園長が理由をつけて辞めさせてくれません【保育士お悩み相談|第13回】

2017年7月7日

こんにちは、ほいくのおまもりです。

今回のお悩みは、『園長が理由をつけて辞めさせてくれません』というご相談。

ほいくのおまもりは『あなた以外の第三者に同席してもらう方法はいかがでしょうか?』と回答しました。

どうぞ、御覧ください。

保育士お悩み相談

こまりん
こんにちは。

先日、退職届を持って昨日園長と主幹教諭に話をしました。

保育中に怪我をしたことや、体調がすぐれないこともあり状況を随時伝える事ができなかった事、医者からの診断書は出ているが、それとは別に口頭で留意するべき点を伝えられていること、今後の私の復帰が難しく考えた結果、退職をさせてほしいと話をしました。

退職届は来月末を期日として提出しましたが、

  • 退職の申し出が園の就業規則に合っていない。(園の就業規則は職員室にあるそうですが、その場所にあることを全員が周知するように伝えられていません)
  • 来月末までの日数を有給休暇として扱う事ができるかわからない

との理由で受理はされず、保留という形になりました。

そして、退職の話をした際に園長、主幹教諭、事務員の3対1の状態で話をされ、今までお世話になった事に感謝も何もない。

感謝をしているなら退職という答えにはならないだろうと話されました。

私が怪我をして休暇をもらっている間に子ども達はもちろん保護者や園、周りの先生達に迷惑をかけていること、今までの経験上、年度途中での退職が周囲にどれだけの迷惑をかけ、子ども達を不安にさせてしまうかは重々理解している。

しかし、体力的、精神的にも来年の3月まで続ける事は難しいと思い、退職したいというふうに伝えましたが、聞き入れてはもらえませんでした。

また夜にも主幹から電話があり(恐らく園長が隣にいる状態だと思います)、今日の事はどう思ってるんだ、子ども達は待っているのにという事を話されました。

退職届の受理を保留にされた事から労働基準監督署に行き、訳を話し相談に乗ってもらいました。

退職の件は職場と穏便に済ませる事が望ましいが、内容証明を送り、話をするしかないかもしれないとの返答でした。

職場と法律を跨いでこのような話をしなければならないのはとても心苦しいです。

そして、私の常識(退職の話や申し出の期間)で話が進むとは思わないでほしいというように上司から伝えられました。

一体何が一般常識として正しくて、何が普通なのか、思い詰めています。

長々と申し訳ありません。

ほいくのおまもり
こんにちは。

怪我のお加減、体調はいかがですか?心配しております。

体調が整わない中で、退職について話し合いの場を持ったこと、さらには労働基準監督署まで足を運ばれたとのことで、とても大変な思いをされましたね。

話し合いの中であなたの退職の意を受け入れるような余地が全くなかったことから、園側が全力であなたを引き止めにかかっていることが伝わってきます。

引き止める理由も「理由」として成立しておらず、言葉が悪いですがただのいちゃもんのように見受けられます。

園側とは少しでも穏便に済ませ、できれば法律を跨ぎたくないというのはよく分かります。

それではどうにもならない最終手段として内容証明の件は残しておくことにして、それ以外でできる方法はないか考えてみました。

■結論|あなた以外の第三者に同席してもらう

園側としては、あなたをうまく丸め込んで「退職をなかったことに」したいのかもしれません。

あなたがこれだけ頑張って伝えても、園長、主幹教諭、事務員という3:1という数にまかせて一気にまくしたてられては気分が滅入るでしょうし、雰囲気にのまれて言いたいことを全て出しきれないということもあるかもしれません。

そこで【あなたも第三者に同席してもらって一緒にあなたの気持ちを伝えてもらう】という方法を提案したいと思います。

あなたは一人で本当によく頑張られたので、誰かの助けを借りても良いと思うのです。

一緒に同席してもらうだけでも安心感は全く違うと思いますよ。

それでは誰が良いのかを以下に書いていきますね。

ー 親、もしくは身内

いちばん私がすすめたい人です。

ご両親でしたらあなたの気持ちを心から共感してくれると思うからです。

ちょっと辛いかもしれませんが同席してもらうにあたり、今回の事情は包み隠さず話しておく必要があります。

もちろんお父様、お母様どちらかでも良いですが、出来れば働きに出ている人の方がより共感してもらえるかもしれません。

また、あなたのようにお若い方よりもそこそこ年齢がある方のほうがより相手側に存在感、プレッシャーを与えることができる、というメリットがあります。

その点では男性(父親)の方がよりプレッシャーをかけやすいかもしれませんね。

ただ、話しづらい、話し合いに来てもらえそうもない、その他にも事情があるかもしれません。

その際にはもしいらっしゃるようでしたら兄姉(ただし性格的に園長達の威圧感にのまれてしまうようなタイプでしたらおすすめしません)、やや縁遠くはなりますが親戚で自分より年上(叔父、叔母など)の方など、身内であなたの気持ちを理解してくれて、同席してもらえそうな人に相談してみても良いかもしれません。

ー 学生時代の先生

先生に連絡が取りやすいようでしたら相談してみても良いかもしれません。

特に学校に求人票が掲示されていて、その求人情報から現在の園に就職をしたのであればより話をしやすいかもしれません。

ただ、学校側からすると今後も学生の就職や実習などでお世話になるかもしれない園との摩擦はできるだけ避けたいでしょうから、すでにあなたが学校や先生と縁遠くなっている場合にはおすすめはできません。

心を開いて話せる関係だからこそ有効な手と思われます。

ー 身内に見立てた「他人」

上記2つがどちらも無理そう・・・というのでしたら「他人」を「父親に見立てて」同席してもらうというのも手です。

例えば【レンタルおじさんのようなサービス】がこれに相当するかと思います。

こちらはコストがかかってきますので、どうにもこうにもならない時の手段として考えると良いでしょう。

また、信頼のおけるところで利用するようにしましょう。

身内に同席してもらうことに抵抗を感じるのでしたら、かえって他人に同席してもらう方が気も使わず良いかもしれません。

ー 同席してはいけない人は?

友人です。特に同世代の友人は最もいけません。

園長側から見ると、あなたも友人も立場的な面で下に見られてしまう可能性が大きいでしょう。

つまりは出席する人数が多かったとしても園長から見るとプレッシャーを与えるような存在に当たらない、ということです。

■相談文より追記

園側はこまりんさんが持ってきた退職願を受理した時点で退職を認める形になります。

ですから「保留」というかたちで受け取らず、退職を認めないという姿勢をとっています。

>>退職の申し出が園の就業規則に合っていない。

>>今までお世話になった事に感謝も何もない。感謝をしているなら退職という答えにはならないだろうと話されました。

仮に実際に言われた上記の2点をきっちりと守り、園の就業規則に則り、今までお世話になったことへの感謝を述べたとしても、また就業規則の別の箇所から無理やりこじつけてくるでしょうし、「感謝をしているならもっと続けなさい」と(すでに上司達が話していますが)言うでしょう。

要はあれこれ理由をつけて辞めさせるつもりがない、ということだと思います。

>>私の常識(退職の話や申し出の期間)で話が進むとは思わないでほしいというように上司から伝えられました。

残念ながら保育園、幼稚園などは一般社会と比較するとどうしても規模が小さい分、ルールも「一般的なもの」というよりは「独断的なもの」を作ってしまうところは少なからず存在すると思います。

世間では常識的なことでも園長はじめ上司達が世間的な常識に疎いと、トップに立つ園長達の考えがその園での常識、となってしまいます。

その結果世間的な常識からずれていくわけです。

>>また夜にも主幹から電話があり(恐らく園長が隣にいる状態だと思います)、今日の事はどう思ってるんだ、子ども達は待っているのにという事を話されました。

こちらの方が大問題だと思います。

夜電話があったということは、すでに帰宅されてプライベートの時間を過ごしている際にかかってきたということでしょう。

園長が隣にいた、というのが事実であれば、園長が職員のプライベートの時間にまで仕事に関わらせるということを容認していることになりますね。

これはとても常識的な行動とは思えません。

■何も非常識ではありません

私から見ればこまりんさんは何も非常識な段取りで退職願を出しているように見えません。

退職の意を伝えた時期も引き継ぎの期間なども含めて充分に余裕があります。

退職の理由も辞めるに相当するものです。

ですからあなたの感覚が「普通」だと思って下さって大丈夫ですよ。

子供達が心残りなのはこまりんさん自身がいちばんよく分かっていらっしゃるでしょう。

大事に育ててきたでしょうし、子供達への愛情もあるでしょう。

ただ、現時点ですでに身も心もボロボロなのに今後も子供の前で変わらずニコニコと保育を続けるという状態がいつまでも持たないように思うのです。

自分が元気であるからこそ子供達としっかり向き合えます。

もし

>>来月末までの日数を有給休暇として扱う事ができるかわからない

というのが理由で受理してもらえないのであれば、医師の診断書もあるとのことですので病欠扱いにしてもらうのはどうなのかな?と思います。

少しでも早く解決し、こまりんさんが身も心もゆっくり休んで元気に再スタートを切れるよう、心から願っています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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ほいくのおまもり

サイト管理人夫婦の夫の方。保育士を3年勤めた後、営業や経理、自営業など幅広い仕事をして社会人14年目。異色な人生経験を少しでも役立てたいと思いから、2016年4月にこのサイト立ち上げました。3児の父でミニマリストの読書好きです。好きな言葉はLess is more.

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