【新卒向け】保育士の就職がお試し感覚でも、失敗しても大丈夫!な理由

2020年9月14日

こんにちは。モモンガ(自然大好き保育士)です。

この記事で言いたいことは大まかに2つ

  • 結局入ってみないと職場が自分に合うかどうかは分からない → 就職はお試し感覚でOK
  • 初めから出来る人なんていないし、仕事は経験して出来るようになっていく → 仕事に失敗してもOK

これだけ読めば異論はあると思います。

しかし、この記事を読んだ後では「なるほどね」となるはず。

しっかり解説していきますよ。

 

新卒保育士の就職はお試しでもOKな理由

この記事で分かること

  • 自分がどこまで妥協できるかが分かることで、自分に合う職場かどうかが見極められる
  • 保育士の業界は転職が当たり前でどこも人手不足。転職を怖がる理由は無し
  • 今の自分の性格や保育観を明確にしてから、自分に合いそうな保育園を探す努力はしよう
  • 就職は入ってみないと分からないこともあるので、失敗したからと言って落ち込む必要もなし

合う職場とは、妥協できる職場 | 「自分に合う」は合わないを知らないと分からない

現実世界の職場では、合う部分、合わない部分が多かれ少なかれ必ずあります。

つまり、完璧に自分に合う職場なんてないんです。

プロセスで言うと、まず合わないと感じる部分を見つけます。

その次に、そこを妥協できるかできないかを判断します。

妥協できなければ、イヤイヤ働くか、退職することとなります。

退職した後はまた自分に合う職場を探します。

いくつか転職して、自分の理想の職場は現実世界にないと諦めます。

こうして、「ここまでなら妥協できるな」という妥協ラインも見えてきます。

現実の世界で自分に合う、妥協できる職場が分かるようになるのです。

このプロセスが示すように、合う合わない、妥協できるできないは、やってみないと分からないものです。

給与の高い職場に入っても、方針が合わなく、毎日保育を主導するのが辛くて辞めることもあります。

かと思えば、自分に合う方針の職場に入っても、給与が低すぎて泣く泣く諦めることだってあります。

現実はそんなもので、泥臭いものです。

何かを得ようとすると、何かを失わないといけないのです。

なので、必然的に色々な保育園に転職することとなります。

自分に合うバラ色の職場を探すには、転職するリスクを常に背負うと思っておきましょう。

また、保育の仕事は園によって180度特性や考え方が違います。

とある園でやって良いとされることが、違う園ではやってはいけない最悪の保育と言われることが普通にある世界です。

そんな世界の中、自分に合わない、妥協できない職場で働くのは地獄です。

特に新卒はまだ1つしか知らないので、絶対的に合わないと感じたら、拒絶反応を示したら、比較するためにも違う場所を知るというのも大事なことです。

安心してください。みんな結構転職していますよ

まず断言します。保育士は転職率が高いです。

そもそも何で転職率が高いか?についてですが、

  • 業界として給料が特別良いわけでもない
  • しかも仕事は体力勝負で精神的にも大変
  • 人と密に関わる仕事なので、人間関係のギクシャクも起きやすく
  • 女性がほぼ全ての職場なので結婚、出産のタイミングで離職しやすい

こういった理由が当てはまります。

保育士はそんなに高い賃金が期待できる業界でもないし、体力も必要で、忙しい大変な仕事です。

さらに、人と関わることがメインの仕事です。

この世には言い方がきつい人、そうでもない人、勘違いしやすい人、色んな人がいますので、人間関係のギクシャクも起きやすく、更に女性が圧倒的に多い職場です。

結婚、出産のタイミングで高い離職率、転職率に繋がっています。

ということで今、どこも保育園は人手不足です。

転職はしやすいので、辞める理由をきちっと説明できれば、過剰に転職を恐れる必要もありません。

就職はゴールではなくスタート

自分がどんな価値観の人間になっていくかは分からないので、まずはお試しで始めましょう。

新卒で社会人のスタートです。

社会人の人生はこれまでの人生よりも、自由度が高くてずっと長いです。

新卒で保育士になったのは1年目、人間で言う赤ちゃんと同じです。

赤ちゃんが立派に大きくなるまで、怪我もしない、失敗もしない、そんなことは普通に考えてありえませんよね。

立派と思われる先輩保育士や、偉い人だって、急に立派になったわけでも偉くなったわけでもありません。

色んな経験を積んで今の自分があるのです。

自分はどうなるかは分からないものと思って、色々チャレンジしてみましょう。

負け方が上手いと最後には勝てる

ここでは勝つ、負けるという表現をしています。

保育士として、妥協しながらも自分に合った保育園でイキイキ働ける状態を勝つと表現しています。

逆に負けるは自分に合わないと感じながらも、無理して我慢してしんどいと感じながら、毎日職場に近づくたびに心臓がドキドキするような状態のことを指します。

さて本題です。

「ベストは尽くすけど、ダメだった時は仕方がない」

「ダメだった場合は、こうしよう」

このようにある種、気持ち的には自分を許すように、絶対の成果を期待せずに失敗した後の想像はしておきましょう。

「就職は失敗したくない!何が何でも失敗しないようにやろう!」

これはやる気があって真面目でごもっともなんですが、こけた時のダメージは大きいです。

失敗した時のことを考えないと、失敗を重く受け止めすぎて、しんどい結果となります。

もっと厳しいことを言えば、自分の失敗したくない気持ちをぶつけているだけの完璧主義は失敗しやすいです。(失敗の定義が広いため)

  1. 理想が高いため、小さなことでも就職に失敗すると感じる
  2. 「あぁ、もう駄目だ」とそれを許せない自分がいる
  3. 視野が狭くなる

という負のサイクルにはまりやすいです。

「最初に就職した場所でないといけない」と思うと、人生の幅が狭まってしまいます。

「何か悪いことがあっても、辞めて違う所いけばいいや」と思うと、選択肢が広まります。

就職って入ってみないと分からない、ある種ギャンブルみたいなものです。

自分の能力というよりも、運の良し悪しで決まるところもあるので、上手に失敗してまた次に切り替える力も大切ですよ。

色々と転職していれば、見えてくるものもあります。

もしかしたら、自分には合わない、出来ないと思ったことでも、案外出来たりするかもしれません。

色々な出会いを楽しむぐらいの気持ちでいましょう。

お試しでOKとは言えども自己分析をして合いそうな職場を選ぼう

散々転職をあおるようなことばかりを言ってきました。

「就職は入らないと分からない、ギャンブルのようなもの」

「妥協ラインが分かるには色々経験しないと分からない」

「常にダメだった時はこうしようを考えよう」

こんな風に合わないと感じたらすぐに転職すればいいよと言ってきましたが、無駄打ちはやめましょう。

ちゃんと自分の性格や希望の条件、保育観を明らかにして、自分に合いそうな保育園を選びましょう。

自分自身を知るということが大事です。

就職で合う合わないは、一見就職先を見極めることに繋がりそうですが、自分がやっていけるかどうかです。

実は答えは全て自分の中にあります。

自分の能力や性格、感性を明らかにして、「こうしたい」「ああしたい」という期待をもって取り組みましょう。

そうすれば、必ず経験と共に自分が見えます。

就職活動は良い保育園を探すというよりも、実はまだ自分も知らない自分探しの旅になるかもしれませんね。

 

新卒保育士が仕事に失敗しても良い理由

この記事で分かること

  • 保育はチームプレー。失敗の責任はあなた1人の責任ではない
  • 人は失敗をしながら成長するので、次につながる失敗は良いこと
  • 状況が違えば同じ失敗を繰り返すこともあるので、固執して考えないこと

人は失敗をして成長する生き物だから、失敗しても良い

失敗せずに仕事ができるようになった人は1人もいません。

これはどの業界でもです。

「何をそんな当たり前のことを」

こんな風に思われるかもしれません。

しかし、現実の保育業界はどうでしょうか?

「クラス担任なんだから責任感をもってしっかりして」

「新卒もベテランもプロなのは一緒」

「そんな失敗するのは学生気分が抜けていないせい」

このように先輩保育士にガンガンとプレッシャーをかけられていませんか?

そして「自分がだめなのかな・・・」と落胆し、委縮する新卒保育士。

手取り20万にも満たない月給で、完璧に仕事が出来る人を求める保育業界。

感情論で新卒に求めすぎな保育士業界。

最近は少し変わってきましたが、冷静に考えてみると、新卒保育士にミスしないことを求める方が無茶ですよね。

保育士になると、広い視野をもって子どもの動きを見ながら、常に先のことを考えて行動しなくてはいけません。

こんな今までやったことがない負荷がかかるので、最初はとんでもないミスをするものです。

子どもの数を数え間違えて散歩先に置いてきたとか、俗に言われるやってはいけない失敗をやってしまい、鬼のように怒られることもあるかもしれません。

「散歩先に子どもを置いてきたなんて、それはあってはならないことだし、新卒と言えど、その保育士が悪いよね。」

こう思いますか?私は逆にこう思います。

「特に新卒保育士なのだから、失敗することも考慮して、重要な子どもの数の管理は常に複数の保育士で行うべきだし、失敗した時のことを考えていない園の方に危険性がある。」

複数の保育士でダブルチェックすればこの見逃しは防げたでしょう。

「見逃しは大変な事件につながるから、子どもの数を把握することは何よりも優先しましょう」とこのケースなら指導だけで済みます。

新卒保育士はこの失敗をすることで、「いけなかった」と反省することができます。

このように、新卒保育士1人が失敗しても、チームが機能すれば事故は防げます。

人ひとりの力には限界があるので、失敗していいのです。

逆立ちしたって自分の能力以上のことはできませんよね。

そして成長は1歩ずつしか人間はできません。

その辺の本質を無視して、自分の希望ばかり押し付けてくる人の方が間違っています。

職場選びも失敗していいですし、仕事も失敗してOKです。

自分なりに学んでいきましょう。

同じ失敗を何度もして良い理由

同じ失敗をしてもいいです。

同じ失敗に見えることでも、理由は必ず別にあるからです。

世間では言われます。

「同じ失敗はするな」

でも私はこれに異を唱えたいと思います。

例えば、部屋を出るとき、電気を消し忘れたという失敗をしたとします。

新卒保育士は思います。

「部屋を出るときは消そう」

しかし次の日、行事の練習で忙しい中、子どもが大きめの怪我をした対応もしなくてはいけませんでした。

自分がいっぱいいっぱいの中、急いで部屋を出るときに電気を消し忘れてしまいました。

どうでしょうか、状況が違いますよね。

忙しいと人はつい忘れることもありますよね。

同じ失敗だからやってはいけないという、1つの考え方で単純に処理できるものではありませんし、その考えは浅はかです。

人は常に同じ状態ではありません。

大きな悩みごとを抱えるときだって、体調がすぐれないときだって、疲れているときだってあります。

同じ失敗をして怒られると、自分が止まっているかのような気分になりますが大丈夫です。

ちゃんと見えないところでは色んな経験を得ながら進歩していますよ。

よくある失敗と活かし方

子どもがまとまらない

先輩保育士が集団の前に、どのような保育をしているか参考にしてみましょう。

話す速さや、声のめりはり、身振り手振りなど。

新卒保育士が集団を動かすことに慣れていないことが、原因の大半だったりします。

また、何で子どもがまとまらないかを考えてみましょう。

前に立つ保育士がきちっと先のことを分かっていないと、それが子どもに伝わってしまい、子どももわちゃわちゃとしてしまいがちです。

場合によっては、先天的な理由等で、じっとできない子もいるので、子ども理解も必要ですね。

子どもの異変に気付かない

怪我をしていたり喧嘩があっても、気づかなかったという失敗。

こういったケースでは、自分の立ち位置は子ども全体が見える場所かどうか、場所は活動に見合った広さかを考えてみましょう。

喧嘩や怪我はあるものです。

それに気づくには、人間の目は2つしかないので、ただ気を張るだけでは根本的な解決にはなりません。

いち早く気づくような環境づくりを優先して考えましょう。

期限までに仕事が終わらない

保育士は忙しい中、色々な書類の仕事や制作の仕事を終わらせなくてなくてはいけません。

大事なのは今自分が抱えている仕事の見える化です。

https://ponpococco.com/word-overtime/

詳しいことは、こちらの記事に書いています。

是非参考にしてみてください。

 

これだけはするな!保育士になってから避けたいこと

職場が合う場所でも、合わない場所でも、悪いイメージをもたれたくはないですよね。

保育の仕事は人と関わって、協力して進めていきます。

新卒に求められることは、実習生に求めることと同じようなことです。

積極的に仕事に取り組む、挨拶や受け答えをしっかりすることぐらい。

ここでは、逆にやってはいけないことを確認し、何をすべきか?を明確にしていきましょう。

1、仕事を進んでやらない

保育士の先輩方は新卒保育士に対して、やる気を見ています。

例えば、掃除や片付けなんかでも「私がやります」と真っ先に手を挙げると好印象です。

掃除や片付けを通して、園の設備ややり方なんかを知れる機会にもなるのです。

逆に進んでやらないと「ぼーっとしているだけの人」「使えない人」と不信感をもたれてしまいます。

雑用でも、積極的にやりましょう。

2、先輩にタメ口

言葉遣いというのは人の印象を左右します。

タメ口は土足で家に入ってくるような、偉そうな印象を受けます。

同じ内容の話をしているのに、敬語かタメ口かで人として軽蔑されるかどうかまで発展してしまいます。

いらないリスクは背負わず、先輩保育士には常に敬語で接しましょう。

3、お礼と謝罪をしない

「ありがとう、ごめんなさい」が言える人になりましょう。

子どもにも教えていると思うのですが、案外自分のプライドが邪魔をしたりして言えない人もいます。

自分の感謝の気持ちや申し訳ない気持ちを伝えて損になることはありません。

特に上下関係で言えば新卒保育士は下の存在です(主従関係いう意味ではありませんよ)。

何か教えてもらったとき、フォローされたら「ありがとうございます」

パートの人が掃除をしていたら「ありがとうございます」

失敗したときに「すみません」

これを言うだけで可愛がられます。

得しかありません。

特にありがとうございますは、人間関係が上手くいく魔法の言葉なので、言えるようになりましょう。

4、不満があるとすぐに不貞腐れる

すぐ顔に出てしまう人は一定数います。

それ自体はしょうがないことです。

しかし、不満があると言って、すぐに不貞腐れた態度を取るのは間違っています。

言い換えれば自分のことを理解してもらって、気持ち良い対応を相手に臨んでいるワガママな態度です。

物事に不満があるなら、きちっと筋道立てて話すべきで、不貞腐れた態度を取っても何も解決しません。

損しかしないのでやめましょう。

5、先輩に真っ向から噛みつく(と捉えられる)

先輩保育士のいう事、やり方に不満なこともあると思います。

「自分だったらこうしたい」

「間違っているのではないか」

しかし、新卒保育士が真っ向から噛みつくことは、やめておいた方が無難です。

先輩保育士なりの意見や考えもあります。

それを果たしてきちっと理解しているのでしょうか。

仮に噛みつくとしても、しっかり背景まで理解してからでも遅くはありません。

突発的に噛みつくのは野生動物と一緒です。止めましょう。

6、何を考えているか分からない人になる

自分が悪い印象をもたれたくない、自分の本当の姿を知られるのが怖い。

こんな理由でバリアーを張っている人がたまにいます。

これは止めましょう。

それ自体が悪い印象になってしまいますし、せっかく他の保育士が打ち解けたいと考えていても、話しかけるなオーラを出している人にはわざわざ近寄れません。

仲間外れになり、ただの置物化とする近い未来が見えます。

コミュニケーションは取りましょう。

7、実は最悪。常に全力投球

常に全力で仕事することは、単純に見れば魅力的に映りますが、現実は人の体力は限られています。

新卒保育士として張り切って頑張ることは良いですが、その緊張の糸が切れた瞬間に燃え尽き症候群にもなりかねません。

仕事は短距離走ではなく、マラソンのように長期的に続けていくことです。

無理することと頑張ることは違います。

もう大人です。自分の限界を見定めて無理はしないように、失敗しながら焦らずに考えていきましょう。

 

まとめ

自分の希望の姿を誰でも思い浮かべます。

「こんな保育士になりたい」

「こんな保育園でこんな保育をしたい」

思い描いて目指すことは大事です。

しかし、「そうはいかないもの」とどこかで思っておくことは、もっと大事です。

未来は自分の描いた通り、努力した通りにはいかないことも多々あります。

結果、全然違う可能性を見つけることもあります。

自分の未来を否定することで、まだ見ぬ未来につながるなんて、ある意味何とも矛盾しているような話ですが、現実は別れがあるからこそ、新たな出会いがあります。

今日失敗しても明日は新しい自分です。

就職しても、自分がこれからどうなるかは分かりません。

「とりあえず、ダメでもいいからやってみよう」

お試し感覚は余計なことを考えず、前向きに取り組める魔法のようなものです。

これからの人生がより良い方向に進むこと、願っております。

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モモンガさん

某都市で保育士として数年勤務。最初の職場は園の方針が合わず、悩みに悩んだ末に転職しました。現在は関東の保育園で活躍中しています。森林インストラクターの資格も持っている大自然派。

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