はなうたってだーれ?
保育士歴10数年、現在は小規模保育園勤務。子どもも先生たちも笑顔でいられる環境をつくる!をモットーに日々過ごしています。
それでは、今週のコラムをお楽しみください♪
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こんにちは、はなうたです。
時に園の決まりや子どもが怪我をしてしまったことなど、保護者に伝えにくいことを言わなければいけない時があります。そんないざという時に伝えやすい雰囲気を作るためには、保護者との普段からのコミュニケーションが大切だと思っています。
毎日笑顔で挨拶をすること、お迎え時の会話を大切にすること、時にはママやパパの気持ちに寄り添い言葉を掛けること。子どものエピソードを沢山伝えること。そんな日々の積み重ねから少しずつ信頼関係が築けるのではないかと思いながら、日々対応に努めています。
先日、2歳児の男の子の保護者にあるお願いをしなければならなくなりました。それは、その子のことを考えた上での保護者の方へご協力のお願い。以前にも同じようなお願いをしたことがありますが、キッパリ“できません。園でお願いします。”と、言われたことがある内容なんです。
その日の遅番は私。お迎え時にお話をするため、私が伝えることになりました。“嫌な顔をされるだろうなぁ…”と正直気が重くなりました。でも子どものためです。言わない訳にはいきません。“今までできる限りのコミュニケーションはとってきたし、きっと大丈夫!伝わる!”と、自分を奮い立たせ、いざお迎えへ!
しかし、反応はやはり微妙でした。「前にもお話しましたけど…」と、ご協力を受け入れてもらうことは出来ませんでした。理解してもらえなかったこと、今までのコミュニケーション量では信頼してもらうには足りなかったのか、もっと良い伝え方があったのかな、など色んな思いでその日は心がどんよりしてしまいました。
次の日、他の職員へ保護者との会話内容を共有し、今後の対応を話し合いました。その日の連絡帳には、“今私に余裕が無くて、子どものために言われたような協力をすることができません”といったような内容が書いてありました。それを読んで、私の言葉でママを苦しめてしまったのかもしれないと更に申し訳ない気持ちになりました。なので、その日のお迎え時の対応も私にさせてくださいとお願いすることにしました。
そしてお迎えの時。「連絡帳、ありがとうございました。ママのお気持ちを知ることができて嬉しかったです。私たちは〇〇君のことも大切に思っていますが、同じようにママのことも大切に思っています。力になれることがあれば何でも仰ってくださいね。」と、丁寧にお伝えしました。
すると、ママの目からポロポロと涙が溢れてきたのです。あぁ、ママは本当に心がいっぱいいっぱいだったんだなぁ。とその涙を見て感じました。「すみません…」と言いながら涙を拭うママの肩をそっと撫でながら、「大丈夫ですよ。いつもお疲れ様です。」と言葉を掛けました。
そして、「昨日先生とお話しをしてから、私に出来ることはあるかなと考えたんです。」と、ママからポジティブな言葉を聞くことができたのです。園からの協力を受け入れられなかったのは、私や保育園のことを信頼してなかったからじゃない。そのことが分かってホッとしましたし、向き合って話をしたことで、ママが子どもへの対応を前向きに考えてくれたことがとても嬉しかった出来事です。
保護者対応、いつも上手くいくとは限りません。時には失敗したなぁと落ち込むこともあるかもしれませんが、毎日真摯に向き合うあなたの誠意はきっと伝わります。毎日コツコツ信頼貯金。明日も笑顔で沢山お話しましょう。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
明日も笑顔あふれる1日になりますように☆
来週も、よろしくお願いします!
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