持ちを声や首を振って表現する。

教育（遊び）

• 保育者が歌をうたうと一緒に声を出したり、手を動かして喜ぶ。
• 保育者の手を引いて行きたい場所ややりたい遊びを伝えようとする。
• 好きな遊びを「もう一回」と言葉や仕草で表現し繰り返し楽しむ。
• 夏の花を見たり触れたりする子、虫にも興味があるが一定の距離を保ち、近すぎると怖がる子がいる。
• 使っていた玩具を取られたり嫌なことがあると、泣いたり、口を開けて噛もうとする。
• 歩いたり走ることを喜ぶ。不安定で転ぶ子や勢いがつきすぎて転ぶ子がいる。

• 活：汗をかいたり水にぬれたりすると着替え、清潔にする心地よさを感じる。（健康）
  環：「汗でびしょびしょになったね」「着替えると気持ちいいね」と子どもの気持ちになりながら声掛けをし、進めていく。
• 活：着替えの際には、自ら腕をあげたり袖に通したりしようとし、保育者に手伝ってもらいながら意欲的に着替えようとする。（健康）
  環：着替えの際には、子どもが着替えようとする姿を認め、一緒に着替えを進められるようにうる。
  （🔺「自分で」の気持ちを支えてあげる心で、何気なく援助を行いながら「できたね」と一緒に楽しみましょう。）
• 活：保育者に声をかけられると自らトイレに向かい、おまるに座ろうとする。（健康）
  環：子どもが意欲的にトイレに向かえるよう、遊びの様子に配慮しながら一人ひとり声かけを行う。渋ってしまう子どもはタイミングにも配慮し、あとから声をかけるなど個別に対応するようにする。
  （🔺トイレトレーニングの相談をぼちぼちされる頃と思います。トイレで排尿することを知る、一緒に行ってみる、無理強いしない。これらを基本に保護者と連携をとりながら進めていきましょう。）
• 活：ゆっくり、よく噛んで食べようとする。（健康）
  環：ゆっくり、落ち着いた空気で食べられるようにし、「よく噛んでね」等やさしく見守りながら声をかける。
• 活：自分で服を出したり、帽子をしまうなどする。（健康）
  環：帽子や服の場所が分かりやすいように、棚にイラストを貼っておき、同じ場所から取りやすいようにする。
• 活：食器に手を添えて、最後まで一人で食べる。（健康）
  環：食事の様子を見守り、手を添えた方が安定して食べやすいことを知らせる。最後は1か所に皿の食物をまとめる等、終わりが分かりやすいようにする。

• 活：保育者に手を引かれ、手すりにつかまりながら、階段を上り下りしようとする。（環境）
  環：階段を上り下りする際には怪我に気をつけ、子どもの手を引いて上り下りを行う。子ども同士が押したりしないよう、間を開けて登ったり、少人数で移動するように気を付ける。
  （🔺「前の人を待つ」などは1歳児には高度です。「あぶないよ！」と注意する回数を減らすためにも、環境づくりは大切ですね。）
• 活：指差しや簡単な言葉を使いながら、自分の思いを伝えようとする。（言葉）
  環：自分の気持ちを態度だけでなく、指差しや言葉で伝えられるように代弁していく。また、気持ちを伝えようとしている時にはしっかりと受け止め、充実感を感じられるようにする。
  （🔺代弁の効果がある時は「子どもが困った時」。一緒に問題を解決する姿勢で接しましょう。）
• 活：保育者に気持ちを受け止めてもらう満足感を味わう。（健康・人間関係）
  環：子どもの要求に対して、必ずしも表面上の要求が全てと思わず、常に子どもの本心を探りながら対応する。
• 活：簡単なリズム遊びや運動遊びに喜んで参加し、身体を動かすことを楽しむ。（表現）
  環：運動遊びやリズム遊びの際には、広い場所で行い、子ども同士がぶつかって怪我のないように配慮する。
  （🔺両足ジャンプ、走る、這う、出来なくても何となくやっている雰囲気を楽しむぐらいで取り入れていきましょう。）
• 活：保育者と夏野菜を収穫し、一緒に食べる。（健康・環境）
  環：色の違いや数を一緒に数えたり、子どもが野菜をもぎ、その場にいる虫なども含めて手触りや色味、数を楽しめるように収穫する。
• 活：水を移し替えたり、すくってこぼす等して水の性質に触れ、遊びを楽しむ。（健康・表現）
  環：水の中で水を大きく動かしたり、一滴の水の滴りやバケツをひっくり返して滝のように落ちる様子を保育者が作り出し、様々な水の楽しさを全身で受け取れるように遊びをつくる。
• 活：自分の行きたいところや興味あるところに行き、発見や興味を保育士に伝える。（人間関係）
  環：子どもの指さしや興味の瞬間に「～があったの？」等、共有をしたり、子どもから話しかけられるのを近くで待ち、応答のやりとりを作る。

養護（生活）

• 活：保育者の声がけで小まめな水分補給をする。（健康）
  環：「暑いからお水飲むよ」「たくさん遊んだからお水飲もう」と声がけして水分補給をする。飲むのを嫌がる子は、水やお茶の温度を変えたり、「どっちがいい？」と聞いたりしながら少しでも水分を摂れるようにする。
• 活：自分の名前が呼ばれることを喜んだり、友達の名前を呼ぼうとする。（人間関係）
  環：名前を使う歌をうたったり、たくさん名前を呼びかけながら喜びや友達の名前の認識に繋げる。「お友達のお名前言えるのすごいね」と認めて喜びに繋げる。
• 活：快適な環境の中で十分な睡眠をとれるようにする。（健康）
  環：エアコンや扇風機等を使って室温を調整したり、寝具のかけ方を変えながら心地よい睡眠に繋げる。途中目覚めてしまったら、心地よい風を送ったり、体に優しく触れながら再入眠できるよう関わる。
• 活：保育者に鼻水を拭いてもらったり、自分で拭こうとする。（健康）
  環：「鼻水出てるから拭こうね」と言葉かけしてから優しく拭き取る。嫌がる時は自分でティッシュを持ってみることで気持ちの切り替えに繋げたり、ウエットティッシュを用いることで無理なく清潔を保てるようにする。
• 活：オムツに排泄したことを保育者に知らせようとする。（健康）
  環：オムツ替えの際に「ちっち出たね」「綺麗にしよう」と排泄した感覚を感じられるよう関わる。指差ししたり、「ちっち」と言葉で知らせようとする姿を見逃さず、「教えてくれてありがとう」と笑顔で言葉かけする。
• 活：帽子やズボン、靴下、靴を自分で脱げるようになる。（健康）
  環：汗で脱ぎにくいこともあるため、脱ぎ始めを援助して自分で出来たという喜びを感じられるようにする。
• 活：視診や触診、必要に応じて検温を行いながら健康状態に留意する。（健康）
  環：担任間で体調を把握しておき、鼻水や咳・食欲不振・発疹等の症状が見られている時には検温や保護者へ連絡することで早期対応出来るようにする。
• 活：思いを受け止め、安定して過ごせるようにする。（健康）
  環：表情や言葉を笑顔で受け止めていく。思いを言葉にできず噛みつきが見られる年齢でもあるため、遊ぶ様子をよく見守り、噛みつく前のサインを見逃さず「嫌だったね」と気持ちを受け止めていく。

教育（遊び）

• 活：好きな絵本を繰り返し読んでもらったり、自分で見ることを楽しむ。（環境）
  環：絵本を持ち、読んで欲しいことを訴える姿を受け止め、丁寧に読み聞かせして楽しさを共有する。様々な絵本を用意しておき、絵本を親しむ気持ちに繋げていく。
• 活：夏祭りの雰囲気を味わいながら、参加することを楽しむ。（環境）
  環：いつもとは違う雰囲気に驚いたり、楽しんだりする一人ひとりの様子を受け止めながら一緒に夏祭りに参加し、安心した気持ちで楽しめるようにする。
• 活：夏の歌をうたったり、手遊びをすることを楽しむ。（表現）
  環：季節にちなんだ歌や手遊びを、朝夕のお集まりや遊びの中に取り入れて興味や表現に繋げていく。「お歌うたうの上手」「水鉄砲作れたね」と笑顔で認めて楽しさに繋げる。
• 活：広々とした環境の中で歩いたり走ったりすることを喜ぶ。（健康）
  環：ホールや園庭の安全確認を行った上で遊び始め、子ども同士の衝突や転倒等に留意しながら、体を動かす楽しさに共感していく。
• 活：夏の植物や生き物を見つけて指差しし、観察することを楽しむ。（環境）
  環：発見を受け止め一緒に観察していく。触れようとする姿も見られるため、触れても安全な植物や生き物であれば実際に触れる経験が出来るよう援助していく。
• 活：友達と一緒にプールに入ったり水遊びをすることを楽しむ。（人間関係・環境）
  環：保育者も一緒に水に触れながら楽しい気持ちを盛り上げていく。水の事故防止のため、遊びを監視する保育者を必ず配置する。
• 活：保育者が仲立ちのもと、友達との関わりを知る。（人間関係）
  環：手を繋いだり、側で一緒に遊んでいる時は「嬉しいね」と笑顔で言葉かけする。関わりたい気持ちがあるものの力加減が出来ない時や一方的な関わりになっている時は、様子に応じて関わり方を伝えていく。
• 活：指差しをしたり「なに？」と身の回りの玩具や物に興味を持つ。（環境・言葉）
  環：身の回りに対する興味を受け止めて「○○だよ」「良く見つけたね」と笑顔で言葉かけしながら実際に遊んでみたり、触れてみることで身近な物に対する興味や関わる楽しさに繋げる。
• 活：指先を使った遊びをじっくりと楽しむ。（健康・環境）
  環：ポットン落としや紐通し、積み木、シール遊び等を用意し保育者が遊ぶ姿を示すことで興味に繋げ、遊ぶ楽しさや手先の発達、集中力に繋げていく。

• 汗疹やとびひ等の肌疾患が多くなる時期、丁寧な視診をしたり清潔を保てるようにする。
• 上手く言葉にできず噛みつきが起こることがあるため、担任間で対応についてしっかりと話し合っておく。
• 戸外遊び前には暑さ指数の確認を必ず行う。

• 快適な環境の中で意欲的に食事をする。
• 手遊びや絵本を通して食材に興味を持つ。
• 食後に手や口を綺麗にする心地よさを感じる。

• 年上の友だちとの水遊びでは、同じ素材や玩具を用意し、模倣しながら楽しめる環境を整える。
• 友だちの遊びへの興味に寄り添い、思いを代弁して仲立ちし、心地よく関われるよう援助する。
• 年下の友だちに玩具を「どうぞ」と渡す姿には、「ありがとう」と代弁し、思いやりの気持ちを育む。
• 年上の友だちと一緒に、園で育てた夏野菜を見たり触れたりする機会を設け、食材への興味を育む。
• 異年齢の友だちと一緒に遊ぶ中で、順番や決まりへの意識が徐々に育つよう、丁寧に関わる。

• 水遊びを安全に楽しめるよう、その日クラスに入る職員間の役割分担や動きを明確にする。
• 子どもが身の回りのことを自分なりに行う姿を共有し、適切に意欲を育む援助を行えるようにする。
• 子ども同士のトラブルで噛みつきなどが見られた場合は共有し、遊びの環境や職員の配置を見直す。
• その日の子どもの体調を調理員と共有し、無理なく食べられる量や形態で給食を提供する。
• お盆期間の保育を安全に行えるよう、出席する子どもの個々の様子や生活リズムを丁寧に共有する。

• 夏の感染症やクラスで出ている症状等について掲示や口頭で伝え、家庭でも意識してもらえるようにする。
• 肌を掻いてしまったり、友達を傷つけてしまうことがあるため爪切りをお願いする。
• 簡単な着脱に意欲的な姿を知らせ、園での援助の仕方を伝えながら家庭でも時間がある時に取り組んでもらえるようにする。
• 地域の家庭に向けて園庭を開放し、交流を図る。

• 涼しい室内でもこまめに水分補給の時間を設け、熱中症を防ぐ。
• 夕方は園庭遊びやテラスでのシャボン玉を楽しみながら、戸外の心地よさを感じられるようにする。
• 疲れやすい時期のため、個々の体調の変化に留意し、丁寧に様子を観察しながら関わる。
• 安心して排泄に臨めるよう、個々の様子や援助について職員間で丁寧に共有し、配慮して関わる。
• お迎えの時間までリラックスして過ごせるよう、慣れ親しんだ玩具や絵本を用意しておく。

• 休み中の体調や生活リズム、久しぶりの登園での疲れ等を考慮して無理なく過ごせるようにしたか。
• 夏の健康状態に留意し、担任間で対応の確認をし迅速に対応したか。
• 声や指差し、行動等で思いを伝えようとする姿を丁寧に汲み取ったか。
• 一人ひとりの興味を把握し、好きな遊びができる環境を整えたか。
• 保育者との簡単なやりとりや友達との触れ合いを楽しめたか。
• 周りの玩具や自然、物等に対して興味が湧くような働きかけができたか。
• 夏祭りの雰囲気を味わえていたか。
• 保護者に夏の感染症や肌疾患について知らせ、意識や早期受診に繋がる