こんにちは!モモンガ(自然大好き保育士)です!
ブラックな保育園で働くことは、保育士が疲弊するだけではなく、ブラック保育園の存続を助長することになります。
今回はブラックな保育園を避けるために、ブラック保育園の特徴をおさえ、ホワイトな保育園に務めるための秘訣をまとめました!
ブラック保育園の代表的な特徴
サービス残業
これはブラック保育園の大きな特徴ですが、誠意、責任感などという言葉の元に、職員を長時間無賃で働かせ続けます。
労働基準法、残業代という概念は一切ありません。
保護者から相談を受けようが、何しようが、理由は関係なく残業代は出ません。
タイムカードがなく、勤務管理も園長の指先一つで左右されます。
そもそも、子どもを預かる時間=勤務時間なので、その後の書類をつくる時間や、保育の用意は残業になります。
夜10時まで残って仕事するなんてザラですが、1円もお金はでません。
ひどい園では土日サービス出勤も当たり前。
私の働いていた園では、「畑仕事手伝いにきて」という言葉で、土日呼ばれていました。
「無理です・・・」など言おうもんなら全力で干されます。
そのため職場では、手伝いのお知らせが来るたびに「赤紙」と呼ばれていました。
有給を消化させない、有給消化率が悪い
ブラック保育園では休むことは許されません。
基本的に人が足りていないので、休んだら代わりの先生はいないからです。
熱が38℃あろうが関係なしです。
普通に考えてみれば、子どもを預ける親の身として、熱でフラフラの先生に預けたくはないですよね?
子どもの安全上よくないのは一目瞭然です。
しかし、ブラック保育園では職員も「熱がでても頑張って働く、責任感がある姿」と勘違いしている人も多かったり、
「人がいないんだから休めないのは当たり前だよね?」と、悪いのは人を雇わない経営陣なのに、
何故か体調を崩した職員を叱責し、圧力をかけ、退職まで追い込むケースがよく見られます。
人手不足、ギリギリの人数で運営している
人件費削減の名のもと、ブラック保育園では規定人数ギリギリで運営しています。
誰かが欠ければもう機能しません。しわよせは現場保育士に全ていきます。
そうなると、現場の保育士は「あいつ、休みやがって・・・」となるわけです。
保育士同士でいがみあったり、いじめの原因きっかけとなっていきます。
こうして経営陣が人件費削減の分だけ甘い汁を吸って、現場保育士が苦しみあう図式になるわけです。
仕事に必要な物を保育士の自費で買わせる
ブラック保育園では、経費を出し惜しみします。
例えば制作する時。必要な物は色々あります。折り紙、画用紙、飾る時の画鋲・・
「園長、これとこれが必要なんですが・・・」と、提案します。
「あなたがやりたいことなんでしょ?出せません」
「みんなそうしてるから」
こんな言葉を吐き捨てられて、終わりです。
信じがたいかもしれませんが、こんなことが現実にあります。
保育士は手取り17万で生活しているような人が普通にいる世界です。
その少ない給料から仕事に必要なものまで出さなければならないとは、ひどい話です。
もちろん労働基準法おもいっきり違反です。
ワンマン経営
トップの考え方でブラック保育園になるかどうかは大きく左右されます。
これまでで挙げたようなところには、一族経営、ワンマン経営が多いです。
そんな園では、正しいことかどうかよりも、権限をもつ人の声が通るという風潮があります。
紹介した例でも、たくさんありましたね。
ブラック保育園では、園長や主任などの管理職の言うことは絶対で、一般職員からすれば発言するのに高い壁があることが特徴です。
例えば給料日には、手渡しで「給料をいただきありがとうございます!」と言わされたり、「仕事ができないから指導している」という名目で「こんなこともできないのか、無能か」などの暴言、暴力などのパワハラがあります。
お遊戯会へ向けて必死で作った職員の衣装を、主任保育士が何も言わずに持っていき、自分のクラスで使い、その職員は作り直しさせられたなどのいじめがまかり通る園だってあります。
職員が辞めたいと言っても、簡単には辞めさせません。
独自のびっくり論で「年度末まで務めないと、あなたなんか次雇ってくれるところはないよ」「就職できないように他の園にあなたの悪口を流すわよ」など、脅しをかけてくることもあります。
保育士が全ての責任を負うといった契約書にサインさせて、コピーは渡さないといった、まるで悪徳業者のようなブラック保育園もあります。
こういった園は、職員を使い捨てと考えているので、都合の良いところで辞めさせ新しい人を雇い、短期的な人のサイクルで人件費削減をしている考えが根底にあるのが特徴です。
こんな先のことを見ていない考えなので、職員が長く働ける環境は保障されず、無理をしてさまざまな問題が起こる訳です。
求人情報を探す時点でチェックしておきたいこと
この章では、求人情報を見る、応募をする段階で、ブラック保育園によく見る特徴をまとめて紹介していきます。
常に求人が出ていないか
いつでも人を募集しているところは、ブラックの可能性が高いです。
それだけ人手不足で、もしかすると慢性的なものかもしれません。
そして、人手不足の園では、自分の園のコンセプトに合う、合わないに限らず採用します。
新人保育士、10年以上ブランクありの二人でクラスをまわすなんてこともあります。
先輩保育士からきちっとしたサポートも得られず、適当に放し飼いにされて悪いところだけ執拗に言われたり、
その劣悪な労働環境から、保育士が逃げ出して常に募集するしかないのが現状のようです。
高給与を強調していないか
どうせ働くなら、給料が高いところが良いですよね。
しかし、その言葉だけにつられると、大変な思いをするかもしれません。
人手不足な保育園では、とにかく初年度の高給与を売りに保育士を集めることもあります。
働き手のことなど考えないのがブラック企業なので、こういった宣伝文句は進んで使います。
うまい話には裏があるという言葉通り、高給与という言葉には裏があると思っておいたほうが良いでしょう。
それでも高給与ならいいじゃないか?と思いますか?気をつけたいのは『ボーナスの部分』です。
実はボーナスは労働基準法での取り決めがありません。だから求人に「給料4ヶ月分!」と書かれていて、
これをあてにして入ってみたら「今年は業績が悪いからボーナス無いよ」と言われても文句は言えないんです。
このあたりの話はこちらの記事も参考になるかと思います。
→現役の役所の中の人(保育行政担当)にリアルな話を聞いてきた!!
見学させない、見学の時間が遅すぎる
まず、見学させないのは論外です。
園の様子を知られたくないということなのかもしれません。
それか、それだけ忙しすぎて見学にかける時間がないということも考えられます。
いずれにせよ、保育に真剣な園では、必ず見学を勧めます。
これは保育士が働いてから「合わなかった」ということをなくすために、自分の園を理解してもらうことが大事だと考えているからです。
先生の入れ替わりが激しいことは、子どもにとってとても悪影響だと分かっているので、まともな園では先生の定着を目指しています。
見学させない園というのは、そういったことを考えておらず、その場その場しか考えられないという傾向にあるととれます。
見学時間が、保育が終わってから(子どもがいない時間)のような園も、同じような理由で良くないと言えます。
見学に行った時にチェックしておきたいこと
清潔が保たれているかどうか
子どものことを考えている、職員がまわりを把握して無駄なく動ける。
こんな園の特徴の一つに清潔な園というのがあります。
ここでいう清潔ってなんでしょう?以下のことに着目すると良いでしょう。
- どこになにがあるか分かるように整頓されているか?
- 綺麗に清掃されているかどうか?
- 物が不必要に多くないか?保育室の活動スペースはちゃんとあるかどうか?
初めて見学しにきた人が、すっきりしていて、見やすいな、何があるのかすぐ分かるなという園は、清潔な証拠です。
人手不足ではないか?働いている人の数と表情を観察してみよう
保育園には配置基準があります。
国から定められたもの、市区町村でさらに決められたものがありますが、この基準プラス人がいるかどうかを見ましょう。
足らない園は論外ですが、人件費を浮かすためにギリギリにしている園もブラックな園の可能性が非常に高いです。
保育士目線からみて保育が大変になるのはもちろんですが、人が少ないということは裏方仕事にも一人の負担が多くかかるということです。
残業まみれで有給を捨てる羽目になることはすぐに予想できます。
さて、実際に国が出している基準ですが、3歳児20人に対して保育士1名です。
この時期の子どもは着替えも自分で全てできない子もいます、集団行動するにも何かと手がかかる時期です。
先生がこれを1人で20人カバーしようとすると、実際結構きついですので、ゆとりある保育のためには補助の先生が必要になります。
なので、この基準と照らし合わせて、ゆとりあるかどうか、人数を見ましょう。
もう一つ、働いている先生の年齢層、表情や言葉遣いを観察してみましょう。
まず年齢層ですが、中堅層がおらず、若い保育士多数に、ベテラン保育士少しなところは、ブラックな可能性高いです。
中堅層がいないということは、新卒で入っても育たずに辞めてしまったということです。
続いて職員の様子ですが、子どもを怒鳴っているようなところは当然NGでしょう。
表情が疲れきっている職場もNGでしょう。きついってことです。
重ねて、子どもの表情にも注目してみましょう。
教師の質は子どもにでますので、全体的に子どもの表情が暗い、つまらなさそうにしていたりしているような印象を受ける場合はちょっと注意が必要です。
重ねて書きますが、職員の数、年齢層、働く姿、子どもの様子を必ずチェックしておきましょう。
園長はどんな人?話をきいてくれる人かどうか
見学に行くと、園長と話をすることになると思います。
その時にどんな園長かを観察しておきましょう。
自分の話ばっかりペラペラしゃべる園長もいます。
「私の園では○○で△△△で・・・・歴史ある~~~で・・・」
こんな風に一方的に自慢を話してくる園長は要注意です。
逆に、「見学してみてどうでしたか?」「何か質問はありますか?」
など、積極的にこちらへ質問してくれる、園の特徴を分かりやすく話してくれる園長のほうが、ブラックでない確率は高いでしょう。
タイムカード、ありますか?
見学でのポイントで、タイムカードがあるかどうか?というところを押さえておきましょう。
タイムカードがあるから安全というわけではありませんが、タイムカードがない園はブラック率が高いんです。
これは、勤怠管理の意識を見る指標だと考えて下さい。
タイムカードがないということは、手書きの出勤簿になります。
これは園長の都合の良いように勤務時間を書き換えられることになります。
もしかすると、勤務時間を書く欄がそもそもなく、残業申請書という紙でしか残業管理をしていないかもしれません。
こういう風に、働く側が出勤時間を打刻できないシステムがあるところは、ブラックが多いです。
ホワイト保育園に就職するためには
求人サイトを利用しよう
求人を探す時は、基本的に転職サイトを使って探すようにすると良いでしょう。
その園がブラックではないだろうか?人間関係が悪くないだろうか?
そういった園の内部情報は外には出ませんし、こちらから直接園に離職率なども聞きにくいですよね。
転職サイトを通して聞いてもらうとスムーズですし、転職サイトの方もいろんな保育園を取り扱っているので、希望を言えば、自分に合った保育園を紹介してもらえます。
必ず見学に行こう
見学は絶対です。良い職場選びをするなら、実際に見て、空気を感じることが大切です。
あなたの直観で感じることで、得られるものはたくさんあります。
言葉には出せないけど、「なんか・・・合わなさそうな気がする」と思ったら、何か勘付いているということです。
私の体験上、こういう予感は結構当たります。
その他にも、職員の働く姿、子どもたちの園での様子を見れますし、実際に園長、主任の先生と話す機会にもなるので、「こんなはずではなかった」ということが確実に減ります。
「残業なし」の裏の話
求人情報に「残業なし」と書いてあっても、実際持ち帰りの仕事がたくさんあった!なんてことはよくあることです。
残業なしと書いてあるのに、真っ赤なウソで残業だらけというひどい例もあります。
今の保育現場を考えて、残業なしに仕事をまわせる職場というのはそう、ありません。
なので、鵜呑みにせず、残業がないと書いてあるから、実際見学してみようかな・・・というように、
半信半疑で捉えることをお勧めします。
株式会社だから危険、社会福祉法人だから安全というのはない
最近、株式の保育園が増えてきました。
「利益目的の経営で超ブラックだ・・・」なんて噂もあるようです。
実際どうなの?ということなのですが、正直な所、株式でも良い保育園もあるし、悪い保育園もあります。
そもそも、認可保育園でも、公立の園でも、私の経験上ブラックなところはブラックです。
認可保育園だから、無認可だから、公立だから、株式だから、こんな見方はやめましょう!
まとめ
ブラック保育園を避けるために、実際にどんな現場なのか?信頼あるところから情報をもらって、自分の目で確かめることがとにかく大切です。
働いてから辞め、転職するのには時間もかかりますし、また1から慣れるのには大変です。
せっかくなった保育士です。どうせなら長く務められる場所にいって、成長していきたいですね。
保育士として充実した日々が送れること、祈っております。
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※登録後にコンサルタントから電話による返答があります。