※ ギフト券に関する記載がございますが、今後はギフト券の配布は停止予定とのことです。
こんにちは、ほいくのおまもりです。
先日、マイナビ保育士が主催する保育士向けの職場発見フェアに行ってきました。
実際に参加したからわかるフェアの魅力をご紹介!5つの法人から聞いた本音と、本音の聞き出し方も伝授します!
もくじ
保育士の職場発見フェアとは?簡単におさらい
まずは簡単にフェアについて説明します。
私が参加したマイナビ保育士のフェアは【職場発見フェア】という名称です。
ここでは【保育士フェア】という名称で統一しますね。
保育士フェアは、法人(株式会社、社会福祉法人など保育園の運営元)がブースを出して、それぞれの担当者と直接、ざっくばらんに話が出来るというもの。
保育園を運営している法人から…
- どんな保育をしているのか?
- どんな人材を求めているのか?
- お給料はどれくらいか?
といった、細かい話を、その場でまとめて、聞くことが出来るというものです。
「いくつもの法人の本音が聞ける」これが保育士フェア最大の魅力!
私がいったマイナビ保育士の保育士フェア(2017年11月東京)では、
- 事前申込をしているとAmazonのギフト券(1000円分)がもらえたり
- スタンプラリーで最大1万円分のカタログギフトがもらえたり(外れても500円のクオカード!)
- 休憩スペースではおやつやジュースが用意されていたり
まさに至れり尽くせり!
なんですが…はっきり言ってこれらのサービスが霞んでしまうくらい、「いくつもの法人の本音が聞けることは凄い!!!」と驚いてしまいました。
「この保育園で働いてみたい!」と強く思うところもありましたし「ここは遠慮したい」と思うところもありました。
リアルな情報をわずか1時間半弱で5つの法人からゲットできた。この意味は本当に大きいです。
普通、保育園見学をするとなったら、移動などを含めれば1つの園で1日使ってしまいます。
電話してアポイントを取り、見学だけとは言え履歴書を用意したり、それなりに身ぎれいに(スーツを着たり)しなきゃいけなかったり。
就職、転職する上で見学が大事とはいえ…そんなに何個も見学するのは面倒というか、大変です。
でも、保育士フェアは履歴書入りませんし、私服でOK(私も私服で行きましたし、スーツを着ている人は参加者の1割もいなかったです)。
そして1日でいくつもの園の本音の情報をゲットできる。これは本当に凄いことです。
とはいえ「本音ってどんなこと聞いてきたのよ?」と、気になりますよね。
私が5つの法人から聞いてきた話をまとめてみました。
5つの法人から聞いた話を大公開!
全ての法人名を匿名にしています。
理由はそれぞれの法人の良し悪しではなく、【保育士フェアでこんな役立つ情報をたったの1時間半で集められるんだよ!】ということをお伝えしたいから。
話を聞いた順番に掲載していますが、面白い(特に読んでもらいたい)ものはD法人とE法人になります。
また、吹き出しは質問した箇所です。
A法人
ここは10以上の保育園を運営している法人でした。
担当者の方は本部勤務だそうですが、学校卒業ではなく試験を受けて保育士資格を取得した努力家の方。
社宅制度が充実しているそうで、自己負担5,000円!これはとても嬉しい制度だなと思いました。
そういった情報も、説明してもらうことですんなり頭に入ってきますね。
質問した内容は次の二つです。
離職率にしろ、残業にしろ、運営数が多いことを上手く活かしているな、という印象を持ちました。
A法人:10〜20%あります。正直に言えばやめない園もあれば、やめる園もある。(園によって離職率はまちまち)
ただ、法人としては離職は大変残念なことなので、まずは転園をおすすめしています。
保育園運営数が多いので、転園ができることはうちの強みだと思っています。
A法人:これも、園によります。ただ、4月時点では基準プラスアルファの人材を必ず配置するようにして、人手不足による残業や有休が取れないという状況にならないよう、努めています。
B法人
ここは比較的特色のある保育を実践している保育園。
これから拡大を目指していく、ということで話の節々から「気合いが入っているな!」という雰囲気が伝わってきました。
「バリバリ働きたい!という人にはとっておきの環境!」だと思います。
話をしてくれた人たちは、嫌な質問にも笑顔で丁寧に答えてくださり、とても素敵な人達でした。
質問した内容は一つです。
とても丁寧でしたが、具体的な数字は教えてもらえませんでしたね。
B法人:2016年はかなり低かった。2015年は辞める人が多かったけれど、それは園長先生があまり経験がなくて、現場に負担がかかってしまいました。その点を改善したことで、2016年の離職率は低くすることに繋がったと思っています。
C法人
A法人同様に、10以上の保育園を運営している法人です。
印象に残っているのは、
「私たちは、保護者のニーズも考えて、英語、リトミックなどを取り入れています。でも、【無理をさせない保育】を大事にしたいんです」と話してくださったこと。
これ、さらっと話されたんですけど、凄いことだと思います。
ややもすると、保護者のニーズを追い求めるあまり、子ども、保育士、それぞれに無理をさせてしまう。
そういう保育が現に行われてしまっていることを、多くの保育士さんは見聞きしていると思います。
でも、そうじゃないよね、無理をさせない保育がいいよね。そういえるのは、日々の保育に自信があることの表れでしょう。
そして「私たちは、暖かい雰囲気を作りたいんです」とも。
お話した方からも温かい雰囲気が伝わってきたので、非常に納得しました。
質問した内容は次の一つです。
正直に丁寧に答えてくださり、かなり好印象でした。
C法人:園によります。直営と委託があり、直営は少ないです。0人の園もあります。
数年前に働き方改革をして、それによって「新しい方針が合わない」という人は辞めてしまい、一時期離職率が上がった時期がありました。
具体的には…
- 持ち帰りはダメ
- 休憩を取る部屋を完備→子どもと離れて1時間
- 本部にも保育士経験者を用意(人手不足のときは本部から派遣)
といった取り組みをしています。
D法人
一番好感触だったのが、このD法人。ここは本気で働いてみたいと思いました。
保育園数は多くない(4つ以下)法人です。
最初に保育園についての説明をしてくれました。
この時にどんな保育をしているかはもちろんのこと、昨年の賞与の実績と今年の予定、なぜ、採用を進めているのか?
といった大事なことを、こちらから聞かないでも丁寧に教えてくれました。
例えば、多くの人を採用しようとしている理由が…
- 大量に人がやめてしまったから
- 新しい保育園を作るから
それぞれで全く事情が異なりますよね。D法人は新しい保育園を作るから、という理由でした。
でも、新しい保育園の先生が全て新しい先生ではなく、他の法人からも異動してもらうとのことで、非常に安心感があるなと思いました。
また、この保育園は運営園数が多くないからできるというのもありますが、見学は全ての園を見せてもらえるとのこと。
さらに、ほぼ一日かけてマッチング実習をして、その上でお互いが納得できるかを考える。とのことでした。
ここまでしっかりとやれば、ミスマッチはかなり防げますし、しっかりとした保育をしている(外から来た人にありのままを見せられる)からできることだなと思いました。
ちなみに、この保育園の口コミをネットで調べてみたところ、こんな意見が。
公立ではないので、先生の異動がないため、担任でない先生方も子供の名前をおぼえてる。
確かに公立ではないので異動はないですが、離職率が高いところだと、すぐに先生が入れ替わってしまいますよね。
そういう意味でこのコメントからも、安定して働ける園なんだろうなぁという印象を強くしました。
質問した内容は次の三つです。離職率の低さと、有休に関しての正直さに、驚きました。
D法人:2015年は5%、2016年は2%(実際には全体の人数と、退職人数を教えてくれたので、私がパーセントを計算)
D法人:平均で月2時間です。ただ、有休は取れていないんです…。平均取得は年2日くらいです。
(うしさん注:土曜保育(行事含む)の振替が100%消化しているそうです。更に夏季休暇は有休とは別に支給される。となると、有休使わないでも休めてしまっている。というのがありそうです。ただ、担当の方はそういう言い訳をされたわけではなく、話を聞いていた感じの、私の印象です)
E法人
一番印象が悪かったのが、このE法人。
ここも特徴があることに加えて、ちょっとユニークなので有名な保育園。ということで話を聞いてみたのですが…。
話し始めてしばらくしたら、その他のブースの保育園を見下すような発言が飛び出しまして…。
(「他の保育園さんは一般的に●●をされていますけどね…うちはやりませんから!」だそうです。)
保育については「尊厳を持って〜」「無理強いしない〜」などとお話をされていたのですが、最初の発言でちょっと面食らってしまいました。
そして…他のブースでも聞いた内容を聞いてみようと思って聞いてみたのですが…これが地雷でしたね。笑
質問した内容は次の二つです。
E法人:数字ですか?!そんなものはお答えできません。そもそも、調べていません。(この時点でかなり険悪ムード)
働き方改革はしています。アンケートをとったり。初日から利用できる有休を用意したり。復帰(産休からの)もあります。
そもそも、結婚でやめたりする人もいるんですから、うちでは離職率が大事だとは思っていません。
E法人:月によって違います。(そんなこと当たり前ですよね?的な雰囲気で、これ以上は聞けず)
保育士フェアを成功させるコツ|いやらしい質問をしてみよう
多くの人が何のために保育士フェアに行くのか?
スグに就職、転職するかは別にして、就職、転職に関する情報を集めるためにいくのだと思います。
なので、保育士フェアの成功=有益な情報がどれだけ得られるか?ということになります。
そして有益な情報とは何か?それは
- 本音の情報
- 普通の面接では聞きにくい情報
- ネットで調べても出てこない情報
- 担当者の直接の声
となります。そしてこれらを引き出すには?
いやらしい質問(ちょっと意地悪な質問)をしてみて下さい。
まさに私も、そういうつもり(=本音が知りたい!)で離職率や有休、残業について聞いてみました。
私と法人のやり取りを見てもらえばわかりますが、例えば離職率はその数字だけでも凄く価値があります。
(離職率が高いところはブラックが多い、と言われることが多いから)
そして、それ以上に離職率などを聞いた時のリアクションが大事です。
- ネガティブな情報も積極的に公開して、それでもきてほしい、うちのありのままを理解した上できてほしい、そういう姿勢なのか?
- ネガティブなものはなるべく隠して隠して、とりあえず人を集めればそれでいいという姿勢なのか?
そういう、法人の本音がいやらしい質問(ちょっと意地悪な質問)をしてみることで浮かび上がってきます。
もちろん相手を怒らせること、不快にさせることが目的ではないですから、聞き方は丁寧に!
あと、数字で答えられるものだとなおいいです。
「人間関係はいいですか?」という質問では「うちの保育園の先生はみんな仲良いですよー」と言われたら、それ以上わかりませんから。
まとめ
- 保育士フェアは沢山の法人の情報を一気に集められる
- 保育士フェアは本音の情報が盛り沢山
- 聞き出すコツはいやらしい質問
実際に参加してみて、その情報量の多さに本当に驚いきました。
新卒の保育士さん、転職希望の保育士さんはもちろん、一旦職場を離れている潜在保育士さんにも参加してほしいです。
少しでも他の職場に興味があるのであれば、まずは参加して話を聞いてみることをオススメしますよ!
もしマイナビ保育士に興味が湧いたのなら、こちらから利用してみて下さい。