『人日の節句(1月7日)』の説明と子どもへの伝え方【1月/保育園・幼稚園向け】

2021年9月10日

保育園・幼稚園で使える行事の解説をまとめました。

 

人日の節句とは

1月7日は一年の健康を祈る日であり、「七草粥(ななくさがゆ)」を食べてその年の"無病息災"をお願いします。

「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ 春の七草」

この歌を聞き覚えがある方もいるのではないでしょうか。

この7つがなぜ「春の七草」なのかは定かではありません。

しかし1つ1つ健康に良く、縁起がいい意味があります。

まずは七草を簡潔にご紹介していきますね。

芹(せり)

競り合うように映えていることから"芹"という名前がつけられました。

この名のとおり「競り勝つ」という意味がかけられて縁起がいい食材です。

また血液をきれいに保ち、整腸作用もあります。

薺(なずな)

解熱、便秘、利尿、止血作用などの効果があるといわれています。

こちらも「なでて汚れを払う」といわれる縁起がいい食材です。

御形(ごぎょう)

「仏体」を表す縁起物とされています。

お茶にして飲むことで咳止めや痰切りなどの効果があります。

繁縷(はこべら)

「繁栄がはびこる」として縁起が良い植物とされています。

中国では古くから薬草として使用されていました。

歯槽膿漏の予防薬から、鎮痛作用を始め様々な効果があり、七草の中で一番効能が多いです。

仏の座(ほとけのざ)

花の形が座禅をくんだ仏様のような形をしており、そこから縁起物とされています。

整腸作用などおなかを整える働きをしてくれます。

鈴菜(すずな)

「神をよぶ鈴」といわれている縁起物です。

古代ギリシャから人々に食べられており、効能は風邪や骨粗鬆症、がん予防にいいとされています。

蘿蔔(すずしろ)

「汚れのない純白さ」をあらわしているとされ”すずしろ”とよばれるようになりました。

現代では大根としておなじみの食材で、消化不良や冷え性様々な効能があります。

成り立ち

七草粥の風習は中国から伝わってきたものです。

中国では1月7日に邪気を払って1年の健康を願うために、7種類の野菜の入ったお吸い物を食べる風習がありました。

日本では年の始めに若菜を摘む習慣があり、二つの風習が合わさって「人日の節句」の日に七草粥を食べる風習が生まれました。

子ども達の伝え方

乳児

「1月7日は人日の節句といって『七草粥』というご飯を食べて健康でいられますようにってお願いする日なんだよ。」

簡潔に伝えて実際の七草を見せたり触ったりして食育を行うのがおすすめですよ。

幼児

「1月7日は人日の節句といって『七草粥』をたべて健康をお祈りする日なんだよ。また七草は縁起がいいといわれているので食べるといいことがおきるかもしれないよ。」

幼児は簡単に『人日の節句』の説明をした後に、七草を一つ一つ紹介すると理解が深まるのでいいですよ。

過ごし方

先ほども記述しましたが、食育として七草を見たり触ったりして説明をするのがおすすめですよ。

どんな形なのかなどさわって感じられるので乳児にも幼児も楽しみながら七草を知ることができます。

ぜひやってみてください。

 

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ほいくのおまもり

サイト管理人夫婦の夫の方。保育士を3年勤めた後、営業や経理、自営業など幅広い仕事をして社会人14年目。異色な人生経験を少しでも役立てたいと思いから、2016年4月にこのサイト立ち上げました。3児の父でミニマリストの読書好きです。好きな言葉はLess is more.

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