保育士の仕事に疲れた、仕事がつまらない…そんなあなたへの解決策

2017年8月31日

保育士の仕事に疲れた、仕事がつまらない…そんなあなたへの解決策

こんにちは!モモンガ(自然大好き保育士)です!

保育士は体力精神力を多く使うハードな職場と言われています。

今回は保育士が心身疲れてしまうよくある原因と、その解決策について、リアルな現状と方法を深~くお話しします!

保育士だって…ネガティブになる…!

突然ですが、私はネガティブになりやすい人間です。

そんな私のこうしてネガティブになってしまった体験談を切り取って紹介します。

ある日のこと。

私のクラスで外遊びをしていたら、上司からの突然「子どもを部屋にいれなさい」の指示で、整理できないまま子どもを部屋に入れました。

その時、子どもを一人見落としてしまう、やってはいけないミスをしてしまいました。

他の保育士に「一人残っているよ!」言われてハッと気づいて、急いで入れました。

私は「もう向いてないんじゃないか、管理もできないんだったら辞めた方がいいのではないか・・・」

「自分ってかっこ悪いな、顔向けできないわ」と気づいた瞬間からネガティブになってしまいました

しかし、時間は待ってはくれません。忙しい現場の中、そんな気持ちを殺しながら過ごすうちに、子どもはあれよあれよと言う間に帰ってしまい、書類と格闘、次の保育準備、掃除・・・と裏方仕事が待っています。

結局モヤモヤした気持ちを引きずりながら、夜遅くまで1円も出ないのに残業し、帰路につきます。

帰るとドッと疲れて、今日のことを思いかえす気力さえありません。

無心で天井の電気を見上げ、ボーっと過ごす夜中。

しばらくしてふと、「こんな生活、思いをあと何年続ければ良いのだろう」

こんなことが頭をよぎります。

保育士は常に前向きにハツラツと頑張っている!なんてのは嘘です。

みんな結構しんどいんです。だから、ネガティブになってしまうんです。

でも、子どもが好きだから保育士やっちゃうんですよね。

今回はネガティブとの付き合い方を書いてみました。

これを読んで、ちょっとでも参考になればと思います。

保育士の仕事に、疲れた…よくある理由

まず保育士の仕事の激務さ、心身がやられてしまう理由についてまとめてみました。

定時上がりはほぼ0!拘束時間がとにかく長い

勤務時間は9時~18時です。(早出、遅出除く)

9時出勤で、保育して、子どもが一斉に帰るのが17時(延長保育の子どもは19時半くらいまで)。

保護者へ申し送りをして早くて10分。

後の50分で掃除、子どもの人数分の明日の用意、書類仕事、会議・・・無理です。

大体部屋中掃除して、片付けてで15分はかかります。

その後は日誌を書いて、子ども人数分の制作とか、明日の保育の用意。

イベントがあると全員でその用意。お遊戯会があるときは振り付け考えて、衣装つくって・・・

報告書を書いたり、研修の資料作ったり、書類仕事もたくさんあります。

全て残業です。全部今日のこと終わらせて帰れるのは大体8時くらい。

しかも残業代0!でません。2時間働こうが3時間働こうが全く出ません。

日本の多くの保育園、子ども園、こんな感じです。

保育士は家帰ったら寝るだけの生活って人多いです。

しかも、土日も仕事が終わってなくてサービス出勤、園長の命令で手伝いというサービス出勤・・・

仕事が終わらない原因は園長の好みに合わないから、作り直しとかです。

強制はできないけど、参加しないと村八分食らうボランティア活動に出て、休んだ気がしないという感じ。

こんな勤務実態なので、自分の時間を握られて、息苦しい感じになり、疲れを感じることは多いようです。

とにかく動きっぱなしです!休む暇なしの体力勝負

朝から晩までフル回転!これが保育士の仕事です。

子どもですから、基本的な生活(排泄、食事、衣服の着脱など)は完璧にできませんので、手伝いが必要です。

一人で複数の子どもの面倒を見るのですから、着替えのときでもフル回転しないと間に合いません。

なんというか、流れ作業的にパッパッとやっていかなければいきません。

食べ物はこぼします、子どもが突然トイレ行きたいというのにも行きます。

しかし、他の子どもは待っています。だから先生は急ぐのです。

年長にもなると自立しますが、手をかけないといけない時期なのは同じこと。

年長には年長の大変さがあります。子どもが自立していくためにどう促していくか・・・・は共通の課題です。

そして、子どもは外遊びが大好きです。外遊びでは活発な子どもと一緒に走り回り、暑い時も寒い時も、外で動きっぱなし。

ピアノを弾いて、歌を元気よく歌って、外では大きな通る声で知らせ、遊びでは先頭きって遊びをつくっていきます。

「やりたくない」と、しない子もいます。

ふざけて怪我をする子もいます。

保育園って楽しいね!と子どもが感じられるように、エンターテイナーのように、喜怒哀楽を表現しながら子どもと関わっていきます。

こうして子どもとの関係を築いていくのですが、身体も頭も心もフルに使うので、疲れます。

1日終わるとグッタリ・・・なんてことも普通です。

更に休憩時間はありません。子どもたちがお昼寝中は連絡ノートを書いたり、会議をしたり・・・

もちろん、休憩時間は設定されていますが、実際はとってないという状況です。

残業もして20時。9時~20時までの11時間ずっとフル回転という職場環境はやはり過酷です

毎日が緊張の連続。責任重大な命を監視する仕事

さっき、身体、頭、心をフルに使うと書きました。

加えて精神的に気をはりつづけているのが保育士の仕事です。

子どもをちゃんと監視というと言葉が悪いですが、見ておかないといけません。

子どもから目を離して何かあると・・・大変です。

夏の日、室内でかくれんぼ中に1人隠れている場所が悪く、熱中症で死亡した・・・例もあります。

外でジャングルジムから落ちて骨折したという例もあります。

常に保育士は大きな事故防止をするために、気をはっています。

視野を常に広く持ち、どの子がどこで何をしているか?把握しているのです。

子どもは自分の状態をうまく言葉で言えません。

「しんどいな、熱っぽいな」と感じていても、それが異常と分からず、平気ですごしていたりします。

ちょっとした顔色、発汗、行動から保育士は察して子どもの健康状態を察するのです。

保護者も忙しいので、37.5℃以上は休まなければいけない規則を分かっていても、子どもが朝、熱をだしていても隠して保育園に連れてくることなんて日常茶飯事です。

子どもの行動、体調に目を光らせて安全を保障する。保育士は大変な仕事なのです。

敵は身内にあり?職場の人間関係も大変です

毎日長時間サービス労働、重労働、責任過大な職場です。

大変な職場ですから、保育士も協力し合って支え合って頑張らなければいけません。

だから、現場はさぞかしそれができる人間ばかりで、立派な人達で、暖かい心をもった人達・・・ではありません。

実際は女性特有のグループ化、いじめ問題、異常な叱責、ワンマン運営、これらは珍しくありません。

厳しい労働条件で奴隷のように働いてきた人たちは、心の余裕はありません。

主任と呼ばれる人は、新人がミスをするとイライラが止まりません。

小さいことでも「責任感が足りない」「じゃぁどうするんですか?」テンプレ通りの詰め寄り方で責め立てます。

また、自分自身も忙しく余裕はないので、しょうもないミスだってします。

その時は「間違えちゃった」的な雰囲気を出します。

それを見て、周りは「人には厳しくて自分に甘いやつ・・・」と思うのです。

また、ある人が主任から気に入られると、その人に対して明らかミスをした怒られ方が違うのです。

それを見て周りは思います。「あいつ・・・ゴマすってやがる・・・」

そして派閥が生まれていきます。いじめも起きます。

こんなしょうもないことが繰り返され、ある人は良いことが、他の人が許されなかったり、どんどん溝が深まっていくのです。

そんな理不尽な環境に心を痛めて辞める保育士は後を絶ちません。

良く言われます。「良い先生ほどすぐやめる」

実際、離職のほとんどの理由は職場の人間関係なのです。

『保育士、疲れた』あなたへの処方箋

転職しよう!

疲れているあなたは、少なからず頑張っています。

一生懸命考えているから、頑張ったから疲れるのです。

ただ、その頑張りが報われない場所で頑張り続けるよりも、自分が納得いく場所で頑張る方が良いですよ。

理不尽が重なるような職場からはサヨナラしましょう!

しかし、頑張っていきたいけど、残業は減らないのは自分だけ。

すぐに疲れてしまう、周りはサポートしてくれるけど、うまくいかない・・と言う人に対しては、下の3つの項目を読んでみて下さい。

残業を減らすべく試行錯誤する

まずはあれもしてこれもしての保育士の仕事を整理してみましょう。

大事なことは、自分がどこで時間がかかっているか?を知ることです。

保育士の子どもと関わる以外での業務は、考案、書類、作り物の3つが主にあります。

考案は保育で何を展開していくか?書類でも何をテーマとして書くか?などの大元になるものです。

書類は指導案、日誌やお便り、資料などですよね。

作り物は子どもの制作の用意、保育する上での準備物の用意ですね。

これらを整理してみましょう。

考案で時間のかかっている人は本を読んだり、方法が書いてある本を買って勉強してみましょう。

書類で悩んでいる人は、まとめて書く文章力を鍛えましょう。まぁ、これはのちのち慣れてくることが多いです。

作り物が遅い人は、作り物自体がちょっと無理しすぎではないか?使っている道具は使いやすいか?考えてみましょう。

後、人に仕事を振れる立場の人は、仕事の振り方も考えてみましょう。

考案の時点で、上司とうまく相談していけない人は、まずは考案した案を朝に「今日お時間いただけないですか」と言ってみて、アポをとるように努力してみましょう。

ひとつひとつをきっちりするべく、なんか、偏って時間を取ってしまっている人は、仕事スケジュールを作って管理してみましょう。

是非是非、自分の仕事を頭の中でジャンル分けして、何処が時間をロスしているかな?と整理してみてください。

残業を減らす方法について、詳しくは、この記事で紹介していますので、参考にしてみてください!

体力の範囲内で効率よく動いてみよう~見守り力を上げよう~

着替えは保育士が手伝う!溢したものは保育士がすかさず拭く!遊びは全力で!

もちません。スーパーマンなら別ですが、人間一人のスタミナは限られています。

それに、全力をだして何かあったときに心身どちらの意味でも疲れて対応できなかった・・・なんて事態は避けなければいけません。

子どもたちも保育士がバタバタしていると、落ち着かず、立ち歩いたり走り回ったりします。

できるところは子どもにさせましょう。ちょっと失敗しても責任をとる方法を指導しましょう。

あくまで保育士は子どもの自立を助ける援助職です。また、観察もとても大事な仕事です。

子どもを見守ってどう遊んでいるかな?という時もちゃんと設けましょう。

リーダーのように、遊びを引っ張っていく時と、そっと子どもの世界を見守る時、うまく使い分けて保育していきましょう。

素直に、等身大で、たくましくいこう!

何か言われると、引きずってしまう人は少なくないと思います。

人は完璧ではないので、失敗だってしてしまいます。

敏感で繊細なことは良いことです。その気づきは大切だと思います。

しかし、それによって自分を苦しめては何もなりません。

大事なのは、素直に物事を受けとめられることです。

どんな仕事でも完璧にやろう!立派に成し遂げよう!とするから、ストレスになるのです。

分からなかったら人に聞いて、失敗しても言われたことの内容だけを素直に受け取る。

これがたくましさです。

たくましくなると、足を引っ張ろうとして来る人、嫌な扱いをしてくる人も気にならなくなります。

その人たちを「悲しい人種だな」と受け流すことができるのです。

繊細な人のほうが言われたことに対して意味があろうがなかろうが、いちいち落胆してしまいます。

完璧を求めるのは繊細で失敗を恐れる証拠で、実は完璧は繊細で脆く崩れやすいものなのです。

素直な心で受け、たくましく成長していきましょう!

保育士の仕事が、つまらない…よくある理由

保育士の仕事がつまらない・・・と感じてしまう理由について、まずはケースごとにまとめてみました。

子どもがいうことを聞かない、かわいくない

こちらが指示をしても言うことを聞かず、出ていってしまったりする・・・

だから厳しく怒ると、その場ではするけど、またすぐにふざけだしてしまう。

その後はさらに厳しく怒ったり、「~させません」と罰を与えてみるけど、段々効力がなくなる。

にっちもさっちもいかなくなって困り果てる。

「あの子休んでくれればいいのに・・・」なんて思い始める。

トラブルメーカーでかわいいと思えない・・・。

言うことを聞く子どもは可愛いけど、あの子は好きになれない。

こんなことが割とあるようです。

可愛くない、と思える原因は、つまるところ保育が上手くいかなくてつまらないというケースです。

文章考えるの難しい・・・疲れた体に事務仕事か・・・

子どもは可愛いし、仕事はやりがいもある。

でも、目標立てたり、指導案でねらい考えたり、大変だ・・・

そんな想像できない。周りの保育士みたいに上手くつくれない。

保育士をやっていると、保育を言語化することが必要になってきます。

長くやっていると、的確にイメージできる言葉がでてきますが、最初であるとそれは難しいこと。

このケースでは、保育業務に慣れてないことが考えられます。

なんか、職場の空気が堅い・・・

気さくに楽しく和気あいあいと仕事ができると思っていたら、全然違った。

職員室の空気はピリピリしているし、全員キビキビ動いていて、聞きたいことがあっても聞きにくい・・・

こんな空気は何処でも割とありますよね。

周りと自分のギャップに、どうしていいか分からないという状態で、つまらない・・・という気持ちになるようです。

『保育士、つまらない』あなたへの処方箋

そもそも、あなたに合った園ですか?

例えば最初の保育が上手くいかなくてつまらないケースですが、方法が良くない可能性があります。

その指導法は最適ですか?確かに悪いことをしたら叱ったりすることは必要ではあります。

でも、叱り方って難しいんですよね。

また、子どもは耳で言葉をきいて理解することには不十分な機能しか持ち合わせていません。

子どもが分かるように、分かりやすいようにするには、技を使うしかありません。

この技を学んでいき、保育を上手くいかせていくのです。

魂のぶつかり合いだけではすれ違い、疲弊していくだけが現実です。

ちなみに、この技なんですが、保育園によって違います。

雰囲気で持っていく園もあれば、絵で説明したり、マークをつけておいたりする園もあります。

さて、あなたはどちらが良いと、自分にできそうと思いますか?

自分がやっていって、できた!ということも保育士の成長には必須なのです。

転職も視野に入れて、自分に合う園をみつけてみてもよいかもしれません。

パート保育士になる(事務仕事が少ないケースがあるため)

最初はだれでも1年生です。仕事はできません。

保育士の仕事は資格をとって現場で即活躍できるほど簡単ではありません。

ならば、パートの保育士になって、学ぶ時間を自分に与えてみるのもアリです。

私は個人的に1年目で担任もって爆死するよりも、こちらのほうをオススメします。

一人前になるにはまずは知り、ちょっとずつやってみて、手ごたえを確かめる時期が必要なのです。

まずは、園の特性を知るため、園のリズムに慣れるためにもパートから入ってみるというのも手です。

1回他の職種に転職して、自分の気持ちを確かめるのもあり!

保育士の仕事はハードなのですが、他の仕事は果たして比べてどうなんでしょうか?

自分にとって保育士が適職かどうかは、比較対象がないと本来分からないことです。

1回試してみましょう。

他職種に行って、「保育士がしたいな・・」と思うようになったらまた戻ればいいのです。

仕事はつまらない要素があるもの

仕事は自分を満足させるためにあるものではありません。

人が必要としている所に役に立つ、他人を助けるためのものなのです。

だから、自分がやりたくないこともやらなくてはいけません。

もし、「仕事は自分のしたくないことしないといけないから嫌だ」と言う人は、そのあたりを考えて、望んでみましょう。

それか、納得できない場合は自分で企業してみても良いかもしれません。

まとめ

保育士していると、疲れた・・・ということも多いです。

充実して保育士を全うするためには、

自分に合った保育園で、

納得できる勤務形態で、

自分のスタミナの範囲内で、

効率よく仕事ができるように、

素直に成長できるたくましさをもって、保育にあたってみましょう!

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モモンガさん

某都市で保育士として数年勤務。最初の職場は園の方針が合わず、悩みに悩んだ末に転職しました。現在は関東の保育園で活躍中しています。森林インストラクターの資格も持っている大自然派。

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