niceってだーれ?
保育士歴30年以上の元保育士。現在はリトミック&親子遊びの講師や、ライターをしながら悩める保育士さんの気持ちが安らぐ文章を届ける活動をしています。
それでは、今週のコラムをお楽しみください♪
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皆さん、こんにちは!niceです。皆さんの園の子ども達は、お昼寝の時間によく寝ていますか? ぐっすり寝すぎてなかなか起きられない子もいれば、全然眠れない子もいると思います。ずっと起きていた挙句、起きる時間近くにようやく寝付いて起きられないなんていう子も、いるのではないでしょうか。
午睡中はもちろん子ども達から目は離せませんが、交代で休憩したり、事務仕事や作業をしたりできる貴重な時間でもあります。正直、ぐっすりお昼寝できる子ども達をうらやましく感じてしまうこともありました。
大人はうらやましく感じるお昼寝ですが、「お昼寝大好き!」という子ども達は少ないと思います。最近は午睡なしという園もあるようですが、午睡が必要かどうかはさておき、若い頃は「子ども達の身体を休めなければいけない」と思って、一生懸命に寝かしつけていました。
保育士はお昼寝に限らず、「~しなさい」と強制するのではなく、子ども達が楽しいと感じ、自主的にやろうと思うような言葉かけや働きかけを工夫します。私は、子ども達がお昼寝を好きになって自分から寝られるように、毎日お昼寝前に必ずやることがありました。
まず、布団に入る前に必ず絵本や紙芝居の読み聞かせをします。読み聞かせは大切にしていましたが、午睡前に読むのは気持ちを落ち着けて布団に入ってほしかったからです。そして毎日、お昼寝の前に毎日必ず、「お昼寝をすると“3つのいいこと”があるよ」と話していました。
1つ目は大きくなれること。「“寝る子は育つ”っていう言葉があって、たくさん寝るとお父さんやお母さんみたいに大きくなれるんだよ」
2つめは元気になれること。「みんなは元気いっぱいだけど、外でたくさん鬼ごっこしたから気が付かないうちに身体は疲れています。だから、夕方も元気に遊べるように、ぐっすり眠れるといいね」
3つ目は、夢が見られること。「たくさんお昼寝をすると、楽しい夢を見られるかもしれないよ。夢が見られたら、どんな夢だったか教えてね」
そして、布団に入る前に子ども達一人ひとりと握手やタッチ、ハグなどコミュニケーションを取りながら、小さな声で「おやすみなさい」の挨拶をします。視診も兼ねながら、「たくさん眠れますように」という気持ちを込めて。それでも布団に入ったとたんにおしゃべりする子や遊んでしまう子はいましたが、1人でも2人でも「よし、お昼寝しよ!」って思ってくれる子がいたらいいなと思っていました。
お昼寝の“3つのいいこと”と言えば、忘れられないエピソードがあります。主任をしていたとき、近所の姉妹園の年長クラスにヘルプに行ったことがありました。送迎や合同行事等で顔見知りの子ども達ですが、1日一緒に過ごすのは初めて。午睡前にいつもの“3つのいいこと”を話し、「お昼寝すると夢が見られるよ」と言ったら、1人の女の子から「夢は見るもんじゃないよ、叶えるものだよ!」と鋭いツッコミが!
アラフォー以上の人ならピンときたと思います。その頃大ヒットしていた安室奈美恵さんの『Chase the Chance』という曲の中に
♪夢なんて見るモンじゃない 語るモンじゃない 叶えるものだから
という歌詞があるのです。まさかのツッコミに、「そうだね」と答えるのが精いっぱいでした。
皆さんも、子ども達との毎日の対話を楽しんでくださいね。
先週のコラムはこちらからどうぞ♪
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【デモページ|1月・3歳児】月案の文例【おまもりプラス】
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
来週も、よろしくお願いします!
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