【文例12個】保育士が目標を立てる理由と、具体的な立て方の3つのコツ

2017年8月17日

こんにちは!モモンガ(自然大好き保育士)です!

取り組むのが面倒になってしまう目標設定。

嫌々やって、とりあえず、当たり障りのないものを作る。って、ありがちですよね。

そこで、今回は自己目標設定を立てる意味、目標を立てるコツ、参考になりそうな目標例を経験年数ごとに掲載しています。

早く文例を見せて!というあなたは、
1年目、2年目、3年目それ以降の具体的な目標例』から読んでみましょう♪

目標なんかめんどくさい!そもそもなんで、目標なんか立てるの?

目標を立てる=未来への投資

実際の現場では、先を想像する力が保育士にいつもいつもいつも問われます。

自分がどうなりたいかな?という1番身近な想像。

目標を自分なりに立ててみて、現実との差を知ることは、未来への自分への投資です。

園から目標を立ててと言われると、どこかこう、立派なものを出さないといけないんじゃないかと、肩に力がはいってしまうと思います。

実は、私も目標を立てるのが苦手で面倒でした。

「大体、新卒で何も知らないのに目標なんか明確に立てられるわけないでしょ!」

なんて、思っていました(笑          

今考えると、これってある意味よいことで、ある意味見直したほうが良かったなと思います。

明確に立てないといけないという責任感は一応感じているのですから、これは良いことです。

見直すべきところは、想像することをめんどくさがったこと。

想像力を鍛えるには、想像して、やってみて、実際との差を知るところにあります。

保育士は失敗がないと成長できません。

失敗を恐れず、恥ずかしがらず、むしろ失敗がラッキー程度で取り組んでみて下さい!

良い保育士になるための階段づくり

保育士の成長のためには、小さい積み重ねが必要です。

何も意識せず、何も考えずにいると、成長はできません。

かといって、全てを意識し、全てを考えようとすると、到底できません。

なので、とりあえずここまで頑張ろう!という目安、基準を設けるのです。

この基準をクリアしていくことで成長できます。

逆にクリアできず、つまずいても無駄になんかなりません。

自分の今の実力を分かったことは立派な成長です。

できるから分かるし、分かるからできるのです。

つまり、どっちにせよ成長できるということです!

10年ぐらい長い目で見て、「何でか分からないけど、できた!」よりも、

「出来なかったところが分かった!」方が成長に繋がります。

1日ずつ、1歩ずつ成長する、保育を楽しくするものと思ってもらえればと思います。

周りに目標設定を分かってもらうことで、仕事が楽に進められる

保育はチームプレーです。これは絶対です。

保育士業で、自分の仕事を手伝ってもらえるともちろん楽です。個人的に体感的には3倍くらい楽です。

そもそも、手は2本、目は前しか見えない、一つの脳しか持たない人間は一人でできることなんて限られています。

保育士になったら、それぞれ自分が想像もできないような世界をもっている、色とりどりの子どもたちをまとめていかなくてはいけません。

色んな価値観や見方をまとめるには、色んな人に助けてもらって進めていくことが絶対なのです。

助けてもらうには、自分を分かってもらう必要があります。

目標設定は、実は自分をちゃんと分かってもらう場所でもあるのです。

自己目標を立てて周りに見てもらい、意見を貰いましょう。

「こんな目標はどう?」「ここまではできるんじゃない?」「これはちょっと難しいかもよ」

中には自分勝手な意見を出す先輩保育士もいるかもしれませんが、それも意見を聞かないと発見できないことです。

いずれにせよ、「まだ私には難しいので、その目標の目標として○○を出します」とか

「ここまでは絶対やりきろうと思っています」といったような自分の意思を出しましょう。

気づけば目標設定を通して多かれ少なかれ一人の人のことを自分含め、みんなで考えている場ができます。

多少ぶつかるかもしれません。横柄な態度をとられるかもしれません。

でも、「あの人よく分からない、知らなかった」無関心よりかは全然マシです。

マザーテレサの言葉を借りるなら、愛の反対は憎しみではなく、無関心です。

言ったり言われたり経験しながら自分の距離をつくっていくことが、チーム内での自分の居場所づくりへと変わっていくのです。

目標設定は自分を理解してもらえるチャンス!と思ってください。

目標設定3つのコツ!

保育士にとって目標設定は大事というのは分かったけど、どう組み立てたらいいんだろう?

という方へ向けて、「こういった視点で考えるといいよ」ということを3つにまとめて解説していきます。

全てに共通することは、目標を立てる時に「できそうかな?できたらいいな」ぐらいの気持ちで取り組みましょう。

「将来の大きな目標」「目の前の小さな目標」2つ目標を決めよう

まず大きな目標を立てます。

大きな目標というのは、自分は現時点で将来どうありたいか?ということです。

つまりは理想ですね。大雑把な物でかまいません。

例えば・・・

  • ギターが上手で、どこでも楽しく弾き語れる先生になる!
  • 保育のスペシャリストになる!

こんな感じです。

それに対して、目の前の小さな目標を立てます。

これはお分かりの通り、具体的な内容です。

コツは連想ゲームです。単語から目標を連想してみましょう。

例えば上のギター、保育のスペシャリストの例に習うと

  • ギターを使って、歌遊び、弾き語りを子どもたちに行う
  • 外でちょっと待つときの時間に、ギターを使ってたのしく音楽遊びを取り入れる

などがあるでしょうか?スペシャリストの例では、

  • (私は折り紙が得意なので、)折り紙を使った遊びを子どもたちと楽しく行う
  • 子どもの発達に合わせた指導を月に3回は成功させる

発想の手順としてはこんな感じです。

ギター→持ち運びしやすい→どこでも展開しやすい

スペシャリスト→日本語訳で専門家→自分の得意なこと→折り紙だったら遊びに使えそう?

スペシャリスト→日本語訳で専門家→子どもの専門家→子ども理解→指導の成功

連想ゲームと考えると、ちょっと楽しくできませんか?

「やさしく、たくさん」で達成できる目標を立てよう

悪い例:「1日を通して失敗がない、怒られることのないようにする」

難しい目標は、現実的でないのでやめましょう。

そんなものを達成できればスーパーマンです。

われわれあくまで人間です。1歩ずつしかすすめません。

さっきの目標のレベルを「1歩ずつ進む」の例に沿って説明すると、

「ワープを使って1000km先に一瞬で移動する」ぐらいかけはなれています。

目標は「自分が毎日できるものを積み重ねて達成できそうなこと」を設定しましょう。

期限を決める

具体的な期限を決めておくことで、自分の未来像を現実的に想像することができます。

行動するときも、より具体的な姿を浮かべられて、おすすめですし、

周りに「ちゃんと考えているんだな」という理解が得られやすいメリットがあります。

しかし、注意したいのが、目標を立ててそれに追いかけられることです。

自分を成長させるためにor周りに分かってもらうために、目標を決めているのに、

それで重荷になりすぎてしんどくなってしまっては本末転倒です。

あくまで自分を追い込むためでなく、

「この1年でこうなりたいな、そのために1ヶ月でこれをがんばろうと思っています」

という希望、スタンスを示すためのものにしましょう。

しんどくならないような期限を設けられれば良いですが、それも読みにくいですよね。

なので、期限はあくまで「おまけ」と考えておき、周囲の理解のために設置しましょう。

期限を決めることで、より現実味、説得力をもたせましょう!

1年目、2年目、3年目それ以降の具体的な目標例

ここからは具体的な目標例です。

頭の中にある漠然とした目標が言葉にできないアナタ!

ぜひ参考にしてみてください。

※1年目とか、年ごとに分かれていますが、関係なく使えるものがありそうであれば参考にしてみてください。

1年目、新卒の具体的な目標例

例1 仕事に対しての姿勢をメインにした目標

私はまずは社会人の基本である、報告、連絡、相談をしっかりやっていきたいです。

当たり前であることですが、まだ1年目で何も知らない状況から1つずつしっかり積み重ねていくことを、第一に考えてしっかりと実行します。

保育士として仕事に早く慣れるために、やるべきことを理解、整理し、作業にかかる時間を把握する。作業にかかる時間を他の職員に習いながら、短時間で出来るようにしていきたいです。

この1年で毎日の保育で、○○園ではどういう考えに基づいてどう展開しているか、園児への指導の方法を理念から理解し、日々学んでいきます。

例2 自分の苦手意識を改善する観点からの目標

私は学生時代から、自分から発言するのが得意ではありませんでした。

保育士の仕事には積極性が非常に重要であり、私の苦手な部分でありますので、1年を通して受け身にならないように、上手くできたできないにこだわらず、自分から学ぶ姿勢で臨み、疑問をもつことを意識していきます。

そのことを日々の保育業務にも結び付け、常に視野を広くもち、全体の把握に努め、毎日の保育での判断をつけられるように、子どもの状態からどう援助したかを積極的に経験し、挑戦していきます。

例3 連携、チームを意識した例

初年度、私が保育士としてチームの中で役割を果たすために、園で業務をする際、最初に計画を立てる時から相談をし、仕事の途中で困った時や、失敗してしまったときは必ず報告をして責任ある仕事につなげたいです。

言葉を大切に、連絡帳、日誌、お便り、指導案それぞれの書き方を覚え、保護者や地域との連携では、上司の指示を仰ぎながら分かりやすく適切に説明できるようにしていきたいです。

この1年で流れを体験し、園の理念、役割を理解、次の年に自立して積極的に仕事ができるように何でも吸収していきたいです。

例4 保育スキルに着目した目標

保育士として、この1年で日常の保育業務が出来るようになることを目標に、担当する子どもの成育歴、発達段階、援助の方法を学び、保育で即活かせるようにしたいです。

私はあまり文章を書くことが得意ではないところから、毎日の連絡帳では、優しく話しかけるような言葉で、保護者が分かりやすいように、文章をまとめて丁寧に、適切に書くことを意識し、一方でお便りでは、書き言葉と話し言葉を特に区別できるようにし、これからの行事や毎日の保育について楽しく想像できるような言葉を選んで、この1年で保育士には欠かせない文章能力を上げていきたいです。

保育では子ども目線になれるように、子どもと良く遊び、信頼関係を築いていくことを第一にし、毎日の経験から保育の方法を学びながら実践していき、一人で仕事をこなせるようになりたいです。

例5 保育スキルに着目し、その内容を絞った目標

私はこの1年で子どものことを理解し、子どもが楽しめる遊びをたくさん用意できる保育士になりたいです。

同時に、きちっとねらいを定めた遊びであるために、1年の行事を園全体でどのようなねらいがあるか、どういった構成かを知り、次の年につなげられるようにします。

遊びについては、子どもの好きな遊び、興味を知り、子どもに合わせて遊びを考えられるように遊びを多く知ること、少しの時間の時に遊べる手遊びを年齢の子どもに合わせて用意し、子どもたちの好きな手遊びを展開していくことの2点を大きな目標とし、同時に指導面でも子どもがどれぐらい待てるか、座って活動ができるか、友達との関わりの傾向を見取り、適切に援助できるようにしていきます。

2年目の具体的な目標例

例1 前年の経験を踏まえた目標

今年の目標は、前年の経験を活かして、見通しを持ちながら保育を進めていくことです。

前年に培った自らの経験に基づいて、機転をきかして適切な判断を下せるようにします。

準備物の用意がぎりぎりになることが多かったので、そこを克服するために、仕事の優先順位を決めて、1年通して計画的に進めていきたいです。

行事では昨年の反省点を活かし、自分なりに動けるようにし、チーム内で自分の担当、役割を認識して責任感をもって実行します。

例2 前年の反省を活かした目標

1年の流れを見通し、積極的に保育を展開できるように取り組める1年にしたいです。

前年では、積極的には動けていましたが、ほぼ全て聞いてからの行動でした。

今年は、自分から周りに合わせて、積極的に行動できるようにしたいです。

また、日誌に多く時間を取られていたので、日誌は1日の中で自分が意識したこと、子どもが興味をもった、遊びこんでいたか、子どもの姿、反省点を書くまでにまとめておき、適当な量で書けるようにします。

例3 自分の展望を押し出した目標

自分なりの保育を、子どもの姿に合わせて入れられるようにすることを1つの大きな目標として、1年を過ごしていきたいです。

昨年は園の方針に、やり方に合わせることで精いっぱいで、自分のやってみたかった保育はできませんでした。

今年は自分の発想を上手に取り入れつつ、先輩に相談しながら保育を展開していく、挑戦の年にしたいです。

一方で、保護者対応では特に課題があるので、保護者に何か質問を受けた時、分からないことを先輩や園長に相談しながら進めていくようにしたいです。

3年目、それ以降の具体的な目標例

例1 保育の向上、組織を意識した目標

今年の目標は、自分の軸、特色を活かした保育を目指すことです。

園の方針を的確に理解し、創意工夫をして保育を図ることを1つの基盤とし、1年通して実行していきたいです。

自分の考えは積極的に出しますが、自分の考えに偏らず、職員同士で協力して保育を進められるように、柔軟性をもってチームの仕事に従事します。

また、職員の人員を把握、理解に務め、園全体へ意識を向け、後輩の育成に携われるよう、後輩指導にも力を注いでいきたいです。

例2 主任を意識した目標

今年の大きな目標は、主任を目指して保育内容の充実、今までのクラス業務以外の仕事に挑戦していくことです。

保護者の誘導、園外部の方への対応など、年間通して園内外の人と円滑なコミュニケーションを取るということ、子どもの発達、成育歴に合った保育目標を立て、またそれを実行します。

日々の保育では遊び、援助に自分の方法を多く持ち、取り入れ、子どもがより遊びこめる環境を目指します。

クラス間での連携をスムーズに行えるようにし、その役割を率先して行っていきたいです。

今年1年で園と外部を繋ぐ役割を意識しながら、保育も去年の先を行けるように、充実させていきたいです。

例3 組織の中堅的な立場を意識した目標

今年は行事の企画、立案を自分の知識、経験から率先して行い、園の構造から関われる年にしたいです。

その為に既成概念にとらわれず、今の子どもの姿を常に見て、成育状況、発達に応じた保育計画を立て、展開していきます。

また同時に保育の質の向上のために、業務の改善を進んで提案し、自分や他の保育士が円滑に働けるように努めていきたいです。

後輩指導にあっては、保育業務でできないところ苦手なところを理解し、克服していけるように一緒に考え、アドバイスを送るようにします。

例4 主任保育士から上、管理職の目標例

今年は、園全体を見通し、職員の管理とリーダーシップを発揮する1年でありたいです。

職員がやりがいを感じるように、個々を認め、的確なアドバイスの元、育成管理を行い、個々の保育士に応じて適切な業務量を見据え、特定の職員に仕事を振っていないか、公平に業務を割り振ります。

困難な業務でも最後までやりきり、クラスの運営問題の原因を探り、明確に解決に導くように努力します。

行事では一つのイベント、行事に過度に力を集約せず、通常業務に支障なく行えることを目指して職務管理をしていきます。

まとめ

目標を立てる時は、未来への自己投資、今の自分を知ってもらうというスタンスでいくと良いでしょう。

そして、具体的に分かりやすく提示して、みんなに助けてもらいましょう。

良い先生は良い志から、自分を1歩1歩高めて良い先生になっていってくださいね。

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モモンガさん

某都市で保育士として数年勤務。最初の職場は園の方針が合わず、悩みに悩んだ末に転職しました。現在は関東の保育園で活躍中しています。森林インストラクターの資格も持っている大自然派。

-学び、子どもの発達

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