【7月・3歳児】月案・週案の文例／ねらい、養護、子どもの姿、食育など

• 一人ひとりの要求や思いを受け止めながら安定して過ごせるようにする。
• 自由に作ったり描いたりすることを楽しむ。
• 園生活や遊びの決まりを知り、守って過ごそうとする。
• 七夕の行事に興味を持ち、製作したり会に参加したりする。

その3

• 1週目：七夕の行事に興味を持ち、由来聞いたり歌をうたったりする（教育）
• 2週目：夏の暑さを肌で感じ、水分補給をしたり、休息をとったりする（養護）
• 3週目：夏野菜の世話や収穫を喜ぶ（教育）
• 4週目：思い切り体を動かして遊ぶことを楽しむ（教育）

その4

• 1週目：自分の思いを保育者や友達に伝えながら遊ぶ（教育）
• 2週目：簡単な決まりを守り楽しく過ごす（養護）
• 3週目：玩具や身近な素材を使って表現することを楽しむ（教育）
• 4週目：夏の健康や衛生に留意し、心地よく過ごせるようにする（養護）

養護（生活）

• 蒸し暑くなり、顔が赤くなったり、汗をかく様子が見られるようになった。
• 時の記念日を通して、時計や文字に興味を持ち、「今10のところだね」と言葉にする。
• 野菜の生長に気付くと喜んで保育者に知らせる姿が見られていた。
• 言葉の意味が分からずに乱暴な言葉を使ってしまう姿が見られ始めた。
• 簡単な決まりがあることに気付き、守ろうとしたり「ダメだよ」と友達に言ったりする。

教育（遊び）

• 友達と関わって遊ぶ場面が増えたが、言い合いや取り合いになってしまうことも多い。
• 雨天時の散策を喜び、水たまりに入ったり雨を集めたりしながら雨に触れることを喜んでいた。
• 砂や泥、片栗粉等の感触遊びを喜ぶ子がいる一方で、興味があっても手が汚れることを嫌がり遊べない子もいる。
• 季節や行事の歌をうたったり、音楽に合わせて体を動かすことを楽しんでいる。
• カタツムリやダンゴムシ等の生き物に興味を持ち、戸外で発見すると喜んで観察していた。

• 活：七夕を通して、園の行事や昔からの伝統に興味を持つ。（環境）
  環：七夕の際には、分かりやすい紙芝居や絵本などを準備し、親しみが湧くように伝えていく。また、全園児が集まる際にはケガがないように環境に配慮する。
• 活：汗で濡れた衣類を着替えたりタオルで身体を拭いたりすることを通して、清潔にする心地よさを知る。（健康）
  環：衣類が汗で濡れてしまった子どもには個別に声をかけ、必要に応じて着替えができるようにする。また、着替えの際には「着替えると気持ちいいね」「すっきりしたね」など声をかけ、心地よさを感じられるようにする。
  （🔺この声掛けが毎日あるのとないのでは、意欲に違いが出ます。着替えをしてよかったと思えるように声掛けしましょう。）
• 活：プールの身支度を覚え、自分でやってみようとする。（健康）
  環：水着の着脱、片付けの場所、流れは同じ手順を決めて子どもが覚えてできるようにする。
• 活：ルールやマナーを守って生活することで、快適になることに気付く。（健康・人間関係）
  環：説明する時「こんなことしたらどう？」と困る例を見せ、子どもが快適、不便を比べて考えられるように導入をする。
• 活：喉が渇いたら自ら水分補給をしようとする。（健康）
  環：いつでも飲める麦茶を用意しておき、自分のタイミングで水分がとれるように保障する。余りにも水分をとらず顔が赤くなっているような子には声をかけ、水分をとって適切な休息が出来るようにする。

• 活：「貸して」「一緒に遊ぼう」など簡単な言葉のやり取りを行いながら友達と遊ぶ。（人間関係・言葉）
  環：好きな遊びが広がるよう、保育者も一緒になって遊びを楽しむ。また、時には周りにいる友達も誘い、友達と遊びを広げる楽しさも味わえるように援助を行う。
  （🔺様々な発見や気づき等、感じたことを話せる機会をつくっていきましょう。人と関わる力の土台になります。）
• 活：保育者に誘われながら、いろいろな遊びや活動に興味を持つ。（人間関係）
  環：遊びたい友達には「一緒に遊ぼう」、おもちゃを貸して欲しい時には「貸して」など、場合に応じた言葉を適宜伝え、子ども同士がやりとりできるように援助していく。
• 活：七夕を知り、飾りの製作を楽しむ。（環境・表現）
  環：製作でハサミなどを使用する際には少人数で行い、一人ひとり丁寧に援助できるようにする。
• 活：夏の自然に触れ、生き物や植物に興味関心を持つ。（環境）
  環：夏の生き物に触れる機会を設け、自然や生き物に興味が湧くようにする。
  （🔺暑い日は日陰があると、ゆっくり観察したり、探索活動をじっくり楽しむことができます。）
• 活：遊びを通しての楽しさや共感など、友達との関わり合いを深める。（人間関係）
  環：友達とのぶつかり合いはできる限り見守るようにし、子どもなりのやり方や考え方を表現できるようにする。危険な場合や話が嚙み合わない場合などは、子どもが気持ちを表現できるように間に入る。
• 活：夏野菜や木々の成長に触れ、気づきを得る。（環境）
  環：子ども達の気づきや発見を写真に撮っておくなどし、子ども達と昨日より、先週よりこうなったという話ができるようにしておく。保育者も子どもからの声の度合いによっては気づきを伝え、見る視点が多様になるようにする。
• 活：のり、折り紙、はさみを使って短冊をつくったり、切る、貼る、折ることを楽しむ。（表現）
  環：しっかり楽しめるようにコーナーごとで置いたり、片付け場所を統一するなど、使いやすい環境を提示する。子どもの段階や意欲をしっかり観察し、製作活動につなげる。
• 活：水遊びやプールの安全に遊ぶための約束を知る。（健康・人間関係）
  環：安全面での約束は危険な行為の場面を演じるなど、分かりやすく子どもに伝える。

養護（生活）

• 活：夏の感染症に留意しながら健康に過ごせるようにする。（健康）
  環：夏の感染症を把握しておき、体調の変化に早期対応できるようにする。又、子ども達にも夏の病気について分かりやすく伝える機会を設ける。
• 活：自分の気持ちや要求を保育者に言葉で伝える。（人間関係・言葉）
  環：目線を合わせながらしっかりと気持ちを聞くことで、聞いてもらえたという安心感に繋げる。自分からはなかなか言葉にできない子もいるためこちらから働きかけ、安心して気持ちを表現出来るようにする。
• 活：保育者や友達と挨拶を交わす喜びを味わう。（人間関係・言葉）
  環：保育者が笑顔で挨拶することで挨拶しやすい雰囲気作りをする。その場で挨拶できない子もいるが、無理に挨拶を引き出そうとはせず姿を受け止めていく。
• 活：大人がやっていることに興味を持ち、手伝おうとする。（人間関係）
  環：興味を持つ姿を受け止めて簡単な手伝いをお願いする。「ありがとう」「助かったよ」と笑顔で感謝することで、人の役に立つ喜びや自己肯定感を育んでいく。
• 活：物の数を数えたり、大きさを比べたりする。（環境）
  環：保育者が「野菜何個取れたかな？」「どちらの玩具が多いだろう」「どの野菜が大きい？」等と働きかけていき、考える姿を見守っていく。
• 活：言葉の意味が分かり、考えて言葉を使おうとする。（言葉）
  環：「その言葉は悲しい気持ちになるな」と表情や声、分かりやすい言葉で言葉の意味を伝えていく。嬉しい言葉や悲しい言葉について考える時間や絵本を取り入れていく。
• 活：夏野菜を収穫し、食べることを喜ぶ。（健康・環境）
  環：「お世話してくれたからこんなに大きくなったね」「食べられるようになって嬉しいね」と言葉かけし、育てた野菜を食べる喜びや野菜を食べようとする意欲に繋げていく。
• 活：脱いだ衣服や着る衣服を区別し、畳んだりしまったりする。（健康）
  環：一人ひとりの様子に応じて、着る衣服の確認をしたり畳み方や片付け方を丁寧に伝えながら、身の回りについて出来ることを増やしていけるようにする。

教育（遊び）

• 活：絵本やアニメの主人公等になりきって遊ぶことを楽しむ。（表現）
  環：興味がある物を把握しておき、表現できるような小物や素材を準備しておく。ヒーローごっこは気持ちが高まり、友達に対して叩いたり蹴ったりする姿が見られることもあるため、表現の仕方について考えていく。
• 活：積極的に遊具に関わり、体を動かす楽しさを感じる。（健康・環境）
  環：跳び箱や巧技台、はしご等を取り入れ、組み合わせ方を工夫したり、園庭や公園の遊具で遊ぶ機会を通して、考えながら様々な体の動きが出来るようにする。
• 活：友達と歌をうたったり、音楽に合わせて体を動かすことを楽しむ。（人間関係・表現）
  環：保育者も一緒に楽しさを共有しながら声や体で表現する楽しさや表現力に繋げていく。恥ずかしさが見られることもあるが、自由遊びや少人数の友達となら表現できていることもあるため見守っていく。
• 活：ブロックやマグネットを自分が思うように組み合わせて遊ぶことを楽しむ。（環境）
  環：自分で考えながら形を作ろうとする姿を見守る。「できない」「やって」と訴えられた時は、どのようにしたいのかを聞き、一緒に考えながら楽しさに繋げていく。
• 活：夏の暑さの中、体全体で水に触れる心地よさを味わう。（健康・環境）
  環：室内のエアコンを消し、戸外との温度差が無い状態で準備することで急な温度変化に留意する。プール遊びに慣れてくるとダイナミックな姿も見られるようになるため、安全面には十分に留意する。
• 活：友達の気持ちに気付き、知ろうとする。（人間関係）
  環：子ども同士でやりとりする姿を見守りながらも、落ち着いて話ができていない状況の時は仲立ちをする。どんな気持ちなのか、どうしてそう思うのかを聞き、分かりやすく代弁していく。
• 活：絵の具、泥、スライム等の感触を味わいながら遊ぶことを楽しむ。（環境）
  環：「どんな感触？」と問いかけながら感じたことを言葉で表現することで探求心に繋げていく。直接触れることを嫌がる子は道具や用具を介して遊ぶ楽しさを感じられるようにする。
• 活：自分が作った物や描いた絵について保育者に喜んで話す。（人間関係・言葉）
  環：指差しや言葉からこだわった部分を汲み取り、大いに認めていくことで満足感や自信、創造力に繋げていく。
• 活：簡単な物語が分かり、絵本や紙芝居を見ることを楽しむ。（環境・言葉）
  環：理解しやすい内容の絵本や紙芝居を用意し、物語が終わった後に「何が出てきた？」「○○はどんなことしてた？」と振り返る時間を作る。言葉にする姿に共感し物語を親しんだり楽しむ気持ちに繋げていく。

• 夏の感染症や熱中症に留意しながら小まめな視診触診を行っていく。
• 蜂の活動が活発になってくるため、園内を定期的に点検する。

• 友達と給食を話題にしながら食べることを楽しむ。
• 食具を正しく持って食事をする。
• 夏の暑さによる食欲低下に留意し、無理なく食事が出来るようにする。

• 年上の友だちの水遊びの様子や使用する道具への憧れに寄り添い、好奇心や探求心を育めるよう関わる。
• 年上の友だちと体操を楽しむ中で、まねする面白さや体を動かす心地よさを感じられる声かけを行う。
• 年下の友だちとのやり取りで思いが通じにくい場面では、丁寧に言葉を添え、橋渡しをする。
• 年上の友だちに影響を受け、苦手な食材に挑戦できた姿を認め、自信につなげていく。
• 普段関わりが少ない友だちと行事で交流する際は、そばで見守り、安心してやり取りできるようにする。

• 水遊び時の保育者の動きや配置などの役割分担を決めて共有し、安全に行えるようにする。
• 子どもの体調について共有し、無理のない活動ができるよう、配置や関わり方を工夫する。
• 家庭の状況に変化があった際は、速やかに情報を共有・更新し、対応が統一できるようにする。
• 行事では役割分担に基づいて動きつつ、必要に応じて声をかけ合いながら柔軟に対応する。
• 子どもの様子や成長を職員間で共有し、理解を深めながら関わっていけるようにする。

• 水・プール遊びを行うにあたり、保護者と体調の共有を行う。
• 夏の感染症や園内での発生状況等について口頭や掲示にて知らせていく。
• 蚊が活動的になるため、虫よけスプレーを使用してよいか確認する。
• お迎えの時間が複数家庭で重なってしまうこともあるが、少しでもその日にあった出来事を伝えられるようにする。
• 地域に住む家庭に向けて園庭を開放する。

• パズルやブロックなど、集中して遊べる玩具を用意し、自分のペースで楽しく過ごせるようにする。
• 自ら片付けしやすいよう、玩具の収納場所や方法をわかりやすく工夫する。
• マットやクッションを配置してリラックスできる空間を整え、心地よく過ごせるようにする。
• 日中のケガや体調の変化について担任から引き継いだ場合は、丁寧に様子を観察する。
• 熱中症予防のため、室温や湿度を適切に管理しながら、こまめに水分補給を促す。

• 体調の変化に留意し、早期対応に努めたか。
• 夏の疲れを考慮し、無理のない食事や十分な睡眠がとれるようにしたか。
• 一人ひとりの思いを丁寧に受け止めたか。
• 自分が好きなように描いたり作ったりすることを楽しめていたか。
• 体を動かす遊びを楽しめていたか。
• 様々な感触を味わう経験が出来たか。
• 職員間でプール遊びについて確認し、安全な環境を整えたか。
• 保護者に分かりやすくプール遊びの準備物やプールカードの書き方について伝えたか。