もくじ
月案de動画
今月の保育のポイント
- 感染症の流行りやすい季節なので、朝夕の健康状態をチェックする。子どもからの「疲れた」は要注意。やたらとあくびをしていないかなど、普段と違う様子はないか見ておく。
- 保育者との信頼関係を基に、子どもが思いを言葉で表現できるように、時には思いを代弁しながら、生活を共にする。
- 11月にお遊戯会などがあった園も多いと思うが、その後も遊びの中に取り入れていく。
- はさみやのりを使う環境を分かりやすくカテゴリー別に分けておくなどし、自由遊びで使えるように整えておくとクリスマスなどの制作をするときに入りやすい。
月のねらい
- 身の回りのことを進んで行う。
- 戸外で保育者や友達と一緒に体を動かして遊ぶ。
- 冬の自然を五感で関わり、興味をもつ。
- 冬の空気、クリスマス会などの行事を通し、季節を感じながら過ごす。
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週のねらい
その1
- 1週目:年末やクリスマスに向け、園の環境から季節感を感じながら過ごす(養護)
- 2週目:冬の自然素材を集め遊びに活かすことで、冬の自然を十分に味わう(教育)
- 3週目:冷え込みが厳しくなる週なので、健康に十分注意しながら過ごす (養護)
- 4週目:クリスマス会を親しみをもって楽しみ、年末を健康で迎える(教育)
その2
- 1週目:クリスマスの飾りを考えて作ったり、飾ったりして工夫することを楽しむ(教育)
- 2週目:簡単なルールを守ったごっこ遊びや、友達との集団の遊びを楽しむ(教育)
- 3週目:クリスマス会や年末行事に触れて、関心を持つ(教育)
- 4週目:冬の自然を見たり触れたりして興味をもつ。(教育)
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前月末の子どもの姿
養護(生活)
- 上着の着脱や片付けなどができる子どもが増え、できない子も自分でやろうとする姿がある。
- 手洗いうがいを保育者の見守りの中、自立してできる。
- 楽しく会話しながら食事を取っている。
💡
お話に夢中になりすぎて食事が疎かになることも見ておかなくてはなりませんが、話の内容に耳を傾けてみましょう。子どもの興味や関心のヒントになります。 - 子ども同士でのトラブルでは、保育者に自分の思いを伝え、仲立ちがあれば落ち着いて話を進められる。
教育(遊び)
- 木の実や落ち葉を集め、ままごとや制作などの遊びに使って楽しんでいる。
- しっぽとりなど、簡単なルールのある遊びを保育者、友達と楽しんでいる。
- 制作物を友達同士で見せ合い、違いを見つけたり、喜びあっている姿が見られる。
💡
人との違いで「自分は下手だから」とならないような声掛けが大事です。「~のここが素敵だね」など。
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活動内容(五領域対応)
養護(生活)
- チャック、ボタンのある衣服の着脱と片付けを自分でしようとする。(健康)
- 手洗いうがいの必要性を理解し、進んで行う。(健康)
- 友達や保育者の援助を受けながら、他人の思いに気づき関わる。(人間関係)
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子どもも心が揺れて良いのですが、保育者も揺れて良いのです。3歳児の姿に振り回されることもあると思いますが、今上手くいかないこともすぐに結果を出そうとせず、丁寧に考えていきましょう。 - 嬉しい気持ちや要求、経験を言葉や仕草で伝えようとする。(言葉・表現・人間関係)
- 冬の生活の仕方を知り、自ら取り組む。(健康)
- 道路を歩くときのマナーやルールを理解し、守ろうとする。(人間関係・環境)
- 身の回りをきれいにする心地よさを知り、物を大切に扱おうとする。(健康・環境)
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教育(遊び)
- 空気の冷たさに気づき、落ち葉の積み重なりや枝のみの木を見るなど、冬を感じる。(環境)
- 冬の寒さに負けず、元気に戸外で身体を動かして遊ぶ。(健康)
- 簡単なルールのある遊びを体験し、友達とルールを通して遊ぶ楽しさを味わう。(人間関係)
💡
保育者がするより、自分より少し大きい子の方が現実味がある場合も。是非経験しながらルールを教えてもらいましょう。 - 冬ならではの色々な素材に触れながら、造形あそびを楽しむ。(環境・表現)
- はさみ、のりなどの道具を使い、道具の使い方を知る。(環境)
💡
自分の考えたものを具現化する良い練習になります。一見ぐちゃぐちゃでも何を作っているつもりか聞いてみましょう。 - クリスマス会に向け、歌や踊りを楽しむ。(環境・表現)
- 様々な楽器に触れて音の響きを楽しみ、楽器の使い方を知る。(表現)
- 自然物を収集したり、変化を感じて冬の自然を楽しむ。(環境)
- みんなで1つのルールを共有して遊びを楽しむ。(人間関係)
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環境構成と援助
養護(生活)
- 上着をかけておくスペースを用意し、子どもが用意を行いやすくする。
💡
自分のことを自分でしやすい環境を、動線を考えて設置しましょう。上着はかさばるため、ハンガーにかけてまとめておくのも良いでしょう。 - チャックができない子どもには手を添えながら手伝う。
- 自分でしようとする姿を認め、褒め、共感し、自信につながるように援助する。
- 理解しやすいようペープサートや紙芝居を通し、手洗いやうがいをすることで感染症予防になることを繰り返し伝え、感染症予防に努める。
- 防寒着の着脱場所や長袖の収納場所など、子どもが自立して行えるように十分なスペースのある場所を確保し、分かりやすく動線上に設置する。脱ぎ着は必要によって保育者も手伝う。
- 散歩の前に保育者だけでなく、子ども達にどんなことに気を付ければよいか聞き、自ら考える機会をつくる。
- 大掃除などの活動を通し、汚れた場所が綺麗になる変化や、子どもが使った汚れた雑巾、汚水を見せながら物を大切に使う心地よさの話をするなどし、子どもの意識を向けていく。
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教育(遊び)
- 体を思い切って動かすことで、身体が温まることを実感できるよう、鬼ごっこなどの遊びを保育者が先導して行い、楽しく冬の寒さを過ごす。
💡
寒い時こそ運動遊びです。元気に走って自分の身体が温かくなる経験を。 - 体調や天候を考慮しながら戸外に誘う。
- 「今日は息が白いね」など、冬の気づきを保育者が寄り添い、共感する。
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白い息を「はーっ、はーっ」。子どもは言葉でなくまず試します。そこにちょこっと寄り添うのがポイント。 - 積み重なった落ち葉に埋もれたり、飛び込んだり、感触を楽しめるようにしていく。
💡
安全に過ごせるよう、落ち葉の下に友達の身体はないかどうかきちっと見守ってあげましょう。 - 集めた木の実や葉、自然物を使って、リースやツリーの飾りつけをし、クリスマスの雰囲気を味わえるようにする。
- クリスマス会で、簡単な合奏や歌などをみんなと一緒に楽しみ、年長児や年中児の表現遊びや発表を見ることで、楽しく参加できるようにする。
💡
他の年齢の子どもたちと、みんなで響く歌を体験するだけでも特別なムードになります。歌詞を間違えないなどでなく、ムードを大事に。 - 年末の雰囲気を感じられるよう、街を散歩する。
- 保育士と同じ楽器を用意し、持ち方や約束事、奏で方を知らせて進めていく。使い方が分かるようになってきたら、コーナーごとに楽器を用意し、子どもが選べるようにしていく。
- 子どもが自然を収集できるように入れ物を用意しておく。「もう葉っぱは散ったね」など、冬が感じられる言葉をかけていく。
- 集団遊びの中で待つ時間や、我慢する時間など、遊びの中で重ねていけるように機会を重ねる。
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健康、安全面で配慮すべき事項
- 個々の体調に気を配り、インフルエンザ、風邪の早期発見に努める。
💡
クラスで2,3人出始めたら保護者に「体調の変化にはご注意ください」の呼びかけを - 必要に応じて暖房器具や加湿器を使用し、温度や湿度の調節をする。内外の温度差が著しくないように配慮する。
- 汗をかいていれば上着を脱ぐなど、衣服による体温調節を援助する。
- インフルエンザ、ノロウイルスなどの感染症が出た場合の対処法を確認しておく。
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今月の製作・歌・絵本・手遊び・室内室外遊び
製作
- さんかくツリー
- クリスマスつるし飾り
- 紙皿サンタ・トナカイさん
この他、【クリスマス、冬の季節】の製作を『牛乳パック、紙皿、わた、塗る、貼る、つなげる等、身近な素材と手法でご紹介!
歌
- おほしがひかる
- ちいさいひつじが
- ゆめのなか
絵本
- ぐりとぐらのおきゃくさま
- よるくまクリスマスのまえのよる
- しょうぼうじどうしゃじぷた
手遊び
- 大きくなったら何になる
- おにのパンツ
- せんせいとおともだち
室内室外遊び
- 「新聞紙の足場」レース
- もうじゅうがり
- まつぼっくりパチンコ
行事
- 世界人権デー(12/10)
- 正月事始め(12/13)
- 冬至(12/22頃)
- クリスマス(12/25)
- 大晦日(12/31)
食育
- クリスマスの雰囲気を感じながら、ゆったりと会食ができるようにする。
- 餅を保育者とつき、一緒に丸め食べることで、もちの作られ方や味、触感を楽しく学ぶ。
- 嫌いな食べ物でも興味がもてるように、保育者は自ら美味しそうに食べて見せるなどし、特に食わず嫌いを減らしていく。
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地域と家庭との連携
- 掲示板や園だよりなどで行事予定について知らせる。また、準備物等も知らせ、協力してもらえるようお願いする。
- インフルエンザなど流行性の感染症に注意するよう呼びかけ、予防策や感染情報などを都度知らせていく。 新しい持ち物への記名、サイズ確認など改めてお願いする。
自己評価
- 自ら上着の管理、うがい・手洗いをすることが習慣づいていったか。
- 寒い日でも戸外で友達と楽しく遊んでいたか。
- 自分の思いを言いすぎる子どもや逆に言えない子どもなどに合わせ、適切な援助ができていたか。
- 制作に対して期待感がもてていたか。
- クリスマスや年末の雰囲気、冬の季節を十分に感じられる活動であったか。
- 健康面では子どもの小さな異変や様子に気づくことができたか。職員間で連携できたか。
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