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こんにちは、ほいくのおまもりです。
2018年5月の気になる保育士・保育園のニュースをまとめました。
面接への活用や、これからの保育の仕事、業界の動向を見通すための参考にしてください!
※面接で使い方★で表しています。
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行政、あの手この手その手
茨城県、潜在保育士発掘へ人材バンク 試用期間も設定 :日本経済新聞
神戸新聞NEXT|明石|保育士の就職をサポート 明石市がセンター開設(リンク切れ)
福井)坂井市が「保育士バンク」設置へ:朝日新聞デジタル(リンク切れ)
富士市、保育士確保へ 就職、就学応援 6月にフェア|静岡新聞アットエス
茨城県は人材サービスのマンパワーグループと組み、潜在保育士の掘り起こしを目的とした保育人材バンクを設置した。
兵庫県明石市は6月1日から、保育士の求人、求職情報を紹介する「保育士総合サポートセンター」を市役所内に開設する。
【2018年4月版】のニュース記事で、行政が保育士不足解消に向けてさまざまな手を打っていることをお伝えしました。
今月は、行政が採用の部分にまで協力の手を伸ばしている、というニュースがいくつか出てきました。
この流れも、まだまだ続く、というかこれから加速していくと思われます。
今までは助成金を出す!ということをしていたわけですが、どこの自治体でもお金を出すのであれば、そこから一歩進んだ採用の後押しが必要になるからです。
★面接で使うなら!
先月と同様のアドバイスになります。
まずは、自分の住んでいる自治体や、これから働こうとしている自治体が、保育士に対してどういったサポートをしているのかを調べてみましょう。
ヤフーやグーグルなどで『●●市 保育士 援助』などですね。
こういったことをしっかりと理解している保育士はそこまで多くありません。
だからこそ、これができるだけで面接時には、他の保育士の一歩先を行くことが出来ます。
一斉退職は今後も起こり得る
保育士11人が退職した認可保育園も 辞める人間が出ない園の見極め方 - ライブドアニュース
横浜の保育士“一斉移籍”、保護者の涙と怒りとその顛末│NEWSポストセブン
3月末、横浜市鶴見区にある認可保育園「寺谷にこにこ保育園」では、園長と主任を含む保育士11人が一気に退職した。その結果、4月からは認可保育園にもかかわらず、運営を縮小せざるを得ない状況に陥っている。具体的には、新3~5才児クラスが廃止され、37人の園児たちは市内の別の保育園への転園を余儀なくされた。
記事は随分と退職・転職をした保育士に対して厳しい内容になっています。
しかし、そうは言い切れないんじゃないかな?という印象です。
引き抜きに近いことはあったのかもしれませんが、それでも、保育士の場合極端に高いお給料を提示されたとは考えにくいです。
仮にいい先生だとしても、その先生のおかげで保育園の売上が倍になる!なんてことないわけですから。
それでも、一気に抜けてしまうのは、元の保育園に問題があったのではないのかな?という感想ですね。
★面接で使うなら!
面接時に「元の保育園が悪い!」とか「やめちゃうなんて最低だ!」などといって、どちらかを批判する必要はありません。
そもそも、内部事情は知らないわけですから。
それでもこのニュースはキャッチーですし、今後同様のニュースが増えることが予想されます。
待機児童問題を背景に、保育園の数も増え続けているからです。
ですから、「こういったニュースは増え続けると思います」という見通しを話した上で「ただ、何よりも大事なことは子ども、保護者が不安を抱えることがないようにすること、だと思います」と話しましょう。
仕事を辞める辞めないは個人の自由。でも、子どもや保護者への影響は最小限に留めるべきだからです。
死亡事故、減少
保育施設などの重大事故880件 骨折が最多、死亡8人:朝日新聞デジタル(リンク切れ)
保育施設の事故死8人=睡眠中が最多-内閣府:時事ドットコム(リンク切れ)
保育死亡7割が睡眠中 過去3年 内閣府調査 0~1歳児が多数 - SankeiBiz(サンケイビズ)
東京新聞:保育死亡事故 7割が睡眠時 0~1歳児が8割:社会(TOKYO Web)(リンク切れ)
内閣府は28日、全国の保育施設などで2017年中に起きた事故のうち、乳幼児の死亡は前年より5人少ない8人だったと発表した。統計が残る04年以降最少。睡眠中の死亡が5人と最も多く、うち1人がうつぶせ寝の状態だった。
死亡事故は、統計が残っている2014年からですと、最少だそうです。
これには少し、以外感がありました。理由は2つ。
- 同じ割合でも保育園の児童数は増えているので、事故件数は多くなりそうだと思ったから
- 保育園がかなりの数で増えており、事故も起きやすくなっているのでは?と思ったから
しかし、実際は減っているという結果に。
記事をみると、死亡事故ではない件数は増えているそうですが、これも報告義務などによって増えたという面があるそうです。
増えた=事故が起きやすくなった!と単純には言えないということですね。
★面接で使うなら!
素直に「事故件数の減少は良いことだと思います」という話でいいでしょう。
合わせて死亡事故の多くは0〜1歳児、かつ睡眠中とのこと。
だからこそ「乳児の保育には細心の注意を払う必要があると思います」という話をすると、プロ意識を伝えてることができてグッドです。
幼保無償化、来年10月前倒し
幼児教育無償化は待機児童対策を遅らせる?増え続ける保育予算の解決策とは | BUSINESS INSIDER JAPAN
幼保無償化、来年10月前倒し 認可外施設も 政府方針:朝日新聞デジタル(リンク切れ)
社説:幼児教育・保育の無償化 質量とも受け皿の拡充を - 毎日新聞(リンク切れ)
保育無償化、認可外施設利用への補助は市町村が認定 :日本経済新聞
政府は幼児教育・保育の無償化策について、本格実施の時期を半年前倒しして2019年10月とする方針を固めた。消費税を10%に引き上げるタイミングと合わせる。
2020年からと言われていた、幼保無償化(幼稚園無償化、保育園無償化)が、前倒しで実施される見通しです。
無償化より、保育士の給料のほうが問題だろ!という気持ちもわかりますが、事はそこまで簡単ではありません。
もともとは、全ての子どもに幼児教育を、というところからスタートしているからです。
また、多くの保護者的には、無償化してくれるのは単純に嬉しい!という事情もあります。
そして、無償化によって待機児童問題はますます混乱することになりそうです。
保育園・保育士を取り巻く環境は波乱続きとなりそうです。
★面接で使うなら!
まずは、無償化によって待機児童が増えること、保育園のニーズが増えること、これらが予想されるという話をしましょう。
これでまず、しっかりとニュースを読んでいる、理解しているということをわかってもらえます。
その上で、その先の話です。
しばらくは幼保無償化によって幼稚園も保育園も定員いっぱいの時期が続くでしょうが、それも永遠には続きません。
必ず、逆に保育園が余る時代がやってきます。
そうなったときに、子どもにも保護者にも選ばれる保育士でありたいです!という話をすると、目標の高さ、意識の高さを面接官に伝えられます。
その際には、どういった保育士になりたいのか?保育士としての目標も話せるようにしておいてくださいね。
自然保育に、英語保育|求められる特色
自治体ネットに10県参加=自然保育「森のようちえん」:時事ドットコム(リンク切れ)
J.フロント/横浜に「バイリンガル幼稚園」を開園し保育事業に参入(2018.05.09)|流通ニュース
自然体験を活用した保育・幼児教育「森のようちえん」などの取り組みの普及を目指す自治体ネットワークに、現時点で静岡や兵庫など10県が参加を表明していることが21日、分かった。
J.フロントリテイリングは5月9日、横浜市に2019年4月に幼児保育事業の第一弾として、バイリンガル幼稚園「Daimaru Matsuzakaya Kids Duo International 青葉台」をオープンすると発表した。
保育無償化によって、しばらくは保育園不足・保育士不足が続くでしょう。
黙っていても保育園に利用者(子ども・保護者)がきてくれる時代です。
しかし、それも長く続きません。
今は待機児童が多いですが、保育園が次々に作られ、ベビーシッターサービスも好調。
となれば、どこかで必ず待機児童がゼロになります。
すると、今度は保育園・保育士が選ばれる時代に逆転します。
早いところは、すでにそうなる動きを見越して、特色のある保育に力を入れ始めているんです。
★面接で使うなら!
上に書いたように、今は保護者がきてくれる時代だけど、今後は保育園・保育士が選ばれる時代になるという話をしてみましょう。
だからこそあなた自身が、子どもから、保護者から選ばれる、そういう保育士にならなければいけない!
そういう意識を持っていることを伝えてみましょう。
ただ与えられたことをするのではなく、しっかりと自分と高めていく意識があること。
それを伝えることができれば、非常に好印象であるはずです。
一つだけ注意してほしいのは、この話をする場合は「自分の目指している保育」と「保育園の実施している(実施したい)保育」のズレがないかを事前に確認しましょう。
例えば、あなたは運動遊びに力を入れたい!保育園は静かな製作を活動を大切にしたい!と考えていると、はじめからずれてしまって、面接でも、実際に働き始めても、うまくいきません。
見学をする、ホームページをみるなどをおすすめします。
まとめ
2018年5月時点の動きです。
幼保無償化は非常に大きなニュースですし、自治体が採用活動にまで手を伸ばすことも、大きな動きの一つと言えそうです。
いずれにしろ、待機児童解消は国を挙げての問題!ということで、今後も政治や行政の動きもしっかりとチェックしていかないと、時代に取り残されてしまいます。
しっかりと確認していきましょう!!!
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