もくじ
月案de動画
今月の保育のポイント
- 子どもにとっては、生まれて初めての夏。子どもの健康状態を把握し、沐浴や水遊びなどで気持ち良く過ごせることをねらいとする。
- 夏季熱、熱中症、ヘルパンギーナ、プール熱、手足口病、とびひなど、夏に流行りやすい伝染病の理解をし、子どもに該当する異変がないかをしっかり観察する。また、保護者とよく連携し、子どもの様子を共有しておく。
- 0歳児は身体が小さい分、外気温や水分が不足するとすぐに体温が上がるので、子どもの欲しい分、十分量の水分をとらせ、満足させる。
- ハイハイや探索活動が活発になってくるので、安全であるか環境を見直す。保育者が後ろから追いかける、トンネルをくぐるなど、ハイハイの楽しい遊びをいくつか用意しておく。
- 子どもが指差しや喃語で自分の思いを訴えることを大切にし、しっかり受け止める。
月のねらい
- 保育者に見守られながら、安定した生活リズムで過ごす。
- 水遊びや沐浴を通して、水に触れて遊ぶことを楽しむ。
- 様々な玩具に興味を持ち、触れたりなめたりしながら親しむ。
- 行事に参加し、楽しい雰囲気を味わう。
ほいくのおまもりプラス
週のねらい
その1
- 1週目:七夕の行事に参加し、行事の雰囲気を楽しむ(教育)
- 2週目:水遊びや沐浴を通して、水に触れる楽しさを味わう(教育)
- 3週目:健康観察をしてもらいながら、心地よく元気に過ごす(養護)
- 4週目:保育者と一緒に好きな遊びを繰り返し楽しむ(教育)
その2
- 1週目:保育者と共に無理なく水遊びに参加する(教育)
- 2週目:落ち着いた雰囲気の中で安心して食事や睡眠をとる(養護)
- 3週目:個々との十分な触れ合い遊びを通し、信頼関係を築いていく(教育)
- 4週目:こまめに着替えをし、室内の温度・湿度調節を行い、心地よく過ごす(養護)
ほいくのおまもりプラス
前月末の子どもの姿
養護(生活)
- 特定の保育者との関わりを喜び、安心して過ごす姿が見られた。親しみのある保育者の姿が見えなくなると、泣いて訴えることもあった。
- 離乳食を口元へ持っていくと、舌で押し出すこともある。
💡
赤ちゃんは舌先に固形物が入ると反射的に押し出す特徴があるので、それが消失しているか確認しましょう。 - 鼻詰まりなどの体調不良があると、寝つきや機嫌が悪くなっている。
- オムツに排泄した際には泣いたりぐずったりして表現し、変えてもらうと機嫌が直るなど、態度で表現する子どももいる。
教育(遊び)
- ハイハイで部屋の中を動き回り、気になるものがあると手を伸ばしたりとってみようとする姿が見られた。保育者も一緒にハイハイしたりすると嬉しそうにし、喜んでいる。
- 様々な玩具に触れたり口に入れたりして、興味を示す姿が見られた。また、持った玩具を投げたり落としたりすることも楽しんでいる。
💡
落としたり、投げれるようになると、ガラガラやぽっとん落としなどの手を動かして結果がでる遊びを入れていきましょう。 - 保育者が手遊びをしたりわらべうたを歌うと喜び、じっと見たり身体を動かしている。
- 意欲的に戸外に出て、マットの上でハイハイをしたり異年齢時が遊んでいるのを見たりしていた。
💡
ただ見ているだけですが、刺激になっています。0歳児なりに「あんなふうに動くのかぁ」と思っているかもしれませんよ - 保育者が発する言葉に合わせて喃語を発しようとする姿が見られた。
ほいくのおまもりプラス
活動内容(3つの視点対応)
養護(生活)
- 自分でコップを持とうとし、意欲的に水分をとる。(健やか)
💡
体内の水分量が多い0歳児は脱水症になりやすいです。1度に少量しか飲めないのでこまめにを意識しましょう。 - 少しずつ離乳食を食べさせてもらい、喜んで食事をする。(健やか)
- 慣れた保育者以外にもおんぶや抱っこをしてもらい、関わりをもつ。(ヒト)
💡
色んな大人に見守られ、可愛がられる経験は0歳児にとって「この人よりこの人の方が好き」などの段階を生み出します。 - 親しみのある保育者に見守られながら、個々の生活リズムに合わせて心地よく睡眠をとる。(健やか・ヒト)
- ゆったりと快適に過ごせる環境を整えてもらいながら、元気に過ごす。(健やか・モノ)
- 手づかみ食べを行い、意欲的に食事をとる。(健やか)
- 自分の思いをしぐさや声で表し、要求が伝わる心地よさを感じる。(ヒト)
- 様々な味、触感の料理を味わい、慣れる。(健やか)
ほいくのおまもりプラス
教育(遊び)
- ハイハイやつかまり立ちなどで移動し、自分の欲しいものを持ったり触ったりして喜ぶ。(健やか・モノ)
- 保育者と一緒に七夕の行事に参加し、行事の楽しい雰囲気を味わう。(モノ)
- 水遊びや沐浴の際には水に触れ、心地よさを味わう。(健やか)
💡
水に直接触れなくても、ビニール越しで触ってみるからはじめるのも良いでしょう。 - 触れ合い遊びや手遊びを喜び、一緒に身体を動かしながら楽しむ。(モノ)
- 戸外遊びや散歩に出かけ、自然や身の回りのものに興味をもつ。(モノ)
- 保育者の発する言葉を楽しみ、真似しながら喃語を発しようとする。(ヒト)
💡
真似をして楽しみ始めるころ、鏡を見せてみましょう。映った自分を触ってみようとしながら自他の区別をつけていきます。 - 保育者から少し離れて、自分で興味ある遊びを楽しむ。(健やか)
- 水、泥、葉など様々な感触を味わい楽しむ。(健やか・モノ)
- 保育者と一緒に歩くことを楽しむ(健やか・ヒト)
ほいくのおまもりプラス
環境構成と援助
養護(生活)
- 自分でコップを持とうとできる子どもは意欲を認め、支えながら自分で水分がとれるように援助する。自ら水分がとれない子どもは、こちらからこまめに水分補給ができるよう、様子を見て声をかけていく。
- 食事の際にはそれぞれの月齢にあった内容かどうかよく確認しながら進めていく。家庭ともよく相談しながら、離乳食や幼児食へと移行していけるようそれぞれの様子を気に掛ける。
💡
月齢もそうですが、内容がその子どもに合っているかどうかをしっかり考えましょう。マニュアルよりオーダーメイドです。 - 担任以外の保育者と関わる機会を設け、少しずつ慣れていけるようにする。親しみのある保育者に見守られながら関わることで、安心して関わりがもてるように配慮しながら行う。
- 睡眠をとるタイミングは、子ども一人ひとり違うため、それぞれの生活リズムにあった睡眠がとれるように注意する。
💡
1歳を超えても午前睡が必要な子も沢山います。目安は30分程度寝かせましょう。 - 下にシートを引くなど汚しても良い環境を整え、子どもが食べることに集中できる環境を整える。遊び食べなど始まれば長引かせず食事を終わらせる。
- 子どもが表情を変えたり、発声している時は丁寧に答え、感情に合わせた言葉を伝えていく。「いただきます」「おはようございます」などの日常のしぐさや動作を表すなど、子どもが一緒に行えるようにしていく。
- 「これは~だね、美味しいね」と色んな料理があることの気づきを促す声掛けをしながら、子どもの好き、嫌いを観察していく。苦手なものは無理に進めないようにする。
ほいくのおまもりプラス
教育(遊び)
- 安全に探索活動ができるよう、部屋の中に危険なものを置かないようにする。また、棚の上から落ちてきて危険なものは、棚の上に置かないなど細かな環境まで気を付ける。
- 玩具は子どもの手の届く範囲に置き、無理に引っ張って取らなくてもいいようにしておく。
💡
ロッカーなどよじ登りたくなる性質の子どもは良くいます。登って遊ぶ環境があると良いですね。 - 水遊びや沐浴の際には個々の体調に合わせて、水の温度にも気を付ける。また、無理強いをせず、心地よく楽しく遊べるように様子を見ながら行っていく。
- 触れ合い遊びや手遊びはゆっくりと行い、子どもが一緒に身体を動かしたりしやすいようにする。
💡
「まてまて~」と追いかける遊びも楽しい時期です。歩行が安定したら取り入れてみましょう。 - 戸外では、花や葉っぱ、生き物などの存在に子どもが気づけるように声をかけていく。また、触れて遊べるように子どもに手渡すが、口に入れないように注意いて様子を見ておく。
- 様々な遊びの環境を整え、それぞれじっくりと遊べるように時間をとる。離れて遊ぶ時も常に目配りし、一緒にいる安心を与える。
- 他の子どもが遊ぶところを見るところから始め、少しずつ水や氷をタライに入れて持ってきたり、葉っぱを入れて楽しめるようにする。
- 他の子どもとぶつからないよう、安全を確かめながら一緒に歩き、「おいで」と時に先で待ち、歩く意欲を高める。
ほいくのおまもりプラス
健康、安全面で配慮すべき事項
- 戸外遊びや散歩の際には、長い時間ずっと日光に当たらないように注意する。木陰で遊べる場所を事前にチェックし、心地よく遊べるように整えておく。
- 水分補給はこまめに行い、必ず全員がしっかりと水を飲めているか確認する。
ほいくのおまもりプラス
今月の製作・歌・絵本・手遊び・室内室外遊び
製作
- きんぎょうちわ製作
- 丸めてとうもろこし
- プチプチスタンプのかき氷
この他、【夏らしい物】の製作を『輪ゴム、牛乳パック、ちぎる、貼る、折る』等、身近な素材と手法でご紹介!
歌
- たなばたさま
- うみ
- なみとかいがら
絵本
- ごぶごぶごぼごぼ
- おめんのえほん
- きらきら
手遊び
- サイダー
- かきごおり
- いわしのひらき
室内室外遊び
- ボール遊び
- 色水遊び
- テントウムシと棒で
行事
- 海の日(第3月曜)
- 七夕(7/7)
- ひまわりの日(7/14)
- 幽霊の日(7/26)
- 土用の丑の日
- 水遊び
- 避難訓練
- 誕生会
- 身体測定
食育
- 保育者が進んで食事の挨拶をすることで、子どもが興味を持てるようにする。
- 食べこぼしなどでテーブルや床が汚れたときは、その都度きれいにし、心地よく食事ができるようにする。
- 月齢によって援助に工夫をし、一人ひとりにあった方法で食事が進められるようにしていく。
ほいくのおまもりプラス
地域と家庭との連携
- 沐浴や水遊びを行うため、着替えやプール用のオムツの準備をお願いする。また、汗をかいて着替えが増えるため、多めに衣類の替えを補充してもらえるようにする。
- 熱中症やとびひ、プール熱などの伝染病が流行りやすい時期。子どもの身体や体調に異変がないか、家での様子も伝えてもらえるように保護者とのコミュニケーションをとっていく。また、園で変化があった場合は、保護者に小さなことでも伝えるようにする。
自己評価
- 子どもが意欲的に水分をとることができたか。
- 食事の際には、自分で食べようとしたり保育者に食べさせてもらったりしながら、喜んで食事ができたか。
- 慣れた保育者以外とも関わりをもち、関わることを楽しんでいたか。
- 保育者に見守られながら、生活リズムに合わせて心地よく眠ることができたか。
- ハイハイやつかまり立ちなどで移動し、自分の欲しいものを持ったり触ったりできたか。
- 保育者と一緒に七夕の行事に参加し、行事の雰囲気を楽しんでいたか。
- 水遊びや沐浴の際には水に触れて遊ぼうことを楽しめたか。
- 触れ合い遊びや手遊びを喜び、一緒に身体を動かせたか。
ほいくのおまもりプラス
個人案はこちら♪
-
【7月】個人案の文例【0歳児】
続きを見る
↓その他の保育ネタ↓