保育園と幼稚園、お給料がいいのはどっち?補助金で保育士の給料はうなぎのぼり!

2017年12月25日

保育園と幼稚園、お給料がいいのはどっち?補助金で保育士の給料はうなぎのぼり!

こんにちは!モモンガ(自然大好き保育士)です!

現在、保育園と幼稚園では、全国的に『保育園の給料』が高くなってきています。

この記事では給与のリアルな数字、給与明細にメスを入れて中身をひとつひとつ見せます。

昔は幼稚園のほうが高かったのに何で?という疑問にしっかりお答えできるでしょう!

保育士と幼稚園教諭の給与相場

実際の転職サイトなどを参考にしながら、リアルな給与相場を調査してみました。

今回は私立の幼稚園、保育園についてです。

公立は幼稚園も保育園も公務員と同じ給与となります。

幼稚園教諭

月給は1種で18万ほど、2種で17万5千円ほどです。

しかし、基本給が15~16万と安めになっています。

しかしその代わり、賞与が3か月とか、4か月とかどこも高い場合が多いというのが特徴です。

年収は280万~300万ほどです。

給与の特徴としては、月給を低めに設定して、その代わり賞与を高くしているということが挙げられます。

これは、「月給少ないけどボーナス高いからいいよね!」という心理にさせる作戦です。

月給の少なさを目立たせなくなるようにしています。

保育士

基本給は17~18万ほどと、幼稚園教諭とはさほど変わりはありませんが、場所によっては基本給が高めに設定されているところもあります。

賞与は3か月とか、多いところも増えており、大体平均すると2.5か月くらいかな?と思います。

これも地域や園によって差があります。

保育士の場合、最近増えているのが住宅手当、社宅借り上げです。

社宅だと、大体7万円ほどの部屋を、実質1万で借りれるというかなりおいしい待遇です。

敷金礼金もいらないことが多く、自分で部屋を借りることを思えばかなり得です。

しかしながら、これは独身の人対象なので、家族がいるとか同棲しているとかは対象になりません。

ただ、そういった人も2万円ほど住宅手当をもらうことができます。

年収で言うと300万ほどですが、住宅補助の家賃を月6万プラスとして、礼金や保証金がいらないとして、実質380万ほどになります。

保育士の給料を底上げしているもの、それが補助金だ!

保育士の給料はなぜ幼稚園教諭と比べて高くなってきているのでしょうか?

この章ではその秘密についてお話します。

補助金について

さぁ、何で幼稚園教諭には住宅手当がなくて、保育士にはあるのでしょうか?

それは、補助金の存在です。

現在、都会ほど自治体が独自に補助金を保育園につけており、さらにこれからは国も補助金を投入しよう、税金を投入しようという流れになっています。

幼稚園より保育園のほうが、圧倒的に需要があるので、力を入れて補助金が投入されるというのが理由です。

補助金には国からもらえるものと、自治体からもらえるものの2つあります。

国からもらえるものは全国都道府県一律です。これは現在、あまり大きな額ではないです。

金額が大きいのは自治体がつけているものです。

これは独自に地方自治体が保育園にお金を渡しています。

都会ほど、この額が大きいので、保育士の給料もあげやすいということになります。

保育士は働くことによって売り上げをあげたりはないので、この補助金の額が給与に直結していることになるんですね。

現在、東京と神奈川が先をいっています。それに続いて、地方都市が補助金を多く投入しているようです。

毎月もらえるもの

今現在募集されている求人から、よく見られるものや増えてきているものをリストアップ!してお届けします!

住宅手当

自分で部屋を借りているなら月に2万ほど給与に上乗せされます。

園がもっている借り上げ住宅に入るなら、1万ほどの格安家賃で部屋が借りられます。

家賃は単身でも5~7万しますので、1か月手取りの給与が17万だとすると、半分近くです。

これが1万になるということはかなり大きいですね。

通勤手当

交通費全額支給は、今やどの保育園でも見られます。

通勤にかかる交通費が支給されます。

例えば電車通勤なら家から園までの最寄り駅間の金額。

車、バイク通勤なら距離に応じた規定の金額。

2km~3kmまではいくらとい感じです。

余談ですが、昔は家から園までの距離を証明する書類を出すとき、距離をはかるのが面倒で難しかったですが、今はGoogleマップなどの機能により、住所を入れると一瞬で距離が分かるので、楽になりました。

残業手当

急速に都心や都会で増えてきている残業手当全額支給の文字。

これは嘘ではなくて本当です。

保育士にとって深いふかーい問題であったサービス残業も、補助金の厚い投入で解消されつつあります。

といってもこれはまだ走りなので、全額はないところも多いです(それ自体が問題なのですが)。

残業手当とは直接は関係ないのですが、残業をできるだけしないようにしようという企業の取り組みも増えてきていたりします。

首都圏手当

首都圏は家賃や物価が高い!ということで、首都圏にある保育園ではこのような手当が存在します。

月に1~2万ほど支給されるようです。

首都圏の保育園は大変です。

というのも、保育園の数も追いついていないし、保育士も追いついていません。

また他職業の平均給与も高いです。

だから、何とか働いてもらおうと、こういった手当をつけているのです。

家族手当

扶養家族がいる人には、家族手当が支給されます。

これも補助金の恩恵と言えるでしょう。

保育士の業界は人の入れ替わりが激しいことが特徴でした。

これはすぐ辞めてしまうという実態です。

せっかく戦力になってきたのに、家族養えない、やっていけないから辞めるというケースが非常に多く、保育の質にも直結していた問題でした。

そこで、家族手当を入れ、家族がいる人にはお金を出して、何とか長く働いてもらおうという手当です。

ベテランや中堅が多くいて、新人が少ないほうが確実に仕事は安定しますし、余裕もできますからね。

一時的にもらえるもの

引っ越し代金

びっくりすることに、引っ越し代金全額支給という手当があります。

引っ越しにかかる費用、移動のための交通費をすべて負担してくれるものです。

3月の引っ越しは何十万単位かかります。

これを負担してくれるということはかなり助かりますね。

背景には保育士不足で、保育士の取り合いが行われている現状があります。

この街にもう保育士がいなければ、全国から集めればいいじゃない!という考えです。

都会ではそれほど、保育士が不足しているのです。

面接交通費

面接にかかった交通費を全額補助してくれるという制度です。

これの多くは面接して合格し、そこの園に就職するならという条件付きが多いです。

飛行機で行っても新幹線でいっても支給してくれるので、これも助かりますよね。

結婚・出産祝い金

保育園は女性の職場というのはまだ変わっておらず、保育士の大半が女性です。

女性に長く働いてもらおうとするために、結婚出産祝い金を出している園は多くあります。

結婚で、勤続2年で1万円ほど、5年で3万円ほどです。

出産は一人あたり1万円ほどが相場です。

永年勤続表彰

長いこと働いた人に対して支給されるお金です。

10年、20年、30年と区切りがあり、それだけ働くといくらもらえるという仕組みになっています。

なかなか保育士を20年続けていくという人は少ないでしょうが、これから待遇改善で増えると良いですね。

慶弔見舞金

こちらは職員やその家族に不幸があったときに支給される見舞金です。

退職金

保育士も退職金制度を取り入れている園が多くあります。

退職金は働いた年数×基本給というところが多いです。

小さい園だと少額で、大きい法人の園だと平均並みに受け取れるところもあります。

ちょっとまって!基本給がボーナスに反映される

保育園の中には、基本給を抑えてほかの「特殊手当」という名前で賃金を上げている園があります。

これはなんでやってるかっていうと、基本給を抑えてボーナスを少なくするためです。

毎月の手取りから計算すると「あれ?これだけ・・・?」と思うことも。

就職の際は基本給とその他の手当に着目し、年収はいくらか?を考えるようにしましょう。

仕事内容の違い

幼稚園は幼児の保育でイベント、作り物が多い

保育園に比べて幼稚園は作り物が多かったりする傾向があるようです。

それは何故か?

幼稚園は満3歳児~小学校就学までの子どもを保育します。

対象は幼児期の子どもということで、制作などが主体になります。

さらに2時に子どもは帰るので、その後の裏方仕事をする時間があります。

制作の準備をする時間もあるし必要もある。必然と作り物に力が入るのです。

もちろん、書類仕事も2時以降にやります。

じゃぁ保育園に比べてみんな余裕をもって仕事できているか?

答えはNOです。

時間があればある分だけ仕事を増やしています。

時間内にできるか?できないか?ではなく、妥協を許さず増やしているのです。

ピアノの練習もしないといけませんし、結構大変です。

段取り良くやっても時間内には終わりません。

書類、作り物で残業地獄になることも少なくありません。

そして、保護者参加型のイベントが多いことも特徴です。

これは園によってまちまちなのですが、学習というところに視点をおいて、文字の読み書きや、マーチング、楽器演奏、体育指導なんかも行うところも多くあります。

保育園は乳児も保育し、シフト制でイベントは少なめ

保育園は乳児から保育していることが特徴ですね。

保育園はそもそも忙しいです。

保育時間が幼稚園に比べ長いので、書類や作り物は幼稚園に比べて少ない傾向にあります。

ただし、幼稚園並みの作り物、書類を作成させる鬼みたいな保育園もあります。

シフト制なので、書類は休憩時間などの隙間時間にやってるところが圧倒的です。

1日8時間勤務じゃ足らないよ!というのが本音でしょう。

保育園は働いている親向けなので、保護者参加型のイベントが少ないのが特徴です。

親に見られないからということで、イベントの作り物も少しは妥協しているところが多いです。

こんなあなたは保育士にトライ!

乳児にも興味がある

赤ちゃんを見ると心が癒される!

やっぱり0,1,2歳って1番かわいい時期!

こんなあなたはぜひ保育士にチャレンジしてみてください。

0歳は毎日の成長が激しいので、手に取るように成長を実感することができます。

幼児が1年のしめくくりで立派だなーと感動するところを、数か月で実感できるでしょう。

配置基準的にも、年齢が低いほど多く保育士がつくようになりますので、手厚い保育をしたい人にもおすすめです。

シフト勤務、土曜勤務(月〜年数回)に抵抗がない

休みはカレンダー通りが絶対良い!という訳ではない方。

むしろ、「平日振替休暇ってラッキーじゃん?」という人!

おすすめです!

保育園は土曜保育があります。

土曜保育は、子どもの人数が基本的に少ないので、子どもを縦割りで一緒に見ます。

保育士も少なくて済むので、交代制で出勤して出るようになっているところがほとんどです。

大体月1回ほど、土曜保育に入り、その分他の日を休みにするという感じです。

その他保育園はシフト勤務になっています。

開園時間が朝7時~20時までと、長くなっているので、保育士も早番、遅番などと、シフト制になっています。

大体早番だと6:45~15:45まで。

普通だと8:00~17:00、9:00~18:00。

遅番は11:00~20:00までという感じです。

週に表すと、週5回出勤のうち、早番or遅番が1回、その他4回普通の出勤時間という割合になります。

ちなみに、シフトが細かければ細かいほど、シフト管理がされており、残業は少なくなる傾向にあります。

将来性を考えて保育したい

これから幼稚園はなくなるかもしれません。

というのも、幼稚園は認定子ども園に変わってきています。

どうなるかというと、だんだん保育園、幼稚園はなくなり、子ども園になっていくということです。

それに、保育所保育指針で、ある重要な改定がなされました。

これは、保育所保育の指導を「意図的計画的」に進めるというものです。

その中の「全体的な計画」と「指導計画」は幼稚園教育要領でいう「指導計画及び教育課程」と共通した内容です。

幼稚園、保育園を一緒に考えるようになってきているのです。

ニーズ的にも保育園に預けたい保護者が増えているところから、これからどうなるかはすぐに分かります。

これからは保育園が幼稚園の要素もいれ、多様な保育・教育を展開していくことでしょう。

また、幼稚園、保育園は子ども園に統一されていくものと考えられます。

10年先のことを考えたとき、幼稚園教諭では生きていけない現実が待っている『かも』しれません。

また保育士と幼稚園教諭どちらも必須になると予測されるので、保育園の仕事環境に慣れておくためにも、保育園での就職を今から考えておくことは、将来的にプラスになるでしょう。

まとめ

現在、世の中の保護者から幼稚園に比べて保育園が圧倒的に求められていることから、保育園の数、働く人、それに伴う保育の質を求めて税金を投入し、保育所保育指針を改定し、今までと比べるとかなり早いスピードで保育をとりまく状況は変化してきています。

給料の見直しもされてきている保育士の仕事。

色んな保育園がありますので、自分に合うところを探して、ぜひトライ!してみてください!

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モモンガさん

某都市で保育士として数年勤務。最初の職場は園の方針が合わず、悩みに悩んだ末に転職しました。現在は関東の保育園で活躍中しています。森林インストラクターの資格も持っている大自然派。

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