こんにちは!モモンガ(自然大好き保育士)です!
保育士というと、子どもと遊んでいるだけでいいなーなんて楽観的なイメージを持たれることがあります。しかし!現場はえげつないほど大変です。今回は特に大変だった生々しいエピソードを人間関係、仕事、子どもの3つのテーマで紹介します!
保育士で大変な先生にまつわるエピソード
園長がOKを出したのに!主任の一言で全部やり直しになった
時期はお遊戯会のころ。クラス遊戯の曲を考えていたときの話です。
私なりに子どものこと考え、今の流行りを取り入れた音楽を3曲選び、園の趣向もあるので、どれが良いかなと園長に相談したんです。
本当ならその前に主任に相談したかったのですが、不在だったのでやむなしに園長に。
さて、どんなことを言われるか・・・と緊張はしていたが、園長の口からは「これも良いんじゃない?」などなど、意外にも笑顔で良い言葉が!
そんな園長の口ぶりに、嬉しさを感じながら話し合い、1曲を決め「がんばります!」と園長に言って、園長からも「がんばってくださいね!」と、背中を押され、やる気まんまんで家路につきました。
次の日、主任が出勤してきて「お遊戯会の曲決まった?」と聞かれたので、「よし、きたきた」と自信をもって曲を流しました。
1分後、「ちょっととめて」と険しい顔の主任。
私が話す間もなく、「こんな歌、かわいくないよね。子どものイメージに合わない。」と続けました。
厳しい対応にちょっと戸惑ったのですが、いつもこんな口調で言ってくるし、それに今回は園長のお墨付きをもらったのだからと、園長を私は無言で見ました。
しかし、園長から帰ってきた言葉は予想以上のものでした。
園長「(主任)先生そうですよねぇ。選びなおしてくれなぁい?」
たった一言、ふかふかの皮椅子にもたれ、肘をつきながらふてくされた口調で園長は言い放ちました。
私はあまりの掌返しに思考が凍りつき、「はい・・・」と言うしかありませんでした・・・。
結局やり直し。挙句の果てには主任が「これやりなさいよ」と言われた曲でやることになりました。
お遊戯会の後の反省では主任から「自分でアイディアもってこないと成長しないわよ」と説教。
園長は助けてもくれず、私が100%悪いことにさせられました。
間もなくして、私はその園を辞めました。
この主任は仕事が俗にいう出来る人で、園長は主任の言うことにはYESしか言わないそうで、毎年私のような被害者が出て辞めていっているそうです。
金の折り紙が嫌いになった!園長の趣向で持ち帰って深夜まで
これは5月のこいのぼり制作の時の話です。
子どもに1人ずつこいのぼりの形をした紙を渡し、それにちぎり紙を貼って色をつけていくというものでした。
子どもの個性豊かなこいのぼりがそれぞれできて、良い制作になったなと先輩とも話していました。
もうすぐ参観日もあるということで、成長を感じてもらおうと、制作物を壁に飾っていたときのことです。
香水の匂いとカツカツという音に振り向くと、園長が歩いてきていました。
たまにしか見に来ない園長が珍しくやってきて(いつもは別の事務所にいるか、出張している)、眼鏡をクイッとあげながら、真っ赤な口紅をつけた口をベタァと開いてこうつぶやくように言いました。
「ちょっと、華やかさに欠けるわねぇ・・・・」
私は思わず「しかし、子ども一人ひとり楽しみながら頑張ってつくったんです」と反論してしまいました。
その時、園長は私をギラッとした目でにらみつけ、「金の折り紙でふちどりなさい、明日までに!」と命令してきました。
金のテープは予算がかかるので、金色の折り紙を細く切って、クラスの園児全員のこいのぼりをふちどれと言うのです。
他にもたくさん仕事があり、会議を終えて取り掛かり始められたのは午後7時を過ぎてからでした。
結局クラス全員分のこいのぼり制作を家にもって帰ってやる羽目になりました。
園児は20人います。一人こいのぼりを2匹つくったので、40匹分・・・・
金の折り紙を何枚つかったか分かりません。
折り目をつけて切って、貼って・・・・細かい作業に肩も疲れました。
家に帰ってご飯も食べないまま、夜12時までぶっ通しで作業していました。
園長の理不尽な一言で、なんでここまで苦しめられないといけないんだと怒りも湧いてきました。
次の日、何とか完成させて持って行ったのですが、園長から「やっと見れるようになったわね」の一言だけ。
理不尽な注文に、頑張っても報われない職場に嫌気がさし、結局辞めてしまいました。
修羅場!親と禁断の関係に・・・・
私の園では、綺麗な先輩先生がいました。
保護者への人当たりもよく、子どもからも大人からも人気の先生でした。
ある日、休みの日に私が一人で出かけていたときの話です。
帰り道でなんか見たことある2人が腕を組んで歩いています・・・・あっ!
私は思わず見間違いかと、二度見しました。
なんと、先輩先生とそのクラスのお父さん(これ以降Aさんと書きます)が腕を組んで歩いていたのです。
まるで恋人のような2人・・・もちろん声をかけるわけもなく、向こうも私に気づかずでした。
次の日から、Aさんと話している先輩先生の姿が妙に親しい感じに見えてしまいました。
独特の慣れ親しんだような二人の空間という感じでしょうか・・・
私はあの日のことをしゃべってないし、先輩先生にも話していません。
「ばれたら大変だぞ~」と心の中で思っていました。
それから1ヶ月ぐらいたった日のことです。
突然、先輩先生が来なくなりました。
電話の連絡を入れても出ず、音信不通状態です。
それまで元気で明るく、いきいき働いていた先輩だったので、みんな不思議がりました。
園全体が混乱している中、私は「まさか・・・・」と冷静に思いました。
悪い予感は的中しました。
その日、Aさんは園に「子どもを退園させる」と一方的に連絡をいれてきたのです。
それからAさんの子どもは園に登園しなくなりました。
Aさんと先輩先生がそういった仲にあったことはすぐにバレました。
どうも、Aさんと先輩先生が結婚する、しないの話で喧嘩になり、破局になったそうです。
結局、先輩も園を辞め、Aさんも退園ということになってしまいました。
突然抜けた穴埋めは厳しく、その1年は園にとっても大変でした。
今でも見かけたことは、誰にも話していません。
保育士で大変な仕事
お便り、遠足のしおり、研修資料、書類作りが重なると地獄
保育士の仕事は、企画し、準備し、実行し、反省をし、学びとなっています。
電子化されていないところでは、保育計画(月案、週案、日案)から、お便り、日誌まで全部手書きです。
そんな園でのお話。
暑い夏の時期、そろそろ運動会の時期になります。
職員はこの時期を皆恐れていました。
それは、研修、運動会、お泊り保育が重なっているからです。
それぞれ数ページにおよぶ研修資料をつくりながら、お泊り保育のしおり、毎週出るお便り、毎日の日誌に保育計画、をしながら、運動会の用意、作り物、お泊り保育の用意(全てやたら盛大)を手作りしています。
その間も会議があったり、そんな時に限って通常のプラスの仕事だって入ってきます。
これだけあると、もう誰が終わっているのか何が終わってないのか、分からない状態で大変です。
園では必死になって運動会に使う道具を作っていきます。
絵を描いて色を塗って、貼り付けて、釘を打って・・・・全て手作りです。
毎日午後8時まで残り、顔にペンキをつけて帰ることも普通です。
夏の暑さから「あーつかれた・・・」と疲労感がこみあげてきますが、家に帰ってもまだ終わりません。
基本自分のクラスの仕事は持ち帰り。毎日持って帰って日誌を書き終え、運動会でどこを練習しないといけないのかを考え、月案、週案、日案を書いてきます。
ウトウトしながらペンを落としながら進めていきます。
ちなみに提出しても園長は何故か言及は一切せず、絶対読んでないだろという感じです。
それでも運動会にギリギリ間に合うという始末。
運動会当日、寝不足でクマだらけの職員、燃え上がる会場。
それだけ苦労したのでもちろん感動の結末です。
保育士はその感動でまた来年も同じことをやるのです。
ちなみに運動会終わったら全て捨てます。
まるで祭りのあとのよう。
毎日持って帰っても残業代は出ません。あ、1回ジュース買ってきてくれたことがあったか・・・
たった1日のため、保護者を喜ばせるために職員は犠牲になるのです。
園で徹夜仕事!でも終わらない。お遊戯会の用意はまさに戦争
運動会の大変な話を書きましたが、お遊戯会は子ども一人ひとりの衣装があったりするので、さらに過酷です。
毎年子どもの衣装は手縫いです。
衣装屋さんに頼むなんてとんでもない。お金がかかるので、先生が一つ一つミシンで縫います。
これは保育士というより、仕立て屋さんではないか?というようなレベルです。
ちなみに、服といっても上の服1枚だけではありません。
帽子、上の服、ズボン、アクセサリーと、衣装ワンセットです。
園長や古い職員はプロ並みに上手く、やたらつくるのが速いのが特徴で、「衣装作り大好きです!」って感じです。
その実感をそのまま全職員に押し付けるのですから、たまったもんじゃありません。
服づくりの心得がない先生、得意じゃない先生は地獄です。
生地を縫い合わせても、失敗したりもあります。
会場の幕や背景も全て手作り。
その全てに高い高いクォリティを求められます。
ここまでくると、保育士って何者なんだ?!って感じですよね。
もちろん、勤務時間内なんてとても終わりません。
残業です。3日園で徹夜して作った先生も少なくありません。
「今日は遅くなるなー」と始めて、12時ごろ「そろそろやばいな・・・」と思い、
終わらなくて気が付けば「明るい・・・」と朝日を見ます。それが午前5時。
妙に重力が倍になったかのような身体の重さを抱えて仕事します。
お遊戯会の仕事だけではなく、通常業務の仕事もしないといけないので、大変なのです。
ちなみに残業代や特別報酬はしめて1000円という、仰天する値段がさらに怖いところでした。
子どもが台から落ちた!先生が恐怖で顔面蒼白
子どもの怪我なのですが、園によってはその対応も過保護すぎ?なところもあるので、保育士は子どもの怪我を異様に恐れています。
この園では、以前保護者からのクレームがあってから、擦り傷ひとつ作っただけでも花束をもってお見舞いにいくようになりました。
冷静に客観視するとやりすぎですが、この園ではそれがルールになりました。
ある日のこと、外遊びで高さ40cmほどの朝礼代に登って遊んでいる子どもがいました。
誰に押されたわけでもなく、バランスを崩してすってんとこけてしまいました。
2秒後にとんでもない「ウワアギャアアアアアアア!!」と泣き声が。
これは普通の泣き方ではないと駆け寄ってきた担任、その他先生。
騒然とする中、一人の先生が「腕がおかしく・・・」と発言。
その途端、みるみる担任の顔から生気が抜けていき、涙目でさらに目が泳ぎだしました。
そして、すぐに救急車が呼ばれ、運ばれていきました。
結果はこけかたが不味かったらしく、なんと腕をポッキリ骨折。
保護者への謝罪、説明が終わった後、すぐに会議が開かれました。
何故骨折に至ったか?という話が、誰のせいで骨折したか?という責任のなすりつけ合いに・・・
「担任が把握してないのは重罪でしょ!」
「重罪ってなんですか?1番近くにいた○○先生見てたんですか?」
園長も「その場にいた先生らの責任ですね」と1点張り。
このような、どろどろの何も進まない会議が3時間に渡って開かれました。
その後、責任をとって・・・というか、園に不満をもって担任の先生は退職してしまいました。
保育士で大変な子ども
加配対象の子が7人も?!3歳児クラス
今思えばよくやっていたなぁと思います。
このクラスでは、保育をするというか、毎日を無事終える、関わりをもつことで精いっぱいでした。
毎日飛び出しがあるので、常に入口にはりついて監視・・・・のような状態でした。
ここの保育園では、園庭に出るのも許可が必要で、「園庭で走るの禁止」などの規則の厳しい保育園でした。
子どもをきちっとさせないといけない・・・という風潮から、子どもを静止させる保育が続きました。
そんな感じなので、どうしても手が回らなくて、脱走する子どもが相次ぎ、部屋の中は走り回り・・・
脱走するたびに主任の先生に「ちゃんと管理してくださいよ!」と怒られていました。
なんとかアルバイトの先生がついてもらえることになって、少し楽になりましたが、ここでも問題が。
働いてもすぐに辞めてしまい、1年で3回先生が変わりました。
先生が変わるたびに説明するのも大変でしたし、子どもも「また新しい先生?」と言います。
これは担任が悪いのではないかと園長から説教をくらって、私の気持ちは「私ばっかり・・・」と思っていました。
子どもが悪いわけではないけど、つい「あの子休んでくれないかな・・・」とかも思ってしまっている自分がいました。
どのクラスにもトラブルメーカーと言うか、手のかかる子どもが1人いるわけで、このクラスでも特に手のかかる子が荒れている日は本当に大変でした。
何回このまま逃げ出そうか、明日は来ないでおこうかと思ったか分かりません。
子どもが大変でうまくまとめられない、人手は足りない、監視になってしまう、上司から怒られる・・・
ここまで大変だと、仕事するために生きているのか、生きるために仕事しているのか、なんてちょっと考えてしまうくらいでした。
保育しながら「ここで外に出してあげて、いっぱい発散させてあげたいな・・・」と願ってやみませんでした。
子どもは顔こそ笑っているものの、限界がきて暴れていることは明白で、心苦しい思いをしながら保育していました。
しかし、上司からは「もっとちゃんと怒らないと」と厳しい言葉。
上司が入ってくれることもあるのですが、子どもを従わせるような保育で、到底私にはできることではありませんでした。
この経験から、私は何が良い悪い関係なく、保育士も自分に合った園で働かないと駄目だなと強く実感しました。
結局子どものためにもならないし、働いていて自分のためにもならないと思い、転職しました。
確かにこのクラスは大変だったけど、保育士がどうあるべきか?ということを学ばせてくれた現場でもありました。
まとめ
保育士の大変な仕事・・・いかがだったでしょうか?
責任の重さや体力的なことから保育士の仕事自体は大変だと言えますが、それ以上に閉鎖的な保育園も多く、良くも悪くもワンマン的な運営が、現場の保育士に大変な思いをさせていることも少なくないです。
保育士の離職理由No.1は人間関係からです。
理不尽なことを要求してくる保育園からは転職しましょう!
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