【11月・４歳児】月案・週案の文例／ねらい、養護、子どもの姿、食育など

• 室内環境を整えたり衣服調節を行いながら、健康に過ごせるようにする。
• 生活や遊びの中で秋の自然に親しむ。
• 体を動かして遊ぶことを楽しむ中で、運動能力が高まる。
• 自分のイメージを身近な物を使って表現することを楽しむ。

その３

• １週目：体を動かすことに自信が芽生え、繰り返し遊ぶことを楽しむ（教育）
• ２週目：健康に過ごすために必要なことを知り、進んで行おうとする（養護）
• ３週目：七五三に興味を持ち、自身の成長を喜ぶ（教育）
• ４週目：喜びや葛藤等を受け止めながら安定して過ごせるようにする（養護）

その４

• １週目：友達とルールがある遊びをする楽しさを味わう（教育）
• ２週目：友達と一緒に共通の場や物を整えたり、大切にしようとする（教育）
• ３週目：落ち葉や木の実等の自然に親しみ、遊びに取り入れることを楽しむ（教育）
• ４週目：絵本に親しみ、言葉や場面を真似して劇ごっこを楽しむ（教育）

養護（生活）

• 自分で上着を着たり脱いだりしながら体温調節していた。脱いだ衣服を脱ぎっぱなしにして忘れてしまうことがある。
• 印象的だったことや経験したことを保育者や友達に伝えようとする。
• 運動会を終えた達成感や自信から、意欲的に生活する様子が見られている。
• 鏡で顔や衣服を確認して整えようとしたり、友達に教えてあげる姿が見られた。
• 行事を楽しみにする一方で、行事前後は疲れが見られたり情緒が安定しないことがあった。

教育（遊び）

• 体を動かすことに自信や喜びを感じ、年長児の様子を見て挑戦する様子が見られている。
• 友達と一緒に踊ったりうたったりすることを楽しんでいた。
• 行事を経て、友達を思いやる姿や認める姿、一緒に遊ぶことを喜ぶ姿が増え、関わりが深まっている。
• 様々な素材を使って自分のイメージを描いたり作ったりすることを楽しんでいる。

• 活：手洗いうがいを丁寧に行い、体調管理に気を遣おうとする。（健康）
  環：手洗いうがいの大切さを改めて伝え、子どもが行う理由まで理解して行えるようにする。
• 活：年下の友達に対して、優しく接しようとする。（人間関係）
  環：戸外や行事を通して年下の友達と関わる機会を設け、接し方について知らせていく。また、声かけなども優しく行えるようにどんな口調や態度がいいのか子どもと一緒に考える。
  （🔺あまりにも譲りすぎな場合は、自分の自我を抑えてすぎてないかの心配もしてあげましょう。）
• 活：他者を助けたり、優しくすること、逆に他者に助けられることの感謝や大切さを知る。（人間関係）
  環：ありがとうの気持ちや感謝の気持ち、人に対して親切にすることの心地よさを感じられるよう、友達からもらったり、助けてもらった機会に「やさしくしてくれてありがとう」等保育者から代弁したり、「～してくれてよかったね」等助けられた方が気持ちを再確認できる時間をつくる。
• 活：友達や他者にも自分と同じような気持ちがあることを知る。（人間関係）
  環：トラブルや喧嘩の中でお互いの言い分を聞きながら、反対側の相手も同じ気持ちがあることを伝え、子どもとその上での身の振り方や言葉の使い方を考えられるようにする。
• 活：配膳時、食器の位置を正しく整えて食べる。（健康）
  環：何をどこに置くかを表にして貼っておき、食べる前に確認できるようにする。

• 活：リズムに合わせて身体を動かすことを楽しみ、表現することを楽しむ。（表現）
  環：親しみやすい音楽を使って、リズム遊びを行っていく。友達と一緒に身体を動かすことで、苦手意識のある子どもも楽しく取り組めるように工夫する。
  （🔺４歳児は心を揺らしながら取り組みます。運動機能が育ってきて表現にはぴったりの時期です。手ごたえのある活動を用意しましょう。）
• 活：のりやはさみなどを正しく使って、丁寧に製作に取り組む。（環境）
  環：製作の際には改めてはさみやのりの使い方の確認を行う。手先が不器用ではさみがなかなか上手く扱えない子どももいるため、怪我のないように気をつけて援助していく。
  （🔺ハサミなどの道具に対して、３歳児ほどの初々しさはありません。慣れてきたころが怪我をします。注意散漫になっていないか表情や動作をチェックしましょう。）
• 活：季節の移り変わりに気付き、自然に対して興味や関心を持つ。（環境）
  環：秋の自然に気づけるよう、子どもが見つけたものをクラスで紹介する時間などを設ける。また、友達が図鑑で調べたことなどを伝え、興味が持てるようにしていく。
  （🔺「今日は寒いね」「雲が羊みたいだね」など、あらゆる目線での気づきを保育者も発信することで、子どもたちも色んな所に目を向けるようになります。）
• 活：思い切ってのびのびと身体を動かし、元気に遊ぶ。（健康）
  環：保育者も率先して身体を動かし、遊びを盛り上げる。子どもだけで遊びが盛り上がっている場合は、勢い余って危険なことの無いよう、危険予測をしながら子どもの動きをしっかり見守る。
• 活：公共の場所でのマナーを知り、他者のことを考えて利用する。（人間関係・環境）
  環：当日の声掛け以前に、「電車の中ではしんどい人もいるかもしれない」「道路を歩くときは他の人も通れるように端っこを歩く」等、事前にペープサートなどを使って、何故マナーがあるかを知る時間を作る。
• 活：身近な自然を遊びに取り入れ、色々なことに気付いたり、感じたりする。（環境・言葉・表現）
  環：自由遊びのままごとの中にどんぐりや落ち葉などを使ったり、製作活動以外でも子どもの発想や感想を伸ばしていけるように素材をみんなで集めに行ったり、用意しておく。

養護（生活）

• 活：流行し始める感染症や予防の方法を知る。（健康）
  環：紙芝居やシアター等を用いて、分かりやすく感染症や予防について知らせる。意識して行動する姿を大いに認めて自分の健康に対する関心を高めていく。
• 活：一人ひとりの体調把握に努め、健康に過ごせるようにする。（健康）
  環：視診や触診を行い、必要であれば小まめに検温をする。又、衣服調節や水分補給の声かけをして感染症予防に努める。
• 活：自分の物と共同で使う物、友達と作った作品等を大切に扱ったり片付けたりする。（人間関係・環境） 
  環：破損や紛失等があった時も大切な機会として話し合いに繋げ、大切に使わなければならない理由やどのように使うか等を子ども達と確認して意識に繋げていく。
• 活：旬の食材を使ったクッキングを行い、食べることを喜んだり、食べることに感謝する気持ちが芽生える。（健康・環境）
  環：少ない工程で完成するクッキングを取り入れて楽しさや食事に対する意欲に繋げる。又、自然の恵みや関わってくれた人等にも触れながら感謝の気持ちを育んでいく。
• 活：午睡前の準備をしたり起床後の片付けを行う。（健康）
  環：パジャマの着方、脱いだ衣服の片付け方、布団の敷き方・片付け方等について確認し、自分で整える心地良さを感じられるよう関わっていく。
• 活：鼻汁のかみ方が分かり、自分で行う。（健康）
  環：服の裾で鼻水を拭き取っている時は、ティッシュで鼻水を拭くよう言葉かけし、服や顔の清潔を保つ心地良さに気付けるようにする。又、必要以上にティッシュを使っている時は、かみ方を伝えていく。
• 活：排泄後の始末が自分でできるようになってくる。（健康）
  環：自分で出来たことを大いに認めながら、また１つ出来ることが増えたという喜びや自立心に繋げていく。様子に応じて、始末の仕方を伝えて少しずつ自分で出来るように援助していく。
• 活：成長に伴う複雑な感情に寄り添いながら安定した生活を送れるようにする。（健康）
  環：一見ふざけたり反抗しているように見えている時でも、行動や言葉の裏にある思いを汲み取って寄り添うことで情緒の安定に繋げていく。

教育（遊び）

• 活：交通ルールを守りながら散歩することを楽しむ。（健康）
  環：出発前や散歩の様子に応じて、その都度交通ルールを確認して意識に繋げたり、交通ルールがある理由を一緒に考えながら命を守る意識の芽生えに繋げていく。
• 活：絵本に親しみ、役になりきって劇ごっこをすることを楽しむ。（人間関係・言葉・表現）
  環：子どもの興味に合った題材を取り入れ、楽しく表現出来るようにする。順番に様々な役をやってみることで、やりたい役に出会えるようにする。
• 活：友達と一緒にうたったり、楽器を鳴らしたりする一体感を味わう。（人間関係・表現）
  環：リズムが難しくない親しみやすい曲を取り入れ、声や楽器で表現する楽しさに繋げる。「皆の声が響いてるね」「ピタッと止まると気持ち良いね」等と言葉かけし、友達と一緒に表現する喜びに繋げる。
• 活：集団遊びを通して皆で遊ぶ楽しさを味わう。（人間関係）
  環：丁寧にルールの確認を行うことで楽しく遊べるようにする。子ども達だけで楽しむ場面も多くなるが、ルールの認識が異なることでトラブルになることもあるため、ルールを統一できるよう仲立ちしていく。
• 活：様々な運動遊びを通して、力をコントロールする必要性を知る。（健康）
  環：運動用具の組み合わせ方や遊び方を工夫し、体を止める・力を抑える・力を出す等の経験が出来るようにする。
• 活：感じたことを全身や造形等で表現することを楽しむ。（表現）
  環：様々な方法で表現出来るよう、素材や場所、時間を確保し、一人ひとりの表現を認めていくことで自信や創造力、表現力に繋げていく。
• 活：遊びに必要な物を考え、自分で準備したり探したりしながら遊ぶ。（環境）
  環：玩具や廃材、道具等を自由に取り出せるようにしておき、考えながら遊ぶことが出来るようにする。ハサミやセロハンテープ等を使う時は必ず保育者が見守り、安全面に留意していく。

• 小まめに換気をして空気の入れ替えを行い、感染症予防に努める。
• 衣服のフードや紐等に留意する。

• 保育者や友達と食事をする喜びや美味しさを共有しながら楽しく食べる。
• 食器を大切に扱おうとする。
• 時間内に食べ終えることを意識し、食べ終えられたことを喜ぶ。

• 生活や遊びの様子について丁寧に伝えたり、保護者の悩みに共感したりする。
• 地域の感染症発生率について把握しておく。
• 地域の家庭を招いて、絵本の読み聞かせ会を行う。

• 健康に過ごせるよう、環境を整えたり子ども達に働きかけることが出来たか。
• 一人ひとりの言葉や行動の裏にある思いにも目を向け、情緒の安定を図ったか。
• 収穫祭やクッキングを通して、食材への興味、自然や関わってくれる人に対する思いに繋げられたか。
• 自分の物や共有の物を大切にしようとする気持ちを高められたか。
• 自分の清潔に対する意識を高められたか。
• 交通ルールを守って散歩を楽しむことができたか。
• 楽しい雰囲気の中で劇ごっこができたか。
• 友達とうたったり、楽器を鳴らす楽しさを味わえていたか。
• 保護者と生活や遊びの様子、悩み等を共有できたか。