こんにちは!モモンガ(自然大好き保育士)です!
あってはならない保育園での虐待。
メディアに取りだたされていますが、そんなのは氷山の一角。
実際はもっと多くの虐待が行われているでしょう。
もしもあなたが虐待を目撃してしまった場合!
どうすれば良いのか?まとめました。
子どもの人生を救うためにも、ご一読ください。
虐待を目撃したら…上司に報告 or 児童相談所に連絡を!
虐待を目撃したら即報告したほうが良い場合と、証拠をとって報告したほうが良い場合があります。
その基準は緊急性があるかどうか?です。
簡単にまとめました。
※通報する先ですが、文科省のHPによると児童相談所が推奨されていますので、今回はそれにならって児童相談所としています。
できれば証拠がほしい!緊急性のある場合は即通報しましょう。
誰に報告するにしても、音声や動画など、動かぬ証拠が欲しいです。
というのも、虐待は報告した後が大事なのです。
結果的に「あなたの勘違いなんじゃない?」で済まされれば、それまで。
名誉棄損で逆に訴えてくる場合もあります。
虐待した保育士は、警戒し、今後は分かりにくいようにやる場合があるのです。
しかし、暴力によって子どもが大きなあざや怪我をしているなど、緊急性のある場合は即通報したほうが良いです。
保育園が信用できないなら、児童相談所へ連絡!
保育園ぐるみで虐待している場合や、他の先生が信用できない場合。
即、児童相談所へ連絡したほうが良いです。
園は経営していくのに、虐待を認めれば致命的になってしまうのです。
「保育士は子どもが一番でしょう?」と思われるかもしれません。
ですが、保育士も人間です。自分の身が一番かわいいのです。
もみ消される可能性があるため、園が信用できないならば直接児童相談所へ通報しましょう。
他の先生(上司など)に連絡したのち、園から児童相談所へ連絡!
ある特定の先生がやっているならば、上司などに報告したのちに、園から児童相談所に連絡する方法もあります。
虐待が不確かな場合など、ちょっと微妙な場合は他の保育士に相談すると良いでしょう。
一人で児童相談所に通報するのは勇気がいると思います。
そんな場合も、相談するようにしてみてください。
黙っているよりかは100倍良いです。
しかし、基本的に園は騒ぎを広げたくないから、公にしない場合が多いでしょう。
虐待する保育士に、即天誅を加えたいなら児童相談所や警察などへ通報するのが確実です。
そもそも、これって虐待?!
この章では
- 身体的、心理的、性的、ネグレクトに分けて虐待の種類を解説
- 実際それぞれどんなものがあるか?例を出して解説
しています!
グレーゾーンではなく、アウトな場合を紹介しておりますので、
「これは虐待になるのかな?」
という方、参考になれば幸いです。
身体的な虐待
- 子どもが怒られているときに殴られる、叩かれる、突き飛ばす等の暴力を振るわれている
- ご飯の時に「はやくたべろ!」と、無理やり口にご飯をいれられる
- いうことを聞かないからといって、押し入れなど狭くて暗いところに閉じ込める
- じっとしないからと、馬乗りになって押さえつけたり、粘着テープ、縄などで体を拘束して動けないようにする
- 激しく揺すったり、高いところから落とすふりをして子どもを委縮させる
- 走ってきたところに足をひっかけてこけさせる
これらは身体的な苦しみを与えているので、身体的な虐待に入ります。
遊び半分でやったなどの事例もあるようで、かならずしも怒っている場合とは限らないようです。
「おしいれのぼうけん」という絵本にあるから、静かにしない子どもをおしいれに閉じ込めるのは大丈夫だろうと思ってやる保育士もいるみたいです。
絵本の中ではファンタジーに描かれていても、実際保育のプロが預かっている子どもを押し入れに閉じ込めるなど、あってはならない話です。
もし、「それくらいは」と思っている方、子どもが言うこと聞かなかったからと言って、対策に「おしいれに閉じ込めました」と保護者に話せますか?
きっと話せないでしょう。
身体的な虐待は、緊急性が高い場合も多いので、緊急性を感じたときはすぐに児童相談所へ通報するようにしてください。
心理的な虐待
- 「ばかか」「ころすぞ」「しばくぞ」「きもい」などの脅す言葉で子どもを怒る
- 子どもが話しかけてもあからさまに無視をしたり、「こっちくるな」などと言い、子どもを厄介者扱いする
- 子どもによってとても優しくしたり、無意味に厳しくしたり、ひどく差別的な扱いをする
- おもちゃや食器などを子どもの前で強く置き、大きな音を出して子どもを委縮させる
- 他の先生を怒鳴り散らしたり、暴力をふるって指導するところを子どもに見せる
これらは心理的な虐待に当たります。
口が悪い保育士もいるのではないでしょうか。
大体当たり前のようにやっているので、「虐待」と意識できない場合もあります。
残念ながら、場所によっては珍しい話でもないと思います。
言葉というのは子どもの脳に影響を与えます。
委縮する言葉を使われると、子どもの脳も委縮するのです。動きが悪くなります。
現場で当たり前のようにやっていても、おかしいと感じたあなたは正しいです。
これらを見かけた場合、ICレコーダーで録音し、児童相談所に相談するようにしましょう。
性的な虐待
- 保育士が個人的に子どもの裸の写真を撮っている
- 着替え時などに、性器を触る、舐める等、わいせつ行為を行っている
- 保育士の性器を見せる、触らせるなど、子どもが性的なものを見せられたり触らされたりしている
性的虐待については、男性保育士が逮捕されているニュースが多く報道されています。
男性保育士の一部にそういった人間がいるのも事実です。
そういった保育士は明らかにおかしい動きをしているので、異変を感じたらこれも写真や動画で証拠を残し、通報するようにしましょう。
他に、小学校では女子生徒に~~するというのもあるのですが、男児生徒にわいせつ行為をする事案もあります。
男女関係なく、体をなめているところを見てしまったとか、裸を狙って写真を撮っていたとか、そういったことを見かけた場合は、また同じことをしますので、できれば写真や動画に残しておくようにしましょう。
性的虐待はほぼ単独で行っていると思いますので、他の保育士にこっそり相談しておくのも手です。
ネグレクト
- 食事の量を極端に減らす
- 汚れたオムツなどをそのままにする
- 尿などがそのまま部屋にある状態で掃除もせず、不衛生な環境で保育している
- 「手がまわらないから」などの身勝手な理由でベランダなど、外に放りだしたまま鍵をかけて放置する
これらはネグレクトです。
自閉症児がクールダウンするために、パニックになった場合、静かな部屋で一人にするというのは当てはまりません。
その場合、先生がちゃんと子どもの様子をみているか?
ということを確認しましょう。
明らかに、無関心に放置している場合はネグレクトです。
動画をとって証拠にし、通報するようにしてください。
虐待を目撃したら
この章では虐待を目撃したときにどうすればいいか?についてお話しています。
- 保育士による虐待は思ったより身近にある
- 確実な解決のためには証拠が必要
- 職場に報告?児童相談所に通報?は場合によって変わる
- 虐待を通報する場合は、園に居づらくなることは覚悟しよう!
これら、通報するときに必要なポイントについて詳しく書いています。
保育士による虐待は思っているより一般的
摘発されていないだけで、特にベテラン保育士が子どもを虐待しているというのは珍しいことではありません。
信じたくもないし、良くないことなのですが、現実はそうなのです。
あまりにナチュラルに虐待しているので、虐待しているシーンでも、
「ちょっとやりすぎ」
「厳しいしつけ」ぐらいに映るかもしれません。
なので、虐待の発見というのは、「うわっ!虐待している!」のような感じではなく、
「あの子いつも怒られているな」「ん?今日もか?」「おかしいな・・・」
のような発見というか、発覚になることが多いようです。
あってはならない保育士の虐待問題ですが、割と身近に起こってしまっている理由について、私の見解を述べます。
もちろん、何があろうと子どもに当たることは絶対いけませんし、保育士個人の責任です。
その前提で、一人の先生が虐待するまでに至った経緯について推測してみました。
それは、保育士の職場環境の問題です。
保育士の仕事はハードなもので、サービス残業持ち帰り、低賃金です。
それらがいじめや悪い人間関係を生み出し、保育士のストレスとつながっています。
虐待している保育士をかばうわけではありませんが、劣悪な環境に耐えていると、いつの間にか劣悪な人間になっている場合もあります。
その場に適応するために無意識のうちに変わっていくのです。
これが私の見解です。
職場環境・勤務条件が悪い保育園に勤めている方、お子さんを預けている方、ちょっと疑ってみても良いと思います。
子どもが犠牲にならないのはもちろんのこと、その根っこを把握しておくのは社会的にも大切なことであるからです。
緊急性を判断、できれば証拠がほしい!
「うわぁ、これ虐待だな・・・」と発見したとします。
ここでやることは、まずは何が起こっていたか?を思い返し、緊急性を判断しましょう。
落ち着いて冷静に判断するために、思い返してください。
いざ虐待を見たら、関わらないでおこうか、見なかったことにしようかと思ってしまうのは当然、自分の気持ちを落ち着けることが大切です。
緊急性がなければ、ICレコーダーで録音したり、できれば現場をこっそり動画撮影できれば一番です。
多くの場合、虐待の事実が第三者に確認できなければ、処分も何もできないからです。
それだけにとどまらず、逆に「不確かな事実で保育園のイメージを損なった」と名誉棄損で訴えられる危険性もあります。
本当に虐待が起きていたのに、証拠がないばっかりに嘘つきと言われた挙句、虐待している本人はぬくぬく過ごし、正しいことをした自分が訴えられ、多額の賠償金を払わなければならなくなった・・・
こんな悲しい話はありません。
歯がゆい気持ちになるかもしれないですが、子どもの最善の利益は何か、そのために現実的に確実な方法はなにかを考えると、証拠を握っておくことが一番なのです。
明かな緊急性がない場合は、ICレコーダーに取る、動画に残すなどの証拠を取るようにしましょう。
他の保育士に相談or児童相談所に報告
- もみ消されて自分だけが不利になりそうな場合 → 児童相談所へ直接報告
- 保育士一人が秘密でやっていた場合 → 他の保育士に相談
という基準が良いかな?と思います。
児童相談所へ直接報告は、園が虐待している、園が虐待を隠す可能性がある場合です。
わんずまざー保育園の事件のように、園ぐるみで虐待している場合もあります。
しかし、児童相談所に報告する以上は退職する覚悟でいたほうが良い。
一方、他の保育士に相談しても良い場合です。
ある保育士が子どもの体をなめているところを見てしまったケースや、こっそり首をしめていたような場合。
一人の保育士が秘密裏に虐待している場合は、他の保育士に相談してみましょう。
周りを固めていき、みんなでこっそり監視、証拠や証言をそろえて通報という確実な方法になるからです。
虐待問題を通報するときは、その園を退職する覚悟でしましょう
通報するときは、その園を辞める覚悟をしておきましょう。
児童相談所に通報した人のプライバシーは守られます。
しかし、保育園は職員の人数も少ないので、特定される率が高いです。
考え方によっては、通報はそこがまともな保育士が多い保育園か、そうでないかの判断材料になれます。
「ちくったやつだ通報された先生かわいそう」みたいな、低俗な人間の集まりならば、自然といにくくなって辞めるでしょう。
そんなところは辞めても大正解です。
しかし、「みんなが言えないことを言ってくれた」みたいな場合もあります。
その場合は働きやすくなるでしょう。
この場合も大正解ですよね。
どちらにせよ、最初に辞める覚悟はしておきましょう。
そのもう一つの理由として、自分の保身を考えては、あいまいな行動しかできないからです。
虐待を黙ってみていたら
この章では虐待を放置するとどんなことが起きる可能性があるか?についてお話します。
- 虐待を黙ってみていたら子どもの発育上大きなトラウマを残し、思春期で最悪自殺に至る場合もある
- 虐待を放置していることが分かれば、放置していた保育士も処分の可能性
これらについて詳しくお話します。
子どもが不幸になって、最悪死ぬ
結構虐待は多いですが、子どもはたまったものじゃありません。
大人に理不尽にいじめられたことは、成長しても心のどこかに引きずって生きていくのです。
子ども時代の短い期間が、大人になっても影響し、生きにくさを抱えて一生を行きます。
具体的に言うと、諦めやすかったり、人の言うことに耳を貸さなくなったり、「俺は子どものころから嫌われていた」と悲観的になって自殺したり、他殺もするかもしれません。
タイトルの死ぬという言葉は大げさでも何でもありません。
今死ななくても、成長していくにあたって結果的に死ぬこともあります。
その一因が実は幼少期だったら・・・?
保育士としてそんな悲しいことはありませんよね。
子どもの未来は今しかありません。
幼少期の子どもは助けてくださいと言えないのです。
だから、助けてあげてください。
虐待を知っているのに放置したら罪になる可能性あり
ほう助という言葉をご存知でしょうか?
虐待が行われているのに、見ているだけで何もしなかった場合、虐待を助けたという罪になる可能性があります。
現実的に考えて、それが立証されるのは限りなく少ないと思います。
しかし、こういった場合はどうでしょうか?
「クラスの担任が子どもを殴る、蹴る行為をして普段から言うことを聞かせていた。」
「発覚したのは子どもの不自然な怪我が増えたことによるものだった。」
「副担任の保育士は一緒にいて虐待の事実を知っていたが、放置していた。」
こういった明らかに虐待をしていることを見ていた場合で、止めもしなかったら罪になります。
ましては保育士という立場上、虐待を放置するなど、資格はく奪される可能性も高いです。
虐待を知っている場合は、あなたのためにもきちんと証拠を取り、報告するようにしてください。
まとめ
しつけと虐待は違います。
しつけは、「躾」身を美しくすると書きます。
元々、服を仮に縫っておく、しつけ糸からきている言葉です。
しつけ糸はきちっと服ができれば外します。
つまり、しつけは外すことが見通されての言葉なのです。
しつけは子どもの将来に活用できる教育であらねばなりません。
子どもの将来に見通しをもって、しつけることが大切なのです。
負の感情からくる虐待としっかり区別して、証拠を集め、通報しましょう。
最後に、実際に通報されて方の記事と、厚生労働省の虐待の手引きを紹介します。
参考になさってください。