はなうたってだーれ?
保育士歴10数年、現在は小規模保育園勤務。子どもも先生たちも笑顔でいられる環境をつくる!をモットーに日々過ごしています。
それでは、今週のコラムをお楽しみください♪
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こんにちは、はなうたです。
新入園児を担当されている先生方、4月は子どもたちのことでいっぱいになりがちですが、実は、子どもたちと同じくらい保護者の方々も保育園に預けることに不安を抱かれているんですよね。
「うちの子、楽しく過ごせてるのかしら。」
「給食しっかり食べられるかな。」
「日中泣いてないかな。」
という風に・・・。今回はこの時期になると、ふと思い出すエピソードをご紹介したいと思います。
数年前、初めて保育園に預けたママから相談を受けたお話です。1歳児の男の子、4月に入園しました。慣らし保育中は初日にママと離れる時に少し泣いたくらいで、すぐに保育園に慣れました。にこにこ笑顔が可愛く、ブロックや車など、好きな遊びをじっくり楽しむ子。ただ、初めての集団生活。熱を出すことがよくありました。ある日のお迎えの時、元気のないママ。ぼそっとこんなことをつぶやきました。「こんなに小さいうちから保育園に預けることは可哀想なことなのでしょうか…。」と。話を聞くと、熱が出るたびに仕事を早退する事が続き、職場の人にそう言われてしまったそうです。乳児期は病気にかかりながら免疫を獲得して少しずつ強くなっていくことは保育士なら承知の事実ですが、傍から見れば、“小さいうちから保育園に預けるから無理して体調を崩すんだ”と見られてしまうんだと知りました。
悲しそうに話すママに、私はなんて言えばいいのか戸惑ってしまいました。本音を言えば、子どもにとっての幸せは、ママとずっと一緒にいられることだと思います。保育園に通わなくてすむなら、それがいいのかもしれません。でも、私は瞬時にその男の子の保育園での様子に思いを巡らせてみました。毎日にこにこ笑顔で登園して、好きな遊びを楽しんでいます。辛い思いをして通っているわけじゃない。そして、保育園に通っていたら、お家にいるだけでは経験できないこともいっぱいあると思います。お友だちとの関わり、家族以外の大人との触れ合い、様々な遊び、イベントなどなど。考えた結果、その男の子にとって、保育園に通うことは決して可哀想なことではない、と判断し、そのことをママに丁寧にお伝えしました。「そうなんですね、ありがとうございます。」とママは言って、その日は帰っていきました。
その後、半年もすると男の子は熱を出すこともほとんどなくなりました。そして、卒園の日、ママにこう言われました。「先生、入園した時は相談に乗っていただきありがとうございました。お陰で安心して仕事を続けることができました。」と。涙が出るほど嬉しかったです。
この事を思い出すたびに、ママやパパの不安に寄り添いながら、安心して預けてもらえるような存在でありたい、と強く心に思うのです。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
明日も笑顔あふれる1日になりますように☆
来週も、よろしくお願いします!
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