【12月・1歳児】月案・週案の文例／ねらい、養護、子どもの姿、食育など

• 戸外活動から季節の変化を感じ、冬の自然に興味を持つ。
• 保育者の仲立ちのもと、友達への興味や関わろうとする気持ちを高めていく。
• リズムや音楽に合わせて体を動かすことを楽しむ。

その３

• １週目：衣類の調整を行い、戸外の活動を十分楽しめるように配慮する（養護）
• ２週目：季節の行事について知り、興味を持つ（教育）
• ３週目：集中して食事がとれるよう、環境を整える（養護）
• ４週目：こまめに鼻水をふき取り、きれいになる心地よさを感じられるようにする（養護）

その４

• １週目：友達とのやり取りを言葉で表現できるよう伝える（養護）
• ２週目：不安な気持ちを受け止め、安心して行事に参加できるようにする（養護）
• ３週目：トイレに行く経験を重ね、少しずつ習慣づけていく（養護）
• ４週目：音楽を楽しみ、楽器を使って表現することを経験する（教育）

養護（生活）

• 気温の変化から、体調を崩す子どももいる。
• スプーンを使って最後まで食事を食べ進めることができる子どもが増えてくる。
• 手洗いの習慣が身につきつつあり、入室後や食事前などに自ら水道へ向かう姿が見られる。
• 鼻水が出たことを保育者に伝える。
• 自分の思いを態度と共に言葉に表して伝えようとする様子も見られるようになる。

教育（遊び）

• 友達のそばで遊んだり、真似をして楽しむ様子が頻繁に見られるようになってきた。
• ままごとなどの遊びの中で「どうぞ」「ありがとう」などのやりとりをする姿が見られる。
• 音楽に興味を持ち、自由に体を動かして楽しむ様子が見られる。
• 色の名前を覚え、「あか」「あお」と知っている色を言葉で伝えることができる子も増えてきた。
• 好きな遊びを見つけ、自分の世界に入り込んで夢中で遊ぶ姿も見られる。
• 友達の遊びに興味があり、手を出したり玩具を取ったりしてしまう様子も見られていた。

• 活：自分の思いを言葉や態度に表す。（言葉・表現・人間関係）
  環：トラブルは双方の思いを受け止めて代弁し、互いに自分の気持ちに整理をつける。
  （🔺受け止められることで受け入れる力が育ちます。やってしまった時でも受け止めることを。）
• 活：衣類、靴の着脱を自分で行おうとする。（健康）
  環：「できたね」を大事にし、子どもの意欲を大切にする。子どもの言葉ではなく、行動に着目し、やろうとしているときは見守る時間をつくる。
  （🔺自分で行おうとしない子には黒子のように一緒にやってあげる、失敗しても大丈夫なことを伝えるなどが必要です。）
• 活：自ら布団に入り、保育者のそばで安心して午睡時間を眠る。（健康）
  環：入眠時は落ち着くようにゆったりとした雰囲気をつくり、午睡中も温度や音、光などの環境に配慮する。
  （🔺保育者がトントンすることが日常ですが、何も刺激がない静かな空間に１人の方が眠れる子もいます。子どもが寝ない場合は環境を変えてみましょう。）
• 活：トイレの男性用立ち便器で用を足そうとする。（健康）
  環：立って排尿できるよう保育者がやさしく促しながら、「すごいね、大きくなったね」など、言葉をかけて関心をむける。
• 活：器に手を添えて食べようとする。（健康）
  環：スプーンが安定してもって食べられる子どもに「上手にもっているね」「器を持つと食べやすいよ」と、さり気なくすすめていく。
• 活：自分の持ち物と他者の持ち物の区別をつけて用意をする。（健康）
  環：子どもの手の届くところに服や帽子などを置いておき、子どもが用意をできるようにする。

• 活：一人で好きな玩具など、じっくりと興味ある事象に遊びこむ。（環境）
  環：玩具の取り合いにならないよう、スコップなどの玩具は十分数をそろえておく。
  （🔺一人遊びは子どもの集中力を養います。「ポツンと一人でかわいそう」ではありません。）
• 活：簡単な手遊びや歌を保育者と楽しむ。（表現・言葉・人間関係）
  環：子どもの好きな話を入れながら、子どもの想像の世界に合わせて、ごっこ遊びを楽しめるようにリードする。
• 活：保育者や友達と関わりながら、電車ごっこなどなりきって遊ぶ。（人間関係・表現）
  環：フラフープやロープ等、なりきり遊びに繋がるものを用意しておく。
  （🔺おもちゃでなくても遊べるものはいっぱいです。子どもは日常の道具に興味をもちます。脚立など危険なものほど興味を示す不思議ですね。）
• 活：散歩中、興味のある物を見つけながら歩く。（健康）
  環：公園内や安全な場所で子どもの探索活動に寄り添い、でこぼこ道や木をくぐったり、大きな石をまたいでみる等、色んな動きが楽しめるように進む道を選ぶ。
• 活：保育者や友達に自分の経験や発見、思いを話す。（言葉）
  環：子どもとじっくり話をし、子どもが言葉をうまくあやつれるように「～は○○っていうんだよ」等、丁寧に伝えていく。
• 活：手首をねじったり、細かな動きを楽しむ。（健康）
  環：回してあけるフタなど、手首を使って遊ぶおもちゃを導入する。

養護（生活）

• 活：気温の変化に対応しながら健康に過ごす。（健康）
  環：その日の気温や天候をチェックし、ひとりひとりの体調に合わせて衣類の調整をこまめに行うようにする。保護者にも衣類の用意をお願いする。
• 活：鼻水が出ていることに気がつき、保育者に知らせたり自分で拭こうとする。（健康）
  環：「鼻水が出てるよ」「キレイにしようね」など声をかけ、清潔を意識できるようにする。合わせてティッシュの使い方や鼻のかみ方を丁寧に伝えていく。
• 活：友達の名前を覚え、呼んだりしながら関係を深める。（人間関係）
  環：名前呼びを行ったり手遊びの中に取り入れたりしながら、耳にする機会を増やし、親しみが持てるようにする。
• 活：甘えたい気持ちや言葉にならない思いを受け止めてもらうことで、安心して過ごす。（健康）
  環：「自分で」の主張が強まっている反面、まだまだ甘えたい気持ちもあることを認め、ひとりひとりとゆったりかかわる時間も作るようにする。
• 活：思いを代弁してもらい、どんな言葉で表現すればいいのかを知る。（言葉、表現、人間関係）
  環：その時の子どもの気持ちに寄り添い、子ども自身も伝えやすい言葉で代弁をする。「○○って言うんだよ」など具体的な言葉を示していく。
• 活：生活の流れが分かり、自分ですすんで行動できるようになる。（健康）
  環：毎日同じ流れで過ごすことで、自然と身につく環境を整える。次にすることを子どもと一緒に確認をしながら、ひとりひとりの理解に合わせて対応をする。
• 活：スプーンやフォークを使って最後まで自力で食べようとする。（健康）
  環：「自分でやろう」という思いを受け止め、食材を取りやすくするなどさり気なく援助をする。ままごとなど遊びの中でも道具を使う機会を作り、持ち方や扱い方を伝えながら練習をする。
• 活：保育者や友達にすすんで挨拶をしたり、自分なりの言葉でやりとりをしようとする。（言葉、表現、人間関係）
  環：保育者が手本を見せたり、挨拶ややりとりが出てくる絵本の読み聞かせを行う。子どもの声に耳を傾け、できた時には十分に褒める。

教育（遊び）

• 活：寒い中でも戸外で思いきり体を動かして遊ぶ。（健康）
  環：保育者自身も思いきり体を動かして遊び、楽しさを表現する。簡単な準備体操を行ったり体を温めてから動くなどし、怪我の予防にも努める。
• 活：散歩に出かけ、冬ならではの自然や季節の変化を感じながら楽しむ。（環境）
  環：「寒いね」「○○があるね」など声をかけながら、周囲に意識を向けられるようにする。子どもたちの発見も聞き逃さないようにする。
• 活：クリスマスに興味を持ち、お話しや歌を楽しむ。（表現、環境）
  環：保育室の雰囲気をクリスマス仕様にしたり絵本や玩具などを用意したりし、自然と興味が湧く環境作りを行う。
• 活：サーキットや体操などで自分の体の動きに気がつき、コントロールする力を養う。（健康）
  環：広いスペースを確保し、のびのびと楽しめるようにする。安全面を考慮し補助を行いながら、そばで見守り子ども自身の力で取り組むことも大切にする。
• 活：保育者の仲立ちのもと、友達と一緒につもり遊びを楽しむ。（人間関係、表現）
  環：遊びのイメージが膨らむことを意識しながら言葉がけを行う。やりとりをしたり同じ空間を楽しむ姿を見守りながら、必要に応じてかかわり方を伝えていく。
• 活：お絵描きや製作に積極的に取り組む。（表現）
  環：少人数ずつ行いながら、子ども自身のペースで楽しんで取り組めるようにする。見本を飾っておいたり、さまざまな道具を用意しておいたり、子どもがより興味を持てるよう工夫する。
• 活：ダンスや楽器遊びを通して、音楽と親しみを持つ。（表現）
  環：子どもたちがよく知っている曲を取り入れ、「やってみたい」という気持ちが持てるようにする。無理強いはせず、参加できなくても同じ場にいること自体を認めていく。
• 活：異年齢との交流を楽しむ。（人間関係）
  環：行事の練習や普段の遊びの中で、異年齢ともかかわりが持てる機会を作っていく。その際、保育者もそばにいることで安心できるよう配慮する。

• 衣類やくつのサイズが合っているか確認を行い、必要があれば保護者へも連絡をする。
• 室内でも体を動かして遊べるよう、保育室を整えたり、他クラスと連携をしてホールなどを使用できるように調整する。

• 保育者や友達とやりとりをしながら、みんなで食べることの楽しさを感じられるようにする。
• スプーンやフォークの持ち方や姿勢をひとりひとり確認し整える。
• 年越しそばやおせち料理など、季節の食事について知る機会を作る。

• 衣類の調整をして健康に過ごせるよう、ストックを確認し用意してもらう。
• 着脱や手洗いの方法などを共有し、家庭でも同じ方法で取り組めるようにする。
• 年末年始も無理のない生活リズムで過ごせるように伝え、健康に新年を迎えられるようにする。

• 衣類や靴の着脱、手洗いなどの方法を丁寧に伝え、適切な援助ができていたか。
• 「自分で」の思いと甘えたい思いを汲み取り、適宜対応できていたか。
• 友達と一緒に過ごしたりやりとりしたりすることの楽しさや喜びを感じられるよう、仲立ちをすることができていたか。