こんにちは、ほいくのおまもりです。
今回の相談者からのお悩みは、『悩みがあり今年度で退職したいが、残りの保育を楽しむにはどうしたらよいでしょうか』というご相談。
回答者のほいくのおまもりは『悩みを正直に打ち明け、具体的な解決策をもらうことで、保育がやりやすくなるのではないでしょうか』とアドバイス。
どうぞ、御覧ください。
保育士お悩み相談(LINE)
【年齢】20代
【保育士経験年数】2ヶ月
【一番解決したいこと】毎日楽しみながら保育をしたい。今年度で退職したい。
【相談文】
わたしは6月から保育士の仕事を始め、それまでは役所で事務をしていました。保育士の仕事に憧れがあり、働きながら資格を取ったため保育実習や子育ての経験もない全くの素人です。7月から2歳児の担任を任されることになりそれだけでもプレッシャーなのですが、子どもを上手に動かすことができず技量のなさから怒ったり急かしたりしてしまい自己嫌悪に陥ってしまいます。ペアの先生はかなりベテランで子どもの動きも予測でき、信頼関係も築けてます。先生についていこうと必死なのですが、考えて動こうとしてもなかなか先生の意図していることが理解できず、呆れられてしまうこともありミスもしてしまいます。自分でもコミュニケーションをとるのが下手くそなのは自覚していて、先生方と関わることがしんどく感じてしまっています。子どもとは会話も弾むし楽しいのですが、先生や保護者の方には緊張して言葉が出てきません。せっかくついた仕事なので3月末までは頑張って続けようと思うのですが、毎日辛くて朝と仕事終わりには泣いてしまう状態なので退職をし保育の仕事からは離れようと思っています。半年以上あるこの期間を乗り越えるためにも保育を楽しめるようなアドバイスをいただきたいと思い、連絡しました。
ご相談内容、拝見いたしました。
保育の仕事に憧れがあり、働きながら資格を取得されたとのこと、大変な努力を重ねていらっしゃったことと思います。
こまりんさんが楽しんで保育が出来るよう、当方もよく考えた上で返信いたしますね。
ただいま多くのご相談を受けておりますため、お辛い中申し訳ありませんが、お時間を頂けたらと思います。
お待たせしまして申し訳ありませんでした。
クラス担任になったものの、子ども達を上手に動かすことが出来ずに怒ったり急かしたりしてしまうのですね。
また、先生や保護者に対して緊張してしまうのですね。
「毎日辛くて朝と仕事終わりには泣いてしまう状態」とのことですので、相当におつらい思いを抱えながら働いていらっしゃるのだとお察しします。
【保育の仕事で悩みがあり今年度で退職したいが、退職までの期間の保育を楽しめるようなアドバイスが欲しいです】とのお悩みにつきまして、当方の回答としましては、【悩みを正直に打ち明け、具体的な解決策をもらうことで、保育がやりやすくなるのではないでしょうか】と考えます。
こまりんさんは社会人経験を積んでいらっしゃいますが、保育の仕事はまだ1年目ですね。
当サイトでも社会人になりたての方からすでに人生経験が豊富な「1年目」の方のお話を伺うことがありますが、こまりんさんと同じように「子どもとどのように接すれば良いのか分からない」「先輩保育士とどのように関わっていけば良いのか分からない」と悩みを抱えていらっしゃる方が沢山いらっしゃいます。
社会人になりたての方でも、人生経験が豊富な方でも、初めて「保育をする」時には、分からないことや困ることが沢山あって当たり前なのではと思うのです。
当方も事務職の経験がありますが、事務職と保育士の業務は大きく異なります。
事務職の場合はタスクをこなすことに集中すれば良いかと思いますが(勿論人付き合いなど人間関係の悩みもあるとは思いますが)、保育士の場合は仕事の相手が主に「子ども」で「人と関わる業務」がメインであるため、イレギュラーが日常茶飯事にあり、物事がスムーズに運ばないことも当然起こるものだと考えております。
また、保育園は一般的な会社よりも規模が小さい分、園のトップである園長とも日常的に顔を合わせることが出来ますし(会社の場合はなかなかそうはいかないですよね)、子ども達に充分な配慮が行き届くよう、職員同士がコミュニケーションを取りながら保育を進めることが必要となります。
こまりんさんが担当されていらっしゃる2歳児は、年齢的にも自我が芽生えてくる頃でしょうから、「嫌なものは嫌」「自分はこうしたい」という思いもあり、ますますご自身がイメージするような方向に事が進まないということもあるのではと思います。
もしそのような事があっても、一緒に組んでいらっしゃるベテラン保育士のように経験を積めば、「この方法で試してみようかな」と自分の中にある「保育の引き出し」の中から最適なものを取り出すことが出来るようになるかと思いますが、こまりんさんの場合は、まさに今「保育の引き出し」を増やしている段階です。
あれこれと選択出来るほどの方法を持ち合わせていないことは、現段階では致し方ないのではと思いますよ。
ですからどうかそれをマイナスとは思わず、まずは一緒に組んでいらっしゃるベテランの先生の保育を観察し、どんどんと吸収して頂けたらと思います。
ただ、それでも観察しているだけでは分からないこともあるかと思います。
そのような時には是非どんどんと質問してみて下さい。
まだまだ分からない事が多くて当たり前なのですから、どうかそれを恥ずかしいことと思わずに尋ねることで一つ一つ解決して頂けたらと思います。
もし分からないまま「そのまま」にしてしまいますと、ミスにつながることも考えられますし、解決した事はこまりんさんの糧となり、保育士としてさらに成長出来るのではと思いますよ。
ペアの先生は、お話を伺う限りではご自身からあれこれと積極的に教えて下さるタイプではないのかな、とお見受けしました。
本来ならば先輩から後輩であるこまりんさんに保育の意図を伝えていくことが重要なのではと思いますが、そのような場面はもしかしたら少ないのではと感じます。
ですから、やはりこまりんさんから少しだけ勇気を出して質問してみてはと思います。
「先生の前では緊張してしまう」とのことですので、あらかじめどのようなことを尋ねたいのかを頭の中で整理してから話をすると、少しは話をしやすくなるかもしれませんね。
また、保護者にも緊張をしてしまうとのことですので、子ども達の一日の様子(例えばどのようなおもちゃで遊んでいたか、給食の食べ具合はどうだったかなど)を思い出しておくと、「今日はどんなことをして過ごしていたかなあ・・・?」と焦ることなく保護者にも話が出来るのではと思いますよ。
緊張をしていても笑顔を忘れないようにすれば、保護者からも好意的な印象を持って下さるのではと思います。
「子ども達を上手に動かすことが出来ない」とのことですので、指示を出す際や次の活動に移る際には、時間がかかることを予測し、ペアの先生よりも少し時間的にゆとりをもって子ども達と関わってみてはいかがでしょうか。
時間ギリギリになってしまいますと、どうしても焦ってしまい、ついには怒ることもあるのかもしれません。
少し早めに指示を出したり次の活動への準備を始めれば、時間的なゆとりがあるため慌てなくても済むのではと思います。
子どもがこまりんさんの意図する方向へと行動しない時には、子どもにとって何かしらの理由を抱えているのかもしれません。
話を聞き、「そうだったのね、◯○がやりたかったのね」と気持ちを受け入れたうえで次の活動等を提案すると、子どもも「話を聞いてくれた」と納得し、行動することがあるのではと思います。
是非試して頂けたらと思います。
少しでもおつらいお気持ちが軽くなりましたでしょうか。
もし不安が残っていたり、何か分からないことがあればいつでもお知らせ下さいね。
当方の率直な気持ちとしましては、憧れの保育の仕事に就いたこまりんさんが、おつらい気持ちを抱えたまま辞めるのではなく、この職業に希望を持ち「やっぱりもう少し続けてみようかな」と思って頂けたら何よりも嬉しいと感じております。
こまりんさんが前向きな気持ちを持てるよう、心より願っております。
自分自身で「わたしは保育士に向いていない。」「わたしが2歳の大事な時期の子どもを預かって大丈夫なのかな?」「きっと先輩も保護者もわたしに呆れている、嫌われてる」など暗示をかけるかのように繰り返し考える日々でした。もちろん今でも思ってしまっています。
でも①あらかじめ話すこと、尋ねることなどを整理し準備しておく②先輩の保育を観察し吸収する③時間にゆとりを持って関わるようにするなどのアドバイスを実践し、保育を楽しめるようになりたいです。
本当にありがとうございます。
また「おまもりのように心強く感じて」下さったこと、当方もとても嬉しく思っております。
先の返信でも書きましたが、一年目は出来ないことが多くて当たり前です。
ですから、どうかそれを恥じずに、出来ないことを学ぶことでどんどんと吸収し、こまりんさんの糧として頂けたらと思います。
「分からない」と気付き、悩み、乗り越える機会が多いほど、ご自身の糧となってひと回りもふた回りも成長されるのではと思いますよ。
先輩の先生はベテランの方とのことですので、今まで多くの新人とも接していらっしゃるでしょうし「一年目は戸惑うことが多いだろう」という認識はお持ちなのではないかと思います。
また、保護者も、子ども達に丁寧な保育を続けていくことで、「こまりん先生は子どものことをよく見て下さる」と好意的に受け止めて下さるのではと思いますよ。
ですから落ち込まずに少しでも前向きに考えて頂けたらと思います。
こまりんさんが「保育士に向いていないのでは」と考えていらっしゃるとのことですので、当サイトの記事より「保育士に向いてない人はいない!辞めたいあなたの自信を取り戻す2つの方法」をご紹介したいと思います。
少しでもこまりんさんのお気持ちがプラスへと変われば、と願っております。
こまりんさんは「2歳の大事な時期の子どもを預かって大丈夫かな?」とご心配されるほど、保育に対する誠実さと責任感をしっかりと持っていらっしゃいます。
お話を拝見しても保育士に向いていないとは思いません。
まだまだこまりんさんは保育士として伸びる可能性があるのですから、どうか自信をもって下さいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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