もくじ
🍀月案PDF🍀
今月の保育のポイント
- 今まで培ってきた子ども個人で取り組む力、集団で取り組む力を子どもが発揮できるよう、さまざまな経験をじっくり取り組める環境を用意し、学び、生活、精神的な自立に関われるようにていねいに関わって過ごす。
- 集団で協力し合う時間が多いこの時期だからこそ、子ども一人ひとりの育ちを振り返り、苦手な子や意見を言いにくい子のサポートをしながら、ひとりひとりの今の課題を見つけておく。
- 小学校入学を控え、保護者も不安があり相談を受けることも増える。その時に子どもの育ちを踏まえながら話を聞き、家庭でできることを伝えるなどし、安心して保護者、子どもが小学校へ向かえるようにする。
- 冬から春への小さな変化を伝えてみたり、身近な冬の自然を体感し、保育士が気づいたことを子どもに伝え、子ども同士で目を向けられるようにする。
🍀月のねらい🍀
- 就学への期待を持って生活し、自分で生活の見通しを持ちながら活動を行う。
- 友達と協力しながら遊びや活動を進め、お互いの気持ちを認め合う心地よさを感じる。
- バケツの水が凍るなどの身近な冬らしい現象に興味を持ち、遊びの中に取り入れ遊ぶ。
- 発表会に向け、友達と一緒に作り上げる楽しさを味わい、やり遂げたことに喜びを感じる。
🍀週のねらい🍀
その1
- 1週目:寒い中でも戸外遊びを思いっきり楽しむ(教育)
- 2週目:友達と協力しながら遊びを進め、お互いの気持ちを認め合う心地よさを感じる(教育)
- 3週目:活動や遊びの中で目標を持って諦めずに取り組み、達成感を味わう(教育)
- 4週目:就学への期待を持ち、生活の見通しを持ちながら準備や片付けを行う(養護)
その2
- 1週目:文字や数などを、遊びの中で楽しみながら活用する(教育)
- 2週目:友達の良さを認め合いながら遊びや生活を進める楽しさを味わう(教育)
- 3週目:卒園をひかえての異年齢児との活動を通して、年下の友だちに対し思いやりを持って遊ぶ(教育)
- 4週目:就学への期待や不安を受け止めながら自信をもって生活できるようにする(養護)
🍀前月末の子どもの姿🍀
養護(生活)
- お正月休みの話では、「おばあちゃんと神社に行ったよ」「新幹線で遠くまで行って、3回お泊まりしてきた」「お昼にはおせちを食べて、夜は家族でお寿司を食べたよ」など、経験したことの具体的な話ができるようになってきている。(🔺楽しかったことを発表する機会を設けてみましょう。自分の話を聞いてもらう機会、話すことに慣れることは就学に向けての取り組みにもなります。)
- 手が寒いから手袋をする、外は寒いから上着を着て行くなど自ら理由を考えて衣類の着脱を積極的に行う姿がある。
教育(遊び)
- けん玉やコマ回しなどそれぞれの好きな遊びに熱中し、できるようになるまで諦めずに何度も練習する姿がある。また、できなかったことができるようになり、喜びを感じ満足気にしている子がいる。
- 遊びや活動の際にはなかなかできない友達を励ましたり、「こうするとできるよ」と声をかけたりしている。できるようになると「頑張ったね」「やったね」など一緒に喜ぶ姿がみられる。
- 時計の読み方や数字の計算に興味・関心が深まり、時計が読めるようになったり簡単な足し算ができるようになっている子もいる。(🔺数字を読むところと、実際の数の概念がどこまで育っているかを見てみましょう。1の次は2と規則的なことしか知らず、物を数えることができない子も稀にいます。)
🍀活動内容(5領域対応)/環境構成と援助🍀
養護(生活)
- 活:友達と話をする中で自分の考えを伝えると共に相手の意見も聞き、認め合う心地よさを味わう。(表現・人間関係・言葉)
環:しっかりと言葉で自分の意見を言える一方で、相手の気持ちを蔑ろにしてしまうこともある。意見が違ってもお互いの気持ちを認め、認め合える心地よさを感じられるように必要に応じて援助する。
(🔺人を受け入れる力については一朝一夕では身に尽きません。根気よくその子に関わり、協調した方が良い結果になる経験が一定量必要です。)
- 活:戸外遊びの際には、自分で積極的に衣類の調節を行う。また、脱いだ上着は畳むなど、衣類を丁寧に扱おうとする。(健康)
環:衣類の着脱など自分でなんでも行えるようになっているが、畳んだり邪魔にならない場所に置いたりなどに気が向かない子どももいる。きちんと畳む、忘れないところに置くなど衣類を大切に扱うことにも気付けるよう、声をかけていく。
教育(遊び)
- 活:遊びを通して仲間意識を持ち、友達と遊び方を工夫しながら一緒に遊ぶ楽しさを味わう。(人間関係)
環:一緒に遊ぶ仲間や気の合う友達グループができ、仲間に入りづらいこともある。いつも遊んでいない子の「遊んでみたい」という気持ちも汲み取り、必要に応じて友達の輪を広げられるように声をかける。
(🔺「友達に入れてあげない」こんなやり取りも。どうして嫌なのか、何でそうなってしまうのかを把握しておきましょう。保育をデザインする時だけでなく、保護者に説明する時にとても重要になります。)
- 活:次にする活動にも見通しを持ち、準備や片付けを積極的に行う。(人間関係・健康)
環:子どもが生活の見通しを持てるよう、1日の流れを書いて見えるようにおいておくようにする。時間なども分かるようにすることで、子ども自ら時間に気づき、行動できるようにしていく。
(🔺時間のゆとりをもたせることは特に重要です。「もう少し遊びたい」子どもたちの要望に応え、「その分早く片付けようね」と見通しにもなります。)
🍀健康、安全面で配慮すべき事項🍀
- 感染症が流行りやすい時期である。一人ひとりの体調の変化に気付けるよう普段の様子を注意してみていく。
(🔺理由もなく、無理をする子もいます。目が潤んでいる、食欲がないなど、体調の変化を見極められるように基準を設けておきましょう。)
- 手洗いうがいなどが習慣となり、率先して行う姿が見られるが、適当に済ませたりもしやすい。改めて手洗いうがいを行う意味などを伝え、やり方を確認したりする必要もある。
今月の製作・歌・絵本・手遊び・室内室外遊び
製作
- 鬼のかざり製作
- アレンジラーメン製作
- ふくらむ雪だるま
この他、【冬の自然】や【行事】の製作を『マジック、スタンプ、毛糸』等、色々な素材と手法でご紹介!
歌
- しっぽの きもち
- ゆきまつり
- まっくらもりの うた
絵本
- ふゆのようせい ジャック・フロスト
- ゆきのひ
- だいくとおにろく
手遊び
- 大きくなったら何になる
- おにのパンツ
- せんせいとおともだち
室内室外遊び
- 手つなぎ鬼
- 色鬼
- 氷で遊ぼう
行事
- 誕生日会
- 避難訓練
- 身体測定
- 小学校訪問
- 節分(豆まき)(2月初旬)
- 建国記念日(2月11日)
- バレンタインデー(2月14日)
- 猫の日(2月22日)
- 天皇誕生日(2月23日)
🍀食育🍀
- お箸の持ち方や左手をお皿に添えるなどの食事のマナーに気をつけながら食事をする。
- 豆まきを通して、日本の風習や由来を知る。
- 就学に向けて、食事の時間も気にしながら食べ進める。
🍀地域と家庭との連携🍀
- 子どもの成長を言葉で伝えることで自信をもって小学校へ入学できるように家庭での協力もお願いする。
- 日々の生活や行事などを通して保護者とともに成長を分かち合い喜び、協力に対する感謝の気持ちを伝える。
- 就学に向けて生活習慣の見直しを園と家庭で行う機会を作る。家庭でも意識をもってもらうように協力をお願いする。
🍀自己評価🍀
- 子どもが先を見通しながら準備や片付けを行えていたか。
- 積極的に衣類の着脱や手洗いなどを行い、風邪をひかないように気をつけていたか。
- 就学に向けての不安を減らし、自信を持って生活できたか。
- 豆まきの由来や伝統を知り、興味関心を持てたか。
- 友達と一緒に話し合いをする機会があり、お互いの気持ちや考えを聞き、認め合う経験ができていたか。
- 冬の自然に触れ、理由を考えたり遊びに取り入れたりすることができたか。