こんにちは、ほいくのおまもりです。
12月、年末ですね。どんなことに気を付けて保育していけばよいのか?についてまとめてみました。
今回の目玉は感染症の真実。
「うがいは効果なし」
「ノロウイルスの症状の出ない血液型がいる」
えー!という知識をまとめてみました。
子どももそうですが、1番大事なのは保育士がかからないこと(と勝手に考えています)。
ちょっとボリューム大ですが、読んでみてくださいませ。
12月の園|感染予防で、保育士も楽しい年末を
保育士自身が感染症にかからないために!
簡単に言ってしまえば保育士が身を守るためにやるべきことは
- 動作ごとのこまめな手洗いと消毒
- 汚い手で粘膜や傷に触れない
これら2つです。
年末から3月までこの忙しい大事な時期は、保育士としては休めない時期になりますよね。
子どもは常にマスクをしたり、一動作ごとに手を洗うこともしないというか、出来ないので、正直かかってしまうのはある程度しょうがありません。
それに保育園の感染症対策では無理があります。
しかし、保育士は何とかかかりたくないもの。
38℃でも休めず、菌をまき散らしに来た保育士なんて言語道断ですが、実際よくある話です。
休んでも病休手当が出ない職場は有給を使って家でしんどい思いをし、その後は積み重なった仕事に追われ・・・
こんなことにならないために、今回は身体が資本の保育士自身がかからないことに焦点を当てて感染症を考えてみました。
どうやってウイルスや菌に感染するか?
- 飛沫(くしゃみを浴びるなど)
- 接触(菌のついた手で目をこするなど)
- 塵埃(便の中にある菌が空気の流れで舞い、それを吸い込むなど)
この3つです。
インフルエンザは飛沫、接触感染です。
ノロウイルスは飛沫、塵埃、接触で感染します。
ちなみにノロウイルスの恐ろしいところは、1mmの穴があれば3万個が通り抜けられる小ささ。
さらにB型の人は感染しても症状が出にくい人もいるので、知らないうちに保菌していることも・・・
便をすれば舞い散る菌。もう100%は防げませんね。
ということで、オムツ交換の後は手袋してようが、絶対手を洗いましょう。
知らぬ間にその手でノロをもらっているかもしれません・・・
感染源は汗以外の体液(唾液、鼻汁、喀痰、尿、便、腹水、胸水、涙、母乳など)全てです。
それが乾いていても同様です。
それら体液が鼻や口などの粘膜や傷口から入り、感染します。
咳やくしゃみについてですが、咳は2m飛び、くしゃみは5m飛びます。
咳した子の2m、くしゃみした子の5mで感染の可能性がとってもある!ということです。
普通室内ってそんな子どもとの距離離れていませんよね。
保育園での感染はほんと防げません。人間の域を超えているんです。
みんな咳にくしゃみしまくりです。
抱っこしてくしゃみされたらダイレクトに浴びますね。
もし、くしゃみしそうな子を見かけたら、勇敢な方は自分の掌で口を押えてあげましょう。
こうすると飛沫は避けられます。手洗いは避けられませんが・・・
そして、菌はティッシュとか通り抜けることも多々あります。小さいですから。
ティッシュで鼻水を拭いてあげて、ティッシュをゴミ箱に捨てて・・・
本来この動作だけでもティッシュを貫通して、病原菌が手についています。
厳しく言えばその手も洗わないと意味ないということです。
ゴミ箱は雑菌のかたまり。もちろんゴミ袋の周りにも病原菌はウヨウヨいます。
とにかくこまめな手洗いが1番大事!え?うがいは?その訳は次説明します。
手洗い、うがい
実際、うがいは20分に1回、1回につき20秒しないと効果はありません。
何故なら吸い込んでたった20分でウイルスが体内に入り、菌がのどに根を張ってしまうから。
しかも1回に20秒うがい続けるってかなり厳しいですよね。
だからといってやらないのではなく、うがいという方法を子どもに教えるために実施するのは良いことだと思いますよ!
「うがいは20分に1回、20秒続けないと意味ないからやらなくていいですよぉ」
なんて保育園でやると確実に怒られるので、そこは素直に従っておきましょう。
一方で手洗いは効果がとてもありますので、ハンドソープや石鹸でしっかりしましょう。
それからアルコールでもみもみ消毒するとさらに効果大です。
ちなみに手洗い無しのアルコール消毒は意味ないと思っておいてください。
マスクの効果
保育士もマスクをつけておくと良いですよ。
喉が痛くなってからではなく、健康なうちに。
正直、普通のマスクでは菌やウイルスの侵入を防げません。
たとえ生地が細かいものでも、横の隙間は空いています。空気の流れもあります。
ウイルスや菌からすればザルみたいなもんです。
防げるマスクはありますが、正しくつけると30分も息苦しくてつけていられないほどの堅牢なやつです。
そんなマスク普通ないですよね。
しかし、普通のマスクでもつけておく効果はあります。
くしゃみをダイレクトで浴びるよりかはマシです。
また、誤って汚い手で自分の口や鼻に触れることも減ります。
その程度ではありますが、やらないよりかはマシですので、おすすめはします。
換気
換気は室内に溜まった菌を外に逃がす効果があります。
できればこまめに換気しましょう。
特にクラスの半分以上が風邪ひきさんな時には、絶対したほうが良いです。
湿度管理
湿度をあげればすべての感染症にかかりにくいというわけではありません。
乾いたところよりも湿度のある程度高い環境を好む病原菌はわんさかいます。
確かに、インフルエンザ予防の視点では40%ほどの湿度が良いと言われてはいますが、逆に加湿器の手入れをちょっと怠ると別の菌やカビが蔓延して、レジオネラのアウトブレイク例もあるので、注意が必要です。
ということで、加湿は神経質にならず、快適に暮らす程度で考えておくと良いですよ。
クリスマス会の用意大丈夫?
クリスマス会の規模はそれぞれだと思います。
お遊戯会と一緒ぐらいの規模のところは、11月からもう準備してきているので、多分大丈夫と思います。
規模が微妙に小さいところは、「あっローソク使うのにない!」とかうっかり用意できていなかった。
なんてことが起こりそうです。
シーズン的にもお遊戯会の後で、ほっとひと段落なこの時期。
もう気分は年末の休みで頭がいっぱい。
そろそろ新年度準備に向けて動き出す時期だし・・・
そんなときにミスは起きて、場合によっては怒られて、ガクッ・・・
目の前のクリスマス会の用意をしっかりやっておきましょう。
1~3月の仕事の段取りをしましょう
全国の保育士が声をそろえて言う事。
1~3月はやたら事務作業や卒園式、来年度準備が忙しい。
「明日できることは今日するな」というぐらい忙しいです。
もちろん年内から準備はしてきているでしょう。
ですが、実際動くとなると体はしんどくなります。
しんどくなって起きることは、仕事の全体を見渡すように把握できない。
見通しなんて立てていられない。
今やる事、今の仕事しか見えなくなってしまいます。
なので、今のうちに1月~3月の仕事の見通しを
- いつまでに何をすべきか?
- 逆にこの仕事はいつごろから取り掛かれるか?
- どの仕事を他の人に任せられるか?
この視点でできる範囲で作っておきましょう。
そして、休み明け、案外すぐ動けないものです。
正月休みは仕事の感覚を忘れさせます。
特に年長児の担任は泣きたくなるほどの忙しさが予想されます(したくありませんが)。
年末の準備も忙しいでしょうが、1,2,3月の見通しを立てておくことは、決して損ではありませんよ。
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乳児|少し身体が熱いかな?体調の異変を触って知る
子どもの体調を見分けるサイン
乳児はしゃべりませんから、なかなか気づいてもらえません。
表情も変わらない、元気なのに38℃。
こんなことよくありますね。
子どもの体調に気づくために
- 元気がない、食欲がない
- なんか体全体が熱い
- 食べても寝ても何しても、泣き止まない。意味なく泣く
- 鼻水が出る、咳をしている
- 呼吸の音、体の中から「ぐるるる」的な音がする
熱を測る時、熱がこもったり、汗がついていると正確な数値がでないです。
正確に計るために、脇で熱を測るときは脇汗を拭いて、パタパタしてから計るとよいですよ。
このあたりを複合して考えると良いでしょう。
器具も何もない保育士が出来る範囲はこのくらいです。
「歩きだす」子ども達へ
今までつかまり立ちしていた子どもが歩き出した・・・
さて、1月考えたいのが歩く子ども達に対しての安全面での心配ですね。
散歩をする保育園では、どれくらい歩けそうか、歩く時間と歩ける距離を見ておきましょう。
歩くことで、自分の欲しいものを取りに行くようになります。
そうなると物や場所の取り合いになり、噛みつきも出ます。
引っ張るよりも、相手の手を噛んだ方が効果的とかしこくなったのですね。
ということで、取り合いになることを想定しておきましょう。
クリスマス会の練習いつどれくらいしよう?
「どこまでやらせるか、きっちりさせた方が良いのか・・・」
悩む保育士もいるでしょう。
乳児はクリスマス会といっても、ステージに立っているだけで、その場にいるだけでOKぐらいで考えましょう。
そして何かクリスマス会で発表をする場合、練習が必要ですね。
帰りの前にちょっと、雨が降ってきて外に出られないときにちょっと。
11月の最初からちょいちょいやっていくと、焦らなくて済みます。
また、本番の環境に泣く子どもはいるので、子どもの配置と大人の配置を考えておきましょう。
付け加えるなら、本番の場所でリハーサルできればより泣く率は減るでしょう。
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幼児|楽しいクリスマスシーズンに「疲れた」は危険のサイン?
子どもの「疲れた」は体調が悪いかも
幼児の体調管理については、基本は乳児のところを参考にしてください。
プラスで言えることがあるとするならば、「疲れた」という言葉に注意です。
重だるい、しんどい、この感覚を「疲れた」と表現することが経験上、結構あります。
行事に夢中で子どものサイン忘れないようにしましょう。
冬の自然を探して取り入れよう
冬は実は自然物を使った制作にうってつけの季節なんです。
蜂や蚊はいない、熱中症の危険もない、枝葉やドングリはいくらでも落ちている。
紅葉して散った枝や葉は水分も少ないので腐らない。
色んな面から見ても良い季節です。
キラキラしたモールに自然物が加わると、味のある制作になります。
まつぼっくりとか、どんぐりとか使ってクリスマスのリースづくりに応用しても楽しいですよ。
身近な自然と関わることは、制作のねらいにも入れられますしね。
5歳児クラスは特に段取りつけておきましょう
1月から3月の間、年長クラスはとっても、とっても忙しくなります。
小学校へのこと、児童票、卒園式の準備、などなど・・・
保育しているときも、子どもが帰ったあとも、1日中忙しいです。
私のいた保育園では、あまりに忙しすぎて連絡帳に「見ました」判子のみの対応が、保護者も保育士も暗黙の了解で許されていたほどです。
まぁ、その辺は園にもよるでしょうが、段取りをつけておくことで人にふったり、今やるべき仕事が見えて効率化するので、無駄なく動くためにも、子どもとの最後の時間を少しでも楽しむためにも、見通し立てておきましょう。
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