おすすめの絵本をまとめました。
- 学年ごとのおすすめを知りたい
- 季節感のある絵本を読んであげたい
- 子どもを引きつける絵本を読みたい
そんなニーズを抑えつつ、図書館でも借りられる、人気・定番の王道絵本を中心に選んでいます。
『もくじ』から気になるところを見てみてくださいね。
月案文例も人気です♪
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【まとめ】月案・週案の文例【月別・学年別】
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ぐるんぱのようちえん
ねらい
- 話の展開に興味を持ちながら物語を親しむ
あらすじ
ぐるんぱはとっても大きくてひとりぼっちのぞう。
そこでジャングルのぞう達はぐるんぱを働きに出すことにしました。
ところがビスケット屋さんやお皿作り、ピアノ工場などでぐるんぱが働いて作ったものは、どれも大きくて誰も使えないものばかり。
「もう けっこう」と断られ、ぐるんぱはしょんぼり。
しばらく行くとたくさんの子どもがいるお母さんから子ども達のお守りを頼まれました。
ぐるんぱは働いた先で作ったもの達を使って子ども達と遊びます。子ども達は大喜び!
その様子にあっちからもこっちからもたくさんの子ども達が集まってきたので、ぐるんぱはようちえんを開きました。
ぐるんぱはもうさみしくありません。
解説文
タイトルに「ようちえん」と入っていますが、もちろん保育園の子ども達でも楽しんで読める絵本です。
働いた先で「もうけっこう」と断られ、ぐるんぱは「しょんぼり」するのですが、断られるごとに「しょんぼり」の数が増えていきます。
「しょんぼり」をどのように表現するかで、子ども達がどれだけぐるんぱに共感し、物語の世界に引きつけられるかが変わってくるかもしれません。
是非下読みをして、どのように読もうかとイメージをつかんでおくことをおすすめします。
はるです はるのおおそうじ
ねらい
- 絵本を通じて春の雰囲気を感じる
あらすじ
今日は春のおおそうじ。
三匹のねずみは家の中のものを外に出してそうじをしていました。
すると「春ですね。ぽかぽかしてとってもいいきもち」と色々な動物達がやってきて、外に出したものをうらやましがります。
ねずみ達は「よかったどうぞ!」と次々とあげていくのですが・・・そうじが終わり、外に出したものを戻してみるとなんだかがらんとしたみたい。
最後にやってきたのはあなぐま。
「すてきな家だ」と話すあなぐまに、ねずみ達は家まであげるのではと心配になったのですが・・・あなぐまは持っていたばらの苗木を庭に埋め、花が咲いたら再び来ることを話すと、そのまま帰ってしまいました。
ばらはぐんぐんと伸び、ねずみ達の家はばらの花に取り囲まれました。
そして近所の動物達がいつもたずねてくるようになったのでした。
解説文
ねずみ達は家の中のものを羨ましがる動物達に「よかったらどうぞ!」と次々とあげていくのですが、ねずみ達の微妙に変化していく表情や言葉に注目しながら読み進めていくと良いでしょう。
動物達がものをもらう場面で、次の動物がページの隅にちょこっと登場します。
子ども達も「今度はきつねが来たよ!」と気がつくかもしれませんね。
絵本を読み終えたら、子ども達と春の陽気を感じに外に出るのも良いですね。
たろうのひっこし
ねらい
- 絵本を通じて友達と協力して乗り越える楽しさを味わう
あらすじ
自分のお部屋がほしいたろうくんは、おかあさんからじゅうたんをもらいます。
じゅうたんを広げたところがたろうのお部屋になるのです。
ねこのみーややいぬのちろー、あひるのがあこやにわとりのこっこがやってきて、それぞれ窓や外、おひさまの当たるところ、二階付きなど、「あったらお部屋がもっとすてきになるもの」をたろうに知らせます。
たろうはお部屋がもっとすてきになるようにとひっこしをしていきます。
最後にやってきたのがまみちゃん。
まみちゃんは「みんなであそべるお部屋がいいな」と話すと、皆は大賛成!
桜の木の下にひっこし、そこでみんなは大喜びでおやつを食べることにしました。
解説文
絵本に登場するたろうと同じように、子ども達が過ごす日常の世界でも、友達と協力して遊びがもっと楽しくなるように工夫する場面が見られることでしょう。
「たろうのひっこし」を通じて、子ども達に友達同士で協力して何かを解決したり、より良くなるよう工夫をすることの楽しさが伝えられると良いですね。
もし保育室にじゅうたんやレジャーシートなどがあったら、「ひっこしごっこ」をするのも面白いかもしれませんね。
こすずめのぼうけん
ねらい
- 絵本を通じて新しいことを知る喜びを感じると同時に、心の拠り所になる場所があることを知る
あらすじ
おかあさんすずめから飛び方を教えてもらったこすずめは、生まれて初めて飛び立ちました。
はじめのうちは飛ぶことが面白く飛び続けていましたが、だんだんと疲れ、からすややまばとなど色々な鳥に一緒に巣の中で休ませてもらえないかと尋ねます。
ところが自分達と同じように言えるかと聞かれたこすずめは、「ちゅん、ちゅん、ちゅん」としか言えず、巣の中に入れてもらうことはできません。
やがて飛ぶのも疲れ切ったこすずめの前に仲間の鳥があらわれます。
それはこすずめを迎えに来たお母さんなのでした。
お母さんの背中におぶさり巣まで戻り、あたたかい翼の下で眠るのでした。
解説文
子ども達はいつも「新しいことを知りたい」「自分の世界をもっと広げたい」という好奇心や探究心にあふれていることでしょう。
子ども達の前向きな気持ちをそっと後押しできるような保育者になりたいものですね。
「こすずめのぼうけん」も後押しできる一冊となることでしょう。
時には疲れること、困難にぶつかること、つらいこともあるかもしれません。
そのような時に安心感をもたらし、「先生がいるから大丈夫」と心の拠り所になれる存在になれたら素敵ですね。
ないしょのおともだち
ねらい
- 物語の展開に期待を持ちながら結末を楽しむ
あらすじ
昔、とても大きな家にマリーという女の子が住んでいました。
この大きな家の隅にはネズミの女の子の家族が暮らす、小さな家がありました。
ある晩、マリーとネズミはそれぞれ自分達が落とした食具を拾おうとした時、お互いの存在に初めて気が付きます。
ところが日頃からマリーは「ネズミには近寄らないように」と言われていましたし、ネズミも「人間には近寄らないように」と言われていましたので、それぞれの存在のことは内緒にしておくことにしました。
マリーとネズミは食具を落としてこっそりと手を振り合う日が続いていたのですが、やがてマリーもネズミも大きくなり、お互いに会うことがなくなってしまいました。
マリーとネズミはそれぞれお母さんになり、マリーはとても大きな家に、ネズミは大きな家の隅にある小さな家に・・・マリーの家の隅に住みました。
ある日マリーの娘のマリアとネズミの娘のネズネズは、それぞれ自分達が落とした本を拾おうとした時、お互いの存在に初めて気が付きます。
毎晩本を落としてはお互いに手を振り合う日が続いていたのですが・・・ある晩、マリアとネズネズはそれぞれの家の中をそっとのぞきこみ、「おやすみなさい!」を言うのでした。
解説
お話の中でマリーとネズミが大きくなり、それぞれが家を出ていったことで一旦はつながりが途切れてしまいます。
話もそこで終わるかと思ったら・・・大きくなったネズミが住んだ家が、なんとマリーの家の隅に!子ども達も「まさか!」な展開に目を丸くするかもしれません。
マリアとネズネズは手を振り合うだけではなく、ついに「おやすみなさい!」と言葉を交わします。
今後のマリアとネズネズがどうなるのか、子ども達とお話を想像するのも楽しいかもしれませんね。
小さい頃のマリーとネズミの部屋にそれぞれお互いの似顔絵らしきものを飾ってあったり、ネズミ達の部屋にある指輪やスプーンの飾り物や腕時計の「壁掛け時計」など、小さい生き物ならではのミニチュアの世界が表現されていたりと、細やかな描写も素敵な絵本です。
じっくり読めるよう、子ども達が手にとっていつでも読める場所に置いておくのも良いかもしれませんね。
他の月はまとめページからご覧ください
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【まとめ】絵本のおすすめ(保育園・幼稚園・こども園)
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