1歳児クラス。自分の作業スピードが遅く、悩みます【第319回|保育士お悩み相談】

2019年11月20日

こんにちは、ほいくのおまもりです。

今回の相談者からのお悩みは、『1歳児クラスの補助をしています。他の先生と比べると作業スピードが遅く、悩んでいます』というご相談。

回答者のほいくのおまもりは『他の先生がどのような動き方・言葉がけをしているのかを観察してみてはと考えます』とアドバイス。

どうぞ、御覧ください。

保育士お悩み相談(LINE)

こまりん
【性別】女性
【年齢】30代
【保育士経験年数】保育補助2年 (無資格)
【相談文】
こんにちは
1歳児クラスで保育補助をしています。前職は保育に全く関係なく、子供もいませんが、きっかけがあり保育の仕事がしたいと思い、今の職場に務めています。

自分の作業スピードの遅さや手際の悪さについて悩んでいます。
他の先生だと外遊びの際3~4人を1人で入室させ、手洗い、トイレ、着替えまでをさっと済ませ保育に入るのですが、私の場合3人でも目が行き届かず他の先生の倍ぐらい時間がかかってしまいます。
具体的には、子どもが入室や着替えをしたくないと拒んだ時に良い声がけができず泣かせてしまったり、1対1でも四苦八苦しているのに3人となると1人に服を着せている間に他の子が遊びだしてしまったりして気付くと時間が経っています。
入室の時間がパート1人の退勤時間と重なるため、子どものやる気を尊重してあげたい気持ちと早くしなきゃという気持ちが交錯して焦ってしまいます。
その事をリーダーに相談したところ、全部一人でしなくてもいいし、そこまで焦らなくても大丈夫と言ってくれ、入室の順番も最後だったのを最後から2番目に繰り上げてくれたのですが、その時間になると大人のイライラした空気を感じつらいです。
良い声がけやトイレ(オムツ替え)、着替えのコツ等あれば教えていただきたいです。

また、年度当初自分の仕事だと思っていた食事の下膳やオムツの処理、掃除等を気付くと他の方がやってくださっている事が多々あります。
助かる反面、正直感謝よりも申し訳なさや情けなさ、惨めさの方が勝ってしまい、「私はいなくてもいいんじゃないかな、むしろいると迷惑なんじゃないかな」と思うし、嫌われているんじゃないかと他人の目ばかり気にしてしまいます。

後ろ向きな考えから保護者と喋るのも緊張してしまうし、クラスの職員とのコミュニケーションもどこかぎこちなく、半年経っても自分だけクラスに馴染めていないような気がしてしまいます。

切迫した相談でないのは重々承知なのですが、どうしていけばいいのかアドバイス頂けたら嬉しいです。読みずらい文章で申し訳ありません。

ほいくのおまもり
こんばんは。

ご相談内容、拝見いたしました。 

どのようにしたら作業スピードが上がり、どのような声掛けが有効なのかと悩んでいらっしゃる様子が伝わってきました。
文章が読みづらいということはありませんよ。
頂いたお話からイメージがしやすいと感じておりますので、どうかご安心下さいね。
少しでもお役に立てるよう、当方も一緒に考えていきたいと思います。

ただいま多くのご相談を受けておりますため、おつらい中申し訳ありませんが、お時間を頂けたらと思います。

こまりん
お忙しい中相談に乗っていただけるだけでとても嬉しいです。
ご返信お待ちしております。
ほいくのおまもり
こんにちは。

お待たせしまして申し訳ありませんでした。

前職は異なる職種で働いていらっしゃったのですね。
保育の仕事がしたいと思えるきっかけがあったとのことで、きっと素敵なご縁があったのだろうな、と感じております。

現在は1歳児クラスの補助をされていらっしゃるとのことですが、他の先生と比べると作業スピードが遅いと感じていらっしゃるのですね。

【1歳児クラスの補助をしています。他の先生と比べると作業スピードが遅く、悩んでいます】とのご相談につきまして、当方の回答としましては【他の先生がどのような動き方・言葉がけをしているのかを観察してみてはと考えます】。

他の先生方は経験を積み、1歳児の特徴を理解していらっしゃるため、保育のコツをつかんでいらっしゃる分作業スピードも上がるのではないかと思います。
ですから、まずは先生方が「さっと」済ませる手順をよく観察してみることをおすすめします。
「さっと」動く中で、どのような手順をふみ、どのような声掛けをしているのかを見てみると良いでしょう。
声掛けについても、おそらく子ども一人ひとりによって言葉を変えているはずです。
まずは子どもの性格を理解したうえで、どのような言葉がけが有効なのかを探ってみると良いかもしれませんね。
先生方が話す言葉の中で、こまりんさんにも使えそうだと思ったものがあれば、真似てみるのも方法の一つです。

着替えやオムツ替え、入室時等は、比較的保育士の話をよく聞くことが出来、(他の子ども達に対応している間も)待てそうな子どもから先に進めて行くと良いかもしれません。
先に「イヤ」が多い子どもから始めてしまいますと、他の子どもを待たせてしまうことになり、結果的に誰も次の活動に移れない状態になってしまうからです。
他の子どもに対応している間も、待っている子に視線を送り、しっかりと認めてあげることも必要です。

もし「イヤ」と拒まれたのであれば、まずは「イヤ」の原因となる気持ちを受け止めてみてはと思います。
例えば砂遊びをしている最中に入室になったのであれば、「まだ遊びたかったんだね。楽しかったのね。」「大きなお山が作りたかったんだね」と気持ちを受け止めることで、子どもも安心し、納得することが出来るのではと感じます。

そして、次の活動も「楽しいんだよ」と伝えることで気持ちを切り替えることが出来るかもしれません。
外遊びの後、着替えた後に給食があるのであれば(子どもが入室を拒む場合)、「これからお部屋でご飯を食べるんだって。◯◯ちゃんの好きなニンジンは入っているかな?見に行こう!」「ご飯の前に洋服を着替えようね。今度の洋服は何色かな?」等、子ども一人ひとりの好みや興味に合わせて、「やってみたい!」と興味を引き出せるような言葉を考えてみてはと思います。
この時に大切なのは、こまりんさんが楽しそうに話をすることです。
こまりんさんの楽しそうな雰囲気で、子ども達も「次も楽しいことがあるんだろうな」と興味を持てるのではと感じます。

トイレやオムツ替えについては、もしトイレにイラストやキャラクターが掲示されているのでしたら、「今日もトイレでうさぎさんは待っているかな?一緒に見に行こう」「あれ?トイレでうさぎさんが『待ってるよ』ってお話しているよ」と興味を引いても良いでしょうし、「オムツにおしっこがいっぱい!替えたら気持ちいいよ」等、時には空想も交えて楽しみながら促してみてはと思います。

子どものやる気をそがないよう、出来るだけ見守ることは大切だと感じます。
ただ、その後の活動に差し障りが出てしまったり、他の子ども達を待たせてしまうことがないよう、部分的にさりげなく手伝うことがあっても良いのではと思います(あまりおおっぴらに手伝ってしまいますと、「自分でやりたかったのに!」と気持ちを損ねてしまうでしょうから、「さりげなく」が大切です)。
最後の部分だけは子どもが仕上げるように方向づけると「できた!」と感じることが出来るのではと思います。

食事の下膳やオムツの処理、掃除等については、その後の活動がスムーズに流れるよう、手が空いた先生が進んで行っているのでしょう。
先生から見ればこまりんさんは「いなくてもいいんじゃないか」と考えるから行うのではなく、「出来るだけ次の活動の間があかないように」「子ども達がスムーズに次の活動に移れるように」行うのではないかと考えます。
ですから、こまりんさんの代わりに行ってくださった時には「ありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えれば良いのだと思いますよ。

そして、分からないことは先生に尋ねると良いでしょう。
最初にもお伝えしましたが、先生は保育のコツをつかんでいらっしゃいますから、こまりんさんがどのような場面で困り、戸惑うのかを相談してみてはと思います。
分からないままにしておくことで、こまりんさんが「分かったもの」とみなされ、後々困ることもあるかもしれません。
先生から頂いたアドバイスはこまりんさんがさらに成長するきっかけとなると思います。
コミュニケーションが苦手とのことですので、緊張するかと思いますが、少しだけ頑張って話しかけてみると良いかもしれませんね。

対応や言葉がけについてもお悩みとのことでしたので、出来るだけ具体的な回答を心がけましたが、もし不安な点こと、分からないことがありましたらいつでもお知らせ下さいね。

少しでもお悩みが晴れましたら幸いです。

数週間後・・・

こまりん
お返事ありがとうございます。
だいぶ期間が空いてからの返信で申し訳ありません。

子供の性格によって言葉がけを変えてみるのは盲点でした。実践できたらいいなと思います。

他の先生の手順を観察してみては…というのは、正直難しいです。昨年はそうやって保育をする余裕があったのですが、今年は例えばオムツ替えだと、1人の先生が数名連れて行き、終わったら次の先生がまた数名連れて行くというような感じです。保育人数が多く、部屋が広くなったこともあり、保育に入っている間は子供から目が離せません。
普段の保育で他の先生が子ども一人ひとりに対してどう係わっているのか気にしてみます。

分からないことを先生に尋ねたい気持ちはあるのですが、信頼関係が築けておらず「そんな事も分からないのか」と思われたり、陰口をたたかれるのが怖いです。
私は遅番で、子どもの午睡中、職員の昼食が終わる頃に出勤するのですが、出勤した時に主任や園長、その場にいない先生の悪口を言っているのを聞きました。また、食事スペースと午睡スペースが区切られていて、その区切りで人間関係も区切られているように感じてしまいます。
実際に直接悪口を言われる事はありませんが、今日は掃除をしていたら事前に知らされる事無く子ども達が遊戯室(?)へ移動して行き、掃除が終わって遊戯室へ行くとリーダーに「掃除が終わるまでA先生に入ってもらっていたので代わってください」と言われました。応援に入ってもらうと分かっていればもう少し急いだのに…。また、遊戯室からクラスへ戻る時も声掛けがなく、他の先生と先に数名のオムツ替えで戻ってしまいどのタイミングで部屋に帰ればいいのか分からなかったです。
冷静に振り返ればあれっ?と思った時、直ぐに口に出せばもっとスムーズにいったし嫌な思いもしなかったなと思うのですが、仕事していると頭が回らず、リーダーへの不信感も積もってしまいます。不信感や自分の効率の悪さから来る苛立ちがが隠しきれず、最近他の先生への態度が悪くなってしまいます。それでまた自己嫌悪してという負のループなのは分かり切ってるのに…。謝ってもっと指示を出してほしいと要望を伝えれば改善するものなのでしょうか。

後半愚痴になってしまって申し訳ありません。

ほいくのおまもり
おはようございます。

返信ありがとうございます。
また、その後のお話を教えて下さいましてありがとうございました。

他の先生方との連携が取りづらいのはおつらいこととお察しします。
当方も改めてどのようにしたら良いのかを考えてみたいと思います。

お待たせしまして申し訳ありませんが、お時間を頂けたら幸いです。

ほいくのおまもり
こんにちは。

お待たせいたしました。

リーダーがこまりんさんに次は何をするかを知らせず、先に次の活動を始めてしまうのは良くないことだと感じます。
同じクラスで業務に関わっているのであれば、職員同士が連携を取り合うことは必須ですし、コミュニケーションを取ることで保育をスムーズに進めることが出来るのではと感じるからです。

また、職場で気の合う人・合わない人はいるかもしれませんが、他の職員が耳にするかもしれない環境の中で悪口を言うのも、良いことだとは言えません。
職員間の風通しも悪くなりますし、余計な気を使うことで悪口を言われた当の本人は勿論のこと(今回はその場にいなかったとのことですが・・・)、周りの職員も働きづらくなるのではと感じます。

ですから、こまりんさんが不信に感じるお気持ちはとても良く分かりますよ。

リーダーへの不信感やご自身の仕事に対する苛立ちからこまりんさんの態度もつい「悪くなってしまった」とのことですが、これ以上悪いままとなってしまいますと、相手も指示を出しづらくなったり、何よりもこまりんさんご自身が居心地の悪い思いをされるでしょうから、出来る限り表に出さないよう努めてみるのも良いかもしれませんね。

他の先生の観察をすることが難しいとのことですので、忙しい時にはじっくり観察しようと考えず、日常の保育の中で、ふと視線の先にいた先生の行動をほんの少しの瞬間見てみるのも良いでしょうし(先生が子どもと関わる際の立ち位置等が目に入ると思います)、こまりんさんの背中越しに聞こえてくる子どもへの言葉掛けに耳を傾けてみるのも充分な収穫になるかと思います。

また、オムツ替え等こまりんさんの視線が届かない場所で行われている対応方法や、分からないことについては、後から先生に聞いてみるのも良いかと思います。
「『そんな事も分からないのか』と言われるのでは・・・」と心配されるかもしれませんが、やはり分からないことは「尋ねる」ことで理解を深め、保育スキルが高まるのではと思います。
また、分からないまま保育を続けた結果ミスを生んでしまうことで「そんな事も分かっていなかったのか」と思われる可能性もありますね。
ですから、ほんの少しだけ勇気を出して、分からないことは尋ねてみてはと感じます。

こまりんさんは午後から出勤されるとのことですので、出勤された際に先生に午後の活動の流れを聞いておくと、戸惑うことなく保育の流れにのることが出来るかもしれません。
また、掃除等で部屋から離れる際や、先生方が移動しようとする際には「次はどのような活動をするのか」「現在の活動は何時頃まで続ける予定か」を聞いておくのも良いかと思います。

少しでもこまりんさんの不安が解消されますように。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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