【12月・５歳児】月案・週案の文例／ねらい、養護、子どもの姿、食育など

• 遊びや生活の中でのルールの必要性に気づき、守ろうとする。
• 時計に興味を持ち、時間を意識するようになる。
• 友達と励まし合いながら、苦手なことにも挑戦しようとする。

その３

• １週目：季節の変化を感じ、寒さを楽しみながら戸外活動を楽しむ。（教育）
• ２週目：さまざまな運動遊びに取り組み、運動能力の向上に努める。（養護）
• ３週目：冬に自然に触れたり調べたりすることを友達と楽しむ。（教育）
• ４週目：１日の中で静の活動と動の活動をバランスよく取り入れ、メリハリを持って過ごせるようにする。（養護）

その４

• １週目：手洗いやうがい、鼻かみの様子を確認し、正しい方法が身につくよう促す。（養護）
• ２週目：怪我の予防について共に考え、子どもたち自身でも意識できるようにする。（養護）
• ３週目：異年齢との交流を楽しむ。（教育）
• ４週目：できるようになったことを発表する機会を設け、自信や次のステップへの意欲へと繋げる。（養護）

養護（生活）

• 戸外活動後や食事前などに手洗いうがいをする習慣はついているが、適当に済ませてしまう姿も見受けられている。
• 友達との絆が深まり、固定の仲間内で過ごす様子が全体的に多く見られるようになってきた。
• 箸を使いこなし、食事を食べ進められる子が増えてきた。

教育（遊び）

• 発表会本番では堂々と舞台に立ち、練習の成果を立派に発揮することができていた。
• 発表会の延長で、自分たちでシナリオを考えて劇遊びをしたり、気の合う仲間とダンスを楽しんだりする姿も見られている。
• ごっこ遊びでは、自分たちでアイデアを出し合いながら必要なものを用意したり、設定を作ったりしながら、より具体的に楽しむ姿が見られている。
• 「寒いね」などと子ども同士で話しをしながら、戸外での活動に参加している。寒さを嫌がり、あまり気が乗らない子もいる。
• お絵描きや工作をしたり、友達とゲームをしたり、机に向かって何かに取り組む時間も増えてきている。

• 活：毎日の生活を、子ども自体が見通しをもちながら行う。（人間関係・健康）
  環：生活を子ども達で気付き合ってできるように、適切な言葉かけを行う。
  （🔺見通せるような環境は甘えではなく、手助けになる必要なものです。分かりやすい１日のスケジュールや場合によって次の活動で必要な物を提示しておきましょう。）
• 活：１日の流れを見通しながら、次の活動、やることを自分で考えながら行動する。（健康・人間関係）
  環：１日の流れをスケジュール化して置いておき、子どもが見て理解し、考えられるようにする。
• 活：進んで掃除をしてみようとし、自分の持ち物や使った場所を綺麗にして心地よさを味わう。（健康・人間関係）
  環：１２月の大掃除は新年を新しい気持ちで迎えるための習慣であることを伝え、何処を掃除するか分担して行えるようにし、ワックスがけなどを子ども達と協力して行い、光る床を見る等、綺麗になった気持ち良さを味わえるようにする。
• 活：共同で使う物の片づけを積極的に行う。（健康・環境）
  環：自分の使ったものの片付けだけではなく、共有場所のゴミや落ちているおもちゃ等を拾うことで、みんなの為に役立つことが自分の為にもなることを伝えていく。

• 活：自分の思いを言葉で伝えながらも相手の考えや思いを受け入れ、折り合いをつける。（言葉・人間関係）
  環：子どもたちでルールの確認や遊び場の使い方などを相談して遊びを進めていけるよう、考えを出し合い話し合う時間と場所を十分に用意する。子ども一人ひとりの表現意欲を大切にし、思いを理解し、共感し、励ます。
  （🔺５歳児でも急には言葉が出ません。なので、普段から子どもの遊びの様子からつなげられるような題材を用意し、事前に「～の話がしたい」と予告が必要です。）
• 活：冬の自然や社会現象に興味関心をもち、身近な自然の変化に気づきながら生活をする。（環境）
  環：生き物の冬ごもり、園庭の木々の変化など、子ども達の発見や不思議に思ったことに共感し、また、そのことを図鑑などで調べ、興味関心を深める。
  （🔺どうして冬眠するの？という疑問を深めていっても良いですね。）
• 活：友達と声を合わせて歌ったり、楽器を分担して音を合わせる楽しさを味わう。（表現）
  環：クリスマス会で使えそうな、季節に合った曲や話題の曲を数曲用意しておく。子ども達とクリスマス会の内容を話し合い、子ども達で役割などを決め、主体的に期待を持って準備できるように援助する。
  （🔺役割決めでの衝突も学びのひとつ、起きるものだと思って焦らず対応しましょう。）
• 活：生活の遊びの中で文字や数字に興味を持ち、カルタ作りや年賀状作りなどの遊びに取り入れる。（環境）
  環：遊びの中で子どもが文字数字の獲得に意欲が出るよう、カルタ作りや年賀状作りなどの遊びを意識的に取り入れる。
• 活：年末の伝統的な行事を体験し、地域の様子の変化に関心や親しみをもつ。（環境）
  環：コマやかるたなどの日本の伝承遊びを用意し、冬休みの家庭でも楽しめるように一緒に遊んでいく。
• 活：集団で目的に向かって工夫し、協力しながら一つの遊びを進めていく。（人間関係・表現）
  環：子どもが友達と協力して取り組み、頑張り工夫している所を認め、充足感満ちて取り組めるようにする。クラスのみんなで楽しめるよう保育者も仲間に入り、困っている子や子ども同士のぶつかり合いに寄り添いながら進めていく。
• 活：息を吐くと白い息が出る、寒い日の風は冷たいなど、冬を現象から感じる。（環境・表現）
  環：朝露や霜などの発見や、些細な風の冷たさへの話など、冬を感じる言葉に共感する。またそれらを「冬を描く」などの絵画活動や他の活動につなげていく。
• 活：自分なりの目標をもち、めあてを持って遊ぶ。（健康）
  環：縄跳び、フラフープ、ホッピング、竹馬等、挑戦できる遊びを置いておく。自分の記録カード等作り、自分の成長が可視化できるように環境を整えておく。
• 活：郵便ごっこをして文字や数字に興味をもつ。（言葉）
  環：子どもとポストやスタンプを作り、一部の子が楽しんでいた文字の遊びを全体に広げていく。

養護（生活）

• 活：正しい手洗いやうがいの方法が身に付き、すすんで実践する。（健康）
  環：全体で改めて確認する時間を設け、正しい方法を周知する。また、水道付近に掲示し、いつでも見られるようにしておく。
• 活：休息の大切さを知り、必要な時は体を休めることができる。（健康）
  環：クッションやマット、ぬいぐるみなど、リラックスできる空間を保育室の中に用意しておく。
• 活：椅子の座る際の正しい姿勢について知り、遊びや食事など生活の中で意識していく。
  環：机や椅子の高さが合っているか、ぐらつき等がないかもよく確認をしておく。
• 活：時計の読み方を学び、意識して生活をする。
  環：活動の前後に時計を見る習慣をつけ、就学に向けて時間を意識し、長さの感覚を養えるようにする。
• 活：自分の得意不得意を把握し、周りに励ましてもらうことでどちらもやってみようとする。
  環：できることもできないことも受け止め、挑戦しようとする姿を認めることで自信へと繋げていく。
• 活：年末年始について知り、新年を迎えることへの期待を膨らませる。
  環：絵本や紙芝居などを利用し、わかりやすく伝えていく。できれば実際に体験する機会も作る。

教育（遊び）

• 活：冬の自然に興味を持ち、図鑑などで調べたり情報を共有したりすることを楽しむ。（環境）
  環：冬の自然に関する図鑑や資料を用意し、散歩先にも持参するなどしてすぐに調べることができる環境を整えておく。
• 活：集団での遊びの中で、ルールがあることで成り立つ楽しさに気がつく。（環境、人間関係）
  環：その都度活動の約束事やルールを明確に示し、「もしこうだったら…」など具体的な例をあげながら、なぜそのルールがあるのかということについて考えられるように話しをする。
• 活：ぬりえや微細遊びなど、ある程度の時間集中して取り組む。（表現、健康）
  環：個人の空間を大切にし、より集中して取り組める環境を整える。無理のない範囲で、子どもが満足できるだけの時間を確保しておく。
• 活：保育者の指示に耳を傾けて理解し、自ら行動に移したり、友達に伝えたりする。（人間関係、言葉）
  環：子どもに伝わりやすい環境、タイミング、声のトーンや話し方を意識する。難しい子に対しては個人で対応をしていく。
• 活：クリスマス会では、全体をリードしながら友達や保育者と一緒に楽しむ。（環境、人間関係）
  環：クリスマスの装飾を一緒に飾ったり、製作をしたり、保育者や友達と話したりする中で、当日への期待を高めておく。
• 活：ひとつひとつの遊びに時間をかけて取り組み、何日かに渡って友達と楽しむ。（表現、人間関係）
  環：途中段階のものが壊れてしまわないよう、スペースを確保するなど保障をしてあげることで安心して取り組めるようにする。また、週末には片づけるなどのルールをみんなで話し合って決めておく。
• 活：季節の音楽に親しみを持ち、体や楽器を使ってみんなで表現することを楽しむ。（表現、人間関係）
  環：朝の会や帰りの会、行事での発表などに季節ならではの歌を取り入れ、親しみが持てる機会を作っていく。
• 活：学校ごっこを取り入れ、小学校について考えたり調べたりすることで興味を持つ。（環境）
  環：散歩時に近隣の小学校まで行ってみたり、兄弟がいる子の話しを聞いてみたりしながら、「学校」というところがどんなところなのかを知れるようにする。その際、マイナスなイメージがつかないよう、十分留意する。
• 活：当番活動の仕事を覚え、すすんでこなしたり、年下の子に教えたりする。（環境、人間関係）
  環：いくつかの当番を用意し、順番に経験できるようにしていく。当番の種類や仕事内容について子どもたちと一緒に決めることで、必要性や責任感を感じられるようにする。
• 活：1年間を振り返り、時の流れを感じる。できるようになったことを発表し、成長を分かち合う。（健康、人間関係、表現）
  環：どの月や季節にどんなことをしたのか、丁寧に振り返っていくことで月日の流れを感じ、未来への期待感を持つ。

• 朝の体操を取り入れたり、おしくらまんじゅうなどで友達と一緒に体を温めながら、寒さからの怪我の予防に努めていく。
• 手洗いの方法や正しい座り方など、視界に入るところに掲示しておき、子ども自身で意識できるようにする。
• 友達とのトラブルから大きな事故や怪我に発展することがないよう、子どもたちの姿や関係をよく観察する。
• 異年齢との交流で無理な関わりがないよう、他クラスの保育者とも情報交換や連携をしておく。

• 箸の持ち方や使い方、ルールについて確認する場を設け、いつでも見られるよう保育室内に掲示しておく。
• クリスマスのクッキングを行い、食事の観点からも行事を楽しむ。
• ひとりひとりの椅子に座る姿勢を見つめ、正しい姿勢が身につくよう伝えていく。

• 就学に向け、ティッシュやハンカチをポケットに入れてくるようお願いをする。
• できるようになったこと、今頑張っていることを伝え、休み中に家庭でも取り組むことでモチベーションを保てるようにする。
• 餅つき大会など、地域の方々と一緒に季節ならではの行事を楽しむ機会を設ける。

• 子どもたちと一緒に物事を決めたり、話し合ったりする機会を作れたか。
• ひとりひとりの姿を見つめ、発達や興味などを把握することができたか。
• 就学を見据えた活動を、無理のない範囲で取り入れられたか。