もくじ
🍀月案PDF🍀
今月の保育のポイント
- 子ども個人の育ちを把握し、丁寧に関わる。保護者からも成長を感じる話や2歳のイヤイヤ期などで相談されることもあるので、頭の中にとどめておく。
- ほぼすべての子どもが2歳を迎え、自分のことを自分でしたい、出来ない所は見られたくない、でも甘えたいといった葛藤の時期に差し掛かっている。子どもが安心しながら自分でやってみる意欲を出せるように、保育士はやさしく見守り、できるできないにこだわらず温かく接する。
- 1歳から2歳クラスは環境がガラッと異なることもあるので、新しいクラスを見に行き、少し過ごす時間をとってみる。4月にある程度慣れた状態で入ると、4月の保育がスムーズに行きやすい。また、自分よりも大きいなどの比較ができるようになってきた時期でもあるので、異年齢活動で憧れや期待をもつ機会を取り入れる。
🍀月のねらい🍀
- 保育者の仲立ちにより、友達や異年齢児と関わりを持って一緒に遊びを楽しむ。
- 気候の心地よさを感じながら、戸外でも身体を動かして元気に過ごす。
- 進級に向け、心地よい雰囲気の中で安心して生活する。
🍀週のねらい🍀
その1
- 1週目:ひな祭りに参加し、楽しく過ごす(教育)
- 2週目:異年齢児と関わりながら一緒に楽しく遊ぶ(教育)
- 3週目:戸外でも身体を動かして思う存分遊ぶ(教育)
- 4週目:心地よい雰囲気の中で安心して過ごす(養護)
その2
- 1週目:保育者に見守られながら、身の回りのことを自分でしようとする(養護)
- 2週目:季節の変わり目の時期を健康で快適に過ごせるようにする(養護)
- 3週目:進級する事への期待感を持つ(教育)
- 4週目:戸外活動を通して春の訪れを感じのびのびと遊ぶ(教育)
🍀前月末の子どもの姿🍀
養護(生活)
- 食事を手づかみで進めていた子どもも、スプーンを使って食べようとする姿が見られている。
- 嫌いなものをのけて、好きなものばかりを食べ進めてしまう子どももいる。(🔺自分の欲求を持った証拠とも言えます。ある程度は個性と認めることをおすすめします。)
- 「おいしい」「もういっかい」「やって」など簡単な言葉で表現する子どもが増え、言葉のやり取りに意欲的である。
- 身の回りのことに興味を持ち、自分の持ち物を自分のロッカーや棚から出したり片付けたりする姿がある。
- おまるに座って排泄を行い、成功する子どもが増えてきた。
- 鼻水が出ると気づき、保育者の元へ来る子どももいる。
教育(遊び)
- 友達の遊んでいる玩具に興味を持ち、関わろうとする姿が増えてきた。また、異年齢児との関わりにも喜び、触れ合うことを喜んでいる。
- ブロックを重ねては崩したり重ね方を変えたりと、好きな遊びが少しずつ広がりを持つようになっている。(🔺横に並べながら高く壁を作っていったり、ブロック遊びには立体で捉える発達段階が見えます。)
- 新聞紙を丸めたりちぎったりすることを楽しんだり、いろんなものを叩いて出る音の違いを楽しんだり、身の回りのものへの興味が高まってきている。
- 少しずつ指先が器用になり、ものをつまんだりシールを貼ったりすることを楽しむ姿がある。簡単な製作を喜び、嬉しそうに活動をしている。
🍀活動内容(5領域対応)/環境構成と援助🍀
養護(生活)
- 活:会話しながら楽しく食事をする中で、横を向いて食べない、座って食べるなどの簡単なマナーを覚える。(健康)
環:食事のマナーは繰り返し伝えていくことで習慣づいていくため、日々伝えていくようにする。食事が嫌にならないように注意しすぎないように気をつける。
(🔺食に対してポジティブになれないのかもしれません。一緒に用意を手伝ってもらったり、食との関わりを食べる以外にも増やしてみましょう。) - 活:「おはよう」「バイバイ」「いただきます」などの身近な挨拶を覚え、言葉や身振りなどで表現しようとする。(言葉)
環:保育者が率先して子どもに挨拶をし、毎日の習慣として身につくよう環境の一部に入れる。「~するよ」「~だね」等、言葉でのやりとりを普段から意識して増やしていく。
教育(遊び)
- 活:戸外遊びの際に陽気の心地よさを感じる。(健康)
環:戸外遊びの際には「暖かいね」など気候に応じた言葉かけを行い、子どもが気温の変化に気づけるようにする。
(🔺2歳半ぐらいまでに汗をかく機能が決まります。身体を動かして汗をかく経験がいっぱいあるとその機能も高まりますよ。)
- 活:絵の具で手形をとったりペンで絵を描くなど様々な道具に触れ、製作する楽しさを味わう。(表現・環境)
環:絵の具やのりなどの道具を使う時には誤飲や怪我のないよう注意し、少人数で行う、順番に誘って行うなど安全面に十分に配慮する。
(🔺徐々に触れていくことで汚れることなどにも慣れが生まれます。2歳からの表現活動のためにも経験は大事です。)
🍀健康、安全面で配慮すべき事項🍀
- 暖かい日が増えて来るが、寒い日もまだ続く時期。その時々で適切な服装であるかよく注意する。また、室内の温度も気にかけ、子どもにとって過ごしやすい快適な温度に調節していく。
- 高いところに登ってみたりジャンプしておりたりと、行動範囲が広がり危険も多くなる。室内でも戸外でも危険なところに行っていないかよく見守る必要がある。(🔺身体能力は高まり、発揮したくなるのですが、周りとの距離感や視野の狭さ故にぶつかってしまうことも。のびのび動ける環境を作りましょう。)
今月の製作・歌・絵本・手遊び・室内室外遊び
製作
- ゆらゆらおひなさま
- 春の壁面飾り
- ぷちぷち菜の花
この他、【春の自然】や【ひなまつり】の製作を『ちぎる、綿棒、のりで貼る』等、色々な素材と手法でご紹介!
歌
- あらどこだ
- に・て・る
- はるよこい
絵本
- なきごえバス
- どんどこももんちゃん
- いちごです
手遊び
- ちょちちょちあわわ
- つくしんぼ
- おべんとうばこのうた
室内室外遊び
- 宝探しゲーム
- ピンポン玉的当て
- つくしを探してみよう
行事
- 誕生日会
- 避難訓練
- 身体測定
- ひな祭り(3月3日)
- 耳の日(3月3日)
- 春分の日(3月中旬)
- 電気記念日(3月25日)
- さくらの日(3月27日)
🍀食育🍀
- 保育者や友達と会話しながら楽しい雰囲気の中で食事をし、簡単なマナーを覚える。
- ひな祭りを通して、ひなあられなどの食べ物に親しむ。
- スプーンやフォークを使って食べ進めようとする。
🍀地域と家庭との連携🍀
- 衣類の着脱による体温調節がしやすいように服を着せてもらうよう声をかける。
- 進級に向けて不安なことはないか話を聞き、安心して進級できるようにサポートしていく。
- 進級の際の準備物について早めに手紙などで知らせる。
- 子どもが自身のものに興味を持って出し入れしていることを伝え、持ち物や身の回りのものへの記名の確認をお願いする。
🍀自己評価🍀
- ひな祭りに楽しく参加できたか。
- 異年齢児や友達との関わりを楽しめたか。
- のりや絵の具などを使うことを楽しみにし、製作に意欲的に取り組めていたか。
- 戸外で気候の心地よさを感じることができたか。
- 袖をまくって手を洗う、鼻をかもうとするなど身の回りのことを自分でやってみようとできたか。
- 座って食べる、まっすぐ向いて食べるなどの食事の簡単なマナーを覚え、マナーを守ろうとできていたか。
- 排泄が成功した際には保育者と共に喜び、嬉しさを感じることができたか。