niceってだーれ?
保育士歴30年以上の元保育士。現在はリトミック&親子遊びの講師や、ライターをしながら悩める保育士さんの気持ちが安らぐ文章を届ける活動をしています。
それでは、今週のコラムをお楽しみください♪
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皆さん、こんにちは!niceです。冬本番を迎え、寒い日が続きますが、お元気ですか?
日本は、四季をしっかりと感じることができるよい国だなと思います。子ども達と1年間、春夏秋冬それぞれの季節感を味わいながら過ごせるのはとても幸せですよね。私は若い頃暑さも寒さも得意でしたが、年を取ると暑さも寒さも辛くなってきました。特に冬の寒さが…。しかし、寒さよりも大変なのは積雪です。
皆さんが住んでいる地域には、雪は降りますか?私は豪雪地帯として知られている県に住んでいますが、私の家がある市はそれほど降りません。
とは言っても、豪雪地帯のように何メートルも積もったり屋根の雪下ろしをしたりすることがないというだけで、降るときはドサッと降ることがあります。
雪が積もった日の朝は、一刻も早く園に行って子ども達を迎えるために園の除雪もしなければならないのに、家に出るまでの除雪が30分~1時間くらいかかることもあります。除雪に加えて、雪道の運転は車のタイヤが雪にはまったり、凍結してツルツルだったりして危険なだけではなく、大渋滞が発生することもあって大変です。
でも、雪が降って大変なのは大人だけ。子ども達は、雪が降った日は大喜び! 登園すると、「雪が積もった!」と歓声を上げてずっと窓の外を眺めている子や、早く雪遊びがしたくてうずうずする子がたくさんいます。
いざ雪遊びの時間になると、寒さなんてものともせず園庭に駆け出していく子ども達。思いきり雪遊びができるように、子ども達はスキーウエアを着て、帽子や手袋を身につけます。年中、年長さんなら身支度も自分でスムーズにできるようになりますが、年少さんや未満児さんは身支度で大騒ぎ。でも、冬が終わる頃には着脱が上手になります。
園庭では雪合戦をしたり、そりで滑ったり、とにかく大はしゃぎ。保育士に雪玉をぶつけようと一生懸命に投げてくる子がいて、こちらも本気で投げ返しているうちに汗をかいてしまうこともあります。普段と違う雪の中を、歩いたり走ったりするだけでも新鮮で楽しそう。
雪だるま作りでは1人でかわいい雪だるまを作る子もいれば、友だち同士力を合わせてびっくりするくらい大きな雪だるまを作ることも!あまりに頭が大きくなって子ども達だけで持ち上げられないときは保育士も一緒になって持ち上げますが、うまく乗らなくて落ちてしまうこともありました。そんなことにもめげず、無事に完成するとみんなで大きな達成感に包まれます。
そりの貸し借りや順番に並ぶなどは普段以上に上手にできることもあり、雪の力や子ども達の嬉しい気持ちってすごいな~と、よく感心していました。
雪でたくさん遊んだ後はスキーウエアを脱ぐだけではなく、濡れたウエアや帽子、手袋、長靴などを乾かさなくてはいけません。雪で遊んでいたら、いつのまにか手袋が片方なくなってしまい、あちこち探しても見つからず、春になって雪が解けたら出てきたなんてこともあります。
でも、子ども達と雪で遊ぶ楽しさに比べたら、そんな苦労はなんてことありません。子ども達との雪遊びは、今でも楽しい思い出です。
雪が多い年は早朝から長時間の雪かきや大渋滞、神経を使う運転などいつも以上の疲労が堪えますが、喜ぶ子ども達の様子には癒される毎日。「園庭にだけ雪が降ればいいのに…」とよく思っていました。
雪遊びは貴重な体験にもなりますが、降らない地域は降らない地域ならではの冬の楽しみ方があると思います。
1年に1回だけしかない“冬ならではの遊び”を、それぞれの地域で子ども達と思いきり楽しんでくださいね。
先週のコラムはこちらからどうぞ♪
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お正月遊びのススメ~コマ回しはいつもドキドキ?~【niceの週間保育士コラム】
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
来週も、よろしくお願いします!
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