保育士の転職回数、多いと不利になりますか?何回までなら平気ですか?

2018年2月20日

保育士の転職回数、多いと不利になりますか?何回までなら平気ですか?

こんにちは!モモンガ(自然大好き保育士)です!

転職回数が多いと不利になるのが常識です。

ですが、保育士業界ではやり方によってはチャンスになることも!

そんな転職回数が多い方へ向けた、根拠や対策まで、役に立つお話をあなたにお届けします!

転職回数が多いと不利ですか?→不利です。ただ…

この章を忙しい人向けにまとめると・・・

  • 4回以上の転職を、「回数だけ」で見ると不利になります。
  • 辞めたことよりも、辞めた理由が大切。

転職回数だけで見ると、多いほうが不利

一般的な話なのですが、3回までの転職ならば、大丈夫です。

4回以上は不利になる確率が高いです。

これは平均して一般的に転職回数が2~3回ということ。

後、日本は3という数字に基準をはめていることが多いのです。

小学校も6年(3×2)、中学校高校も3年です。

石の上にも3年、3度目の正直、仏の顔も3度までなどなど・・・

知らず知らずのうちに3を意識することが多いのかもしれません。

多く求人を抱える保育園だと、書類の時点で落とされるかもしれません。

面接までいったとしても、面接で必ず転職の理由を聞かれます。

では、転職回数が多い保育士が転職に不利になる具体的な理由はなんでしょうか?

①忍耐力がないとみなされる

これは特に短期間での転職を繰り返している人の印象です。

何か嫌なことがあれば、うまくいかないことがあれば辞めてしまうだろうという人を、わざわざ雇いません。

保育士はクラス運営ですので、子どもとの信頼関係や保護者の信用的にも、すぐに辞められればとても困るからです。

②思慮浅いと思われる

何も考えずに転職を繰り返している人というのは、「~がやりたい」という保育に対する真剣さが見られません。

「この人何となく保育士になって、何となくやりたいことを探して生きているのかな」

こういう印象を与える場合があります。

もちろん、自分の理想を探して色々経験するというのは悪いことではありません。

しかし、雇う側からすると「雇う見返りがない人」という目線になるのです。

これらの理由から、転職回数の少ない保育士と、転職回数の多い保育士、だったら少ないほうを園は取るでしょう。

しかし!これは回数だけの話。

実は回数よりも大事な部分は、転職理由です。

保育園は、転職回数より理由を見ています。次にいきましょう。

転職理由でピンチがチャンスにもなる

保育士はお世辞にも良い職場環境であるとは言えません。

法律違反のきつい仕事に人間関係の問題・・・雰囲気が悪い保育園があったりワンマン運営など、まだまだ問題だらけです。

さらに女性が多い職場ともあり、出産育児などの理由もあいまって退職率は高くなります。

多くの保育士は転職を経験していますし、保育園側はそういった保育業界の事情は熟知しています。

そういう事情も知らずに「根性なしは要らぬ!」という園は、ブラック率99.99%なのでこちらから願い下げしましょう。

まぁ、そんなこんなで転職回数が多くても、多職種に比べれば面接までいきやすいと言えます。

さて、問題はここです。

さっき転職回数が多いと、忍耐力がない、思慮浅いと思われると書きました。

これは、転職理由にきちっとしたものがない人の場合です。

例え転職回数が多くて、履歴書に一身上の都合が並んでいたとしても、

「この園では不用意な作り物で夜の22時まで仕事をさせるような園だったので、退職しました。」

「この園では、園のトップが指定したことしかできない園だったので、成長にはつながらないと思い、退職しました。」

全て丁寧に説明し、自分が長く成長したい気持ちをもってやっていきたいからという保育に対するまじめさを出せば、

保育園も今までの転職は「あ、この人は真剣に考えているからこその転職だったんだな」と受け取ってもらえます。

退職する理由をつくっているのは保育園なのに、辞めるのは根性なしの保育士のせいとはいきません。

まともな保育園ならば、そこは理解しています。

不利でも覆せる理由1|説明できる

この章を忙しい人向けにまとめると・・・

  • 転職理由を説明するときは、出来事と理由をセットで簡潔に伝えよう!
  • 挫折はあっても良い。その挫折から学んだことを語れば立派な強み!
  • 過去を隠すな!自分の悪いところを認められるのが誠実である証拠!

さて、見ていきましょう。

ひとつひとつ、何故転職したのかを説明できればOK

履歴書に書いてある一身上の都合を説明しましょう!

あなたの一身上の都合は「何となく嫌だから辞めた」というものではないはずです。

保育士への転職を考えている時点で、保育の世界にまだ気持ちはあるはずです。

説明するときは「~だったため、~だから退職した」のように、出来事と理由をセットで伝えましょう。

例:「サービス残業が多すぎて体を壊しそうだったため、自分の健康と将来性を見て退職した」

こんな感じです。

今まで3園を経験しているならば、それぞれ退職した経緯と理由を簡潔に伝えられるようにしてください。

きちっとした背景と理由によっては、「この人は判断力のある人だな」などと肯定的に受け取られる場合もあります。

また、「それならしょうがないよな」と理解してもらえる可能性は大です。

挫折の無い人よりも、挫折を乗り越える力のある人のほうが欲しい

ネガティブな退職理由の場合、これはある意味挫折と呼べるかもしれません。

「挫折してそのまま終わり」の人よりも、「挫折したけどもう一回頑張ってみよう」という人のほうが園は欲しいのです。

失敗しているのでその経験を踏まえて、保育士の仕事に取り組めるという期待がひとつ。

それと、失敗したけど、挫折したけど、もう1回頑張ってみようという保育に対する誠実さがみられることがもうひとつ。

これらの理由から挫折を経験して、乗り越えようとしている人を採用したいと思うのです。

誠実さをここでアピールできる!

これは主に面接のお話。

転職回数が多い保育士は、自分の悪かった経歴を隠しがちです。

上手に隠しきれるならばいいですが、ほとんどの場合無理でしょう。

面接で緊張しながら完璧にシナリオを演じるなんて、ハードルが高すぎます。

おすすめなのですが、自分の人生、反省すべきところは正直に言ってしまいましょう。

悪いところを言って、不利にならないか?

なりません。

どうしても面接対策で無難な自分を演じようとする傾向がありますが、それはおすすめできません。

というのも、こんな話があります。

就活で、面接官に「あなたを何か物で例えると何でしょうか?」と聞かれ、「潤滑油です」と答える人がものすごく多く、「世の中の人間は潤滑油だらけだ!」と面接官は嘆いていました。

というまぁ、こんな笑ってしまうような話です。

何が言いたいかと言うと、「落ちない」ための面接対策を固めた結果、本当の自分とはかけはなれた嘘だらけの面接になってしまったということです。

本来、面接は自分を知ってもらうためのものです。

すごく当たり前のことですが、100%完璧な人間はいません。

何か大きなことを成し遂げた人も、ある日突然できたわけではなく、つまずきながら少しずつ成長していったのです。

誠実さというのは、自分の失敗を素直に認められることです。

嘘をついて、守りの面接のために演じるよりも、過去の失敗を潔く認めて、その自分よりも成長したということをアピールしましょう。

不利でも覆せる理由2|求人が山のようにある

この章を忙しい人向けにまとめると・・・

  • 保育士の有効求人倍率6倍!さらに職場環境も改善中!今がチャンス!
  • 今がチャンス!な状況は10年も続かない。真剣な転職活動を!

求人は多いです!引く手あまたの保育士

転職回数に保育園もこだわっていられません。なぜか?保育士不足だからです!

現在、保育士の有効求人倍率は5.99倍!(東京都・厚生労働省2017年10月より)

ほぼ6倍と考えていいでしょう。

これってどういうことかというと、1人の保育士に対して、6園からオファーがきているという状況なのです!

何でそんな保育士足りてないの?ということですが、今、ニーズに合わせてどんどん新規保育園が設置されていっています。

そして、大量に保育士が必要とされているのです。

これは、チャーンスです!なぜか?

新規に保育園が次々に建てられていく、ずっとこんな状況が続くと思いますか?答えはNOです。

少子化も加速している日本では、ニーズが満たされれば、そのまま落ち着きます。

そして、保育士不足も落ち着きます。

なので、今がチャンスなのです!

日本の過去を振り返っても、ある意味良い時代に保育士ができているかもしれません。

「保母さん」と言われた時代はもっと閉鎖された環境で、子どもとただ遊んでいるだけと思われ、仕事の重要さも知られていませんでしたから。

時間外労働当たり前、発達障害の子どもがいたとしても人的な支援も理解もされず、「困った子ども」みたいな扱いで、先生もパニックで泣き叫ぶ子どもをおんぶしながら保育しなければならなかった・・・みたいな感じです。

それに比べれば今は発達障害についても理解がなされてきて、方法も広がっています。

保育園のブラックな仕事っぷりも公になり、対策を少しずつ考えてきています。

補助金も増やす流れになってきています。

閉鎖されていた環境が開かれ、昔より良い条件の園が増えました。

更に、保育士不足でどの園も保育士を欲しています。

今の時代はチャンスなのです。

多い求人にあぐらをかかないで

いくら需要がある保育士でも、それにあぐらをかくようなことをすれば台無しです。

高確率で足元をすくわれます。

保育士にいくら有利な状況でも、調子にのらないようにしましょう。

こんな転職フィーバーは長くは続きません。10年も続かないでしょう。

転職回数が多い保育士でも、どの園も入りやすくなっている今、真剣な転職活動をすることで将来につながるのです。

もっと分かりやすく言うなれば、転職においては努力がほぼ報われる状態といえます。

努力と誠実さは忘れないように、転職活動をしていきましょう。

転職活動を成功させるポイント!もし転職活動がうまくいっていないなら・・・

この章を忙しい人向けにまとめると・・・

  • 面接では簡潔に、分かりやすく、自分の言葉で伝えよう!
  • 妥協できない条件を1つ決め、あとは妥協できない順で2つ条件を決めよう!
  • 長く働けることを意識して保育園選びを!

面接では伝わるように話す

転職回数が多い保育士でも、「一身上の都合で退職」の中身、理由を説明できれば不利になるどころか、チャンスにもなる。

というお話をしました。

しかし、これは面接官に伝わってこその話です。

面接官に伝わるために、

  1. 話をリズムよく
  2. 時系列ごとに「出来事、感じたこと、行動」をセットで伝える。
  3. 丁寧に伝えることにこだわらない。自分の言葉で伝える

という3点を意識できれば、分かりやすくイメージしやすい話になるかと思います。

順番に詳しく解説します。

①話をリズムよく

悪い例「ええと、前の園ではちょっと、その、悪い先輩がいて、その悪いっていうのは、こう、何か失敗したときにすごくなんか強い感じの言葉でええと、怒ってきて・・・」

分かりにくいですよね!

「いやいやこんなのしないから笑」と思ったあなた、結構緊張してこういう話になってしまう人いるんですよ。

主語、述語を明確にし、話を短くまとめるだけではなく、話のリズムを整えるということを意識すると良いです。

「前の園では、私が失敗したときに「能無し、そんなこともできないのか」とか高圧的に責める先輩がいまして、このままでは心身ともにだめになってしまうと思って退職しました。」

こんな感じです。

コツとしては、自分の話に読点、句読点をつけてみましょう。

これだけでも聞きやすい話になるはずです。

②時系列ごとに「出来事、感じたこと、行動」をセットで伝える。

話がばらばらでは伝わるものも伝わらなかったり、誤解されます。

言いたいことが多いのも分かりますが、何か象徴的なことをピックアップして、多くあったことを伝えるには、最後に「こういったことが多くあったんです」とつけましょう。

必ず、時系列ごとに

「~ということがあって」(出来事)

「~私はその時こう感じまして」(感じたこと)

「だから、~しました」(行動)

こんな感じで1文を構成すると、分かりやすい話になりますよ!

③丁寧に伝えることにこだわりすぎない。自分の言葉で伝える

ある程度の丁寧さを残し、自分の経験は自分の言葉で伝えるようにしましょう。

です、ます、一人称は私口調であればそうぶっきらぼうには映りません。

そうすることで、自分の体験をより豊かに伝えられることができます。

自分のことを知ってほしいなら、かたいことば、難しい言葉は避けて、等身大の自分で表現しましょう。

転職の条件って何か?3位まで順位をつけよう

転職の条件の順位を自分でつけましょう。

例えば

1位 給与22万円以上

2位 通勤時間30分以内

3位 残業なし

このような感じです。

人によって変わると思いますが、妥協したくない順で3つ書き出し、順位を決めましょう。

というのも、転職回数が多くなる理由は「自分の思った園ではなかった」が連続していることに尽きます。

現実は理想100%の職場は無いと思ったほうが良いでしょう。

現実の保育園である中で理想に近いところに就職するという意識を持ちましょう。

順位をつけるときは、まぁまぁ当てはまるという場合もあるので、3つすべてを満たすというよりかは

1位は100%、2位は80%、3位は60%満たすくらいの気持ちで取り組むと良いと思います。

ちょっと余談なのですが、人間関係の良いところを探す場合なのですが、これは職場環境に左右されることが多いです。

持ち帰り仕事やサービス残業を多くしているような劣悪な環境で働くと、職員のストレスになり人間環境が悪くなる。

このようなサイクルがあります。

なので、劣悪な職場環境を避けるためにも、この順位とは関係なく離職率を把握するようにしましょう。

転職サイトの担当者に伝えるとスムーズですよ!

これで最後と思って転職活動に取り組もう

ここまで方法についてお話してきました。

最後に、転職回数を減らすにはとにかく真剣に選ぶことです。

ここで良いのか?という材料を集めるには、必ず見学することが必須条件です。

体験できれば1番良いのですが・・・

最低でも保育している環境を見るようにしましょう。

目先の給与などにとらわれず、「長く続けていける」を考えて保育園選びをしましょう。

そして、「転職にストップをかけるんだ!」という気持ちで臨みましょう。

無理はせず、持続可能な保育士人生を第一に考えましょう。

まとめ

転職回数が多くなると、不安になると思います。

でも大丈夫です!

保育士が退職することは珍しくありません。

きちっと理由を説明して、逆に好印象にしてしまいましょう!

あなたの転職が上手くいくよう、心から願っております。

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モモンガさん

某都市で保育士として数年勤務。最初の職場は園の方針が合わず、悩みに悩んだ末に転職しました。現在は関東の保育園で活躍中しています。森林インストラクターの資格も持っている大自然派。

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