【5月・1歳児】月案・週案の文例／ねらい、養護、子どもの姿、食育など

• 一人ひとりの思いを行動や表情から受け止め、安定して過ごせるようにする。
• 衣服調節や水分補給を行いながら健康に過ごせるようにする。
• 保育者と一緒に全身を動かして遊ぶことを楽しむ。
• 保育者や友達と触れ合う楽しさを感じる。

その3

• 1週目：保育者や友達と一緒にこどもの日の会に参加する（教育）
• 2週目：積極的に玩具や遊具に関わり、遊ぶことを楽しむ（教育）
• 3週目：歩く、走る、投げる、くぐる等全身を使って遊ぶことを楽しむ（教育）
• 4週目：戸外に出ることを喜び、保育者と一緒に身支度をする（養護）

その4

• 1週目：安心した気持ちで保育者や友達と生活をする（養護）
• 2週目：表情や身振り、言葉等で自分の気持ちを表現する（教育）
• 3週目：音楽や歌に合わせて声を出したり全身を動かすことを楽しむ（教育）
• 4週目：気温や遊びの様子を把握し、衣服調節や水分補給を行う（養護）

養護（生活）

• 保育者を親しむ気持ちが芽生え、抱っこを求めたり膝の上に座って遊ぶ姿が見られる。
• 保育者を独占したい気持ちが高まり、一対一で触れ合うことを求める。
• 食事では食べ慣れない料理や味に、一度は口に入れても出してしまったり、食べることを嫌がることがある。
• 新しい生活による疲れが見られ、食事中に眠くなってしまったり、体調を崩す子もいた。
• 安定した歩行ができる子、歩行し始めたばかりの子等、運動発達に差がある。

教育（遊び）

• 興味がある玩具や好きな玩具で遊ぼうとする。
• 友達の玩具に興味を持ち、思わず取ってしまう。取られたことに気付き泣く子、そのまま遊び続ける子がいる。
• 友達に興味を示し、名前を呼ぼうとしたり、触れようとする。
• 砂の感触を楽しみ、集中して遊んでいる。
• 春の草花や虫等に興味を持ち見つめる。積極的に触れようとする子、一定の距離を保ち、近すぎると泣く子がいる。
• クレヨンでなぐり描きを楽しんでいる。クレヨンを口に入れそうになることがある。

• 活：保育者に見守られながら一定時間安心して眠る。（健康）
  環：穏やかな雰囲気の中で安心して眠れるよう近くで見守ったりスキンシップをとるなど、一人ひとりの様子に合わせて援助を行う。
  （🔺抱っこで入眠した場合の起きにくい寝かせ方です。最後布団に横にする時は、身体を子どもと密着させたまま横にしましょう。ゆっくりと身体を離します・・・。）　
• 活：衣類の着脱に興味を持ち、自分でズボンや服を脱ごうとする。（健康）
  環：衣類の着脱の際には前後などは間違えやすいため、子どもがやってみようとする意欲を落とさないように援助する。また、自分のではない棚から服を出したり片付けたりしていないか、注意して見守る。
• 活：食物をひと口適量をとり、十分に咀嚼して食べる。（健康）
  環：ご飯などのひと口の分量が取りにくいものは特に、適量サイズに器の中で分けておき、子どもが食べやすい形にする。詰め込もうとする子には別途取り皿を用意し、ひと口の分量を都度入れるようにする。
  （🔺改めて椅子と机の高さが子どもに合っているか？を確認しましょう。）　
• 活：エプロンやタオルの片づけを保育者と一緒にやってみようとする。（健康）
  環：子どもが自分で用意ができるよう、見える位置にエプロンやタオルを置いておき、実物を見ながら「すごいね自分でできるの？」と声をかけ、片付ける場所で袋を用意しておき「ここだよ」と子どもが自分で動ける環境を都度作る。
• 活：自分の甘えたい気持ちや要求を表現し、保育者に受け入れられ安心して過ごす。（健康・人間関係）
  環：子どもの泣き、拒否、動かないなどの様々な形を受け止め、スキンシップをとりながら安心感を得られるように援助を行う。

• 活：保育者や友達と手遊びやふれあい遊びを楽しむ。（人間関係・表現）
  環：保育者だけでなく友達とも一緒に関わる機会が持てるように活動を考える。友達の様子に興味を持ち、関わってみようとする気持ちが湧くよう援助していく。無理に友達と関わりを持とうとはさせず、一人で遊びに夢中になっていればそっと見守るなど、時々に応じて誘っていく。
• 活：簡単な言葉のやり取りを楽しみ、「マンマ」「ニャンニャン」など単語を言おうとする。（言葉）
  環：絵本を選ぶ際には、子どもが真似しやすい言葉が出てくるものを選び、発語を真似して楽しめるようにする。また、「どうぞ」「いいよ」など簡単な言葉のやりとりを楽しめるよう、工夫する。
  （🔺色んな絵本を試してみましょう。子ども達に人気のある絵本が段々決まります。）
  
• 活：泣いたり笑ったりするなど態度で感情を示し、保育者に伝えようとする。（人間関係・表現）
  環：楽しいことも悲しいことも気持ちを受け止め、子どもが保育者に安心して気持ちを表現できるようにする。
  （🔺困った時が発語のチャンス！積極的に「〇がほしいの？」子どもの気持ちを代弁しながら対話しましょう。）
  
• 活：周りの友達や物などの実物と、言葉、名前を結びつける。（言葉）
  環：子どもが発する指さしや言葉に「そう、これはワンワンだね」と、言葉と実物が結びつけられるように丁寧に言葉をかける。
• 活：歩く、走るなどを通してのびのびと戸外で身体を動かして遊ぶ。（健康）
  環：戸外では子どもの活発な遊びに参加しつつも、衛生的に汚いと思われるものや、尖っていて危険な物などを口にいれないように見守る。危険な行為をしていた場合は「これは危ないからね」と子どもの危険回避経験になるよう援助を行う。
• 活：遊びの中で「こうしたらこうなった」と少しずつ見通しをもつ。（環境・表現）
  環：高低差のある場所で筒を使ってボールが転がるような遊びをつくったり、自由遊びの中でもさりげなく要因を作っておく。子どもが繰り返し遊んでいる時は「～したら～になったね」等、一緒に共感していき楽しむ。

養護（生活）

• 活：保育者に親しみ、触れ合いを喜び安定して過ごす。（健康・人間関係）
  環：一対一で触れ合う中で「可愛いね」「大好きだよ」と伝え、喜びや心の安定に繋げていく。
• 活：保育者と一緒に生活に必要な挨拶を言葉や身振りで行う。（健康・言葉）
  環：「朝のご挨拶するよ」「いただきますしようね」等と必要な挨拶を伝えていく。又、一緒に身振りを添えて挨拶することで、一人ひとりが挨拶しようとする気持ちへ繋げる。
• 活：園での生活リズムが少しずつ分かるようになる。（健康）
  環：生活の流れや食事、おむつ替え、睡眠の場所を日々同じにすることで理解に繋げていく。
• 活：戸外から帰ってきた時や食事の前は保育者と一緒に手を洗う。（健康）
  環：側について、水の出し方や出す量、石鹸の出し方、手洗いの手順について丁寧に知らせて、手洗いの定着や清潔にする心地よさに繋げる。
• 活：自分の椅子やロッカーの場所が分かり、座ろうとしたり、オムツを出したりする。（健康・環境）
  環：個人のマークを椅子やロッカーに貼っておき、自分で行動しようとする姿を大いに認めて喜びに繋げる。様子に応じて「○○マークがある所に座ろうね」と知らせ、自分のマークや場所を認識出来るようにする。
• 活：保育者と一緒に衣服を交換したり、水分補給をしながら健康に過ごす。（健康）
  環：「暑いから着替えようね」「たくさん動いたからお水飲もう」と理由を添えて伝え、一緒に着替えをしたり、水分補給をしながら心地よさを感じられるようにする。
• 活：オムツ交換をし、清潔になる心地よさを感じる。（健康）
  環：遊びたい気持ちからオムツ交換を嫌がる時は、「玩具さんに待っててもらおう」「○○くんのオムツどっちかな？」と気持ちが切り替わるような言葉かけをする。又、気持ち良さを感じられるよう働きかける。

教育（遊び）

• 活：好きな場所で好きな遊びをじっくりと楽しむ。（健康・環境）
  環：一人ひとりの好きな遊びや興味関心を把握し、一人遊びに集中できる空間作りをすることで遊びの満足感に繋げたり集中力を育んでいく。
• 活：友達に対する興味を受け止めてもらい、保育者の仲立ちのもと関わることを楽しむ。（人間関係）
  環：友達の名前を教えたり、「そっとナデナデしてね」と関わり方を知らせながら、友達への興味関心を大切に関わる。又、保育者が仲立ちとなり、友達と同じ遊びをする喜びに繋げる。
• 活：季節の歌や絵本を通して春の季節に興味を持つ。（環境）
  環：保育者が明るい声色で歌をうたったり、はっきりとした言葉で絵本の読み聞かせを行いながら興味に繋げていく。又、実際に春の自然に触れる中で、歌や絵本と結び付けていく。
• 活：手遊びや体操等で体を動かして遊ぶことを楽しむ。（健康・表現）
  環：保育者が大きく手足を動かして興味や一緒に体を動かしてみたいという気持ちに繋げ、楽しさに共感する。
• 活：シール遊びや積み木等指先を使った遊びを楽しむ。（健康・表現）
  環：舐めたり口に入れようとする子もいるため、大きさに留意しながら用意をする。その都度遊び方を伝えて、手先を使った遊びの楽しさを感じられるようにする。
• 活：保育者に手を支えてもらいながら歩いたり、呼びかけに反応し保育者のもとまで歩こうとする。（健康）
  環：一人ひとりの運動発達を把握して援助し、“歩いてみたい”“歩くことが楽しい”という気持ちを育てる。
• 活：滑り台やマット・巧技台遊びに興味を持ち、積極的に関わって遊ぼうとする。（健康・環境）
  環：保育者が遊び方を示して興味に繋げる。安全面に留意して側で見守ったり体を支えながら体を動かす楽しさに繋げる。
• 活：色に興味を持ち、色の違いが分かるようになる。（環境）
  環：「赤いブロックだね」「イチゴ赤いね」「タンポポ黄色いね」等、普段から色を認識できる言葉かけをしていく。

• 担任間で一人ひとりの食事や睡眠、遊びの様子を共有し、援助方法を話し合いながら心地よく過ごせる環境作りをする。
• 気温や湿度が高くなることが予想されるため、室内の環境を整えたり衣服調節を行う。
• 爪の長さを定期的に確認しながら自分や友達を傷つけてしまわないようにする。

• 保育者の励ましで、食べ慣れない料理も食べてみようとする。
• 保育者や友達と一緒に食事をすることを楽しむ。

• 年上の友だちへの不安や照れを受け止め、やり取りする楽しさを味わえるように仲立ちする。
• 砂遊びで友だちのまねをしてスコップを使う姿を見逃さず、さりげなく援助し、手首の発達を促す。
• 友だちの持つ玩具への興味に寄り添い、好奇心を満たせるよう、同じ玩具を用意して一緒に遊ぶ。
• 友だちの玩具を取ろうとするときは、さりげなく間に入り、言葉やしぐさで思いを伝える援助を行う。
• 食事の場面で、年上の友だちに刺激を受けて食具を持つ姿を見逃さずに認め、意欲を育てる。

• 個々の発達に合った遊びを落ち着いて楽しめるよう、少人数で過ごせる環境作りの工夫を話し合う。
• 一人ひとりに合った入眠の関わり方を共有し、どの職員でも援助しやすいようにする。
• 戸外へ出る前の着脱援助をしやすくするため、子どもを誘う順番や職員の動きを決めておく。
• 主活動の案を複数用意し、その日の子どもの様子に合わせて柔軟に対応できるようにする。
• 懇談会の内容を担任間で話し合い、役割分担をしながら当日の資料作成などの事前準備を行う。

• 連休中の家庭での様子や体調を共有する。園での様子を丁寧に伝えていく。
• 食事や睡眠、遊び等成長している点を伝え、一緒に成長を喜び合う。
• クラス懇親会では、子どもの園での様子を見てもらったり、保護者同士で交流できるよう働きかける。
• 歩行し始めた子もいるため、足のサイズに合った歩きやすい靴の用意をお願いする。
• 積極的に地域の方に挨拶をする。

• 普段は関わりが少ない相手とも安心して交流できるよう、側で見守ったり、仲立ちする。
• お迎えまで安心して過ごせるように、好きな絵本や玩具を一緒に楽しみながらゆったりと関わる。
• 快適に過ごせるように、こまめな水分補給を促したり、個々の排尿間隔に合わせてオムツ交換を行う。
• 連休明けは疲れが出やすいため、日中の様子を夕方の職員に伝え、体調の変化に留意する。
• 保護者への伝達事項は、メモやノートを活用して確実に引き継ぎを行い、伝え漏れを防ぐ。

• 連休明けの生活リズムに寄り添い、少しずつ園でのリズムを整えられたか。
• 体調の変化に留意しながら、心地よく過ごせる環境作りや早期対応に努めたか。
• 子どもの思いを受け止め、一対一で触れ合う中で心の安定を図ったか。
• 好きな遊びを見つけ、遊ぶことを楽しめていたか。
• 一人ひとりの運動発達に合った働きかけを持ち、体を動かすことを楽しめていたか。
• 手遊びや歌、体操等、体で表現することを楽しめていたか。
• クラス懇親会では保護者同士の交流の場を設けられたか。
• 日々の生活を具体的に伝え、保護者の安心感に繋げたか。