保育園・幼稚園で使える行事の解説をまとめました。
お盆とは
「お盆」とは奈良時代から行われている仏教の行事です。
この時期にご先祖様が自宅に帰ってくると言われています。
そのため家族や親族が集まって、お寺や自宅でお坊さんにお経をあげてもらいます。
また自宅にお盆飾りを飾ったりしてご先祖様をおで向かいします。
まずはそのお盆飾りについて解説していきます。
お盆飾り
お盆飾りには「盆提灯」「精霊馬」「ほうずき」などがあります。
「盆提灯」
盆提灯はお盆で里帰りしてくるご先祖様が迷わないように目印としての役割をしています。
お盆初日の夕方に灯りをつけて、最終日にご先祖さまが帰ったということで消灯をします。
「精霊馬」
お供物の中で、きゅうりやナスを使って作る置物です。
きゅうりは馬、ナスは牛と見立てられています。
きゅうりの馬は、ご先祖様が里帰りをする際に少しでも早く着くようにとの意味が込められています。
ナスの馬は、ご先祖様があの世に帰られる際はゆっくりと無事に帰れるようにとの意味が込められています。
「ほうずき」
ほうずきは漢字で書くと「鬼灯」と言います。盆提灯と同じく灯りの役割をして、ご先祖様が迷わないように目印とされています。
成り立ち
お釈迦様の弟子が時神通力によって亡き母があの世で苦しんでいることを知りました。
どうしたら母を救えるのかお釈迦様に相談したところ「多くの供物を捧げて供養すれば母を救うことができる。」と言われ、教えのままにしたところ母が救われたことが由来とされています。
その時期が今のお盆にあたります。
子ども達への伝え方
乳児
乳児はまだ死という意味を理解できない子どもが多いので理解することが難しいですね。
そのため「お空から死んじゃった人が、みんな元気にしているかな?て様子を見に来てくれる時期なんだよ」など簡潔に伝えた方が理解しやすくいいですね。
幼児
幼児は死という意味を理解している子どももいるので、具体的に説明してもいいですね。
「お盆は亡くなった人がお家に帰ってくる日なんだよ。そのときに亡くなった人が早く帰って来れるように、きゅうりの馬を作って飾ったり、帰るときはゆっくりと無事に帰れるように、なすで牛を作って飾ります。亡くなった人はそれに乗ってお家に来たり天国に帰ったりするんだよ。あとは亡くなった人が迷子にならないように「ほうずき」や「盆提灯」を飾って、お家はここだよ!て知らせてあげるんだ。」
また説明の際にきゅうりの馬やナスの牛、ほうずきなど実際のものがあると興味を持って話を聞くことができるのでおすすめですよ。
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