こんにちは、ほいくのおまもりです。
今回の相談者からのお悩みは、『爪先立ちで歩き、転倒しやすい4歳児がいます。怪我を防ぐ方法が知りたいです』というご相談。
回答者のほいくのおまもりは『遊びの中で足裏全体を使う活動を取り入れてみるのも方法の一つだと考えます』とアドバイス。
どうぞ、御覧ください。
保育士お悩み相談(LINE)
【年齢】20代
【保育士経験年数】6年
【相談文】
爪先立ちで歩き、怪我が多い子について。
現在4歳児の担任をしています。2歳児から持ち上がりのクラスなのですが、クラスの子が怪我をしやすく困っています。
3歳児の時には散歩で歩いてる途中に転んで前歯を折り、つい先日は室内でバランスを崩して手を付き、腕の骨にヒビが入りました。
大きい怪我はまだ2つですが、散歩に行くと毎度転倒して膝を擦りむき、室内でもあちこちにぶつかり痣を作っています。
原因は本人の落ち着きのなさに加え、爪先立ちです。対人トラブルで怪我をすることはなく、どれも事故。
自閉症に多いとされる爪先立ちですが、今のところ診断はついていません。(爪先立ち以外の発達の面でも気になる子ではあります。)
保健師の巡回や健康診断で相談していますが、直すのは難しい、様子見としか言われず、事故を防ぐためにどうしたら良いのかは具体的な解決策が見つからずにいます。
卒園までに一体あと何度病院に連れていくのだろう… これ以上大きな事故が起きたらどうしよう…と憂鬱になります。
導線に注意したり、散歩では側についたりしていますが、できることは限られています。
常に爪先立ちなので何もないところでもよく転びます。加配はついていないのでいつもどんな時でも側にいるということは不可能です。
身体が大きくなるにつれて動きも大きくなり、ますます危険です。自分の行動を自分で制御できず、スライディングのように座ったり、意味なく一人くるくる回っていたりもします。
また、言葉での制止は耳に入っていないことが多く、側に行って止めてあげる援助が必要です。
家でも同じ動きをしていて病院も受診してくれていますが、様子見とのことです。怪我についても理解してくれ今のところクレームになっていないのが幸いですが、今後怪我を防ぐためにどうしていけばいいのか悩んでいます。
アドバイスをいただけたら幸いです。
こまりんさんのご相談文を読ませていただきました。
今までに大きな怪我を2度しており、日常でも転ぶことが多いとのことですので、心配になるのはごもっとも感じます。
当方は医療の専門家ではございませんので、あくまでも一般的な回答として返信を考えていきたいと思います。
お辛い中申し訳ありませんが、お時間を頂けたらと思います。
お待たせいたしました。
クラスの子(仮にAちゃんとしますね)が怪我をしやすく、日常の転倒だけでなく大きい怪我も二度あったのですね。
他の子どもも同時に見守らなければならない中で「導線に注意したり、散歩では側についたり」等、相当な配慮をされていることとお察しします。
Aちゃんの様子については保護者も理解して下さり、病院も受診されているのですね。
【爪先立ちで歩き、転倒しやすい4歳児がいます。怪我を防ぐ方法が知りたいです】とのご相談につきまして、当方の回答としましては、【遊びの中で足裏全体を使う活動を取り入れてみるのも方法の一つだと考えます】。
先にもお話したとおり、当方は医療の専門家ではありませんので、当方の保育経験もふまえつつ、一般的な回答の範囲内でお答えいたしますね。
こまりんさんがおっしゃるとおり、他の子どもも見守る中でいつでも側にいることは難しいことと感じます。
Aちゃんは日常的に爪先立ちで歩くとのことですので、足裏全体を刺激しながら遊べる活動を意識的に取り入れてみてはいかがでしょうか。
例えばクッションや座布団、マットといった丸めたものの上を歩いてみるのも方法の一つです。
不安定な場所の上を歩くため、爪先立ちではバランスが取りにくく、かかとをつけながら歩くことが必要となるでしょう。
ふかふかとした感触の上ですので、心地良い刺激となるのではと感じます。
大小の丸めたマットを平行に並べて、マットからマットへジャンプして飛び移る遊びも、不安定な場所に着地することで、足裏全体を使うのではと考えます。
また、平均台の上を歩くのも、バランスを取りつつ足裏全体を使う遊びとなりますので、おすすめです。
外遊びでは上記と同じ理由から縄跳びも良いでしょう。
また、過去の大きな怪我に「前歯を折る」「腕の骨にヒビが入る」とありましたので、転ぶ際に手をうまくつけているかを確認してみるのも良いでしょう。
遊びの中で手をつく練習として、大小のマットで山を作り、山登り遊びをするのもおすすめです。
山から降りる時には自然に手をつきながら身体を支える動きとなります。
また、ハイハイあそびは下肢を鍛える遊びになります。
ハイハイをする際には足の指先を使って床を蹴ることがポイントです。
指先をしっかりと使うことで転びそうになった時に踏ん張る力が身につきます。
フープやトンネルを作って障害物を作ってみるのも面白いですね。
外遊びの際には靴がしっかりと足にフィットしているかを確認しておくと良いでしょう。
上記の遊びを保育に取り入れる際にはAちゃんを含め子ども達が順番に行うようにし、怪我のないよう見守っていただければと思います。
また、保護者にも遊びの中で日常的に取り入れながら配慮している旨を伝えることで、より安心されることと感じます。
転んだ際には「いつ、どこで、どのように」を分かる範囲で(分からない時にはAちゃん本人に尋ねながら)細やかに伝えていくと良いかもしれません。
日常的に配慮していることを保護者に知らせていくことが信頼関係を深める上でも大切なのではと感じます。
上司には転倒が多く、より注意を要することを伝え(実際に保健師の巡回や健康診断で相談されていらっしゃいますから)、部分的にでも加配をつけてもらえないか相談してみてはいかがでしょうか。
少しでもお役に立てましたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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