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こんにちは、ほいくのおまもりです。
2018年2月の気になる保育士・保育園のニュースをまとめました。
面接への活用や、これからの保育の仕事、業界の動向を見通すための参考にしてください!
※面接で使い方★で表しています。
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保育士への手当がますます充実
千葉県当初予算案 子育て、暮らし重点配分 保育士処遇に12億6000万円 - 産経ニュース
大阪)大阪市が当初予算案を発表 総額1兆7771億円:朝日新聞デジタル(リンク切れ)
東京新聞:若手保育士の給与増容易に 厚労省が要件緩和:政治(TOKYO Web)(リンク切れ)
保育士にっこり「松戸手当」 施策のワケは|日テレNEWS24
高い優遇策の背景には、周辺自治体との「保育士」確保を巡る競争が激しくなっている事情がある。
「給与が原因で他市に流出する保育士がいる」...報道向けの発表資料で、市は事業の目的をこう説明する。
国が保育士の待遇改善に力を入れているのはご存知の通り。
しかし、実際は国だけにとどまりません。
都道府県レベル、市区町村レベルでも、保育士の待遇改善に向けて手当が多くなっています。
Twitterなどで話題になった松戸市は、お隣の東京に給料が理由で人が流出していることの対策として松戸手当を支給しています。
今後は財源のある都道府県、市区町村では手当がしっかりとしてくる。
この流れがますます加速することになりそうです。
★面接で使うなら!
まずは純粋に手当を付けてもらえることはありがたいこと、保育士の仕事が評価されていることは嬉しいことを伝えましょう。
ただ、手当が出るということは期待されているということでもあり、国、都道府県、市区町村といった行政の期待にしっかりと答えたい、ということも合わせて伝えたいですね。
もう一つ大切なポイントは、手当が出るとはいえ、それが目当てで就職、転職するわけではないということ。
もし「ここは手当がつくけど、隣の市でもっと手当がつくとなったら、転職しますか?」と聞かれても、
「手当は魅力ですが、手当が目当てではないですし、この保育園に魅力をもったので(一例)、それを理由に転職することはありません」といえるように考えておきましょう。
いきなり聞かれても、ビックリすることのないように笑
ここにも高齢化の波|60歳以上の保育士
東京新聞:60代から もう一度保育士 求職者増 厚労省「経験者が復職」:経済(TOKYO Web)(リンク切れ)
厚労省:60歳超の保育士希望増加 年齢不問の募集も - 毎日新聞(リンク切れ)
働く女性が増えて保育の需要が高まる中、保育士希望の求職者に占める60歳以上の割合が拡大していることが、厚生労働省の調査で分かった。
待機児童が一向に減らず、保育士不足が叫ばれています。
そして日本全体では高齢化が進んでいるわけで、60歳以上の保育士が現場に登場してくることは当然の流れといえます。
保育士資格を持っていて、かつ自身も子育てを経験したとなれば、非常に頼もしい戦力になってくれることも期待できそうです。
★面接で使うなら!
国や自治体としては、60歳以上の保育士資格保持者、子育て経験者を積極的に活用したい!わけですが、現場としては悩ましいのも事実。
もし、あなたの後輩が60歳以上の方となったら、ちょっとビックリしませんか?
え?!どうしたらいいの?と思うのが当然だと思います。
だからこそ「そうなっても大丈夫!」といえるように心の準備をしておくこと、そしてそのことを面接で言えるようにしておくと効果的です。
このニュースについて取り上げた上で「もしかしたら、60歳以上の方が私の後輩になる日がくるかもしれません。最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、子育ての経験や人生の経験は圧倒的に豊富なわけですから、積極的に学び取っていきたいと思います!」
という話ができれば、非常に前向きな印象を伝えられますよ。
業務軽減へ向けた保育補助やAI活用
東京新聞:水戸市予算案 保育士の負担を軽減 待機児対策を強化:茨城(TOKYO Web)(リンク切れ)
保育士負担減へ「補助者」 : 地域 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)(リンク切れ)
保育士不足の解決も期待 IT技術で省力化支援します 沖縄で実証事業 | 沖縄タイムス+プラス ニュース | 沖縄タイムス+プラス
保育士の負担を軽減し、離職の防止を図るため、奈良市は保育士資格がなくても一定の条件を満たした人について「保育補助者」として、これまで9人を採用した。
保育士の仕事は【仕事量が多い】のに【給料が安い】と言われています。
【給料が安い】ということについては給料を上げよう(手当をつけよう)という動きが活発になっていますがが、
保育補助やAI活用は【仕事量が多い】という問題を解決するための方法です。
いくら給料が上がっても(年収1,000万円とかになれば話は別でしょうが…)、持ち帰りの仕事が多すぎる!プライベートがない!という状況では、一時的に人を集めることができても、継続して働いてもらうことは難しい。
それを解消するための、保育補助やAIを活用しよう!という動きですから、この流れは今後も加速するでしょうね。
★面接で使うなら!
保育補助、AI活用。これらによって保育士は保育士にしかできない仕事に集中できるようになります。
でも、【保育士にしか出来ない仕事】ってなんでしょうか?
面接では、この点についてしっかりと言えることが大事です。
子どもを園庭で遊ばせているだけ。これは保育士に『しか』出来ない仕事ではないですね。
子どもの成長を促す、子どもの活動をより充実したものにする、子どもに新たな世界を示していく、そういう姿勢・能力が求めれます。
そしてこれだけではまだまだ抽象的過ぎて、面接で話しても「それであなたは何ができるの?」となります。
例えば、「リトミックができます」「折り紙が得意で、子どものレベルに応じた作品、作り方を教えることが出来ます」など。
そういったスキルベースで構いませんので、私ができる、私にしか出来ない保育士としての仕事について語れるようになりましょう。
企業保育園だけじゃない!
大規模マンション施工主と保育所設置を協議する制度新設へ 大阪市 (1/2ページ) - SankeiBiz(サンケイビズ)
待機児童解消~保育の「量」と「質」を確保するには無償化より保育士の待遇改善が先
老人ホームに保育施設 はれコーポ、併設でノウハウ活用 :日本経済新聞
シェアオフィスに保育機能、東京都世田谷区が設置支援 :日本経済新聞
都官民ファンド 投資1号案件 墨田の保育所一体施設に :日本経済新聞
自治体の中には、新たに建設される一定規模以上のマンション内にはあらかじめ保育所を整備するように「指導要綱」等で誘導しているところもあります。
有料老人ホーム運営を手掛けるはれコーポレーション(岡山市)は保育事業に参入する。2月から順次、岡山市内に老人ホーム併設型と小児科医院連携型の2施設を開業する。
待機児童の問題は本当に本当に深刻です。
保育園を沢山用意しているのに、それが減るどころか、ますます預けたい人が増えている状況。
その流れを受けて、今までの保育園とは全く違った形の保育園が次々と出来ていますし、出来る兆しが見られます。
というのも、引用部分にもあるように、自治体がマンションなどに保育園を作るよう誘導しているからです。
合わせて、待機児童問題が根強いことから老人ホームを手がける会社が保育事業に参入することもあります。
(恐らく、待機児童が減って定員割れする場合には、その施設をそのまま老人ホームとして使える、という計算もあるのでしょう)
今、私たちがイメージしている保育園像が大きく変わろうとしているのです。
★面接で使うなら!
いわゆる一般的な保育園(園舎があって、園庭があって)に転職をする人がまだ多いと思います。
となると、あまり関係のないニュースであると感じられるかもしれません。
ただ、このあと紹介する「保育園のサービス拡大」でも書くように、保育士の仕事、保育園の形は、今後大きく変わっていく可能性があります。
そういった変化に対して柔軟な姿勢を持ちたい。という態度は、面接でも好印象になるでしょう。
とはいえ、普通の保育園に「マンション併設の保育園、いいですよねー」なんて話をしたら「すぐに転職するつもり?」などと勘違いされるかもしれません。
ですから、ここで話したいことは「新しい保育園の形にも柔軟でいたい」ということだけに留めておきましょう。
保育園のサービス拡大
保育所の使用済み紙おむつ、回収・廃棄 東京都豊島区 :日本経済新聞
東京都目黒区、園庭が狭い保育園の園児を公園まで車送迎 | マイナビニュース
英語で預かる学童保育Kids Duo大府(愛知) 2月17日 新規開校:時事ドットコム(リンク切れ)
訪問型病児保育:堺市が3月から開始 年間600件利用見込む /大阪 - 毎日新聞(リンク切れ)
保育園にフィリピン人英会話教師を派遣へ 横浜のマミー・インターナショナル(1/2ページ) - 産経ニュース
東京都豊島区は4月から、認可保育所で預かる子供の使用済み紙おむつを回収・廃棄する事業を始める。使用済み紙おむつを保護者に持ち帰ってもらう保育所が多いため、区が無料で処理することで、保護者の負担を減らす。
「英語で預かる学童保育Kids Duo」では、英語力、そして、共働き世帯の増加による学童保育のニーズにも応えしています。放課後に日本語をつかわない環境でお子さまをお預かりします。
保育士、保育園に求められるニーズが多様化しています。
親の立場からすれば、汚れた紙おむつを持ち帰りたくないというのは当然です。(親じゃなくても、嫌な気持ちはわかりますよね)
それでも今までは「決まりですから」で済んでいたことが、サービスという視点で考えた時に「やっぱりおかしいよね?」となってきたということでしょう。
保育内容についても、例えば英語などは幼稚園でかなり力を入れているところも増えています。
そうなったときに「どうして保育園ではやってくれないの?!」となるのも、ある意味当然の流れといえますね。
★面接で使うなら!
保護者のワガママを全て言うことが、保育士、保育園に求められていることではありません。
しかし、子ども、保護者のニーズがなんであるのか?それはなぜなのか?なぜ今まではできなかったのか?その点については考える必要があります。
あまりに身勝手な話もあるかもしれませんが、紙おむつの話などは、衛生面で考えても本当に保護者に持って帰ってもらうのが正しい形なの?と思いますよね。
今までやっていたからではなく、柔軟に時代にあった保育の形を保育士自身が考えていくことが求めれます。
ですから面接でも「しっかりと子ども、保護者の様子を観察して、今の時代に求められているものは何か?それをすぐに実践するしないは上司と相談しながらも、ニーズについては的確に掴んでいきたいと思います」という話をしてみましょう。
ただ、一つ間違えると「保護者の言いなりでは困ります!」という話になりかねません。
ですから「あくまでやるやらないは上司の判断」という部分ははっきりと伝えてくださいね。
まとめ
2018年2月時点の動きです。
全体を通して、保育業界に新しい風が入ってきていることを感じさせるニュースが多かったように思います。
60歳以上の保育士、保育補助やAI活用、全く新しい保育園の形などです。
いずれにしても共通しているしているのは、そういった新しい風、変化に対してどれだけ柔軟に対応できるのかという姿勢です。
私はこれしかやりません!では、困るんです。
周りが変化しているなら、それ以上のスピードで自分自身も変化する。
そんな心づもりで仕事に当たりたいですね。
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