はなうたってだーれ?
保育士歴10数年、現在は小規模保育園勤務。子どもも先生たちも笑顔でいられる環境をつくる!をモットーに日々過ごしています。
それでは、今週のコラムをお楽しみください♪
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こんにちは、はなうたです。
夕方の自由遊びの時間のことです。「ずっと待ってるから玩具貸してあげて。」「いやだ!!」そんな声が聞こえてきました。どうやら2歳児の男の子二人がおもちゃの貸し借りで揉めているようです。
仲介している先生に事情を聞いてみると…A君の使っているおもちゃをB君がずっと待っていると。「じゃあ少し遊んだら貸してあげてね」と保育士が言葉をかけると「いや!」と答えたA君に、「そろそろ貸してあげよう」と再度交渉していた所だったそうです。
「かして」と言われたら「いいよ」と言って貸してあげなければいけない。そんな雰囲気を感じました。でも、そもそも最初の交渉の時点でA君は納得していない。それなのに「待ってるから貸してあげて」は少し強引かな、と感じました。
おもちゃで遊び続けたいA君の気持ちも尊重してあげたい。一人ひとりが好きなおもちゃで遊び込める環境を作ってあげたい。そのためにはなんて声を掛けたらいいかなと考えました。
まずはB君に、「待ってる間先生と遊ばない?」「うん!」「ブロックで大きな車作ろうか!沢山ブロック集めてきてくれる?」と他の遊びに誘います。すると嬉しそうにブロックを探しに行きました。
次はA君です。「B君がそのおもちゃ使いたいんだって。」「いやだ!」「そっか、嫌かぁ…じゃあさ、いっぱい遊んでいいよ!」すると、え?と驚いた顔になるA君。
「いーっぱい遊んだら、B君に貸してくれる?それまで待ってるからさ。」と伝えてみました。すると、うーんと考えた後、「わかった!」と言ってくれたのです。
しばらく遊んでからこちらから声を掛けに行くつもりだったのですが、「はい、どーぞ!」とA君の方からおもちゃを持ってきてくれたのです。「え!いいの?ありがとう!!よかったねB君!」と私がお礼を伝えると、照れくさそうに笑うA君。B君も念願のおもちゃを貸してもらって嬉しそうでした。
以前の私は「貸して」と言われたら「どうぞ」と貸してあげられるような援助しか知りませんでした。でも、色んな保育園で働いているうちにそうじゃないやり方もあるのだと、知ることができました。
そのおもちゃで遊び続けたい子どもの気持ち、貸してほしい子どもの気持ち、両方の想いを大切にするにはどうしたらいいのかを考えていきたいなと改めて感じたエピソードでした。
先週のコラムはこちらからどうぞ♪
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どうする?!公園で人見知りの子と出会ったら【はなうたの週間保育士コラム】
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
明日も笑顔あふれる1日になりますように☆
来週も、よろしくお願いします!
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