こんにちは!モモンガ(自然大好き保育士)です!
働く保育士同士でも、いじめは残念ながらあります。今回は深刻ないじめ問題にメスを入れて、どんないじめがあるのか?なんでいじめが起こるのか?どうすればいいのか?徹底解剖します!
これっていじめ?私が体験(目撃)した、いじめの実体
新人に対するいじめ
「誰もが通ってきた道」らしい新人いじめ・新人いびり
モモンガ的新人いじめ・新人いびりのよくある3つの要素
- 誉められない
- 認められない
- 駄目出しされる
これら3つを全て満たしているのであれば、いじめかもしれません。
上から目線で先輩面し、できなかったところを執拗に責め、新人の成長を「出来て当たり前でしょ」という顔でやり過ごし、威圧感を与えます。
新人は先輩の言うことが絶対で、先輩より早く誰よりも無駄に出勤せねばならない・・・
など、理不尽な新人いじめをする園があります。
先輩保育士から言うと「誰もが通ってきた道」「私も最初はそうだったけど」と、自分がされてきたからと、歴史がそうだったから良いという謎理論を展開します。
いじめ例1 あっちからこっちから命令編
最初は大体の園が保育士の基本的な担任業務に加え、先輩の仕事の手伝いからはじまる、というのが流れだと思います。
しかし、新人いじめが横行している園では、それがいつの間にか下の保育士をこき使っているという流れになってしまいます。
色んな先輩保育士から「この仕事ここまでやっておいて」と頼まれます。
その範囲は掃除から、全体で使うものの準備、先輩のクラスで使う制作物など広いです。
いつの間にか、先輩全員に「もう仕事ないですか」と言って回らないと帰れない流れになっています。
夜遅くまで先輩が1人残っていたとしたら、下の保育士は付き合わなければいけません。
もちろん給料は出ません。自己奉仕です。
下の人間を労働時間関係なく使える奴隷として、体よく使っている状況です。
先輩はいじめているという自覚はないことが多いですが、新人からすればたまったもんじゃないです。
なんせ、先輩職員が新人のことを一切考えず、自分が楽するために仕事を押し付けてくるのですから。
こんな環境絶望しますよね。
「私が新人だった時もそうだったわー大変だったわー」なんてのんきに言っている先輩がいます。
大変な思いしたなら、変えろよと言いたくなりますね。
いじめ例2 出来ない人間は経験値関係なく叩きのめす編
新人が仕事できないというのは当たり前です。
しかし、とある園では仕事ができない人間に対して、容赦ない罵声が浴びせられていました。
子どもが落ち着かないと、子どもの前で、
「先生の資格足りてないんじゃない?!」
「どうするんだよこれいい加減にしてよ!」
と大声で新人保育士を罵倒します。
書類を出した時、少しの誤字でも「気がたるんでる証拠でしょう!こんなこともできないんですか?」
「もう一回学生やり直してきたらどうですか?」と執拗に責めます。
こんなことをする先輩の主張は決まってこうです。
「私は厳しくいってもらったおかげで成長できた」
「新人のためを思って厳しくしている」
なーんて、自分の受けた恨みやストレス発散を正当化するために言います。
だったら、保育士は子どもにもそうやって恐怖を与えて指導すれば良いの?と聞きたくなりますね。
別にむやみに厳しくする必要性はありません。それはただのいじめです。
子どもの目の前で新人保育士が怒鳴り散らされて、結果新人の自尊心をぐちゃぐちゃにするようなことは、許されません。
こんな感じでいじめの対象が新人ということはよくあります。
新人だからむやみにきつく当たられる・・・というのは間違っている話ですが、まかり通っているのも事実です。
園長からのいじめ
気に入らないやつは「制裁!」ワンマン園長
園長は園のトップなので、職務の性格上からある程度の自信を持っている人が多いです。
その中には、ただの年功序列でその位置についたくせに、中身がない人もおり、現場保育士を困らせています。
これはとある園でのお話し。
肘を固定して動かさずにももを上げて走ると、安定して正しい走り方が身につく・・・みたいな話を園長がどっかで聞いたらしいです。
ただ、それだけで保育士全員に「こうして走りなさい」と命令を下しました。
また、「ダラダラ動いていてはいけない、廊下は○秒以内で移動しなさい」という、小走りでないとクリアーできないルールを設けました。
この二つのせいで、保育士はまるでロボット、受刑者のような動きを一日中ずっとさせられることになってしまい、異様な空気が保育園を支配することとなってしまいました。
もちろん、言いだしっぺの園長はこれらのルールは守りません。
現場の保育士はこんな園長に不信感と怒りを抱き続けています。
そして、とうとうある保育士が声をあげました。
続けて数名声をあげました。
しかし、現場の声を聞かず、従わない保育士には数時間に渡って説教します。
職員を軟禁して「はい」というまで説教します。これは明らかないじめです。
酷い場合は、ボーナスを下げるような、直接的な「制裁」を下すこともあります。
もうこれはいじめの範囲を超えていますね。
「プロですから」を理由に何でもさせる園長
この園の園長は、とんでも園長で、園を所有化し、働く保育士に無茶難題を当たり前のように言っていました。
ここでの怖いところは、お気に入りには優しく、それ以外には厳しくするという二面性です。
園の壁面にはプロ並みのクォリティを要求します。
コメントは「保護者を楽しませるのもプロの役割ですから」
壁面は基本的に予算を出しますが、超えた部分は自己負担で行ってもらいます。
これだけでも違法ですが、その予算がひどいもので、絶対超えるものです。
「予算内でまとめるのもプロの仕事ですから」
お気に入りの保育士にはひそかに多めに予算を割り振ります。
子どもが擦り傷をするくらいの怪我でも、全員で反省会を開きます。
「事故防止もプロの役割ですから」
この園では、休むことも許されません。
熱が出ようが、出勤することを命じられます。
「体調管理はプロの基本。できてないのが悪い」とまぁ、こういう理論です。
園長は言葉巧みに逃げられないようにします。
こうやって洗脳のようないじめをして、自分の利益にするためなのです。
園長からのいじめというのは、時に保育士が人間扱いされないほど、深刻で大きくなることがあります。
先輩、主任からのいじめ
挨拶しても無視される、私だけ・・・
先輩からのいじめとして、良くあるのが集団でいじめてくるパターンです。
それは基本的に保育士同士の輪から外すというようなイメージです。
誰に挨拶してもフンッと言う感じでそっぽを向いたまま。
「Aのことなんですが、どうすればいいですか」と聞くと「そんなの後にして!」と怒られ、そのまましばらくして「Aは終わったの?」と聞いてきて、「まだです、聞きたいことが」と言い終わらないうちに畳み掛けます。
「あんな仕事まだ終わってないの?!バカじゃないの?」みたいに怒られます。
そして、陰で「○●って本当に使えないよね」とか集団でいじめを楽しみます。
いじめられた本人は、最初は明るく挨拶していましたが、段々暗くなり、最後は下を向いて目も合わせなくなっていきました。
普通の神経ならありえないことですが、こんなことをして怒られる対象を一点集中して自分にいじめの焦点が当たらないようにしているのです。
常に一番でありたいとある主任
バリバリ仕事ができる主任は尊敬のまなざしを受けるものです。
いつの間にか、先陣を切ることにステイタスを感じてしまう人もいるようです。
この主任、良くも悪くもプライドの塊で、とても一生懸命するのですが、自分より先に行かれることを良しとしません。
とある園で、中途採用でなかなか仕事ができる保育士が入ってきました。
主任は部下の管理など仕事が多く、担任ももっていたので大変です。
一方のできる新人はまだ初年なので自分のクラスの仕事だけです。
クラスの仕事をテキパキこなしていく新人保育士を、実は主任は快く思っていませんでした。
さぁ、ここからいじめが始まります。
あるとき、相談をもちかけたその保育士に対して「いや、その前に考えることあるんじゃない?」と冷たくあしらったのがはじまりで、物の場所を聞いてもわざと違う場所を教えたり、案を「出来栄え悪くない?」と駄目だししたり、新人保育士が遅くなるように仕向けました。
もちろんこのいじめについて新人保育士も気づいていたようで、園長に訴えましたがはぐらかされたり、主任の味方をします。
結局、主任のいじめでこの新人は自分らしさを失ってしまいました。
その後は、自分から率先して案を出すことはなく、常に主任の顔色をうかがいながら保育するようになってしまいました。
男性保育士に対するいじめ
「これ、よろしくね!(男だから)」
これは他に男性保育士がいない園でたまにありがちなことです。
男性保育士を採用している多くの園では、現在男性保育士が貴重と考えていますが、一部おかしい園もあります。
その実際は、机椅子出し、倉庫から用具出しのような力仕事、ドブ掃除、トイレ掃除など汚い仕事、全て男の仕事です。
男だから大丈夫!気遣いや配慮もありません。
いや、表面上の言葉では「悪いんだけど~」とあります。
悪いと思っているなら、終業式の椅子の片付けを全部男性保育士にやらせたりするのはどうなのでしょうか?
そんなことは関係なく、さわやかな笑顔で「これおねがいね!」とどんどん頼んできます。
これで男性保育士からすれば立派ないじめです。
男性だって気づいています。嫌な仕事をただ押し付けられていることに。
押し付けやすいから、押し付けられるのです。
その上ロッカーももちろん与えません。着替える場所は倉庫です。
これは仕方ないことなのかもしれませんが、こういった理不尽ないじめをする園ならば、いじめの一環と捉えられてもおかしくありません。
いじめの原因、いじめが起こりやすい園
いじめの原因は集団の所有化にある
そもそも、なんでいじめが起こるのか?ということですが、どんないじめであれ、ある人が集団を自分の思い通りに運ぼうとする意識が原因となっています。
つまり、いじめをしている人は自分の思い通りに人を運ぶためにいじめるわけです。
自分の言うことを聞かせて自分のやりやすいようにやるためです。
それは自分のストレスを当てやすい人に当て、発散することにもつながっています。
ここから分かることは、いじめをする人も決して幸せではなさそうだということです。
では、どんな職場がいじめにつながりやすいのでしょうか?
劣悪な職場環境
業務量が多すぎる、サービス残業が横行しているような、劣悪な職場環境ではこういったいじめは起こりやすいです。
いじめのサイクルとしては
「業務量が多い→余裕がなくなる→イライラする→失敗に寛容でなくなる→いじめにつながる」
こういったことが挙げられます。
自分に余裕がないと、人を育てるだけの余裕は生まれてきません。
毎日毎日遅くまで残業しているような園、業務量を適切にコントロールできていない園では、いじめ問題や人間関係の問題が起こりやすいと言えます。
断れない人はターゲットにされやすい
いじめる側は本能的にサンドバッグにできるような、弱いものを嗅ぎ分けていじめようとします。
「ええと・・・はい、できます・・・」のような、物腰が柔らかく、自分の意見を言えなさそうな人はいじめの対象になりやすいです。
そして、無理な内容でも、頼み込まれると「できます」と言うようなある意味優しい人は損をしてしまうようです。
いじめる人は「押せばいけるな」「うじうじしてうっとうしい」という考えから、その人への配慮がなくなっていき、いじめになるのです。
逆にはっきりと「できません」と断れるような人はいじめの対象になりにくいです。
いじめから抜け出す4つの方法と対策
①証拠をとることが基本
「こういうことを言われました、こういういじめを受けました。」
と言っても、「いやぁ、そんなこと言ってないわよ?」なんて、言った言わないの話になり、権力が強い人が勝つこと、うやむやにされることが関の山です。
上司、家族、外部機関に相談し、対応や話し合いを進めていくには、「これは相手が悪いわ・・・」という状況が分かる証拠が必要なのです。
ICレコーダーで録音を
これはとてもとても有効的です。
「そこまでするの?!」と言う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、相談する相手にその時の状況を話す時、自分の話だけでは相手からすれば「相手の言い分も聞いてみないとなぁ・・・」という気持ちになります。
一方の言い分を全てと思っていたら、相手も言い分があったなんていうことは良くあることで、そうなった場合、軽率な考えと、相談相手が責められるかもしれないからです。
しかし、加害者の音声が入っていれば動かぬ証拠となります。
おすすめはポケットに入るぐらいの小さいICレコーダーで、ON/OFFが簡単なもの。
そんな高くなくてもOKで、3000円くらいのもので十分です。
いついじめられたか日記をつけよう
いじめられた記録をプラスして残しておくと、信ぴょう性が高いものになります。
不謹慎な例ですが、いじめや労働問題で自殺された方の日記が、よくマスコミによってテレビに流されています。
それぐらいいじめた相手からすれば、効果のあるものなのです。
日記を書く時のポイントなのですが、()内は例
- いつ(9月3日(火)14時頃)
- どこで(職員休憩室で)
- だれに(△○先輩に)
- どんな状況で(二人きりで)
- 何をされた(指導が悪いと殴られた)
これを明記しておきましょう。
ICレコーダーと合わせておけば、有力な証拠になりあなたを守ってくれます!
持ち出しレシート、タイムカードなどの証拠は残しておこう
例えば、保育園から自費で仕事で使うものを買うよう強要された場合、そのレシートは保管しておきましょう。
日記に張り付けておくと良いです。
他にも、違法な労働時間を強いられても、月1回保育園側で改ざんしている場合があります。
なので、できることならタイムカードはコピーしておきましょう。
とにかく、証拠は小さなことでも残しておくことが大切です。
②上司に相談
きちっと証拠を取った上で、上司が信頼できるなら相談しましょう。
案外職場は気づいていません。
できることならば、いじめの状況証拠をそろえて上司にアポをとって、個室で相談してください。
上司は、あなたを守る義務があるので、信頼できるまともな上司なら親身に相談にのってくれるはずです。
また、あなたの味方になって何らかの方法であなたを守ってくれるはずです。
これの根拠は法律からです。
【労働契約法第5条】
使用者は、労働契約に伴い、労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をするものとする。
③外部機関に相談
職場に相談できるところがないなら、外部に相談してみましょう。
いじめられている辛い状態では、話を聞いてもらえるだけでも少し楽になり、その後冷静な判断をくだせるようになります。
また、外部機関では、どうすれば良いのか?それぞれの専門分野から最適なアドバイスももらえます。
外部機関を紹介します。各サイトに電話番号がありますので、URLをクリックして見てください。
総合労働相談コーナー(各都道府県労働局)
パワハラ、いじめ、解雇、賃金など労働問題に関する様々な分野について、面談あるいは電話で相談ができます。
http://www.mhlw.go.jp/general/seido/chihou/kaiketu/soudan.html
みんなの人権110番(全国共通人権相談ダイヤル)
パワハラ、いじめなどの色んな人権問題の電話相談を受け付けています。
電話は、かけた場所の最寄りの法務局・地方法務局に直接つながります。
http://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken20.html
法テラス
問題の解決に役立つ法律を教えてくれ、どこに相談すればよいか?関係機関の相談窓口を無料で案内しています。
http://www.houterasu.or.jp/index.html
こころの耳(働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト)
相談に関する相談窓口や医療機関を紹介しています。
気持ちがしんどくなってしまったときは頼れるでしょう。
④転職(退職)
正直な話、もともと戦えるパワーのある人はいじめられない人が多いのではないでしょうか。
争いは嫌だ、自分にも責任があると、思ってしまうような人には、転職をすすめます。
あなたを保育士として必要なところはたくさんあります。
子どもを優しい気持ちで包み込める才能を、広い世の中で発揮しましょう。
まずは自分を守るために、最悪無断欠勤でも良いのでとにかく休んでください。
ぎりぎりまで我慢すると大変なことになります。
未来のまだまだある自分の人生を守るために、まずは休んでから退職しましょう。
こちらから休んでも法律的に問題はないです。
優しいあなたは、休むと現場はまわらないと思いがちでしょうが、まずは自分を大事にしてください。
そして、その経験を活かして、立派な保育士として良い環境で発揮してください。
転職サイトに登録し、エージェントに助けてもらいながら転職していきましょう!
まとめ
保育士にとっていじめは深刻な問題です。
いじめを受けていると思ったらまずは録音、できれば日記をつけましょう。
そして信頼できる上司がいれば迷わず相談、いない場合は相談機関と家族に相談しましょう。
もう限界の場合はとりあえず休んだのち、退職or転職しましょう。
あなたがふさぎ込んでいても、ただ辛さが増していくだけです。
辛い状況と思いますが、未来の自分のために行動しましょう。
今いじめにあっていない人も明日は我が身かもしれません。
予防的に考えておいても良いかもしれませんね。