こんにちは!モモンガ(自然大好き保育士)です!
どこまでが個人情報か、プライバシーと個人情報ってどう違うのか?
あいまいになっている保育士さんも多いと思います。
今回は、個人情報とプライバシーの違い、守り方、また、保育士がプライベートに干渉されないための技まで紹介しています!
保護者から来る個人情報に関するクレーム例
この章では、個人情報やプライバシーに関するクレームの例を4つ挙げています。
些細なことから大きなことまで、例を短く出しているので、ぜひ読み物としてどうぞ!
先生同士の立ち話を他の人に聞かれてしまった
ある日、保育後に、クラスの部屋で、保育士同士「〇●ちゃん今日~~してるときね・・・」と、子どものかわいい姿を話していると、ついついヒートアップしてしまい、大爆笑。
声が大きかったようで、廊下にいたお迎えにきていた保護者に聞かれてしまった。
その後「〇●ちゃんのこと馬鹿にしてたよ」という噂が保護者の中に流れてしまい、クレームの事案に。
デリケートな家庭の話を、人が出入りするところで保育士に聞かれた
ある保護者が、「迎えの時間間に合った・・・」と、ギリギリ玄関にたどり着いた。
その時担任から「●〇ちゃん最近荒れてて、家庭内で変わったこととかありましたか?」と唐突に聞かれた。
確かに夫と喧嘩が多くなっているが、こんな人がたくさんいる中で家庭の事情を話したくはない。
留守番電話に収入申告書を催促する内容が入っていた
ある保護者が家に帰ると、留守番電話に園からこんなメッセージが「収入申告書の提出期限過ぎていますので、お早めにお出しください。」
それを泊まりに来ていた従妹が聞いていたようで「収入申告書って何?」と。
「もしも、これが第三者に聞かれていたらと、考えなかったんだろうか、他のプライバシーについてもおざなりなんじゃないか」
とても不安で嫌な気持ちになった。
子どもの情報の入っているUSBを園外に紛失してしまった
保育士が連絡網を作ろうと、持ち帰り仕事のため、子どもの連絡先が入ったUSBを持ち出した。
しかし、帰りの電車でカバンを置き忘れ、カバンは見つかったもののUSBは紛失。
そのまま隠しつづけて、ある日ばれて個人情報漏洩問題となり、責任を求められた。
損害賠償請求まで発展し大変なことに。
クレームがきたときの対処方法!
この章では、クレームが来た時の対処方法の基本を要点だけまとめています!
詳しくはこちらの記事にまとめていますので、保護者対応のことを詳しく知りたい方はこちらをどうぞ!
クレームの裏にはたくさん不満が募っている
クレームを言ってくるときには不満が募って募って、爆発する場合が多いです。
なので、クレームがあった場合は「他にもなんかあるんじゃないかな」と考えるようにしておきましょう。
クレームの内容をしっかり聞く
まずはこんな不満がある、こんなことがあったということを誠心誠意聞き取ることが大切です。
クレームがきたときの目標としては「とりあえず納得してもらうこと」に尽きるからです。
そのためには、最初の態度が肝心。
クレームの内容を表面上だけでなく、そこまで至った経緯もしっかり聞き取るようにしましょう。
基本的に最初しっかり誠実な態度で聞いてくれたかどうかということで、ほぼ決まります。
反論しない、否定する言葉を使わない
反論するような言葉も相手の怒りを買うので、とりあえずはやめたほうがいいです。
これは全てYESマンで通せということではありません。
できないことをできないと伝えるのは大事なのですが、問題はその伝え方です。
相手の要望をかなえてあげたいという姿勢で話を進めるようにしましょう。
こちらが話すときはゆっくり話す
相手が怒っていればいるほど、落ち着いてゆっくり話をすることです。
何とか鎮めようと焦って、気づかないうちに早口になっていて、それが相手の神経を逆なですることも。
「ゆっくり話す」を日々から心がけると良いでしょう。
分からなければ持ち帰る
分からなかったり、困ったことがあれば、例え自分が怒られることになったとしても、上司に打ち明けましょう。
問題がばれることを恐れて、隠そうとする気持ちに打ち勝ちましょう。
後でもっと大きな事態になり、後悔することになります。
プライバシーに注意!個人情報の取り扱い方と気をつけること
この章を忙しい人向けにまとめると・・・
- 個人情報はシステム的に管理する「もの」、プライバシーは配慮する「気配り」
- 個人情報漏洩事案のほとんどが、デジカメのSDカードから!
- 保護者との個人的な付き合いは避けよう!面倒なことになりやすいぞ!
プライバシーに注意!個人情報の取り扱い方
個人情報とプライバシーは違う!
個人情報を英語にするとプライバシーですが、日本では使われ方が違います。
その違いは、個人情報は物で、プライバシーは気持ちです。
なので、個人情報は取り扱い自体に気を付け、プライバシーには人として気を遣う必要があります。
万が一、個人情報漏洩(個人情報流出)すれば、裁判になって法的に罰が与えられます。
一方で、プライバシーの侵害は、そういったことはありませんが、人の信用を失う恐れがあるのです。
もうちょっと具体的にまとめます。
個人情報は絶対的に守らなくてはいけない「もの」で、徹底した管理が必要です。
子どもの写真(データ)、病歴、住所、電話番号、名前など、個人を特定できる「もの」を指します。
一方プライバシーは人によってその感じ方が違うものですので、どの人にも快く思ってもらえるよう配慮するようにしましょう。
例えば「今日、また●〇ちゃんが言うこと聞かずに暴れて、あそこの家庭愛情ちゃんと与えてないんじゃないか」とか言う話を他の人に聞かれる恐れのあるところでしないとか、園児を道路からすぐ見える場所で、裸でビニールプールで遊ばせないとか、そういったことです。
もうちょっと細かいことを言うと、園児の写真を玄関に掲示していることも気になる保護者もいたり、「この写真は誰が撮ったものか、大丈夫か」と心配になる保護者もいます。
そういったことに対して、細やかに配慮できるようにしましょう。
守秘義務違反と見なされるケースと違反した場合の罰則
もしも保育士が個人情報を流してしまって、それが原因で保護者が不利益被ってしまい、大事になった場合!
保育士は登録の取消しまたは保育士の名称使用の停止、さらに1年以下の懲役または50万円以下の罰金となります。
もっと分かりやすく言えば、保育士資格をはく奪され、懲役刑か罰金刑に処されます。
つまり、警察に逮捕され、前科者になるという可能性があります。
ちょっと小ネタなのですが、この守秘義務の罰則規定の元は、刑法134条(秘密漏示)です。
医師、薬剤師、医薬品販売業者、助産師、弁護士、弁護人、公証人またはこれらの職にあった者が、正当な理由がないのに、その業務上取り扱ったことについて知り得た人の秘密を漏らしたときは、六月以下の懲役又は十万円以下の罰金に処する。
(刑法134条より)
守秘義務違反と見なされるケース
- 保育士が子どもの写真が入ったデジカメのSDカードを、仕事するために家に持ち帰って、無くしてしまった
- 保育士が子どもの家族に関することを、他の人に喋ってしまった
- 保育士がSNSで園児などの画像をアップロード、園の愚痴なども書いて特定された
このようなものです。
とくに、最初のデジカメのSDカードを無くしてしまったような漏洩の仕方が、最も多いそうで、ほぼ全てと言っても差し支えないぐらいだそうです。
特におたよりでSDカードを持ち帰っている人は注意しましょう。
また、持ち帰り仕事というのは、こう見て分かる通り、個人情報の流出リスクが高いです。
残業代も出ないし、やっても得はないということを覚えておき、良くないことをさせられていると意識をもちましょう!
個人情報を守るために気を付けること4つ
①保育園で知りえたことを、他の人に話さない!
特に保育園内の会話に注意です。
保護者と話している流れで、「〇●ちゃんのお父さんはね・・・」と、うっかり喋ってしまい、他の保護者の職業などの個人情報が流れることも。
後、保育士同士で会話している時も、別室でも大きな声で話していると、廊下に保護者が聞き耳立てていた・・・なんてことも。
保育園外で子どものことや家庭の事情について話さないのはもちろんなのですが、保育園内での個人情報の取り扱いに注意しましょう。
②保育園の書類などを持ち出さない!
持ち帰り仕事でお便りを家に持ち帰り、させられる場合ってたくさんあると思います。
その時は大体、デジカメのSDカードを持ち帰り、家でパソコンカタカタ作業でしょう。
保育士が個人情報流出する原因NO,1は、写真だそうで、SDカードからの流出って多いです。
他にも帳簿や、連絡網をつくるために持ち帰ってやっているところは注意しましょう。
というか、持ち帰り自体残業を隠すためのもので、保育士に1円も給料が発生しない他、個人情報流出の危険があるようなことを助長するので、できるだけそういった園に就職するのは避けましょう。
ただ働きの挙句、少しのミスで大変なことになり、園も全く守ってくれないというばかを見ることになります。
③子どもを自分のスマホ撮影したりしない!SNSに投稿しない!
最近twitter、facebook、InstagramなどのSNSが広まり、身近になっています。
可愛いからと言って、自分のスマホで子どもを撮影するのはやめましょう。
SNSに投稿するなんてもってのほか。
例えモザイクかけたとしてもダメです。
周りの風景などから個人が特定される要素があると、責任追及は免れません。
できるだけ個人の特定しやすいアカウント制の場所に、自分の職場の情報を書いたりは危険なので避けましょう。
ただ、ネットで愚痴を書きたいときだってあります。
そんな人のために、SNSでの気を付けるべきことをこの記事の4章で書いていますので、参考にしてください。
④園児や保護者と個人的な付き合いはやめたほうが良い
保護者に信頼されるとうれしいものです。
しかし、仲良くなりすぎてLINEを交換してしまい、そこから食事に誘われたり、子どもの習い事の発表会のチケットを渡されても断ったほうが良いです。
基本的にLINEとか、連絡先の交換を禁止している園がほとんどですが、実は結構こっそり交換している保育士も少なくないと思います。
もし、交換している方いらっしゃったら十分に気を付けてください。
タイムラインから夜遊びや、恋人との付き合いがばれたりして、結果面倒なことになった人を私は知っています。
そういったリスクがあるということを知って、LINEなど交換する場合は、本当に自己責任で行いましょう。
保育士がプライベートを確保するために
保育士だって、目に見えないものに縛られたくないと思います。
ということで、この章では保育士が人の目を気にせずプライベートをのびのび過ごすために必要なことについてお話します。
では、この章を忙しい人向けにまとめると・・・
- プライベートを見られたくない人は、家を2駅分もしくは、生活圏の街2つ分離そう!
- 持ち帰り仕事をさせない園に勤めよう!
- SNSは本名でしない。愚痴を書きたかったらそれ専用のアカウントを作ろう!
園選びで注意したいこと
職場は2駅ほど離すのがオススメ!
家から職場まで近いのはとっても楽ですが、それはスーパーなど生活圏が子ども、保護者と被るということ。
いちいちスーパーやカフェ、カラオケなどで顔を合わせることになります。
また、「昨日彼氏と〇●にいたでしょ?」など、見られていたという可能性も高くなります。
お母さんたちは、保育士の恋人情報にはやたら食いつきます。大好きです。もちろん広がります。
「こういったことになっても別にいいや」という保育士は園の近くに住んでも大丈夫です。
こういうのって、気持ち次第というか、人それぞれなんですよね。
しかし、自分のプライバシーやプライベートをあまり見られたくないという保育士は、目安として2駅離しましょう。
2駅というと、地域差があると思うので、隣の隣街がおすすめです。
オフの日に会ってしまうことが苦痛な場合は良い方法なので、参考にしてください。
持ち帰り仕事の無い職場を選ぼう
持ち帰り仕事をさせない園というのがようやく増えています。
プライバシー、個人情報の流出リスクを避けるためにも持ち帰り仕事なしの園を選びましょう。
特にお便りを持ち帰ってするようなところは注意。
個人情報漏洩事件の中で、SDカードを紛失してそこから写真が流出したというケースが1番多いです。
「持ち帰り仕事をさせられていたから園の責任もある」なんて守ってはくれません。
「本人の判断で持ち帰り、個人情報を流出させた。持ち帰れとは言っていない」と園は逃げます。
大体、持ち帰り仕事をさせている園なんて、結局のところ保育士を奴隷としか思っていないので、守ってくれるわけはありません。
「保育士はまた募集すればくる、この保育士を切れば責任追及は免れる」こういった考えです。
そういえば、持ち帰り仕事というと、今まで保育士当たり前のことでした。
どの園でも、持ち帰り仕事があるのが普通。
まぁ、これ思いっきり違法ですし、得するのは園の経営陣だけで、保育士にとっては損なだけです。
- 残業代は出ない
- 何かあっても保育士個人の責任にされる
良いことはないので、「持ち帰り仕事はダメだ」の認識をもっておきましょう。
近年流行りのSNSで気を付けた方が良いこと
本名でSNSをやっている人は注意が必要
全公開で本名でfacebookなどやっている人は、全世界に個人情報やプライバシーが公開されていると思いましょう。
普通に先生の名前を保護者が検索したりするので、あなたの本性が覗かれているかもしれません。
本名でやっていなくても、出身地、住んでる地域、職業、写真を載せればその風景から特定される場合もあります。
なので、自分の個人情報になるものを載せれば載せるほど、身バレの危険度が上がっていくと思いましょう。
対策としては、出身地や現在地など、デタラメ入れることです。
名前も本名を載せないことが大切です。
今までの友達などと繋がりたいから、デタラメ入れられないときは、鍵アカウントにして行いましょう。
その時もプロフ画像から面倒なことになるので、本名は載せないようにしましょう。
子どもの写真を撮って載せない
ここまで読んでいる人でもうこんなことはしないと思います。
釈迦に説法になってしまいますが、一応。
保育園や子どもの写真は撮って載せないようにしましょう。
場合によっては個人情報漏洩問題に発展し、それで相手が不利益被った場合は刑事罰を加えられます。
名指しでなくても会話や地域、写真で特定可能
ネットで、色々悪口を書いたりしていて、名前も匿名なのになぜか特定されたというのは、写真からが圧倒的に多いです。
コンビニ前で撮った場所と、グーグルマップで一致させ、場所を割り出されたり、結構そういうことがあります。
悲しけれど、悪意をもって人のことを特定する人間がいるのは確かなので、守るためにも写真は注意してください。
さらに、地獄なのが、自分が勤務する園の愚痴を書いていた場合です。
それを園関係者に自分だと特定されれば、大変なことになります。
対策としては、写真など何も載せない、鍵アカウント、愚痴専用アカウントを作り、愚痴は吐き出すようにしましょう。
その場合でも、名前とか、個人が分かるような書き方はNGですよ!
まとめ
個人情報は徹底管理するもので、プライバシーは気配りです。
個人情報はシステム的に対策すれば、大丈夫です。
ほとんどのクレームの場合はプライバシーに気を使ってほしいというものばかりです。
また、保育士もどっからか見られている時代。
そんな監視社会から自分を守るためにも、本名でSNSはやらない、愚痴アカウントは別に作るようにしましょう!
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