【10月・1歳児】月案・週案の文例／ねらい、養護、子どもの姿、食育など

• 一人ひとりの気持ちや意欲を大切にしながら情緒の安定を図る。
• 全身を思い切り動かして遊ぶ楽しさを味わう。
• 簡単な言葉や単語で要求や発見を伝えようとする。
• 簡単な身の回りのことができる喜びを味わう。

その3

• 1週目：気持ちを受け止めてもらい、安定して過ごす（養護）
• 2週目：運動会に参加することを楽しむ（教育）
• 3週目：簡単な言葉や単語で伝える楽しさを感じる（教育）
• 4週目：トイレに興味を持ち、排泄する喜びを味わう（養護）

その4

• 1週目：心地よい秋風に触れながら散歩や戸外遊びを楽しむ（教育）
• 2週目：秋の歌や手遊びに親しむ（教育）
• 3週目：意欲を大切に関わり、満足感を味わえるようにする（養護）
• 4週目：体調の変化に留意し、視診や検温を行い早期対応できるようにする（養護）

養護（生活）

• 季節の変わり目で鼻水や咳等の症状が見られ始めた。
• 防災訓練ではアナウンスに驚き、泣いたり、表情が強張る様子が見られたが、抱っこをすることで落ち着いて参加することができた。
• 自分の思い通りにならないと床に寝そべったり、泣いたり、「いや」と話す。働きかけで気持ちが切り替えられることも多い。
• 過ごしやすくなり、意欲的に食事をしている。スプーンを使ったり上手くすくえない時は手づかみをしながら食べ進めている。

教育（遊び）

• 「（かん）ぱい」「どーぞ」等言葉にしたり、食べる真似をしながらままごと遊びを楽しんでいる。
• マットや巧技台、滑り台等の運動遊びを楽しむ。勢いあまって危ない姿も見られている。
• 音楽が流れると全身を動かしたり、声を出したりしながら楽しんでいる。
• なぐり描きでは、腕全体を動かしながらダイナミックに描く様子が見られていた。

• 活：トイレに座って排泄し、成功した喜びを感じる。（健康）
  環：一人ひとりの排泄のタイミングをみてトイレに誘い、トイレで排泄できた喜びをかんじられるようにしていく。なかなかタイミングが合わない子どもも、おまるや便器に座る経験を積み重ねていく。
  （🔺トイレトレーニングの開始は、1回の尿量が多く出ること、ある程度決まった感覚で出ることを目安にはじめましょう。）
• 活：衣類の着脱の際には、自分で腕や足などを通そうとする。（健康）
  環：衣類の着脱の際には、子どものやってみようとする気持ちを認め、保育者がやりすぎないように気を付ける。
  （🔺自分でやってみようは保育者に支えられながら始まります。少しずつ少しずつ。）
• 活：色々な食材やメニューに慣れ、苦手な物も少し食べようとする。（健康）
  環：保育者が実際食べながら子どもに「色が綺麗だよね、美味しいよ」等、食べようとする気持ちになるよう促していく。
• 活：食後に口の汚れを自分で拭き取る。（健康）
  環：「口は綺麗になっているかな？」等、子どもが気付けるように声をかける。清潔にする心地よさが習慣となるように、補助をする。
• 活：着替える、トイレへ行く等、気持ちを切り替えて生活をする。（健康）
  環：遊びの途中でも、「おもちゃを取られないように持っておくよ」等、子どもが納得して気分を変えられるように配慮をする。

• 活：好きな歌やわらべうたに合わせて、触れ合い遊びを楽しむ。（人間関係・言葉）
  環：子どもとゆっくり時間をとって触れ合い遊びを楽しみ、好きな歌や動きを把握しておく。
  （🔺触れ合い遊びは子どもの情緒の安定になります。ちょっと今日イライラしているなと思ったら触れ合いましょう。）
• 活：生き物や草花、木の実に触れ、秋の自然に興味を持つ。（環境）
  環：身の回りの自然に気づけるように、木の実や落ち葉などの存在を知らせていく。触ったり観察したりしながら親しめるように援助していく。
• 活：話しかけられると動作や簡単な言葉で反応しようとする。（表現・言葉・人間関係）
  環：子どもに問いかけたり、子どもの気持ちを代弁したり、受け止める等、子どもの言葉を大事に援助を積み重ねていく。
• 活：散歩や園庭遊びを通して、のびのびと身体を動かして楽しむ。（健康）
  環：保育者も先頭になって身体を動かす。子どもと楽しい共有を表情や言葉で交わし、楽しい経験を積み重ねていく。
• 活：自分の気持ちや発見などを一言で表現をする。（言葉）
  環：子どもの動作、言葉の出だしを待つ。すぐに答えを求めず、子どものペースや間で理解、会話ができるようにゆったりとした雰囲気を作る。
• 活：拾った木の実や落ち葉を使った製作遊びを楽しむ。（表現）
  環：戸外や散歩で子どもが発見したものに共感したり、「～が落ちているね」と普段から拾い遊びをし、可能ならば持ち帰るようにする。集めた自然物をのりを使った製作遊びに使い、身近な季節感のある物で楽しめるようにする。

養護（生活）

• 活：気温や活動に応じて衣服調節をし、健康に過ごせるようにする。（健康）
  環：「寒くなってきたからお着替えしよう」と言葉かけしながら衣服調節に誘い、心地良さを感じられるように関わる。
• 活：秋の野菜や果物を見たり触れたり、食べる中で季節を感じる。（環境）
  環：栽培している野菜を見たり、異年齢児が収穫した野菜を触らせてもらったり食べたりすることを通して、秋の季節を感じられるようにしたり、食事に対する意欲に繋げる。
• 活：よく咀嚼をしながら食べ進める。（健康）
  環：自分で食べようとする姿を見守りながらも「モグモグだよ」と咀嚼を意識できるような言葉かけをしたり、料理を次々に口に入れてしまわないよう関わっていく。
• 活：赤や青等の色に興味を持つ。（環境）
  環：はっきりとした色味の絵本や玩具、素材を用意したり、遊びの中で保育者が色の名前を交えながら関わることで認識や興味に繋げる。又、色の名前が合っていなくても色に興味を持ち言葉にする姿を認めていく。
• 活：保育者や保護者と運動会に参加することを楽しむ。（人間関係・環境）
  環：安心して参加出来るよう笑顔で関わりながら楽しい雰囲気を作り、運動会を通して保育者や保護者と触れ合う楽しさを感じられるようにする。
• 活：衣服や顔を綺麗にする気持ち良さが芽生える。（健康）
  環：食後は汚れた衣服を一緒に替えたり、鼻拭きをする時は「鼻水出てるから拭こうね。気持ちいいね」と言葉かけしていく。鼻水により、よだれが多くなる子は、スタイを着用したりこまめに交換して清潔を保つ。
• 活：一人ひとりの思いや意欲を大切にしながら安定した生活を送れるようにする。（健康）
  環：意欲や気持ちを大切に、ゆとりがある時間設定にしたり、安全面に留意して可能な限り見守る。要求を受け入れられない場面の時は「○○したかったね」と一旦気持ちを受け止めてから、気持ちの切り替えを図る。

教育（遊び）

• 活：安全な環境の中で滑り台やマット、巧技台等の運動遊びを楽しむ。（健康・環境）
  環：興味や意欲を大切にしながら危険がないよう側で見守り、必要に応じて体を支えて出来たという喜びや身体を動かす楽しさに繋げる。
• 活：保育者と一緒に秋の手遊びを楽しむ。（人間関係・表現）
  環：保育者が笑顔でゆっくりと手足を動かしながら繰り返し手遊びをやって見せることで興味に繋げる。「お芋美味しいね」「まつぼっくり出来たね」等と言葉かけしながら楽しさや模倣する力、手足の発達に繋げていく。
• 活：簡単な言葉や動作を使って見立て遊びを楽しむ。（人間関係・言葉・表現）
  環：保育者が簡単な言葉や身近な動作を使って模倣しやすいように関わり、発語やコミュニケーション能力、想像力に繋げていく。
• 活：音楽に合わせて体や声で表現することを楽しむ。（環境・表現）
  環：笑顔で身体を動かす姿を示し、のびのびと表現できるようにする。衝突しないよう見守りながら「おててフリフリ上手」「ワンワンポーズ出来たね」と笑顔で認めて喜びや表現力に繋げていく。
• 活：摘まむ、離す、引っ張る、押す等指先を使って遊ぶことを楽しむ。（健康・環境）
  環：発達に合わせシール遊びやポットン落とし、積み木、粘土、手作り玩具等を提供しながら、集中して遊べる環境を作る。出来たことを認めて喜びや指先の発達に繋げていく。
• 活：保育者と一緒に順番を待とうとする。（人間関係）
  環：「○○ちゃんの次ね」「待ってようね」等と言葉かけしながら一緒に順番を待ち、待てたことを大いに認めて、少しずつ順番を待てるよう関わっていく。
• 活：点や線をなぐり描きすることを楽しむ。（健康・表現）
  環：一人ひとりの様子を見守り「赤い点々たくさん描けたね」「いろんな色の線があって綺麗ね」と認めて、手首や腕の運動に繋げたり自己を表現する力や創造性を育んでいく。
• 活：絵本や保育者とのやりとりを通して単語が増えていく。（人間関係・言葉）
  環：単語が引き出せるような絵本を読み聞かせたり、保育者が一語文や二語文で関わる。単語をじっくりと受け止めて反復したり共感しながら、言葉で表現する意欲を高めていく。

• 給食後や手洗い後の床は、すぐに拭いて転倒防止に努める。
• 活発さが増してくるものの走れる子、歩行が安定し始めた子等の個人差が大きいため、一人ひとりがのびのびと体を動かせる安全な環境を整える。
• 玩具を投げたり、手や口が出てしまう子がいるため、担任間で共有して統一した対応をしていくようにする。

• 食材に関する手遊びや絵本を楽しみ、食事に興味を持つ。
• 食後は汚れた服を着替えて心地よさを感じる。
• 安定して食事ができる環境を整える。

• 砂遊びやシャボン玉を通じて異年齢の友だちに興味を示す姿に寄り添い、丁寧に仲立ちする。
• 玩具の取り合いの場面では、ケガを防ぎつつやり取りを見守り、丁寧に言葉を補う。
• 年上の友だちの動きをまねて楽しむ姿には、「まねっこできたね」と声をかけて共感する。
• 友だちに優しく接してもらえた喜びに共感し、「嬉しいね」「ありがとう」と気持ちを代弁する。
• 泣いている年下の友だちを気にかける姿に寄り添い、優しい気持ちが育つように関わる。

• 子どもを待たせることなくスムーズに活動に移れるよう、役割分担や時間配分を明確にする。
• 散歩の際は車や自転車の動きに十分配慮し、声をかけ合いながら安全に誘導する。
• 引っかきや噛みつきがあった場合は速やかに報告し、再発を防ぐ環境構成について話し合う。
• 一人ひとりの食具の使い方を職員間で共有し、手首の発達を促す動きを遊びに取り入れていく。
• 運動会では、子どもたちが安心して楽しめるよう声をかけ合い、状況に応じて柔軟に対応する。

• 着脱、トイレトレーニング、食事の様子や保育者の働きかけを伝えることで家庭で参考にしてもらえるようにする。
• トイレトレーニングの状況に合わせて布パンツの用意をお願いする。
• 地域の掲示板で運動会の日程を知らせておき、地域の方も参加できるようにする。

• 一日の中で気温差が大きくなるため、必要に応じて衣服の調整を行う。
• 夕方は疲れが出やすいため、子どもの機嫌や表情に注意を払い、体調の変化に留意する。
• 疲れからトラブルが起こりやすい時間帯には、室内環境や職員の見守る位置を工夫する。
• お迎えの時間に合わせてオムツ交換などの準備を行い、心地よい状態で降園できるようにする。
• 普段からクラスで親しんでいる玩具や絵本を用意し、安心して過ごせるよう配慮する。

• 気持ちや意欲を尊重した関わりが持てたか。
• 気温に留意しながら衣服の調節を行い、健康に過ごせるようにしたか。
• 全身を動かしながら運動遊びを楽しめたか。
• 運動会に参加することを楽しめていたか。
• 手遊びや体操等の音楽に合わせて体や声で表現することを楽しめていたか。
• 思いを身振りや単語で伝えようとする姿が見られたか。
• 秋の食材を見たり触れたり食べたりする機会を設け、秋の季節を感じられるようにしたか。
• 保護者にトイレトレーニングの様子を伝えて、家庭での参考にしてもらえるようにしたか。
• 初めての運動会になる保護者もいるため、詳細について丁寧に伝えたか。