こんにちは、ほいくのおまもりです。
今回の相談者からのお悩みは、『自分の理想が高く、子供達につい厳しくなってしまいます』というご相談。
回答者のほいくのおまもりは『目標を設定する際、理想と子供達の力量の差が大きく開いていないか確認をしてみてはいかがでしょうか』とアドバイス。
どうぞ、御覧ください。
保育士お悩み相談(LINE)
【年齢】30代
【保育士経験年数】8年
【一番解決したいこと】自分の理想が高く、子供達につい厳しくなってしまう
【相談文】私自身元々の気性が喜怒哀楽が激しく、気持ちが高ぶった時には自制できない所があります。その為、保育士には向いてないと分かりつつも、やっぱり子供の笑顔に癒されたり励まされたりで、以前はいろいろな職を経験しましたが、結局保育士という職業から離れられずです。今もリーダーとしてクラスを持っていますが、自分の理想が高く、子供達に求めることも多いです。故に厳しくなる時も多々あり、毎日注意し過ぎかな?と反省もしています。最近では保育士の子供への声かけや接し方についてニュースになることも度々あります。そのようなニュースを見ると、自分も客観的に見ると、きっとそう見えると思い、ハッとします。(叩いたり、投げたりはないです。暴言もないですが、口調がきつくなります。地声も大きく声が通る為余計に圧を感じる)そして、もしかしたら自分もニュースに流れる日が来るのかもとびくびくしてしまいます。きっとそう感じる私は保育士をしてはいけない人間です。でもこの仕事でしか楽しいと思えないのです。どうしたらいいのでしょうか?
ご相談内容、拝見いたしました。
こまりんさんはご自身の性格をきちんと把握していらっしゃいます。
ご自身の性格と向き合う上で、どのようにしたら良いのかを一緒に考えていきたいと考えております。
ただいま多くのご相談を受けておりますため、お辛い中申し訳ありませんが、お時間を頂けたらと思います。
お待たせしまして申し訳ありませんでした。
他の職を経験されながらも最終的には保育の世界に戻っていらっしゃるとのことですので、こまりんさんにとって、保育は非常にやりがいがある職業なのだとお見受けします。
こまりんさんは理想が高く、子供達に求めてしまうことでついつい厳しくなってしまうのですね。
当方からの回答としましては、【諸活動で目標を設定する際、こまりんさんの理想と子供達の力量の差が大きく開いていないか確認をした上で、実際の保育にあたってみては】と思います。
活動をする際には目標があるかと思います。
絵を描くなら「イメージしながら楽しく描く」、楽器遊びをするなら「楽器の扱い方を知り、皆で演奏する楽しさを知る」、ゲーム遊びをするなら「決められたルールの中でゲーム遊びを楽しむ」等・・・もちろん年齢によって目標は異なってくるかと思います。
ただ、いずれにしてもご自身で設定した目標が子供達にとって高過ぎてはいないか、事前に確認しておく必要があると思うのです。
例えば上記のゲーム遊びの目標では「決められたルールの中で」と書きました。
ただ、これが小さい年齢の子供達ですと「決められたルール」そのものが分からない可能性も充分にあります。
簡単なルールならともかく、難しいルールなら尚更でしょう。
そこで「なんでルールを守らないの?」と叱っても、子供達はそもそも分からないのですから守れる訳がありません。
結果的に「ゲーム遊びを楽しむ」目標が達成出来なくなってしまいます。
これをこまりんさんの状況と置き換えて考えてみましょう。
目標を子供達に合わせて設定してみることで、子供達が目標をクリアし、自信へとつなげて行けるよう方向づけてみてはと思います。
子供達が頑張るとついつい「もうちょっと頑張れるんじゃない?」と声をかけたくなるお気持ちは非常によく分かります。
また、「この前は出来たのに、今日はなんで出来ないの?」と感じ、前回と同じレベルに持っていかなければと焦ってしまうこともあるのではないでしょうか。
子供達は日によって集中力も異なってくるでしょう。
お腹が空いた時、疲れが残っている時、眠たい時、友達とのトラブルで気持ちが落ち込んでいる時等、そのような時には仕上がりが雑になったり手早く切り上げようとする姿が見られることもあります。
また、子供達は常にまっすぐと成長しているのではなく、急に伸びる時もあれば少し逆戻りする時もあるなど、らせん状に成長していくのではと感じています。
子供達に助言をするのであれば、子供達の様子を見ながら助言の程度(難易度)を変えても良いのではと思います。
乗りに乗っている時は少し難しい助言をしても良いかもしれませんし、子供が疲れている時は少し頑張れば到達出来るような内容にとどめておくなど、あくまでもこまりんさんの素直なお気持ちに従ったうえでの助言ではなく、子供達の様子を見守ったうえでの助言が重要なのではと思いますよ。
こまりんさんが「気持ちが高ぶった時には自制が出来ない所がある」のですね。
そのような時にはクールダウン出来るような方法を探してみると良いかもしれません。
つい先日お悩みを寄せた方は「(気持ちが)爆発しそうになったらその場を離れる」とおっしゃっていました。
これも一つの良い選択だと思います。
深呼吸をするでも良いですし、その場を離れられなかったら外を眺めるでも良いかと思います。
こまりんさんが少しでも気持ちを切り替える方法が見つかれば良いな、と思います。
こまりんさんは喜怒哀楽の表現が豊かな方でいらっしゃるのですね。
子供にとっては楽しい時にはめいっぱい楽しんでくれて、何かが出来た時にはとことん喜んでくれて、悲しい時には一緒にうんと悲しんでくれる、そんなこまりんさんのことをきっと大好きだと思います。
こまりんさんが「子供達が大好き」というお気持ちも、豊かな感情を通じてたくさん感じ取っているのではと思いますよ。
ご自身で「なんとかしなければ」と思っていらっしゃるのですから、まだまだより良い方向へご自身を導くことが出来ると思っております。
これからも頑張って下さいね。
応援しております。
もう少し客観的に自分の姿と子供の姿を見たいと思います!
ただ少し整理をしていると、様々な複雑な思いもあります。子供だけではなく、今年度から赴任してきた副園長においては保育所なのに生活より遊びを優先にする傾向があり、そのこともプレッシャーで苛立ちがつのり悪循環なのかもしれません。やり方が合わないのであれば退職もやむを得ないかもしれません。
こちらこそ返信をありがとうございます。
考えを整理する中で、副園長の保育方針と考えが合わないところがあるのだと思われたのですね。
確かに方針が合わない部分があれば、働きづらさを感じるでしょうし、それが苛立ちへとつながることは考えられると思いますよ。
園長にこまりんさんのお勤めの保育所はどのような方針なのか、改めて確認してみても良いかもしれませんね(生活を優先させるのか、遊びを優先させるのか、ということですね)。
こちらは当サイト内の「保育園の園長や園の方針が合わない」という記事になります。
ここでは「園長」となっておりますが、こまりんさんのケースでも当てはまるのではと思いました。
こまりんさんの園では副園長が保育のやり方(方針)を決め、園長は「イエスマンの状態」とのことですので、園のトップは園長であっても、実際は副園長が園の舵取りをされている場面もあるのではと推察します。
ですから、副園長と園の方針が合わなければ、よほどの事がない限りは、状況が大きく変わることは難しいのかもしれませんね。
その事をふまえたうえで、どのような方向に進めばこまりんさんが働きやすくなるのかを考えてみても良いでしょう。
こまりんさんがおっしゃっていたように転職という方法もありますし、ハードルは高いですが副園長と話し合ってみるという方法、副園長の保育方針で進めてみるという方法等・・・こまりんさんが納得して働ける方法を選んでいけば良いのだと思いますよ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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