こんにちは!モモンガ(自然大好き保育士)です!
今回は乳児保育について知りたい方のために!
乳児保育の魅力や、可愛いだけじゃない大変なこと、保育するときのポイント、さらに実際の求人例まで!
乳児保育に関わることを手広くまとめました!
乳児院・乳児保育園って何?
【この章のポイント】
- 乳児院は家庭で育てられないときに、保護者に代わって乳幼児を養育する宿泊できる施設
- 乳児保育園は0~2歳の子どもを保育する保育園
乳児院
乳児院とは、何らかの理由で親との生活が難しい乳幼児の養育を目的とした、短期的、長期的に宿泊する施設のことを言います。
平たく言ってしまえば虐待やその他の事情で、保護者と暮らせなくなった乳幼児を保護して暮らす福祉施設です。
また、家庭支援も重要な役割として行っています。
虐待、病気、障害など、様々な事情の子どもが入所してくるので、働く職員も保育士の他に看護師、管理栄養士など、多様多種の人たちが協力しています。
基本的には2歳までの子どもを対象にしていますが、施設によっては6歳ごろまで受け入れていることもあります。
乳児保育園
乳児保育園は0~2歳児を保育する保育園のことです。
近年、待機児童問題から、乳児保育園は急速に増えてきています。
それもそのはず、待機児童のほとんどが0~2歳の子どもなのです。
今、待機児童問題では最も必要とされているのが乳児保育園なのです。
このことはまた5.乳児保育、高まるニーズで詳しく説明します。
乳児保育の特徴
【この章のポイント】
- 乳児の定義は0歳児だけど、乳児保育は0~2歳を指す!
- 乳児保育は保育士としても保育の原点。認める、褒める、受け入れるは必須!
乳児を相手にする
乳児の定義は本来0歳児を指しますが、乳児保育は0~2歳児の保育を言います。
具体的には生後57日からの子どもを保育します。
産休明けにすぐに仕事復帰できるということは、今の働く保護者にとっては大事なことです。
待機児童の多さから、今、乳児保育は最も日本で必要とされています。
乳児保育は保育の原点
乳児期は人の原点です。それは保育士にとっても、保育の原点ということを指します。
私は0,1,2歳に実際関わり、触れてみると、人間で最もかわいい時期だなと感じました。
まさにそのまんま命という感じで、生きる力を保育士も与えられるでしょう。
そんな乳児期の子どもは個人差、成長などの変化が大きいのが特徴です。
保育においては、特に個性を認める、子どもが心地よさを感じる、そんな保育士としてのまさに原点としたスキルが必要になります。
子どもにとっては、まさに初めての人間界。初めて長く関わる親以外の大人が保育士です。
子どもの表情であったり、共感であったり、行動から子どもを暖かく包み込むように認める保育が望ましいでしょう。
保育を通じて、子どもと信頼関係を築くって実際どんなことでどんな感覚なのかなど、保育士もたくさん教えられ、子どもと成長することができます。
乳児保育の魅力
【この章のポイント】
- 乳児保育の魅力は子どもの可愛さと成長!何にも替えられない魅力
- 乳児保育の難しさは個性を大事にすること!どこまで付き合えるか?がポイント!
短期間で大きく成長する乳児
乳児保育の魅力は何といっても、子どもの成長を手に取って感じられることです!
乳児の成長スピードは速く、ただ単に大人がいると安心するところから、だんだん表情ができてきて6か月ごろには怒ったり、怖がったりを分けて表現できます。
まもなくして人見知りが始まって、周りの人すべてを人間から、身近な人そうでない人と、区別できるようになります。
おおむね1歳になるとしゃべり始め、自分の意志をより表現するようになるのです。
もちろん、体が大きくなるペースや、ハイハイするようになった、立てるようになったと、身体的な成長も乳児は早いのですが、表情ができるとか、社会的な成長もめまぐるしいものです。
自分で動けるようになると、どこかをじーっとのぞき込んでいたり、お友達と徐々にかかわっていったり・・・
子どもの探求心の広がりは、驚くほどです。
毎日接する保育士は、その成長を間近に感じ取ることができます。
乳児を担当する保育士は口をそろえて言います。
「何といっても可愛い」
「子どもの成長がやりがい」
乳児のきらきらしたまっすぐな可愛さと、子どもの生きる力がうかがえる成長が乳児保育の魅力です!
子ども一人ひとりに合わせる難しさもある
乳児保育は可愛くて、基本さえやっていれば保育できるというわけではありません。
何をするにも十人十色の乳児相手では、その分難しいこともあります。
子ども一人ひとりに合わせて保育するけど、なかなか子どもは思い通りにいかない。
どうやって活動を進めていこうか・・・?
ここは誰もが悩むかなり難しい所です。
例えば、お昼寝一つとってもそういうところがネックになります。
園では仰向けで寝かせることが基本となっていても、うつ伏せが寝やすい子だっています。
でも、SIDS(乳幼児突然死症候群)などの危険もあるし、うつ伏せにするのは危険だ・・・
そんなとき、どうしたらいいだろう?と頭を悩ませるわけです。
1歳児ごろでは食事の時でも、「自分で食べたい」という意思を言葉ではなく、態度で表します。
同じものでも、自分ではもぐもぐ食べるのに、こちらが食べさせると露骨に嫌な顔をしてペッと吐き出してしまう・・・
もし、自分では食べることが分からなかったら「あれ?嫌いなものなのかな?」と勘違いもしてしまうでしょう。
幼児になるとそのあたり、保育士と言葉を交わしながら調整できますが、言葉のやり取りが難しい乳児では合わせてあげなければ泣かれる→奮闘するという図式になってしまいます。
「~させる」ことでは全く通用しない乳児保育。
子ども一人ひとりの理解と、方法の引き出しと、向き合う姿勢がストレートに結果にでるのが乳児保育の難しいところと言えます。
乳児保育に向いている人、求められるスキル
【この章のポイント】
- 子どもが心地よさを感じられるには、大人がリラックスすること!
- 子どもの「やりたい」にどこまで寄り添えるか?がポイントになる!
- 今のことの1つ先を想像することで、余裕をもって関われる!
心地よさ主体で子どもと関わる
心地よさを目標にして保育することは、乳児保育の基本的な姿勢です。
最初は大人も子どもも、はじめましての状態。
初めての社会生活をする乳児にとっては、不安でいっぱいです。
そこではじめて関わる大人は、心地よくリズムをつくってくれる存在であることが必要です。
なんて分かっていても、実際担当してみてギャンギャン泣かれたらどうしていいか分からなくなります。
子どもは敏感に保育士の不安を感じ取ります。
乳児保育の第一段階は、泣かれたときにどっしりと受け止められるようになることです。
そこから段々と子どもが慣れてきて笑顔を見せてくれたときには、心が通じ合った!とやりがいを感じられるはずです。
自分自身、心地よくゆったりとかかわることが乳児保育の大切なところです。
今、この子どもに大切なことを優先できる
保育園の流れや、近い将来の生活リズムを踏まえて、「これをさせておきたい」は保育士の願いとしてあって当然です。
だけど、乳児には通用しないことが多く、それぞれ子どもによって日課も、リズムも大きく違うので、乳児保育には形式や常識にとらわれない保育が求められます。
特に2歳児では、自分でやりたいけど、心では甘えたいという矛盾を生じます。
依存しながら自立するという揺れ動く中生きている子どもたちの行動。
そこには強烈な自分なりのこだわりをもっています。
しかも大人からすれば「できるわけないのに」ということばっかり。
しかしながら、最近色々できるようになってきた彼らには、そんな理屈は通じません。
それに付き合えるか?ということが大事なこととなってきます。
1歩先の発達を読む
乳児期の子どもは急速に成長していきます。
保育の中でこの瞬間に大切にしていることが、この先どうつながるかを予測しながら保育していくと、保育が楽しくなりますし、慌てなくてすみます。
また、乳児は転倒、誤飲誤嚥などの事故が起きやすい時期です。
先を予測することは安全管理上、必須になります。
大人との信頼関係を築いて、抱っこを求める子どもが、この先どうなっていくのか。
大好きなおもちゃで一人遊びしていく子どもがお友達とどうつながっていくかな?など。
乳児の行動から先の成長を予測するのは難しいことなので、これには経験が必要です。
でも、できないなりにも1歩先の姿を想像しながら保育してみると、保育士として大きな成長にもつながりますし、乳児保育では特に役立ちますよ!
乳児保育、高まるニーズ
【この章のポイント】
- 東京では人口も多い、就労率も高い分、待機児童の数も多い!
- 乳児期の子どもには手も場所もかかるので、結果待機児童になりやすくなる
東京の待機児童、90%以上が乳児期の子ども
東京の待機児童の9割が0~2歳の乳児期の子どもです。
ええ?どれくらいいるの?という方のために、こちら(リンク切れ)をご覧ください。(東京都待機児童の状況より)
何千人という規模で家庭、子どもが保育園を探しているのが分かります。
しかもほとんどが0~2歳です。
東京では人口が多く、また共働きで就労している家庭が多いです。
東京は仕事も多くありますし、多様多種な業種があるので、保育園のニーズも高いという訳です。
何故0,1,2歳児の待機児童が多い?
場所も保育士も年齢が低いほど必要
子どもが3歳になった途端保育園を退園するわけではないのに、どうして0~2歳児なのか?
それは、0~2歳児の子どもは、一人当たりに対して保育士の人数が多く必要だということに答えがあります。
国が決めた配置基準を見てみましょう。
3歳では子ども20人に対して保育士1名、4歳5歳では子ども30名に対して保育士1名となっています。
対して、0歳児は子ども3人に対して保育士1名で、1歳2歳児は子ども6人に対して保育士1名となっています。
国基準を守るだけでも、0歳児と3歳児では、保育士の人数には7倍の差があります。
更に実際の現場では、国基準よりも手厚くすることも多いです。
保育士不足と保育園不足の日本では、預かりたくても預かれない現状から、0,1,2歳児が待機児童となりやすく、またその問題を受けて、0,1,2歳児までの乳児保育園が増えてきているのです。
女性の就業率上昇
働く女性を支援しよう!という動きが広がっています。
また、女性の就業率も上昇しています。
何故か?単純に男性だけの稼ぎでは十分な生活ができなくなったということが大きなことの一つ。
政府は「すべての女性が輝く社会づくり」をスローガンとし、女性の社会進出をさらに進める政策を打ち出しました。
現在、「待機児童の解消」「職場復帰・再就職の支援」「女性役員・管理職の増加」の三つの政策が掲げられていています。
女性の社会進出によって預けられる子どもは増えるので、待機児童は増えるということになります。
ましてやひとつの施設で受け入れられる人数が少ない乳児期の子どもなら尚更です。
乳児院の施設一覧と求人情報紹介
東京都の乳児院一覧
聖友乳児院(リンク切れ)
乳児院の求人例
<給与>
月給190,000円~224,500円
賞与年2回 計4.0ヶ月分(昨年度実績)
<雇用形態>
正社員
<募集職種>
保育士
<施設形態>
乳児院
<勤務時間>
7:00~16:00
7:00~16:30
9:00~18:00
9:00~18:45
9:00~19:00
12:30~21:30
16:00~9:00(夜勤)
21:30~7:00(宿直)
※休憩60分~120分
<休日・休暇>
週休2日制 ※交代制ローテーション休日
有給休暇:勤務条件に応じて法定通り付与。
夏季休暇:1~2日
<福利厚生>
拘束手当
扶養手当
住宅手当
夜勤手当
宿直手当
交通費支給:~35,000円/月
雇用、労災、健康、厚生:勤務条件に応じて加入
自転車通勤可
<応募資格>
保育士資格をお持ちの方
まとめ
乳児保育はニーズもあり、やりがいもある魅力あふれる仕事です。
特に乳児院では親代わりとなりますので、信頼関係を築くと愛着が沸くでしょう。
赤ちゃんの頃に見ていた子どもが数年たち、大きくなっている姿で遊びに来てくれたら、とっても嬉しい気持ちになります。
さらにその子どもが赤ちゃんをあやしたり、大切に遊んであげている姿は涙ものです。
是非、乳児保育に興味ある方、一歩を踏み出してみてください。
保育士の前に、人としての価値観も良い意味で変わるかもしれませんよ!
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