もくじ
月案de動画
今月の保育のポイント
- 紫外線、熱中症の対策をし、水分補給をしながら快適に夏の生活を送れるように、環境づくりに配慮する。
- 夏ならではの遊びを十分に楽しめるよう、自分の好きな友達と遊びに心行くまで没頭できる環境を用意する。
- 夏休み中はイベントを開催し、いつもとは少し違った刺激があり、わくわくする環境を用意し、9月からの生活に期待につなげる。
- 縦割り保育をカリキュラムに導入し、異年齢児との生活と交流から刺激を受けて、いっしょに遊ぶ楽しさが感じられるように、色んなところへでかけ、クッキングをするなど、いつものカリキュラムとは違うわくわくするような要素を入れる。
- 虹、にわか雨、様々な自然現象に興味をもてるよう、保育者から見たり聞いたり仕掛けていく。
月のねらい
- 夏の過ごし方に気をつけ、保育者に声をかけてもらいながら暑さに負けないように過ごす。
- プール遊びの際も準備や片付けなどを覚え、自分でしようとする。
- 夏の自然に興味を持ち、関わったり遊びに取り入れたりしながら親しむ。
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週のねらい
その1
- 1週目:プール遊びや泥んこ遊びを思う存分楽しむ(教育)
- 2週目:休息をとりながら、暑さに負けないように元気に過ごす(養護)
- 3週目:夏の自然に触れ、草花や生き物に親しむ(教育)
- 4週目:異年齢の友達と関わり、一緒に遊ぶ楽しさを味わう(教育)
その2
- 1週目:夏の自然事象や生き物に興味・関心を持つ(教育)
- 2週目:休息を取りながら夏の時期を健康に過ごす(養護)
- 3週目:夏季ならではの行事や遊びを楽しむ(教育)
- 4週目:友達や保育者と一緒に、プール遊びを楽しむ(教育)
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前月末の子どもの姿
養護(生活)
- 保育者に見守られながら、自分で進んで手洗いうがいしようとする子どもが多い。
- 夏の生活の仕方を知り、保育者に声かけられながら水分補給や活動の合間に休憩を取るようになってきている。
- 七夕の行事に参加し、お話を聞くことを楽しんでいた。
- 汗や水で洋服が濡れると、タオルで拭いたり着替えたりすることに慣れてきた。自分で着替えようとする姿も見られている。
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外と冷房の入った部屋では温度差があり、体調を悪くしてしまうことも。冷房は下げすぎないようにしましょう。
教育(遊び)
- プール遊びの際には、繰り返し保育者に声をかけられながら、ルールを守って遊ぼうとする姿が見られている。
- 好きな遊びを通して友達と関わりを持ち、一緒に楽しそうに遊んでいる。また、友達に対して自ら「貸して」など言葉でやり取りしようとする姿も見られる。
- 保育者に仲立ちしてもらいながら、年上の友達と関わって遊ぶ子どももいる。
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年上の子どものやっていることを真似したがるのが3歳児。一緒に遊ぶ中でクラスに新しい遊びが出るかもですね。 - 七夕の製作では、はさみやノリなどの道具の使い方に気をつけながら、一生懸命に取り組んでいた。
- セミやザリガニなど夏の生き物に触れ合ったり観察したりする姿が見られた。
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活動内容(五領域対応)
養護(生活)
- 汗をかいたり、喉が渇いたりすると、自分から水分補給を行おうとする。(健康)
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「喉が渇いた」この感覚をもつことは大切です。定期的な水分補給も大切ですが、欲求をつくることも意識しておきましょう。 - 着替えの際には畳もうとしたり、片付けたりし、身の回りをキレイにしようとする。(健康)
- 食事の際には簡単なマナーに気をつけ、自ら守って食事をする。(健康)
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食べこぼしやじっとできなかったり等、ばらつきがあります。子どもの特性を把握しながら進めましょう。 - 夏祭りに参加し、異年齢の友達とも関わる楽しさを味わう。(人間関係・環境)
- 休憩の時は自分から日差しを避けたり、水分をとろうとする。(健康)
- プールの片付け、着替えを自分でする。(健康)
- 体調の変化に気づき、保育者に知らせる(健康)
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教育(遊び)
- 夏ならではのダイナミックな遊びを、思いっきり楽しむ。(健康)
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この時期に身体と心を沢山動かすことで、心肺機能など内臓の力も成長し、2学期からの生活にも影響していきます。 - 体操や運動遊びを通して、様々な身体の使い方を知る。(健康)
- 虫を見つけたり触ったりし、自然に興味を持つ。(環境)
- 経験したことを保育者や友達に言葉で伝えようとする。(言葉)
- 気の合う友達と関わって遊び、相手の気持ちを聞こうとする。(人間関係・言葉)
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自己主張も強いですが、相手を受容する気持ちも高まる時期です。2つの顔を持つと思いましょう。 - 泥や砂を使って、おままごとやごっこ遊びなどを楽しむ。(表現)
- プール遊びの中で水の流れ、勢いを感じる。(健康・環境)
- 身近な虫や草花、夏野菜の収穫を楽しみ、興味をもって食べる。(人間関係・環境)
- 意欲をもってこの夏に経験したことや出来るようになったことを話す。(人間関係・言葉)
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環境構成と援助
養護(生活)
- 水分補給のタイミングは引き続き声をかけつつ、子どもが自分から行えるように促していく。間隔が空いてしまう子どもや遊びに夢中になってしまっている子どもには個別で声をかけ、必要性を知らせていく。
💡
子どもによって水分を欲する度合いと熱中症のなりやすさは違います。顔が赤くても、なりやすいだけで平気な子もいます。総合的な判断が必要です。 - プール遊びのときや汗をかいて着替えるときには、畳み方や片付け方も伝えていく。初めは上手にできない子どもがいても、やろうとする姿を認めて今後に繋がるように援助を行う。
- スプーンの持ち方や食べる時の姿勢など改めて子どもと一緒に確認し、正しい持ち方を知る機会を持つ。なかなかできない子どもには繰り返し伝え、ゆっくり様子を見守っていく。
- 夏祭りの際には年齢ごとに楽しめるようゲームを準備する。異年齢の友達とも関わりが持てるように工夫し、安全面にも十分に配慮しながら進めていく。
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夏祭りならではのきんぎょすくいや風船釣りなどのコーナー遊びもありですよ。 - 陰を作ったり、影のあるところにシートを敷いてこまめに休憩がとれるようにする。
- 脱いだ服の置き場や新しく着る服の場所を決めておき、普段の着替えよりも多めにスペースを取る。
- 体調については、濡れたままの服でいると寒くなることや、暑いまま我慢していると頭がぼーっとすることなど、詳しく話すようにし、しんどい時は知らせるように声をかける。
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教育(遊び)
- 泥遊びの際には汚れても良い服をあらかじめ準備してもらっているかをしっかりと確認する。また、子どもの体調にも配慮し、鼻水が出ていたり咳をしていたりする場合には、あらかじめ家庭から参加の有無をしっかりと伝えてもらえるようにしておく。
- 体操や運動遊びの際には、思いっきり身体を動かせるよう広い場所で行う。また、活動の中にしゃがむ、ジャンプするなど様々な動きを入れることで、身体をしっかりと動かせるよう準備する。
💡
3歳児は友達との距離感が近くなる傾向があります。「手を広げて当たらないところまで」などの分かりやすい形で伝えましょう。 - 虫が苦手な子どももいるため、無理強いにならないように生き物を紹介していく。少しずつ親しみが持てるよう、飼育したり生き物の家づくりをするなど工夫しながら子どもが関わりを持てるようにしていく。
💡
虫を飼う前に、まずは図鑑で一緒に調べて「これだ」と一致させる経験をしておくことで、より親しみが沸きます。 - 保育者に言葉で伝えようとしているときにはゆっくりと子どもの話を聞き、伝える満足感や充実感を味わえるようにする。また、相手が話しているときには聞く大切さも伝え、話を聞こうとする姿が育つようにする。
- 水の中で一方通行で歩く、ジャンプなどを通して水の流れをつくり、勢いを感じられるようにする。
- 収穫した野菜をその場やその日に食べる経験をし、自分で採って食べる経験をする。周りにいる虫などにも目を向ける。
- できるようになったことや、楽しかったことを発表する場をつくる。その際、良い悪いでなく色んな感じ方が合って良いことを場面に応じて伝える。
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健康、安全面で配慮すべき事項
- 暑さが厳しく、熱中症になりやすい時期が続く。子どもの体調に異変が見られたときにはすぐに対応できるよう、保育者は対処方法を共通認識しておく。
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大量の発汗が見られた際はすぐに涼しい場所へ。汗が出なくなり、嘔吐するような場合は冷やしたのち病院へ行きましょう。 - 運動遊びの際には、身体を上手く動かせない子どももいる。転んでも大丈夫なようにマットの上で行ったり、友達とぶつからないよう順番で行うなどし、安全面は事前に十分考えておく。
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今月の製作・歌・絵本・手遊び・室内室外遊び
製作
- キラキラうろこの魚
- わたしのサングラス
- キラキラ花火
この他、【夏の自然や物】の製作を『アルミカップ、牛乳パック、竹串、はさみ、のり』等、身近な素材と手法でご紹介!
歌
- きんぎょのひるね
- ゆりかごのうた
- アイアイ
絵本
- わにわにのおでかけ
- おばけなんてないさ
- バナナおいしくなーれ
手遊び
- たなばたさま
- すいかのめいさんち
- きつねがね、ばけたとさ
室内室外遊び
- お化けになりきり遊び
- ピンポン玉運び
- 泥団子づくりの極
行事
- プール遊び
- 夕涼み会(夏祭り)
- 避難訓練
- 誕生会
- 身体測定
- 水の日(8/1~)
- 原爆の日(8/6,9)
- 山の日(8/8)
- お盆(8/13~)
- 終戦記念日(8/15)
食育
- 活動や絵本を通して、様々な食材に興味を持つ。
- 料理の過程や作っている人の存在を知り、感謝の気持ちを持つ。
- スプーンの持ち方に気をつけ、正しい持ち方で食事を進める。
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地域と家庭との連携
- 夏祭りの日程や内容を知らせ、持ち物や準備するものなどを知らせする。
- 暑い日が続き疲れが出やすいため、体調の変化があったら家庭と連携をスムーズにとれるようにしておく。
- 汗をかいたり水れ濡れたりすることが多いため、着替えを多く準備してもらえるようにお願いする。
- 夏の感染症が増える時期であるため、感染症の予兆があるときには早めに病院を受診してもらえるように伝えていく。
自己評価
- 子どもが自ら水分補給を行おうとする姿が見られたか。
- 着替えの際には服を畳もうとしたり、カバンに片付けたりすることができたか。
- 食事の際には簡単なマナーに気をつけ、自ら守ろうとすることができていたか。
- 夏祭りに参加し、異年齢の友達とも関わりながら楽しく遊べたか。
- プール遊びや泥んこ遊びなどの夏ならではのダイナミックな遊びを存分に行えていたか。
- 体操や運動遊びを通して、様々な身体の動かし方を体験することができたか。
- 虫を見つけたり触ったりし、生き物に興味を持てたか。
- 遊びの中で草花などに触れ、親しみを持てたか。
- 経験したことを保育者や友達に言葉で伝えようとしていたか。
- 友達と関わって遊ぶ中で、相手の気持ちを聞こうとする姿が見られたか。
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