食育とは?調理器具を必ず使わないとダメですか?【保育士お悩み相談|第103回】

2019年3月21日

こんにちは、ほいくのおまもりです。

今回の相談者からのお悩みは、『食育とはどういうものなんでしょうか?』というご相談。

回答者のほいくのおまもりは『食をめぐる様々な課題の解決のために「食べる力」、すなわち「生きる力」を育むことが重要です』とアドバイス。

どうぞ、御覧ください。

保育士お悩み相談(LINE)

こまりん
相談です。
今年、保育園で勤務の保育士四年目になる者です。
3歳児の担任になったのですが、食育がよく分かりません。
園自体がまだ認可になって2年程度なので、上の人もとりあえず料理しとけば大丈夫的な雰囲気があります。
私は料理体験は年中長組でいいと思っています。
でもそうすると、3歳なんもやらないの?なんで?調理器具を使って料理しないと食育じゃない、足りない!と言われてしまいます。でも、毎月野菜当番と言って野菜を切ったり剥いたりするのでそれ十分では?と思いつつ、そもそも食育とは料理すること?となんだかよく分からなくなってしまいました。
食育とはどういうものなんでしょうか?
ほいくのおまもり
こんにちは。
非常に深いテーマのお悩みだと思います。

よく考えた上でお返ししたいと思いますので、遅くとも3日間お待ち頂けたら幸いです。
必ずお返しいたしますので、ご安心下さいね。

こまりん
ありがとうございます。
ほいくのおまもり
こんばんは。

お待たせしまして申し訳ありませんでした。

まず「食育とは何?」ということですが、簡単に概要を説明しますね。
食育は国が力をあげている取り組みです。
食をめぐる様々な課題の解決のために「食べる力」、すなわち「生きる力」を育むことが重要だと位置づけています。
保育園では、厚生労働省の「保育所における食育の指針」をもとに指導を行っています。
食育を通じて楽しく食べる子どもに成長していくことを期待しつつ、5つの子ども像の実現を目指しています。

  • お腹がすくリズムのもてる子ども
  • 食べたいもの、好きなものが増える子ども
  • 一緒に食べたい人がいる子ども
  • 食事づくり、準備にかかわる子ども
  • 食べものを話題にする子ども

以上を踏まえたうえでこまりんさんのご質問に答えていきますね。
「食育」=「料理すること」なのか、ということですが、上記でかかげている子ども像を見ると、料理をすることが食育の全てとはならない、ということになるでしょう。

「お腹がすくリズムのもてる子ども」でしたら、安定した生活リズムの中で(保育園でしたら毎日決まった時間に給食がありますね)思いきり遊ぶことで、子供達から「お腹がすいた〜!」と声が上がる様子でも、じゅうぶん「食育」として捉えられるのだと思います。

「食べたいもの、好きなものが増える子ども」は、例えば野菜を育てることで、今まで苦手だった野菜に対して「ちょっと食べてみようかな」と興味を持つことでも良いと思います。
また、苦手だったけれど、友達と食べることでおいしく感じ、好きなものへと変化した、ということでも良いのだと思います。

「一緒に食べたい人がいる子ども」は、友達や保育士と会話をしながら、楽しい雰囲気の中で一緒に食事をするということになるでしょう。
近年一人で食べる「孤食」や、別々の物を食べる「個食」が問題となっているため、重要視されているようです。

「食事作り、準備にかかわる子ども」は現在こまりんさんの園で行われている野菜当番がここに相当するのではと思います。
その際、ただ野菜を切ったり剥いたりするのではなく、それぞれの野菜のにおいはどんなにおい?切った断面図はどうだろう?手触りはどう?など、五感を刺激してあげると、より子供達の野菜への興味が増すかもしれませんね。
さらに踏み込んでみると、野菜にも旬があり、野菜の持つ「赤、紫、黄、緑、白、黒」といった色は栄養素と関連しています。
「夏の野菜はどんなものがあるかな?」「黄色い野菜は風邪に負けない身体を作ってくれるんだよ」(かぼちゃなどにはビタミンCが含まれており、風邪の予防に効果があります)など、子供達が分かる範囲で楽しく話し合うことも「食育」につながるのだと思いますよ。

「食べ物を話題にする子ども」は給食を通じて友達や保育士と話し合う、食べる楽しさを感じるということになるでしょう。
例えば「このおかず、おいしいね」と共感し合うことや、給食の盛り付けを見て「今日の給食はおひなさまランチなんだって!」など喜び合うことでも良いのだと思います。

振り返ってみると、こまりんさんが保育の中で日常的にしていらっしゃることが沢山あるのではないでしょうか。
それらの一つ一つ食育につながっているのだと思いますし、子供達の健やかな成長を育んでいるのだと思いますよ。
ですから「料理をしなければ!」と気負わずに、日常の保育の中で食に興味が持てるような関わり方や言葉がけを積み重ねていけば良いのではないかな、と思います。
そして、こまりんさんが考えていらっしゃるように、時期を見て実際に料理体験を行っていくのでも良いのではと思います。

長くなってしまいましたが、少しでもお悩みは解消されましたでしょうか。
分からないことがありましたら遠慮なくお知らせ下さいね。

ほいくのおまもり
政府広報、厚生労働省にそれぞれ食育に関しての記載がありましたので添付させて頂きます。
よろしかったら参考になさって下さいね。

「食べる力」=「生きる力」を育む 食育 実践の環(わ)を広げよう(政府広報オンライン)

『楽しく食べる子どもに~保育所における食育に関する指針~』 (概要)(厚生労働省)

こまりん
返信ありがとうございます。
お話を聞いて、やはり料理だけが食育ではないと認識することができたました。
主任の先生がとても厳しい方で、食育の在り方について料理以外にも目を向けてくれるかどうかは分かりませんが、頑張って私なりの保育で子どもたちに食育を提供できたらなと思います。
丁寧な返信ありがとうございます。とても参考になり、頑張れそうです。
また、なにかあった際には相談させていただきます。ありがとうございました。
ほいくのおまもり
今回こまりんさんが食育に関して「あれ?」と思われたことは、とても良い気付きだったのではと思います。
こまりんさんが思っていらっしゃる「食育」の在り方は間違っていないと思いますよ。
これからも日常の保育の中で、子供達に伝えてあげて下さいね。

いつでもお待ちしていますので、お気軽にいらして下さいね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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ほいくのおまもり

サイト管理人夫婦の夫の方。保育士を3年勤めた後、営業や経理、自営業など幅広い仕事をして社会人14年目。異色な人生経験を少しでも役立てたいと思いから、2016年4月にこのサイト立ち上げました。3児の父でミニマリストの読書好きです。好きな言葉はLess is more.

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