こんにちは!モモンガ(自然大好き保育士)です!
保護者対応や個人面談、懇談会は緊張しますよね。
たまにあるこのイベントですが、大事なイベントなだけに失敗はしたくありません。
そこで、今回は私の全てを出し切り、個人面談、懇談会のヒケツをまとめました。ポイントは準備が8割!です。
もくじ
成功させるための準備!ここで8割決まる!
成功の鉄則=準備8割本番2割!
成功するかしないかの8割は準備で決まります。
本番より大事な準備を進めるマニュアルを作ってみました!
懇談会|当日までの準備マニュアル
A.1ヶ月間、子どもの様子を特によく記録!
懇談まで1ヶ月の間、子どもの姿を記録しておきましょう。
その1ヶ月の間を知ることで「これまでは●●だったけど、今はこういった様子」のような深い話ができるからです。
保護者にとって「自分の子どもをしっかり見てくれている」ということは何よりの信頼を寄せます。
ここは成功の肝心要と思って記録してみてください。
記録する際は主に保護者が気になる目線の3点
- 集団で誰が誰と遊んでいたか?どんなことをして遊んでいたか?(人間関係、遊び)
- 生活の場では、切り替えができるか?生活よりも夢中なことはあるか?つまずきはあるか?(生活習慣)
- 健康で問題な子どもはいないか?(健康)
とくにこの3つを観察し記録しておきましょう。
1日の様子をノートにまとめておくと便利です。
まぁ、といっても「忙しい上にそんなことまで・・・」と思う保育士多いでしょう。
そんなあなたには図解がお勧めです。
例を出すとこんな感じです。
文字で書くのは大変ですが、図解にすると簡単ですよ!
大体1日20分の時間で記録することができます。
1日20分の労力で保護者との信頼を深められるのなら、安いものです。
では、次に進みます。
- 資料は園で用意してくれる、ある程度進行が決まっている場合はBへ
- 資料から自分で作る場合はCへ どうぞ!
B.園の資料がある場合
保育園の場合、進行や資料は大方昨年の使いまわしするところ多いのではないでしょうか?
ある場合は早めにもらって読んでおきましょう。
そして、不明なところにラインを入れ、メモしておき、質問できるようにしましょう。
懇談会2週間前~1週間前に質問できるとベターです!
そして、そのタイミングで進行についても相談し、時間配分を書いておきましょう。
園の進行があるといっても、クラスごとに様子を保護者へ向けて担任が話すことがある下と思います。
クラスの様子については1週間前にはもう言葉つくっちゃいましょう!
挨拶→子どもの最近の様子→クラスの課題→これからの展望の流れが良いと思います。
具体的な内容は3章の当日の進め方(懇談会)をご覧ください。
次のCは資料から作る場合の話なので、飛ばしてDへどうぞ!
C.台本、レジュメづくりの巻
資料から担任がつくるところは、大変かと思います。
特にまだ新人の保育士にとっては苦労するでしょう。
そんな方へ、少しでも力になれればと思います!
まずは大まかな流れをつくりましょう。
挨拶→クラスの様子→これからの行事の紹介、クラスの展望→もってきてほしいものなど、保護者へお願い→役員決め(あるところのみ)→終わりの挨拶
大体こんな感じかな?と思います。
そして、ざっとでいいので、内容を書いてみましょう。
量とか質とかバラバラで大丈夫です。下書き程度と思ってください。
内容がざっとできたら、今度は実際の枠とかを作りながら、ボリュームを決めていきましょう。
大体これくらいのこんな感じに行こうかな?ということが決まってから、詳細の文章を書きこんでいきます。
具体的な内容は3章の当日の進め方(懇談会)をご覧ください。
合言葉は8割ささっとつくって2割をじっくりです。
こういった資料は全体の進行度が見えたほうが効率よく、バランスよく作成しやすいですよ!
資料が無事できたら最後に時間配分を決めましょう。
これで資料作り、進行の段取りはばっちりです!
D.1回は声にだして練習してみよう
できたら実際に声にだして練習してみましょう。
実際にやることが大事です。
練習は前日で良いと思います。
あまり早くからしても、感覚が忘れちゃいますからね。
ストップウォッチで時間を計りながら話してみると良いですよ!
「この段落では●秒くらいかかれば、早過ぎないな」とか、話す速さの基準ができます。
案外、緊張していると早く話しすぎたり、時間の感覚が感じられなくなるのですよね。
自分が落ち着いて実行するためにも、1回の練習は大事ですよ!
懇談会|当日の進め方
さて!いよいよ当日ですね。
ドッキドキの緊張があると思います。私もそうでした(笑)
子どもの前ではたくさん話しているのに、親となった瞬間に緊張するのですね。
では、その緊張に少しでも寄り添って上手くいくように、進め方を紹介します!
挨拶・自己紹介
まずはつかみの挨拶自己紹介です。
ねらいは凍った空気を溶かすことです。
「本年から○○組を担任させていただいております、××でございます。」
なーんて言ったって、それくらいみんな知っています。
「最近鼻炎の季節ですね」など、季節に絡めて話はじめるのも良いですね。
この辺の空気感は園にもよると思うので、調節してください!
保護者が親しみをもち、リラックスして聞いてもらいたいというねらいをもって話しましょう。
クラスの様子を話す
ここで記録を取り続けたあの資料の活躍です!
まずは遊びの話からすると、話しやすいと思います。
「大体一月前からクラスでは○○をして遊ぶ子どもが増えています」
このように、時間の流れをもって伝えられると、より鮮明で良いと思います。
次に、クラスの生活全般の様子を伝えます。
「最初はあまりギクシャクだったのですが、徐々に慣れてきて、友達同士で遊ぶようにもなってきました」
「自分から出来る子もいるのですが、遊びたい気持ちが勝って走っていってしまう子もいます」
「子どもも色々ですので、いけないときはだめだよと言いつつも、長い目で温かく見守っていきたいと考えています」
このような感じで、ここ1ヶ月の変化、どんな子どもがいるか?、どうしていくかの3点を軸にすると、バランス良い話になるかと思います。
行事紹介ではちょっと膨らますと良い
話を膨らませるときのポイント!
「いつ」「誰が」「どこへ」「どれくらいの時間」「何をするか」を伝えると良いです。
去年の様子が分かるならば、行事紹介では様子を伝えるようにしましょう。
例えば春の遠足といっても、どこへいって、何時間くらい、どんなことをするのか
動物園にいくなら、バスで動物園まで行って、午後1時まで、クラスで順番に動物園を巡る
去年の様子が分かるなら、去年はちょうどアヤメが咲いていて綺麗で・・・と風景を伝える等、見るもの聞くもの肌で感じたことを言葉にすると良いでしょう。
時間のあまり割けない場合は、調整するようにしてください。
保護者へのお願いでは、何故?なのかを具体的に
「着替えを必ず持ってきてください、お願いします」と言っても、内容が薄いと思われてしまいがちです。
保護者からすると「書いてあること読まれてもな・・・」とモヤッとするでしょう。
そこで、何故?を付け加えます。
「これから夏になってくると、泥んこ遊びが本格的に始まります。毎日毎日着替えが出てきますので、洗濯は大変かもしれませんが、園でもできるだけ洗ってから持ち帰るようにしますので、どうぞ着替えをもってきていただけるようお願いします。」
このような感じで、何故かということをメインに話を広げると良いでしょう。
お願いでは保護者に何かさせることになります。
その時に生じる負担を考え、「またお願いすることになりすみません!」など、先にフォローするような言葉を入れておくことで、より一層納得しやすい、聞きやすい話になるでしょう。
保護者会で司会、進行をする場合
保護者会は学校でいうPTAのようなものです。
保護者会から予算を組んで、夏祭りの費用にするなどの園もあります。
こういった組織では、会長、副会長、書記など、役員があり、それに伴って役員決めがあります。
ほとんどの保護者は役員にはなりたくありません。大変だからです。
役員決めや予算の話し合いでは、場合によっては保護者同士のバトルが広げられたり、だんまりになってしまったり・・・
そんな場合の司会進行は困難です。
もし、司会進行をする場合ですが、事前に保護者会で話す内容の要点をまとめた資料を作っておきましょう。
大体プリント1枚で良いです。
保護者会の話し合いが格段にスムーズになります。
保護者会の後で、報告書として付け加えて全保護者に渡るようにします。
これで出席できなかった保護者もちゃんと内容が分かるようになります。
そして、進行中ですが、意見が割れたり、だんまり・・・になってしまった時は、
「○○さんはいかがでしょうか?」
など、他の保護者に話を振ってみましょう。
保育士の役目としては、場のコントロールです。
自分の意見を言ったりするよりも、色んな人の意見を引き出せるよう、意識して臨みましょう。
終わりの言葉
「本日はお忙しい中、ご参加いただきありがとうございました。これからも、いっそう良いクラス運営のため、頑張っていきますので、どうぞよろしくおねがいします!」
このような感じで、保護者への感謝の言葉と、前向きな言葉を話しましょう。
こちらはシンプルで良いと思います。
例えばまだ時間が足りなかったという時は「また相談も受けますので」など、状況に応じて一言はさむとより良いと思います。
緊張した懇談会もやっと終わり、お互いをねぎらい、ポジティブな気持ちになれるように言葉を選びましょう!
個人面談|当日までの準備マニュアル
A.子どもの様子をチェック
これは懇談会とも被るのですが・・・
肝心要の子どもの様子は1ヶ月前からチェックして記録しておきましょう。
ノートを作って記録をとっておくと、資料として使いやすいですよ。
遊び、食事、生活習慣、元気にしてるかどうか、人間関係この辺りをチェックしておきましょう。
B.個人面談の場合は1ヶ月前に日程調査をしよう
多分日程調整に関しては、園から言われなくても指導があると思います。
しかし、たまにある「あなた一人でやってみなよ!」という、ライオンが自分の子どもを谷に突き落とす的なタイプの園に勤務されている方、お手紙内に使える、個人面談日程表をつくってみましたのでご覧ください。
お手紙に、こんな表を入れて○をしてもらうようにしましょう。
ちなみに、時間は大体、一家庭15分~30分ほどです。これは言わなくても園で指定されると思います。
提出期限なのですが、個人面談の1週間前には全員提出してもらえるようにしましょう。
C.時間調整をしよう
鉄則、長くなりそうな保護者・家庭は最後の時間に入れるようにしましょう。
もちろん保護者の希望が他の時間になければの話ですが。
手順としては、第一希望に合わせて表を組んでいき、第一希望に複数家庭被った場合は、それぞれにお話をもちかけます。
職場のルールもあるので、その時は任されていたとしても、園長や上司に相談しましょう。
自分でやれと谷底に突き落とされたら、被った家庭にお話をします。
「被っているのですが、この日でなければ都合はつきませんか・・?」とやんわり聞いて忙しそうなところに合わせるようにしましょう。
そういえば、どこの保育園でも、俗にいう気になる子の家庭は1番最後になることが多いです。
そういった保護者は事前に「個人面談で相談したいんですが…」と言ってくることもあります。
そんな時は、こっそりと「最後の時間にしましょうか?」と打ち合わせしておくこともあります。
D.子どもの様子から、子どもごとに話すことを箇条書きでもよいのでリストアップしておく
お知らせも書いて、日程も決まり、さぁ後は肝心の話す内容です。
- 子どもの良いところ、活き活きしている様子3つ
- 子どもの課題1つ
割合はこのような感じが良いでしょう。
個人面談、保護者はほぼ100%緊張しています。
「何を言われるのだろう?」「子どもが迷惑かけていないだろうか?」
私たちも面談される側となると緊張するように、保護者も同じです。
子どものありのままの姿を肯定的に話すようなイメージで臨みましょう。
ということで、この1ヶ月間どうだったか?
変わらず好きな遊びを深めているのか?
成長と共に趣向が変わっているか?
この辺りを踏まえて、子どもの活き活き遊ぶ様子3つ取り上げましょう。
後、子どもは今どんなところでつまずいているのか?
例えば周りに比べて話を聞けない?自己主張しすぎてしまう?
子どもの課題を一つ、取り上げましょう。
箇条書きで話す内容を子どもごとにまとめておきましょう。
これで緊張して忘れることはありません。ばっちりです!
会場づくり、気を配っておきたいこと
保育室の整理整頓について
保育室の整理整頓は基本きっちりしておきましょう。
ここで目をつけて欲しいポイントは、清潔にするというところ。
ゴミが落ちてる、汚れがひどい、机がネトネトしている、砂っぽい等、清潔の観念からみて問題あるところを正していきましょう。
逆に、制作でつかったものを干しているなどのことは、多少はそのままでも良いと思います。
あまりにもゴチャゴチャしすぎているのは良くありませんが、普段の保育を知ってもらうためにも、神経質になりすぎるのは良いとは言えません。
懇談、面談で必要な用意
個人面談では机、椅子、メモ帳、必要なら時計を用意しましょう。
配置は保護者が座って、外が見えないようにするほうがベストです。
図に表すと・・・
こんな感じです。
廊下を通る職員や、お迎えの保護者を気にせず話せるようにしましょう。
逆に保育士は周りの状況をすぐに察知できるように、出入口が見えるほうが良いです。
個人面談|当日の進め方
準備も終わって、今度は個人面談の当日の進め方です!
どういう言葉を選んで話せばいいかな?ということが参考になれば幸いです。
挨拶
次の保護者を呼ぶ時は、前の人を出入口まで送っていきましょう。
そして、次の保護者に「お待たせしました、どうぞ」とにこやかに声をかけて、案内しましょう。
保護者からすると、自分から「失礼します」と扉をあけて入るよりも、ずっと気持ち的に楽です。
「では、どうぞ」と座ってから、挨拶です。
「今日は寒い中ありがとうございます。」等、天気や気候ではじめます。
ここで大事なことは突然「お母さんお家ではどうですか?」など、聞かないことです。
保護者からしても「え、何話せばいいの?」「何か心配なことがあるのかな・・」等勘ぐってしまったり、ドキッとしたり、不安になってしまいます。
保護者の方からあれこれ話してくれるならば、別なのですが、うまく話を切りだせないからといって、保護者にふるのはご法度です。
考え付かないくらいなら、「○○くん(さん)の園の様子は~」と、子どもの様子を話しましょう!
子どもの様子を話す
では、子どもの様子の話です。
箇条書きにした資料をもとに、話を進めましょう。
その際は肯定的に話すことが大事です。
肯定的に話すには肯定的になる言葉を選びましょう。
例「叩いてしまうこともあるけど、感情豊かで気持ちが分かれば助けてくれたりする」
このように悪いところを良いところとセットにして言うことや、
例「静かな子で→友達や先生をじっと見ていて」
このように、より子どもの印象だけではなく、その時の子どもの気持ちであったり、内面を話すことで、「見てくれているんだな」と保護者は肯定的に捉えられます。
後は「○○に興味があり、一生懸命遊んでいますよ」など、夢中でやっていることを一生懸命ということで、どこか肯定的な印象を与えることができます。
肯定的に話す理由はざっくり言って2つです。
- 保護者に不安を与えないため
- 保護者に話を聞いてもらうため
話を聞いていて不安が残ると、その瞬間から人の話が不安で入ってきにくい、他の話も不安な感情から必要以上にマイナスに捉えがちという理由があります。
園の様子をしっかりと受け止めてもらうためにも、基本は肯定的に話しましょう。
ちなみに安易な「大丈夫」はNGです。
適当に思われます。
何故?大丈夫なのかを説明しましょう。
保護者といくつか受け答えができるとベストです。
保護者からの悩み、話を聞いて回答
大事なこと2つを先にお伝えします。
- 予想外の話をされるだろうという心構えをもつ
- アドバイスは求められたらで!聞き上手になる。
園での様子をひとしきり話した後で、「お家はどんな様子ですか?」「何か悩んでいることはありますか?」と話してみましょう。
悩んでいる親ならほぼ必ず聞いてきます。
「家では全然言うこときかなくて、」というものから「暴力がすごくて困っています」というものまで様々です。
基本的に悩みのある保護者には、相手の話を聞きだすことをメインにしましょう。
ここで吐き出してもらうことを目的とするのです。
「聞いてもらえた、分かってもらえた」これがアドバイスよりも保護者の満足度に関わってくるのです。
とりあえずは満足してもらえないと話になりません。
保護者との信頼関係を築くことがねらいです。
答えを言うべきかの判断ですが、「どうしたらいいでしょうか?」「これでいいんでしょうか?」等、答えを求められたら答えるようにしましょう。
そして、保育士の心構えとしては、「予想外のことが来るんだ」という気持ちでいることです。
それは、分からないこと、即答できないことを聞かれることもあるからです。
分からないことは持ち帰る
分からないことは必ず持ち帰るようにしましょう。
まずは
「私の独断では決められないことですので」
「確実なことをお話するために」
など、何故持ち帰るのか?即答できないかを話しましょう。
そして、
「園で話し合ってみます」
「検討してみますね」
など、否定のない言葉を選びましょう。
例えば、「~~してくれないか?」と言われた場合。
「園ではこういう規則なのでできません」なんてのはNGです。
「園で話し合ってみますね」だと、受け取られた感ありませんか?
この受け取られた感を大事に、「無理だよな 」とわかっていることであっても、一度持ち帰るようにしてください。
終わりの挨拶、切り上げ方
時間が来て「今回はありがとうございました、気をつけてお帰り下さい」とスマートにいけばよいですが、時間オーバーしてしまうことは日常茶飯事です。
いざ話すと、話したりなくて色々話してくれる保護者もいます。
これはとても良いことですし、嬉しいことですよね。
だから保育士からすると「時間ですので・・・」と言いにくく、「困ったな・・・時間なのにな・・・次待ってるよ」という焦りがでます。
そんな時は「また改めて日にちを取りますので、今度お聞きしますね」とスマートに対応しましょう。
これだけで、嫌な気持ちなく、保護者は帰ることができます。
難しい内容の伝え方(懇談会、個人面談共通)
さて、個人面談、クラス全体懇談限らず言いにくい、伝えにくい、どうしたらいいか難しい場面というのは必ず経験します。
ケースを突き詰めていくと「保護者の性格や園の方針、運営状況よって変わる」なんてことしか言えません。
しかし、最悪な方向を避けるためにこれだけは意識しておこう!ということをまとめてみました。
子どもの課題をどう伝えるか?
良いことはにこやかに、楽しく、ある意味自在に演じながら言えますが、悪いことは言いにくいですよね。
ここで保育士が一つクリアーしておくべきことは、課題=悪ではない!という意識をもつことです。
もう、唱えて下さい。「悪ではない悪ではない・・・・」
子ども(たち)に課題があり、1番困っているのは子どもなんです。
それをしっかり意識して、「援助者」という目線で考えられるようにしてください。
何でこんなこと話すかというと、ついつい責任や親との関係から、課題に対する心の距離が縮まりすぎになることって多いんです。
責任感ある人ならなおさら。その強い気持ちがドツボにはまってしまって、後々振り返ると変なこと言ってしまった・・・ってこともあると思います。
どれだけ保育士や保護者が頑張っても、発達課題として子どもがクリアーするのにはまだ時間が必要なのに、それを考えないで今すぐどうこうしないといけないと思ってしまうのです。
保護者は自分の子どもですから、自分のことのように捉えて話を聞くし、言います。
それにのまれないように、きっちり何ができるか、「可能なことで最善は何か」を考えられるようにしてください。
これさえできればとりあえずは大丈夫です。
では、具体的な伝え方なのですが、基本構図として、
- 事実をはぐらかさないで、誇張せずきちっと伝える
- それに対して何故なのか、何を大切にしているのか、どうしていくのかフォローする言葉を伝える。
事実、フォローのセットで伝えることが基本です。
話す時は、モジモジするよりも、ある意味事実をそのまま伝えるようにしましょう。
「自分の気持ちを押さえられなくて、叩いてしまう」このような感じです。
そのすぐ後にフォローの言葉を入れましょう。
「叩いてしまう一方で友達思いの良いところもある」
「だから、そこは大事にすべきところなので、今は叩く前に止められたり、叩く代わりになる方法を指導しています」
何故、一方的に批判しないのか、しなければどんなフォローをしているのかを伝えます。
課題があることは決してクラス運営に問題があり、保育士の全責任であるということではありません。
子どもが大人へ向けて成長するための試練なのです。
保育士は課題を堂々と見つめ、向き合うようにしてください。
発達障害のある場合
どうしても発達障害があると、健常児に比べてできることは少ないです。
しかしながら、そこは無視してOKです。
保護者は「他の子ども、先生に迷惑じゃないだろうか」ほぼ必ずこう思っています。
なので、絶対迷惑じゃないということを肝に、話を進めていってください。
話す時は、その子の前と今を比べてどうなのか?ということです。
健常児とここは全く変わりません。
もう一つは、クラスに与える影響です。
私も何度も発達障害の子どもを保育してきましたが、子どもはちゃんと分かっていて、発達障害のある友達に対して「できないからしょうがないよね」「こうしたら楽しいかな?喜んでくれるかな?」と素直に接してくれます。
発達障害に詳しい養護教諭、保育士は「発達障害のある子どもが健常児の集団にいることで、健常児の学びは非常に大きく、人をいたわったり、大事にする気持ちが生まれる。」こう話しています。
なので、色んな人に可愛がられて、大事にされている、クラスの一員なんだよということを話すようにしてください。
保護者は園の様子を知りません。めちゃくちゃ不安で泣いてしまう方もいらっしゃいます。
発達障害のある子どもについては、親の心を溶かしてあげるように基本はしてください。
子ども個人の発達についてはその後、言及するようにしましょう。
親は願います。受け入れられない親もいます。「小学校に入ったら普通学級で・・・!」
しかし、それも親の性格だと思って、温かくうけいれましょう。
養護学校、学級を参考程度に紹介し、小学校に入ってから親が選択できる幅を増やせるようにアドバイスしてください。
まとめると、親の「迷惑かけていないか」不安な心を解きほぐすこと、これからについては親の選択を増やせるような情報を伝えることが基本かと思います。
不安が多い保護者に「大丈夫」は禁句
NGな例です。
保護者「うちの子ども、落ち着きないんですけど、ちゃんとこれからやっていけるでしょうか・・・」
保育士「大丈夫ですよ!大体そんなものなので!」
保育士からすると色んな子どもの発達を毎日毎日みているので、その程度のこと・・・と思ってつい口から出てしまいがちですが、不安のある保護者からすると置き去りにされた感と、なんら解決していない不安感が残ります。
丁寧に大丈夫の中身を伝えるようにしましょう。
「落ち着きがないときもありますが、友達の話はしっかり聞いて話し合うこともできますし、大丈夫ですよ」
それに加えてエピソードまで入れるとよりグッドです!
大丈夫の言葉の前には必ず理由を入れることを鉄則にすると、保護者とのすれ違いも減らせると思いますよ!
保護者会で意見が割れた場合
基本は「色んな人に意見を求めること」「色んな意見をまとめていくこと」に尽きます。
悪い空気になった時に「この空気何とかしないと・・・」と焦りがちですが、その視点ではただ滑るだけです。
色んな人に意見を求める時は、公平に話を聞くために「他の方の意見も聞きたいので、端の方から順番にお願いします。」と、順番にするのもありですし、兄弟が園に通ったりしていて園を良く分かっている保護者に「○○さんはどう思いますか」と振ってみるのもありです。
バランスを見て、言葉の投げつけあいにならないように、意見交換の場として機能するように司会進行をしていきましょう。
保護者の中には一生懸命話すけども、意見が長く、まとまらない方もいらっしゃいます。
それをうまくまとめて代弁する役目をしながら、全体が色んな意見を認知できるようにしましょう。
懇談会・個人面談が終わったら
お疲れ様でした!
さて、終わったし帰ろう・・・明日は休みだ!の前に20分だけ時間をください。
20分で今回の保護者からの意見、自分の反省点をまとめてしまいましょう。
この20分が明日からの1時間節約につながります。
鉄は熱いうちに打てと言います。人は悲しいながら忘れる生き物です。
色んな保護者との話が心で記憶できている今!20分でまとめておくと、以後楽に仕事ができます。
目安としては、15分で保護者10人分の意見をまとめます。
5分で反省点をまとめます。
この意気込みでいくと、多分手も早く動くはずです。
しんどいときは短い時間を目標に、ぱぱっとまとめて、スマートに帰りましょう。
まとめ
ここまで全て読んでいただいた方、お疲れ様でした!
保護者対応、保護者イベントは保育士にとって永遠の課題です。
なので完璧はありませんし要りません。
可能なところでの最善を目指せば良いのです。
個人面談、家庭訪問、全体懇談・・・不安な方々の力に少しでもなれれば幸いです。
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最後に、一つご案内です。
このサイト『ほいくのおまもり』は園だより・クラスだよりに役立つ記事を用意しています。
- 書き出しの挨拶文
- 子どもの様子
- ちょっと隙間を埋めたいときに使える小ネタ
など、使える文例を多数用意しています。
『もくじ』から気になるところが見られるようにもなっていますよ。
ぜひ、使ってみてくださいね
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【まとめ】園だより・クラスだよりを簡単に作る方法と12ヶ月分の豊富な文例
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