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こんにちは、ほいくのおまもりです。
2017年9月の保育ニュースをまとめてみました。面接への活用や、これからの保育の仕事、業界の動向を見通すための参考にしてくださいね。
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幼稚園で2歳児を受け入れ!
幼稚園で2歳児受け入れ 長時間の「一時預かり」枠新設 待機児童解消へ文科省など認可方針 - 産経ニュース(リンク切れ)
文部科学省と内閣府は、認可保育所などに入れない待機児童を解消するため、来年度から、3~5歳児が通う幼稚園で2歳児の受け入れを認める方針を決めた。
これはかなり注目すべきニュースです。
この記事の中にもあるように、待機児童の話題は事欠きませんが、その大部分(記事では9割)が0〜2歳児です。
そのため、この記事のような2歳児は幼稚園でも受け入れることができるようにしよう。
という動きになっています。
さすがに0〜1歳児をいますぐに幼稚園でも受け入れ!ということにはならないとは思います。
しかし、もしかすると、2歳児預かりが当たり前になると、その先はどうなってくるかわからないかな?とも思います。
待機児童をとにかくどうにかしないといけない。
そのためには、やれることはなんだってやるしかない。
そういう圧力があるからです。
また、多くの人が感じているでしょうが、幼稚園と保育園が分かれているのは、制度的にしかたないとは言え、不自然というか、不都合な部分が多いです。
保育士は保育園のことだけやればいい、という時代ではなくなりつつあります。
幼稚園でやっていること、保育園でやっていること、双方をしっかりと理解している保育士が求められる時代になってきそうです。
続々登場!企業内保育園
待機児童解消の切り札となるか? 企業内保育所にできること (1/5) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)
岡田さんが勤務するワークスアプリケーションズは、企業向けソフトウェアの開発・販売を手掛ける会社。2016年12月、独自に企業内保育所を開設したことで話題になった。
ファミマ、人手不足を主婦で補う 企業内保育園など支援も充実 - SankeiBiz(サンケイビズ)
柔軟な働き方の提案を加盟店に促すほか、東京都内に店員も使える企業内保育所を来年開くなど支援策も充実させる。
こちらも、待機児童の問題です。
特に企業は、いい人材にはずっと長く働いてほしいと考えています。
そのために保育園を作る必要があるのであれば、積極的に保育スペースも作っていく!ということですね。
企業内保育園の大きな特徴の一つに『保護者の意見が反映されやすい』というものがあります。
『待機児童解消の切り札となるか?』の記事では、まさにイチから、預ける人たちの声を聞いて保育園を作り上げていったことがわかります。
そしてこれは、保育士が働きやすい環境にも繋がるはずです。
いつお迎えにいっても、先生が疲れている顔をしている。そんな企業内保育園は使いたくない。
と思われてしまったら、企業内保育園を作った意味がありません。
社員が気持ちよく、安心して働けるための企業内保育園ですから、保育士の待遇にも敏感であることは容易に想像できます。
そしてこの流れは今後も加速するでしょうから、今の保育園はこういったところとも、保育士の奪い合いをしていくことになるわけです。
保護者の声を無視して、殿様商売のように凝り固まった頭でいると、淘汰されてしまうでしょう。
自治体間でも、争奪戦!
東京新聞:保育士争奪戦に拍車か 給与補助の自治体増加へ:千葉(TOKYO Web)(リンク切れ)
保育士の給与改善のため、県の保育士処遇改善事業を活用し、十月から給与補助を始める自治体が大幅に増える見通しだ。給与の高い他の自治体への流出を防ごうと、「やむを得ない」と上乗せに踏み切る自治体も。今回の県の補助事業は、さらなる自治体間の格差を招くとの批判の声も上がる。
このニュースは千葉県のものです。
ただ、これは千葉県に限りません。
特に首都圏(東京、千葉、神奈川、埼玉)で顕著ですが、どの自治体も補助金を出したり、引越し費用を負担したりと、保育士獲得のために相当力を入れています。
そのかいあって、保育士さんの給料面でも随分と手厚くなっているところもあると聞きます。
保育士として転職をする時などは、周りの自治体がどうなっているのかな?という部分にも気をつけてみると、実はおいしい制度があったりして、お得に転職ができてしまう。ということもあるようです。
反面、保育園には補助金が多めに出ているのに、そのことがしっかりと保育士に反映されていない、というブラック保育園もあるそうです。
このあたりは、転職サイトを利用している時は転職サイトのエージェントなり、もしくは市区町村の保育課などに問い合わせて、しっかりと補助が出ているのかどうかを確かめてみるといいですね。
保育業界のICT導入!
群馬・太田市:体温、昼寝見守る「保育ロボ」…実証実験へ - 毎日新聞
保育士の不足解消と負担軽減を目指す群馬県太田市は、「保育ロボット」とIT機器を組み合わせた園児の見守りシステムを民間企業や群馬大と共同開発している。
保育現場では、まだまだIT、ICT(Information Technology、Information and Communication Technology)が活用されていません。
保育ロボット、というとかなり仰々しい印象を受けますが、子どもの体調管理にITの力を使っていこう!というもの。
私自身は、このような動きはかなり前向きで、ドンドン導入してほしいと思います。
この記事で出てくるロボットはサーモグラフィーで体温を測定できるそうです。
どこまでできるのかはちょっとわからないのですが、例えば微熱の子どもがいたら、その子の体温を常時リアルタイムで測定する。
微熱とは言い切れない範囲(37.5以上)になった時点で、保育士にはアラームで知らせ、保護者にはお迎えにくるようにメールが届く。
そうすれば、保育士が保育室から離れて保護者に電話をしないでも大丈夫ですよね。
子どもの体調のことですから、保育士が把握をしていないのは論外です。
でも、保護者への連絡や、こまめに体温計で測るなどは、ITを導入することで、まるっとやらないで済むこと。
そういう部分にはドンドンITを活用してほしいですし、そうすることで保育士の仕事の負担が減っていくのであれば、こんなに素晴らしいことはありません。
まとめ
待機児童は引き続き多く、その解消のために国、自治体、企業があの手この手を使っている。
それが2017年9月時点の動きです。
この動きはまだまだまだまだ続くでしょう。
子どもを相手にする仕事ですから、大した理由もなく転職を繰り返す、なんてことはやめてほしいです。
とはいえ、あまり今の環境が恵まれていないな、と思うのであれば、待遇を良くするべく力を入れている園が増えていますので、一度ほかを見てみるのもいいと思いますよ。
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