職場も保育も合わず、年長担任ですが転職したいです【保育士お悩み相談|第247回】

2019年8月2日

こんにちは、ほいくのおまもりです。

今回の相談者からのお悩みは、『人間関係や行事が原因で2学期より前に辞めたいです。理由をどう言えば良いでしょうか?』というご相談。

回答者のほいくのおまもりは『辞めたいお気持ちは非常によく分かるが、次の転職の事を考えて慎重になった方が良いかもしれません』とアドバイス。

どうぞ、御覧ください。

保育士お悩み相談(LINE)

こまりん
【性別】女
【年齢】20代
【保育士経験年数】2年目
【特に解決したいこと】転職したい(できることなら2学期始まるまでに)
【相談文】
こんにちは。私は私立幼稚園で働いていて、2年目です。
1年目はフリーとして働き、2年目の今は年長の担任を持っています。
私が今の園を辞めたい理由は3つあります。一つ目は、裏でコソコソ愚痴を言ったり、保育や話し方をネタにしたりする先輩がいます。先輩の勘違いなのに理不尽な怒られ方をしても後輩なので私は先輩に口答え出来るわけがありません。
二つ目は、私は学生時代のバイトの時から、仕事が早い・理解が早い・気がきくなどといった事は出来る人間ではないし、周りからそう思われてる自覚もあります。周りを見て気づくのも理解も遅いのですが、私なりに頑張ってます。それを嫌な顔で見られたり裏で愚痴られます。その環境もしんどいです。
三つ目は、この園の忙しさには向いてないのではないかと感じてきました。この園は行事がとても多く6月末には運動会がありましたが、あと2週間で小音楽会という各クラス歌と合奏とスティック(小太鼓でリズムをとる感じ)の発表があり、2学期にはSL体験、遠足、芋掘り、お遊戯会(合同合奏と合唱とダンス)、クリスマス会、おみこし参観、他にも多々あります。少中長合わせ19クラスの大規模な園なのでイベントの規模もとても大きいです。
運動会の練習も組立体操のあとにすぐダンスの練習、鼓隊の練習、製作、などと毎日子どもたちも大忙しでした。
私がそれについていくのも必死で、子ども達を早くして!と急かしたり怒ったりで子どもたちにも笑顔を向けていない日々が続いていました。
私が子どもの時は田舎の公立の1クラス15〜25人、少長合わせ3〜4クラスの小さな園でした。イベントの規模は小さかったと思いますが、広い園庭、子どものやりたい製作や遊びをさせてくれる保育、時間に余裕がありのんびりとした保育だったなと今では思います。
自分自身がこのような園で過ごしたからなのか、子どもたちも忙しくて楽しくないのでは、と感じるようになりました。
私がしたかった保育ではない、という理由だけでなく、先輩が嫌、自分の能力が追いついてない、というのも本心でありますが、毎日園に向かうのが苦痛だし、休日もゆっくり休めません。帰りの電車や自転車、寝る前などに泣くことも多いです。
辞めれるのなら今すぐ辞めたいですが、辞める理由を、なんと言えばいいか分かりません。分かりにくい文章だと思いますが、すみませんが、よろしくお願い致します。
ほいくのおまもり
こんばんは。

ご相談内容、拝見いたしました。

お勤め先の園の方針が、こまりんさんの理想とされる方針とは異なるのかな、という印象を受けました。
辞めたいとのことですので、どうしたら良いのか、一緒に考えていきましょう。

ただいま多くのご相談を受けておりますため、お時間を頂けたらと思います。

こまりん
ご丁寧にありがとうございます。
時間に関しては全然大丈夫です。よろしくお願い致します。
ほいくのおまもり
こんばんは。

お待たせしまして申し訳ありませんでした。

様々な原因が重なり、1学期をもって退職されたいのですね。

【人間関係や行事の多さ等が原因で2学期が始まる前に辞めたいが、辞める理由をどのように言えば良いのか】というご相談について、当方の回答としましては【辞めたいお気持ちは非常によく分かるが、次の転職の事を考えて慎重になった方が良いのでは】と考えます。
「辞める理由」についての回答ではないため、お気持ちに反しているのではと思います。
当方も心苦しく思っておりますが、こまりんさんの今後や子供達のことを考えた結果、このような回答となりましたことをお許し頂ければと思います。
以下に理由を説明していきますね。

まず、こまりんさんが「辞めたい」というお気持ちについては、非常によく分かります。
息苦しい環境であり、行事が多くゆったりとした保育が出来ないため、心にも余裕が持てないこととお見受けします。
当方としても出来ることなら「辞めてもいいですよ」とお伝えしたいです。
ただ、こまりんさんは幼稚園にお勤めですので、保育園以上に年度末を区切りとする傾向が強いのではと考えます。
そして、現在担当されていらっしゃるクラスが年長児とのことですので、子供達が園生活の総まとめをする学年であることを考慮すると、出来れば担任は交代せず卒園まで導いてあげた方が良いのではと思います。

また、もう一つの理由として、こまりんさんご自身が年度途中で退職された場合、次の転職に響くおそれもあります。
ですから、ご希望の園に就職したくても、採用してもらえないという可能性も否定出来ません。
とりあえず今年度いっぱいは続け、次年度より新しい環境で働いてみてはと考えます。

以上の理由から「退職は慎重になった方が良いのでは」と提案させていただきました。

ただし、精神面を含め、体調を崩していらっしゃる、もしくは崩していらっしゃったということであれば、退職、休職等を検討する必要があるかと思います。

とは言うものの、おつらい気持ちを抱えたまま働くことは難しいかと思います。
状況が変わることで、少しでも前向きなお気持ちになればと思いますので、いくつか方法をお伝えしていきますね。

一つ目(人間関係)の理由については、信頼のおける上司や主任・園長に相談してみてはいかがでしょうか。
先輩達から今までにどのような行為を受けてきたか(影でコソコソ言われたり、話し方をネタにされたり、先輩の勘違いで自分が理不尽に怒られたこと等)、出来るならば時系列にまとめ、具体的な状況とセリフをメモに記録し、提出しながら話をすると、聞く相手もよりイメージをもって具体的な対応が出来るのではと思います。
こまりんさんが間違っていないことで怒られることはあってはならないことですので、その点は特にしっかりお伝えして良いかと思いますよ。

二つ目の点に関しましては、事前に明日の保育の流れについて考え、どのように進めていけば良いのか、自分が先回りをして行動することで保育がスムーズになる部分はあるか、頭の中でイメージしてみると良いかもしれませんね。
あらかじめイメージをしておくことで、次の行動はどうしようかと考えやすくなる部分もあるのではと思います。

三つ目の行事の多さについては、現在担当されていらっしゃるのが年長クラスとのことですので、より行事も多く、内容も複雑になるのではと思います。
規模も大きい園ですので見栄えも気になるかもしれませんし、その分先生方にかかる負担も多くなるのかもしれませんね。
練習を必要とする行事でしたら、ゴール(完成度の頂点)はあくまでも「行事当日」と定め、当日までの日々の目標を前もって立てていくようにすると良いかと思います。
そうすることで逆算していつから練習を始めれば良いかということも予測がつくのではと思います。
日々の練習を「完璧な状態」で仕上げようとするとこまりんさんも負担になるかと思いますので、「あと少し」とゆとりを持った状態で終わらせることも方法の一つかもしれません。
また、音楽活動の発表会でしたら、保育で導入する前段階として昼食時等にBGMとして曲を流しておくと、子供達も楽しい雰囲気の中で自然と覚えるため、実際に教える際にもスムーズに取り組める部分もあるのではと思いますよ。
また、この点に関しましても行事数や内容の多さでこまりんさんが大変な思いをされていらっしゃるというお気持ちを上司に伝えてみても良いかもしれませんね。
もしかしたら具体的なアドバイスを頂けるかもしれません。

今年度は初の担任で、しかも年長クラスということもあり、お気持ちもいっぱいいっぱいでいらっしゃるかと思います。
おつらい時にはいつでもお話を伺いますので、お気持ちがあふれる前にいらして頂ければと思います。

こまりん
お返事ありがとうございます!
正直、こんなに丁寧に答えてくれるとは思っていませんでした。
正直な愚痴や悩みを言えるのは同期だけで、このほいくのおまもりを見つけて初めてここまで打ち明けられました。
ここで悩みを言えたからこそ、私の母にも泣きながらも真剣に全てを言えて、反対もせず、転職を応援してくれました。
でも母親も、ほいくのおまもりさんと同じ答えを言っていて、周りに最後の最後に迷惑かけて辞めるのは良くないから、今年度で辞めてやる!て気持ちで三月まで頑張りと言われました。
ほいくのおまもりさんにも、今すぐ辞めたい私の要望を反対という形でしたが、その応援が欲しかった気もしました。
ありがとうございました。
こまりん
人間関係については、先輩や主任、園長に相談するのはまだ勇気が出ない自分がいます。その前に自分が仕事できるようにならなあかんやんって気持ちがでてしまいます。
二つ目はら、流れをイメージしていても、きっと欠けている部分があるので、もっと丁寧に流れをイメージしていこうと思います。
三つ目は、その見栄えが本当に言われていてるのに気づきました。簡単でもいいから子どもが楽しく、よりも完璧に、をモットーにしてる感じです。明日、音楽の先生に見てもらう日なのですが、私のクラスが一番まとまって合奏出来ない自信しかありませんが、当日までに逆算してひとつずつ出来るようにしていきたいと思います。
こまりん
こんなに親身になって優しい言葉を言ってくださるのは、母とほいくのおまもりさんだけだったので、気持ちが少し楽になりました。
ほんとうにありがとうございます。
ほいくのおまもり
こちらこそ早々の返信をありがとうございました。

また、あたたかいお言葉も頂き、当方も大変嬉しく思っております。
同時にこまりんさんの「辞めたい」というお気持ちの背中を押してあげることが出来ず、心苦しく思っております。
休日もゆっくり休めず、度々涙を流すこともあるとのことでしたので、どれほどおつらい思いを抱えていらっしゃるだろうかと感じましたが、こまりんさんの今後のことを考えると、辞めたことでのリスクも大きいのではと思ったのです。
ただ、先にもお伝えしたとおり、心身ともに疲れがたまり、体調を崩すことがありましたら、どうか無理はなさらないで頂けたらと思います。

人間関係の悩みについては、上司に話すということは確かに勇気のいることだと思います。
ただ、仕事が出来る・出来ないということと、先輩のこまりんさんに対する行為の数々は別問題として捉えると良いのではと思います。
仮に仕事が上手くいかない部分があっても、こまりんさんに直接アドバイスするわけでもなく影でそれをネタにして話しているのですから、好ましい行為とは呼べませんね。
特に理不尽に怒られることに関しては、こまりんさんが間違っていないことなのですから、話す勇気が出た時には相談しても良いのではと感じます。

二つ目については、当方が実際に行っていた方法ですので、よろしかったらと勧めさせて頂きました。
少しでもお役に立てたら幸いです。

三つ目につきましては、他のクラスとの仕上がりが気になるかとは思いますが、こまりんさんのクラスらしい演奏が出来れば良いのではと思います。
もしかしたら明日の合奏でアドバイスが入るかもしれませんが、あくまでも「まだ練習段階」であり、本番ではありません。
まだまだ仕上げている途中の段階ですね。
ですから、今の段階でアドバイスが入ることを前向きに受け止め、本番に向けて修正していけば良いのではと思いますよ。
もし仕上がりに不安を抱えるようでしたら、音楽の先生に再度見てもらっても良いかもしれませんね。

そして、大切なことは、もしこまりんさんが「まだまだだな」と思える演奏であっても、練習の終わりには必ず子供達をしっかり認めてあげて欲しいなと思います。
「今日も最後まで演奏を頑張ったね」「素敵な演奏だったよ」など、子供達が自信をつけられるよう、良い所、頑張った所を逃さないで頂けたらと思います。
これは合奏に限らず、他の場面でも活かせると思いますよ。

少しでもお気持ちが軽くなりますように。

こまりん
休日、友達と遊んだりする時はとても楽しめています。気持ちがしんどくなるのは、ピアノ伴奏の連写やお手帳(月末に写真と一緒にお手紙を書くもの)に追われてる時や仕事の事で考えている時などなので、一応リフレッシュは出来ています!
こまりん
人間関係について、ほいくのおまもりさんの言うように、勇気が出たときに言えるようにそこは自分次第なので頑張りたいと思います。
今日音楽の先生にみてもらいました。以前よりは少しは出来ましたが、他のクラスに比べたら全くでした。ここから追い上げて行くしかないので、修正部分を一つずつ頑張って行きたいと思います。そして完璧に出来なかったとしても、子どもたちはその日までに毎日頑張って練習してくれたので、たくさん褒めてあげたいと思います。
こまりん
辞めたいという相談以外にも音楽のことや自分の仕事の出来についての相談にも乗っていただきありがとうございました。
ほいくのおまもり
こんばんは。

リフレッシュ出来る時間は確保されていらっしゃるとのことでしたので、当方も安心いたしました。

子供達は小さなことでも見逃さず褒めてくれた・認めてもらったことを自信へとつなげていきます。
こうした小さな自信を積み重ねていくことで、少々難しいと思える課題にも「頑張ろう」と挑戦する力が生まれるのではと思います。

ですから、間もなく本番を迎える発表会を始めとして、日々の様々な子供達の成長を見守って頂けたらと思います。
子供達の成長を感じた時はこまりんさんご自身にとっても嬉しい瞬間になるでしょうし、同時に保育の自信へとつながると思いますよ。

おつらい時にはお話を伺いますので、いつでもいらして下さいね。

これからも応援しております。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

「私も相談してみたい・・・」というあなたは↓↓↓

お悩み相談の説明ページ

【転職サービス、好評です】

【ほいくのおまもり】は保育士専門の転職サービス【ほいくのおまもり転職版】をご提供しています!完全無料でお使いいただきます!

大きな特徴は次の3つです。

  • 保育士お悩みのプロが運営
  • 運営者は元保育士
  • あなたにあった求人を1から探します

一人ひとりにしっかりと寄り添い、転職のお手伝いをさせてもらいます。まずはクリックしてみてくださいね♪

 

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

ままりん

ほいくのおまもり管理人の妻。ほいくのおまもりでは、『お悩み相談』と『絵本記事』を主に担当しています。 幼稚園でアルバイト2年、正職員6年、保育園で保育士3年。その後、結婚を機に退職し3児の母に。2021年9月から再びパート保育士として復帰しました。その他に、夢の国のキャストや大手監査法人で事務職を2年半経験。買い物が大好きで、セールの季節はそわそわしています。

-お悩み相談
-, , , , ,

Copyright© ほいくのおまもり , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.